鉄道ホビダス

2013年9月アーカイブ

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▲朝の山陽本線を下るEF65 512牽引の博多行9レ「あさかぜ」。ロネが半数を占める15輌の20系はまさに"走るホテル"であり、国鉄の全盛期を代表する列車の一つであった。'67.5 由宇-神代 P:浅原信彦 (『ガイドブック最盛期の国鉄車輌』第10巻より) 
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浅原信彦さんのライフワーク『ガイドブック 最盛期の国鉄車輌』は、戦後最大の白紙ダイヤ改正であった1968(昭和43)年10月ダイヤ改正、通称「よん・さん・とう」の時点を軸に、その当時に在籍した全ての車輌を解説するシリーズです。単行本は戦前型旧型国電を収録した第1巻を2004(平成16)年発売して以来、巻を重ねてまいりましたが、いよいよこのたび第10巻が完成しました。

130930njnr10s.jpg第9巻ではED60形からEF64形までの直流新型機編の前編を収録いたしましたが、続く第10巻ではまず前半で直流新型電気機関車2と題して、その代表形式とも言えるEF65形とともに、「よん・さん・とう」当時の最新鋭機であるEF66形を解説します。まだEF65PFの登場前、ブルトレ牽引機として第一線で活躍する"P型"500番代をはじめ、特急からローカル貨物まで幅広く活躍したEF65形0・500番代の姿、そしてEF66形もその本来の役割である高速貨物列車の先頭に立って活躍した当時の姿をあますことなくお伝えします。

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▲本書では今なお人気の高いEF65形"P型"500番代の黄金期の活躍とその背景を詳細にご紹介。 (『ガイドブック最盛期の国鉄車輌』第10巻より) 
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▲「よん・さん・とう」を前に、EF65Fに代わる高速貨物列車用として建造されたEF66。EF90時代の姿を含め、その若き日の姿を紹介する。 (『ガイドブック最盛期の国鉄車輌』第10巻より) 
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一方、後半では交流電気機関車1と題して、世界の交流電機の発達史から日本の交流電化発祥の地である仙山線での試験へと筆を進め、その試験に供用されたED44・45(後のED90・91)形を解説。さらに、初期の量産機である北陸本線用のED70形、東北本線用のED71形、そして九州で活躍したED72形までを収録しています。とかく難解な交流電機の構造についても、諸外国の事例も踏まえて詳細に、かつ判りやすく解説されておられ、その面でも広く多くのファンの皆さんにご覧いただきたいと思います。
■『ガイドブック 最盛期の国鉄車輌』第10巻掲載形式
EF65/EF66/ED90/ED91/ED70/ED71/ED72 付:諸元表

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▲仙山線での交流電化試験に活躍したED90・91。この山間の線区から交流電化は全国へのびて行った。 (『ガイドブック最盛期の国鉄車輌』第10巻より) 
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▲それまでの国鉄電機とは一線を画す「くの字」型の先頭部でED73とともに登場したED72。 (『ガイドブック最盛期の国鉄車輌』第10巻より) 
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もちろん連載時には掲載できなかった写真・資料も追加しておりますので、ぜひ1~9巻とともに書架にお揃えいただければ幸いです。なお、本誌での連載は交流電気機関車編が終盤に差し掛かっており、次号10月発売号ではED76形をお届けします。こちらもご期待ください。

※『ガイドブック 最盛期の国鉄車輌10』お詫びと訂正のお知らせ
『ガイドブック 最盛期の国鉄車輌10』の目次である16~17頁の順番が誤って逆に製本されてしまいました。お詫び申し上げますとともに、当該ページの訂正版(16~17ページのみの訂正紙)を郵送させていただきますので、ご希望の方はお手数ではございますが弊社カスタマーセンターまでご連絡をお願いいたします。
カスタマーセンター TEL 048-449-6031 (土・日・祝を除く10時から18時)

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▲さいはての街・稚内目指し深夜の鉄路を走り続けてきたDD51 1050〔築〕。水銀灯に逞しいその面構えが浮かび上がる。'82.2.22 宗谷本線音威子府 鈴木達也「凍夜」 (『国鉄時代』vol.35より) 
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新刊紹介が続きます。『国鉄時代』vol.35では初めてのディーゼル機関車特集を組みました。すでに先週発売となっておりますが、私が不在にしていたため、あらためて山下編集長より今号の見どころをお知らせ申し上げましょう。

