鉄道ホビダス

2013年9月 5日アーカイブ

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▲夏雲湧く長島ダム付近のアプト区間を行く井川線列車。谷からの涼風が心地よい。アプトいちしろ-長島ダム P:大井川鐵道 
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1990(平成2)年10月2日、大井川鐵道井川線の一部区間は、長島ダムの完成により、路線の水没区間ができることから、新線付け替えとなりました。新線区間には日本では現存唯一のアプト式鉄道が敷設され、その雄大な景観とともに多くのファンに親しまれてきています。

DSC_7803.jpgその一方で、新線切り替え前日の10月1日まで運転していた区間は、一部が水没せずに残されましたが、当初は立ち入ることができませんでした。しかし、十年ほど前からこの廃線区間を含むルートが「ミステリートンネル・ウォーキングコース」として整備され公開されるようになりました。井川線旧線の2つのトンネルを含む魅力的なウォーキングコースでしたが、一昨年9月から中部電力大井川発電所清水化バイパス設置工事のため通行止めとなってしまい、再び旧線の遺構を探索することはできなくなってしまったものと思っていました。
▲長島ダム駅に設置されているウォーキングマップ。P:大井川鐵道 
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▲長島ダム駅のアプト区間列車。画面右下に長島ダムがある。P:大井川鐵道 
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そんなところに、ほかならぬ大井川鐵道さんからこの「ミステリートンネル・ウォーキングコース」が再開したとの情報を頂戴しました。件の通行止めは工事完了とともに今年6月30日までで解除され、再びコースを歩けるようになったのだそうです。今回は大井川鐵道さん自らのレポートで、あらためてこの「ミステリートンネル・ウォーキングコース」をご紹介いたしましょう。

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▲長島ダム駅のホームは海抜485m(左)。駅からはこの階段(右)を下りてゆく。P:大井川鐵道 
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まずは大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)で長島ダム駅に到着。なぜ、長島ダム駅かというと、ミステリートンネルのルートはこの駅からひとつ下流(千頭側)のアプトいちしろ駅との間にあるのですが、長島ダム駅から歩いた方が下り勾配となって歩きやすいからです。

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▲最初に出現する小さなトンネル。夏草に埋もれるように口を開けている。P:大井川鐵道 
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DSC_7808.jpg長島ダム駅を出発。あみだくじのように階段を下って行きます。この長島ダムののり面は、時期によっては芝桜がとても綺麗です。下ったところにあるのが大樽公園。そこを道なりに進むとつり橋があるのですが、左を見るとトンネルが...あるのです。入ってみると勾配標があり、まさしく鉄道隧道であったという痕跡が見てとれます。しかし長さは極めて短かく、入るとすぐ出口が見えます。実はこのトンネル、短すぎて面白くないのでと、ミステリートンネルには数えられていません。
▲さらに入口に近づいてみる。ダム堰堤は右側に聳えている。P:大井川鐵道 
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▲隧道内に残る勾配標。22‰と結構な勾配だったことがわかる。P:大井川鐵道 
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このノーカウントの短いトンネルを抜けると、目の前に巨大なコンクリートの壁が立ちはだかります。見上げれば見上げるほど高い。いつの間にか高さ109メートル、長さ308メートルの長島ダムの足元に立っていたのでした。

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▲長島ダム堰堤の威容。高さは308mもある。P:大井川鐵道 
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