鉄道ホビダス

2013年10月23日アーカイブ

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▲羽越本線を走り続けた2021レ「あけぼの」は象潟を過ぎたあたりで夜明けを迎える。車窓に広がる朝焼けは夜行の醍醐味を感じる瞬間。'13.10.19 
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乗車したオハネ24 555は中央通路のいわゆるプルマン式個室寝台車で、同じB寝台でも片側通路の開放式寝台と異なり、ベッドはレール方向に設置されています。枕木方向に寝るのに比べてピッチングには強いものの、当然ながらローリングには弱く、取り外し不可能な転落防止用のベルトが設置されています。

131021n208.jpgところがこのベルトが結構厄介で、着替える際など何かと邪魔になります。当然1階室にはこの転落防止ベルトはなく、その点では1階に利があるとも言えましょう。いずれにせよ、2階室の方が揺れることは確かで、マットレスの弾性と相まって眠りの浅い方には1階室の方がベターかもしれません。そしてこれは個別の事象でしょうが、扉をロックしてもなぜか折戸のビビり音が収まりません。やむなく背もたれ用(?)クッションを押し付けてみたものの、今度はドア上部にある非常開錠用のレバーが共振し始めてしまいました。
▲振動音が止まらなかった入口戸の非常開錠フック。'13.10.19 
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さらに意外と置場に困ったのが背もたれ用(?)クッションです。寝台を広げていない分には気にならず便利に使っていたのですが、例のキャリーバッグを持ち込んでしまったこともあって、いざ寝台をセットしてみると置く場所がありません。ベッドの足先に押し付けると長手方向が窮屈になりますし、足先には暖房の吹き出し口があって危険でもあります。やむなくキャリーバッグの上に積み重ねることとなってしまいました。ちなみに1階室の場合は枕側の床にすっぽりと置けるようです。

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▲開けやらぬ羽後本庄に停車。由利高原鉄道のホームにはまだ列車の姿はない。かつて矢島線時代にC11の矩形庫があったのが思い出される(アーカイブ「由利高原鉄道が新車導入へ」参照→こちら)。'13.10.19 羽後本荘 
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上越国境を越えて越後平野に入った「あけぼの」は見違えるように俊足となり、1時06分に長岡に到着。長岡は運転停車ですが機関車交換もあって38分の停車。セカンドランナーEF81 139〔青〕に牽かれて信越本線から羽越本線へと進んでゆきます。

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▲寝台使用時には結構場所塞ぎだった背もたれ用(?)のクッション(左)。右は寝台横に貼られた寝る方向を示すステッカー。'13.10.19 
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▲A・B個室はなんと禁煙ではなく、しっかりと灰皿が備えられている(左)。右は木製の折り畳みテーブル。これは結構便利。'13.10.19 
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ところで、「あけぼの」を名乗ってはいるものの、この高崎→上越→信越→羽越→奥羽各線を経由して上野と青森を結ぶのは本来は「鳥海」のルート。長らく東北→奥羽経由だった「あけぼの」が「鳥海」とコンバートされるかたちで現ルートとなったのは秋田新幹線開業時でした。それだけに日本海を見ながら羽越線を行く「あけぼの」はいまだにしっくりこない気もいたします。

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▲6時38分、定刻に秋田着。結構ここで降車するお客さんが多く、さらに立席特急券の通勤客がどっと乗り込んでくるのは驚き。'13.10.19 秋田 
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6時18分、秋田到着20分前に例の客車チャイムとともに案内放送が始まり、車内もにわかにざわつきはじめました。トイレにはすでに暖房が入っており、洗面所も出入りする人がひっきりなしです。ところで、「自室」は山側。残念ながら日本海を目にすることはできません。これが開放式のB寝台やA寝台であれば通路の窓から逆サイドの風景も見ることができるのですが、中央通路式の場合は残念ながらそれも適いません。ちなみにB個室ソロの寝台料金は開放式と同じ6,300円。どちらが良いかは人それぞれかも知れません。

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▲「国鉄」の面影を色濃く残すオハネ24の便洗。便所の窓は嵌め殺しに改造されている。'13.10.19 
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▲懐かしの紙コップ(左)と、これまたレトロな水量計(右)。'13.10.19 
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6時38分秋田着。驚いたのは秋田で降車する人の多いこと。さらにわずか4分停車にも関わらずここで朝食の弁当を買い求めようとする方が少なからずおられることでした。車内販売はおろか、自動販売機さえないだけに飲食の調達は"死活問題"ですが、聞けばこのお弁当、事前に予約しておくそうで、販売員の方が領収書を持って該当号車の前で待ち構えてくれています。

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▲北金岡で2042M「つがる2号」を退避。朝の冷気を割いてE751系が通過してゆく。ちなみに2階の窓幅内寸は実測で1,175㎜と広く眺望は良い。'13.10.19 
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▲8時32分大館着。向かい側には8時38分発の花輪線盛岡行き1928Dが待っている。'13.10.19 大館 
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▲9時03分大鰐温泉着。弘南鉄道と大書された大鰐線の懐かしい跨線橋が目に入る。思えば弘南鉄道ともしばらくご無沙汰している。'13.10.19 
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131023n501.jpgそしてもうひとつ驚かされたのが「乗車」してくるお客さんの多さです。「あけぼの」は羽後本荘から立席特急券が設定されており、ことに秋田以遠は絶好の通勤列車となっているようです。隣の4号車開放式B寝台をのぞいてみると、なんと通路にまで人が溢れている状態でした。
▲一晩お世話になった5号車オハネ24 555を見送る。すでに多くの乗客は降りてしまっているようだ。'13.10.19 新青森 
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▲9時47分新青森定刻着。長岡からバトンタッチして走り続けてきたEF81 139〔青〕を表敬訪問。終点青森まではあと7分ほどの道のり。'13.10.19 新青森 
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本来は終点の青森まで乗車したいところですが、八戸で青森県上北地域県民局の皆さんがお待ちになっていることもあって新青森で下車、東北新幹線「はやて」に乗り換えねばなりませんでした。上野からの乗車時間は12時間31分、ひさしぶりに寝台特急を堪能した一夜となりました。

※明日から日本鉄道保存協会年次総会出席のため小ブログは休載させていただきます。28日(月曜日)より再開いたしますので、あしからずご了承ください。

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