130927nkj35_h1.jpg蒸気機関車がまだ走っていた頃は、蒸機ファンにしてみれば敵役ともいえるDL。その中でも「憎しみ」には濃淡があって、DF50には比較的親しみがわくがDD51は恨み骨髄...、などと以前は言ったものでした。さて、それが一転、蒸機消えてから宗旨替えして厳寒期、狩勝峠や函館本線の山線でDD51の豪快な走りに感動! という向きも少なくないと思います。かくいう私も蒸機時代に果たせなかった光景をDD51の紫煙の向こうに追いかけていました。

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▲(右頁)北見峠のサミット石北トンネルを出るDD51+D51重連の石北本線下り貨物列車。北見峠越えの補機無煙化用に昭和42(1967)年からDD51が投入された。DD51 552〔旭〕+D51 897〔遠〕'72.8.11中越~奥白滝
(左頁上)狩勝峠に挑むDD51重連型のトップナンバー501号機。昭和41(1966)年10月の狩勝新線開業に備えて釧路機関区に北海道で初めてDD51が投入された。422レ '82.8.7 根室本線西新得信号場 成田冬紀「DD51王国 北海道」
 (『国鉄時代』vol.35より) 
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さて、実は彼らもまた蒸機と同様、追われる者でした。電化に追われ、気動車に追われ、そして貨物列車削減に追われ蒸機全廃後十年経たずして、小樽築港や釧路では休車が数珠つなぎとなっている光景が報じられたものでした。そんな生まれながらに"悲運"を内包していたとも言えるディーゼル機関車ですが、その最も輝いていた時代に今号は時間を巻き戻します。

130927n033_bleutrain.jpg三上泰彦さんの「雪の重連急行」はC62重連の後を継いで函館本線を駆け抜けたDD51重連の記録。稲穂峠、倶知安峠、上目名越えと、猛々しいターボノイズを後志の山々に響かせて、装いも新たに14系編成となった「ニセコ」を牽引する1980年代のDD51の白眉ともいえる名場面です。そんな急行「ニセコ」が"動"なら、"静"の象徴的な光景は深夜の音威子府の急行「利尻」でしょう。鈴木達也さんの「凍夜」は、一般型客車時代、SGのスチームに包まれた編成を厳寒の深夜、息を凝らしてレリーズを握った遠い日の興奮が伝わってくる力作です。80年代精力的にDLを追いかけていた鈴木さんには、「最北の旅路」と題して急行「天北」もご寄稿いただきました。1985年、気動車からDE10牽引の14系客車急行となった「天北」。さいはての地を駆けるこの列車の魅力と撮影の苦労がにじみ出た作品です。
▲長崎本線「さくら」「はやぶさ」「あかつき」から、みちのくの華「はくつる」「ゆうづる」までDL牽引ブルトレを網羅した。貴重な写真とともに列車史からヘッドマーク取り付け方法に至るまで解説。堀岡健司「ディーゼル機関車牽引 ブルートレイン全史」 (『国鉄時代』vol.35より) 
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▲まさに豪雪だった。羽前に沼沢の雪のすごさを思い知った。線路端は危険すぎてとても歩けないので、視界も利かない中を泳ぐように国道を1kmほど進み下回りが見える鉄橋で撮るしかなかった。風もなく音もなく激しく降り続く雪が急に恐ろしくなり、この後すぐに駅に引きあげた。'70.1米坂線手ノ子-羽前沼沢 堀越庸夫「米坂線の風景」 (『国鉄時代』vol.35より) 
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「DD51王国 北海道」では、最盛期235輌を数え、今なお現役のDD51の38年にわたる活躍の記録。1964年釧路機関区に配置された500番代の5輌(501〜503・509・510)から始まる長いドラマです。急行列車や特急貨物牽引から北見峠や塩狩峠の補機運用まで、北海道のDD51の盛衰を辿ります。

130927n003_shusai_morokawa.jpg機関車の最も華々しいシーンと言えばなんと言っても特急列車牽引でしょう。「ブルートレイン牽引全史」は、長崎本線の「さくら」「はやぶさ」「あかつき」、日豊本線の「富士」「彗星」から、みちのくのスター「はくつる」「ゆうづる」まで、DD51・DF50・DD54・DE10がヘッドマークも燦然と牽引した全列車の記録です。貴重な写真とともに列車史からヘッドマーク取り付け方法に至るまで、巨細にわたる解説は著者・堀岡健司さんの造詣の深さもさることながらDLに対する愛着がにじみ出たものです。

