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2013年9月26日アーカイブ

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▲都心から臨海部まで路線を伸ばしていた名古屋市電。開橋からは鈴鹿山脈に沈む夕日が望まれた。'73.1.2 開橋-昭和町 P:服部重敬 (RMライブラリー『名古屋市電(上)』より)
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rml170h1nn.jpgRMライブラリーでは、今月からは服部重敬さんによる『名古屋市電』を上中下の3巻に分けてお届けします。

名古屋に路面電車が開業したのは1898(明治31)年のことで、これは日本の路面電車としては京都に次いで2番目のものでした。当初は名古屋電気鉄道という民営の鉄道会社が経営しており、その後市内に路線を延ばすとともに、やがて郡部線と呼ばれる郊外線の建設にも着手します。

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▲京都に次いで日本で2番目の路面電車として開業。大正11年の市営化前後にはボギー車も登場した。 (RMライブラリー『名古屋市電(上)』より)
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しかし、各地の公営路面電車が均一運賃であったのに対し、名古屋電気鉄道では1区1銭という区間制運賃制度を採用しており、距離が延びるにつれ高くなる運賃制度が市民には不評であり、やがて不況により運賃の改正案が提示されたことで市民の不満が爆発、1914(大正3)年には興奮した群衆が電車や駅に放火する「電車焼き討ち事件」まで発生します。このような経緯もあって1922(大正11)年には路面電車は市営化され、郊外に延びる郡部線の経営は新たに設立された現在の名鉄の前身である「名古屋鉄道」に引き継がれたのです。

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▲最盛期の路線網は100㎞以上。急勾配、急曲線、他線との平面交差、単線新設軌道などなど、路線それぞれで様々な姿が見られた。 (RMライブラリー『名古屋市電(上)』より)
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本書は昭和30~40年代の、名古屋市電が廃止されていく最後の日々の姿を、上中下巻に分けて収録したもので、現在発売中の上巻では名古屋市電の成り立ちや、昭和40年代を中心とした路線・運転の概要について解説するとともに、1400形に始まる、一連の名古屋市電デザインの系譜についてもまとめた、トロリーファン必見の一冊です。

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▲昭和36年度末現在、路線図に掲載された常時系統は27だったが、その他にも必要に応じて運転される随時系統や臨時系統が多数存在した。 (RMライブラリー『名古屋市電(上)』より)
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なお、続く中・下巻では、最初に廃止された覚王山~東山公園間から、廃止区間別に各路線の姿と、各形式の解説を掲載の予定です。来年で全廃から40年...最近ではふたたびLRT導入の可能性を模索する動きも出てきていると耳にします。名古屋市電の歩んできた道のりを再確認するためにも、この時期、本書をご一読願えれば幸いです。

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