鉄道ホビダス

2013年10月 2日アーカイブ

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▲バルーンループで発車を待つコッペル・マレー"PAKIS BARU №5"。同じジャワ島のパキスバル製糖工場からは1号機もやってきている。なお、英国の保存鉄道は法令で線路を柵で囲わねばならないが、ここはあくまでプライベート・サイトのため実にすっきりとしている。'13.9.14 
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そもそもこのスタッフォードバーン(Statfold Bahn Railway)の存在を知ったきっかけは、インドネシアの製糖工場で活躍していた小型蒸機たちの行方でした。私は1990(平成2)年以来ジャワ島をたびたび訪れて命脈尽きる寸前の軽便機を記録してまいりましたが、そのなかでも"逸品"と思われる個体についてはとりわけその後の動向が気になっていました。そんななか、トランキル製糖工場で活躍していたハンスレ機が英国に里帰りしたとの情報を得たのでした。

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▲スタッフォードバーンの原点とも言えるのがこの"TRANGKIL №4"。1971(昭和46)年製と新しく、ハンスレ・エンジン社がリーズのジャック・レーン工場で最後に製造し、同じリーズのエージェント、ロバート・ハドソンがインドネシアに出荷した蒸気機関車。なお、スタッフォードではガーデン・レイルウェイでの使用を念頭にしたためか、本来の750㎜ゲージから2フィートゲージに改軌している。'13.9.14/'91.7.18(インドネシア・トランキル製糖工場) 
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このトランキル製糖工場4号機、なんと1971(昭和46)年製で、19世紀中盤からの長い歴史を持つハンスレ・エンジン(Hunslet Engine Company)が最後(製番3902、ただし後述するように2005年にこの記録は更新される)に送り出した蒸気機関車として広く知られていました。ただ、スタイルはカー・スチュアート(Kerr Stuart)の"Brazil"クラスそのもので、サドルタンクを背負ったアウトサイドフレームのB1タンク機です。なぜカー・スチュアート...と思われるかも知れませんが、ハンスレ・エンジンは1930(昭和5)年にカー・スチュアート社を吸収合併しており、いわば英国お得意のバッジエンジニアリングによってその設計を受け継いだのです。

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▲"PAKIS BARU №1"の「before & after」。1900(明治33)年コッペル製のBタンク機で、製造番号も614と極めて若い。訪問時のジャワでは休車状態で、工場の案内役がすでにヨーロッパから何件も引き合いが来ていると話していたのを思い出す。'13.9.14/'91.7.18(インドネシア・パキスバル製糖工場) 
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ともあれ、このトランキル製糖工場4号機を自らのガーデン・レイルウェイで復活させようと輸入されたのがほかならぬグラハム・リー(Graham Lee)さんでした。2004(平成16)年に同機を入手するのと相前後して、グラハムさんとハンスレ・エンジン社は信じられない関係となってゆくのですが、その辺の経緯は次回に譲るとして、本日は私がジャワで出会い、今回20数年ぶりの再会となった面々の見違えるような「before & after」をご覧ください。

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▲車齢100歳以上(1905年製)とは思えないほど見事にレストアされたコッペル・マレー"PAKIS BARU №5"。ダイヤモンドスタックがストレートに変えられてかなり印象が変わったが、キャブ前のスチーム・ベルなどはインドネシア時代のまま。'13.9.14/'91.7.18(インドネシア・パキスバル製糖工場) 
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▲見間違うほどの変身を遂げたのが1899(明治22)年クラウス製の"SRAGI №1"。無粋な重油タンクが撤去され、煉瓦色に塗られたその姿からはシュガーケーン・トレインと格闘していた頃の片鱗も伺うことはできない。'13.9.14/'91.7.19(インドネシア・スラギ製糖工場) 
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▲同じくスラギ製糖工場からやってきた"SRAGI №14"。2フィートゲージのコッペル製Cタンク機で、こちらもドラム缶様の重油タンクを背負っていた。エンジのコスチュームにテンダーも新製してもらって生まれ変わった。'13.9.14/'91.7.19(インドネシア・スラギ製糖工場) 
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