雪と闘う北上線、古戦場の北陸旧線山中峠、DD54の生野越えの補機運用、迂回「あけぼの」撮影記などなど、エグソーストノートと油煙の香り漂うDLファンならずとも十二分に堪能いただける熱のこもった特集です。
▲晩秋の夕映えに彩られて、坂町に急ぐ下り貨物列車牽引69633号機 エンドビームのトラ塗りがちょっぴり気になる...。'71.11.2米坂線越後下関-越後大島 組立暗箱 ジンマー210mmF5.6 エクタクローム・E3プロセス 諸河 久「秋彩」 (『国鉄時代』vol.35より) 
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巻頭カラー「秋彩 ふたたび」はプロカメラマン・諸河 久さんの秋の蒸機作品集。褪色・劣化したフィルムのデジタル補正の第一人者である諸河さんの手によって、遠い日の秋の情景が今に蘇りました。また、堀越庸夫さんの「米坂線の風景」は、秋から冬へと向かうみちのくの山里の美しい情景の中に9600が風景の一部と化して溶け込んでいた、そんな時代の空気感が漂う蒸機ファンには懐かしさあふれるストーリーです。

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▲国鉄特急485系は今なお現役。信越本線・羽越本線・白新線に名残の勇姿を追う。仲田 淳「国鉄特急485系撮影ガイド」 (『国鉄時代』vol.35より) 
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130927ndvdn.jpgまた、「再会Navi」は今なお現役、国鉄特急電車485系の信越本線・羽越本線・白新線撮影地ガイド。秋の撮影旅行にすぐに役立つ地図付き実用記事です。特別付録DVDは直方の9600、足尾線のC12に加え、フィルムを修復して蘇った「北陸旧線中山峠」の3本立てです。

『国鉄時代』vol.35 好評発売中/定価2,400円(税込)

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▲都心から臨海部まで路線を伸ばしていた名古屋市電。開橋からは鈴鹿山脈に沈む夕日が望まれた。'73.1.2 開橋-昭和町 P:服部重敬 (RMライブラリー『名古屋市電(上)』より)
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rml170h1nn.jpgRMライブラリーでは、今月からは服部重敬さんによる『名古屋市電』を上中下の3巻に分けてお届けします。

名古屋に路面電車が開業したのは1898(明治31)年のことで、これは日本の路面電車としては京都に次いで2番目のものでした。当初は名古屋電気鉄道という民営の鉄道会社が経営しており、その後市内に路線を延ばすとともに、やがて郡部線と呼ばれる郊外線の建設にも着手します。

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▲京都に次いで日本で2番目の路面電車として開業。大正11年の市営化前後にはボギー車も登場した。 (RMライブラリー『名古屋市電(上)』より)
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しかし、各地の公営路面電車が均一運賃であったのに対し、名古屋電気鉄道では1区1銭という区間制運賃制度を採用しており、距離が延びるにつれ高くなる運賃制度が市民には不評であり、やがて不況により運賃の改正案が提示されたことで市民の不満が爆発、1914(大正3)年には興奮した群衆が電車や駅に放火する「電車焼き討ち事件」まで発生します。このような経緯もあって1922(大正11)年には路面電車は市営化され、郊外に延びる郡部線の経営は新たに設立された現在の名鉄の前身である「名古屋鉄道」に引き継がれたのです。

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▲最盛期の路線網は100㎞以上。急勾配、急曲線、他線との平面交差、単線新設軌道などなど、路線それぞれで様々な姿が見られた。 (RMライブラリー『名古屋市電(上)』より)
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本書は昭和30~40年代の、名古屋市電が廃止されていく最後の日々の姿を、上中下巻に分けて収録したもので、現在発売中の上巻では名古屋市電の成り立ちや、昭和40年代を中心とした路線・運転の概要について解説するとともに、1400形に始まる、一連の名古屋市電デザインの系譜についてもまとめた、トロリーファン必見の一冊です。

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▲昭和36年度末現在、路線図に掲載された常時系統は27だったが、その他にも必要に応じて運転される随時系統や臨時系統が多数存在した。 (RMライブラリー『名古屋市電(上)』より)
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なお、続く中・下巻では、最初に廃止された覚王山~東山公園間から、廃止区間別に各路線の姿と、各形式の解説を掲載の予定です。来年で全廃から40年...最近ではふたたびLRT導入の可能性を模索する動きも出てきていると耳にします。名古屋市電の歩んできた道のりを再確認するためにも、この時期、本書をご一読願えれば幸いです。

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▲現在、京王電鉄各車に中吊り広告を掲出中。
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ここ数年、100年のアニバーサリーイヤーを迎える鉄道が数多くありますが、京王線も今年めでたく100周年を迎えました。弊社では京王電鉄の特別協力を得て、同社秘蔵の画像・資料をふんだんに収録したアニバーサリーブック『京王の電車・バス100年のあゆみ』を制作、現在、沿線の啓文堂書店をはじめ全国の書店で発売中です。

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▲戦前には北野駅から御陵前駅に至る6.4㎞の御陵線も存在し、新宿からの直通運転も行われていた。 (『京王の電車・バス 100 年のあゆみ』より) 
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京王線はその名の示す通り東京と八王子を結ぶ路線として計画され、まず1913(大正2)年に笹塚駅~調布駅間が開業しました。京王電気軌道という名が示す通り、甲州街道上を走る軌道としてのスタートでしたが、1926(大正15)年には東八王子(現在の京王八王子)までの開業を果たしています。一方、笹塚駅~調布駅間の開業と時を同じくして新宿~笹塚間などの路線バスが開業、こちらは東京で初の路線バスとなっています。つまり今年2013年は京王線と京王バスが誕生してから100年となるわけで、本書ではこの2項をとりわけフィーチャーして京王電鉄が歩んできた一世紀をビジュアルに振り返っております。

keioh1nh1.jpg『京王の電車・バス 100 年のあゆみ』
■主な目次
1 京王の電車・バス開業
京王線開業の頃、京王線昭和時代、新宿駅あの頃、調布駅あの頃、井の頭線昭和時代、渋谷駅あの頃、京王の路線バス開業から昭和、バスターミナルあの頃
2 人々の賑わい
3 レジャーと子どもたち
多摩動物公園、多摩動物公園のあの頃、高尾山・陣馬山・野猿峠...、高尾山のあの頃、よみうりランドのあの頃、子どもたち、京王閣、京王遊園・京王百花苑
4 京王で働く人びと
鉄道、バス、懐かしの制帽・制服・用具
5 延びゆく路線網
相模原線、高尾線、京王新線、競馬場線、動物園線
6 設備とサービス
7 京王の電車とバスの今
鉄道、バス
京王線・井の頭線の駅の昔
京王線・井の頭線の駅の昔、路線図・沿線案内
100 年を刻んだ車両
京王線、井の頭線、バス
思い出の品々
行先表示板、ヘッドマークと種別表示板、社紋・番号板など、駅名標、ポスター
年表

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▲京王線・井の頭線の各駅の懐かしい写真も多数収録。新宿駅南口の軌道撤去の様子など貴重なシーンも見逃せない。 (『京王の電車・バス 100 年のあゆみ』より) 
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▲同様に100年を迎えたバスについてもバスターミナルの変遷や、ボンネットバス全盛時代の情景など、バスファン、模型ファンにも堪えられないシーンを満載。 (『京王の電車・バス 100 年のあゆみ』より) 
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当初は路面電車そのものだった京王線も、昭和に入ると郊外電車への脱皮が急速に進み、戦火の下での大きな痛手からも果敢に立ち上がって、京王帝都電鉄としての躍進を開始します。本書はこの戦後から高度経済成長期に至る足取りをとりわけ重点的に取り上げており、各駅の昭和30~40年代の様子など、思わず見入ってしまうほど懐かしくも資料性に溢れるものとなっています。

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▲車輌の変遷は京王線、井の頭線、そしてバスとそれぞれをセンテンスに分けてわかりやすく解説した。 (『京王の電車・バス 100 年のあゆみ』より) 
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もちろん100年間に在籍した車輌についても写真とともに解説。ことにこれまで取り上げられる機会の少なかったバスについても、弊社『バスグラフィック』誌編集部の応援も得て詳しくご紹介しております。行先表示板や駅名標、それに「高尾」「迎光」といった記憶に残るヘッドマークの数々も京王電鉄所蔵の現物を撮影して収録しております。

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▲背負い紐のついた携帯用乗車券箱や、バス運転手教習用のハンドリングテスターなど貴重な品々の写真も...。 (『京王の電車・バス 100 年のあゆみ』より) 
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本書は京王電鉄所蔵の写真・資料類の膨大なアーカイブなくしては完成しえなかったもので、京王ファンのみならず、ひろく多くのファンの皆さんにご愛蔵いただきたいものとなっております。
『京王の電車・バス100 年のあゆみ』
A4判・104ページ/オールカラー
定価:1,200円(税込)

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▲石炭満載のセキ車を従えたダイコン9237号。大夕張炭山 1960年頃 P:三菱大夕張鉄道保存会提供 
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ひと足早い秋の訪れとともに数々の魅力的なイベントが盛りだくさんの北海道...昨日に続いて北海道の鉄道遺産を巡る旅をご紹介いたしましょう。情報をお寄せ下さったのは先日「汽車フェスタ2013」を開催された三菱大夕張鉄道保存会の奥山道紀さんです。

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▲思い思いに保存車輌に親しむ汽車フェスタ来訪者(下左/上は昨年の様子)。「汽車フェスタ」のグッズ頒布(下右)。セキのNゲージキットも人気。おまけには本物の大夕張炭も。'13.9.1 P:三菱大夕張鉄道保存会 
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北海道もいよいよ秋本番となりつつあります。去る8月31日~9月1日に開催した「汽車フェスタ2013」は、小雨が降ったり、止んだりのあいにくの天候となってしまい、前夜祭の列車ライトアップを中止しましたが、道外からお出でいただいた方も含めて、多くの来場者の皆さんが思い思いに保存車輌に親しんでいただくことができました。

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▲旭沢橋梁を渡る列車(1970年頃)と同橋梁の現状。'13.8.5 P:三菱大夕張鉄道保存会 
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130906n301.jpgさて、三菱大夕張鉄道保存会では、今なお市民の足として活躍する夕張鉄道の協力により、来たる10月6日に産業遺産や廃線跡を巡るバスツアーを実施します。夕張市東部の南部・鹿島地区は明治末期からの大資本による炭礦開発と、夕張岳山麓に広がる森林資源の開発により発展し、夕張川最上流部に位置した大夕張地区は最盛期に2万人の人々が生活、良質の原料炭を産出し日本の近代化に大きく貢献しました。
▲明石沢橋梁の現状。'13.8.31 P:三菱大夕張鉄道保存会 
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来春にはシューパロダムにより、湖底に沈む大夕張地区ですが、今回で4回目となる「夕張の廃線跡バスツアー」では、「大夕張炭礦坑口」や「旭沢橋梁」「明石町駅跡」等、わずかに残る人々の生業の痕跡を当会メンバーのガイドで巡り、「炭礦」と「鉄道」の歴史を訪ねます。
また、夕張市の財政破綻に伴い閉鎖されている「SL館」も特別に公開します。夕張鉄道14・ナハニフ151号や三菱大夕張鉄道№4号が見学出来る貴重な機会です。多くの皆さんの参加をお待ちしています。

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▲普段は非公開の「SL館」には夕張鉄道14号機をはじめとした数多くの鉄道遺産が眠っている。P:三菱大夕張鉄道保存会 
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・出発日 10月6日(日曜日) 8時出発 19時30分頃帰着予定
・集合場所 夕鉄バス「札幌大通(西3)」ほか
・ツアー料金 4.000円(募集人員40名・最小催行人員30名)
・主催 夕鉄旅行センター 企画 三菱大夕張鉄道保存会
・募集締め切り 9月30日(定員に達次第締切ります)
・申し込み先:夕鉄旅行センター 電話011-382-1101

三菱大夕張鉄道保存会HP →こちら

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▲10月6日に開催されるバスツアーのフライヤー。 
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※英国で開催されるナローゲージ関連イベント参加のため、小ブログは23日まで休載させていただきます。

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「雨宮21号」近況。(下)

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▲大輪の花火と雨宮21号とのコラボレーション。P:高井孝二 
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その後の丸瀬布は全国的な猛暑もあり、避暑として今年は例年以上に多くの方々にお越しいただき、3年目の運行となった「軌道自転車」も大好評をいただいております。今年は、年間を通じてお遊びのヘッドマークも装備しています。

130909006.jpg.jpg8月3日・4日には、毎年好評をいただいている「まるせっぷ観光まつり」を開催。今年も雨宮21号ナイトランと花火とのコラボレーションを行いました(写真は昨年開催した雨宮21号フォトコンテストで優秀賞を受賞した高井孝二さんよりご提供いただきました) 。花火については、今年はちょっと風向きが...でも山間にこだまする大輪の花火と雨宮号を多くの方々にお楽しみいただけたことと思っています。
▲ナイトランで丸瀬布いこいの森に幻想的な光景が広がる。P:真鍋 英 
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いよいよ北海道も秋に向けて森の木々や気温に変化が見られてきました。蒸気機関車は生き物とよく言われますが、夏とは違った姿を今年も様々なイベントを通じて見ていただきたく、町おこし団体 夢里塾( ムリジュク ) と遠軽町では、9月と10月に多くのイベントを予定しています。まず、今週末、9月14日(土)にはまるせっぷ道の駅にて、雨宮21号PR展を開催します。こちらでは、昨年行いましたフォトコンテストの受賞者作品展も同時開催いたします。翌週は、年度当初からお知らせしておりました、雨宮号お月見列車を今年も9月21日に運行いたします。運行は19時頃となりますが、運行に先立ちまして1時間半程度のライトアップ撮影会も予定しています。客車は例年通り「井笠客車」を予定しています。

130909005.jpg.jpgまた、2日後の9月23日(月・祝)には「雨宮21号夢運行」と題して、1日のみの夢サービスを実施します。内容は、車掌乗務による林鉄のガイド運行、雨宮号機関室での記念写真撮影( ご乗車の方のみ ) ゆるキャラ「あめまるくん」と一緒に軌道自転車乗車など、この日だけ楽しめる企画を満載しております。更に今回は、午前中にご乗車いただいた方から抽選で1名様に「雨宮21号機関室同乗体験」を実施します。普段は決して乗ることができない機関室の助手席に1運行添乗することができます。
▲雨宮21号のキャブ内。走行中のこのキャブに添乗するチャンスもある。P:真鍋 英 
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グッズ販売や他にもイベントを企画( 午後には雨宮号バースディー企画として安全旗の装着運行も...)していますので、9月の3連休は石北臨貨の貨物撮影に合わせて、ご家族でも道東・丸瀬布へお越しください。いこいの森キャンプ場もセンターハウスの新設でさらに利用しやすくなっています。

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▲9月23日に開催される「夢運行」のポスター(左)と、10月6日に開催される「武利意森林鉄道廃線跡ツアーⅤ」のポスター(右)。P:真鍋 英 
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最後に、10月6日(日)には武利意森林鉄道廃線跡ツアーⅤを予定しています。内容は昨年に行いましたツアーⅣと変わりませんが、新たに発見された遺構の写真や資料をご用意しています。秋の森林浴に、開業から85年を迎えた林鉄の歴史をこの目で見てふれて体感してみてはいかがでしょうか。早朝になりますが、雨宮21号の火入れ体験を追加したコースもご用意しています。

今年のシーズンは10月20日(日)が最後となりますが、ぜひこの下半期の丸瀬布いこいの森をよろしくお願いします。おなじみとなりました、DLとの同時運行も9月14日(土)~16日(月・祝)と閉園日に行います。皆さまのお越しお待ちしております。

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「雨宮21号」近況。(上)

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▲伝統の「安全旗」を翻して2013年の開園式走行を披露する「雨宮21号」。'13.4.27 P:真鍋 英 
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今年はいつになく不順な天候が続いている北海道ですが、遠軽町・丸瀬布いこいの森の「雨宮21号」は多くのファンの皆さんに見守られながら今シーズンも元気に走り続けています。ひさしぶりに夢里塾( ムリジュク )の真鍋 英さんから「雨宮21号」の近況報告をいただきましたのでご紹介いたしましょう。

130909001.jpg.jpg昨年10月にJR北海道より準鉄道記念物に指定された元武利意森林鉄道雨宮21号。昨年12月15・16日に行われた「雨宮21号雪中特別運行」から4カ月、今年も4月27日(土)に無事開園式を迎え、2013年度の運行を開始しました。
▲あめまるくんも登場。機関庫前で雨宮21号とのツーショット撮影に収まる。'13.4.27 P:真鍋 英 
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今年は、開園式特別イベントとして、事前に告知もさせていただきましたが、林鉄の記念行事の際に取り付けていた「安全旗」の装飾を復活しました。当日は、事前告知の効果もあり、道外からも多くのファンの方々にお越しいただきました。旗の装着は1番列車限定という形で行いましたが、その後もDLとの同時運行を楽しんでいただけました。

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▲開園式の午後は一転して雪景色となった。期せずしての雪中走行に感動。'13.4.27 P:真鍋 英 
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サプライズが起こったのは、この日の午後から。天候が一転、一面の雪景色に。さながら12月に行った雪中運行となりました。せっかく乗車にお越しいただいた方々には寒い日となってしまいましたが、雪の中を白煙を上げて走る感動的なシーンをこんなにも早く、再び見ることになるとは、誰も予想ができませんでした。

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▲実に2年ぶりとなった「夜桜撮影会」。桜と夜の帳と雨宮21号が織りなす幻想的な風景はこの日限りの夢...。'13.5.25 P:真鍋 英 
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今年は、全国的にも天候が不安定な日が続きましたが、ここ丸瀬布も例外ではなく、桜の名所でもあるいこいの森での開花予想には、役場の方々もハラハラドキドキの日々が続いたとのことです。5月も末になって急激に春らしい気温が続き、桜も一気に開花。なかなか多くの方々には事前からのお知らせができなかったのですが、5月25日(土)に無事、「夜桜撮影会」を2年ぶりに開催することができました(昨年は急な開花に準備が間に合いませんでした)。こちらも、急ぎの告知ではありましたが、毎年楽しみにしているファンの皆さまにお越しいただくことができました。

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▲しぶき橋から見た長島ダムの威容。豪快な放水が見られる。 P:大井川鐵道 
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DSC_7815.jpgここで一旦もとの道に戻りましょう。公園から大井川を渡ります。この橋のすぐ上流が長島ダムの放水口。風向きによってはみずしぶきがかかることから「しぶき橋」と呼ばれています。また、光の状態によっては虹がかかることも。ちょっとゆらゆらする橋ですが、長島ダムを左に見ながら進んで行きます。
▲しぶき橋を渡る。左手が長島ダムの堰堤。 P:大井川鐵道 
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▲線路跡を進むとポッカリと口を開けているトンネルに出会う。これがひとつめのミステリートンネル。 P:大井川鐵道 
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しばらく行くとトンネルが口をあけています。出口は見えません。これがミステリートンネルのひとつ目。長さは128メートル。内部はコンクリート打ちっぱなしから岩石むき出しに変わり、中央部に行くと真っ暗です。懐中電灯は必ず持っていきましょう。でも、中はひんやりしています。出口が近づいてきました。足元も見ると金属のラインがあります。レールです。土に埋もれながらもレールが残っているのです。

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▲その内部。コンクリートが巻かれておらず、まさに素掘りのままの状態だ。 P:大井川鐵道 
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▲足元を見ると旧線のレールが残されているのがわかる(左)。トンネルを出るとキャンプ場が目の前に広がる(右)。 P:大井川鐵道 
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このひとつ目のミステリートンネルを出ると整備されたキャンプ場に入ります。これがアプトいちしろキャンプ場。近くにアプト式鉄道区間を走る列車が行き来します。

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▲いよいよふたつ目のミステリートンネルへ。昼なお暗いちょっと不気味なトンネル。コウモリに出会うこともあるとか...。 P:大井川鐵道 
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アプトいちしろキャンプ場を過ぎると左手に看板があります。看板はキャンプ場の方々の作。いよいよふたつ目のミステリートンネルです。長さは375メートル。こちらも内部はコンクリート打ちっぱなしから岩石むき出しになります。もちろんこのトンネルにも懐中電灯は必要です。

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▲こちらも岩石がむき出しの素掘り状態のトンネル。ひんやりとした冷気が身を包む。 P:大井川鐵道 
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だいだい真ん中ぐらいまで来たでしょうか...突然、明るくなりました。人感センサーが働いたようです。ちょっとしたいたずらの仕掛けです。さらに進んでいくと出口が見えます。ここにも土に埋もれてレールがありました。

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▲真っ暗のトンネルを進むと人感センサーの照明によって急にこんな光景が...。 P:大井川鐵道 
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トンネルを出ます。右手に草に絡まれた看板があります。アプトいちしろ駅の改称前「川根市代」駅の駅名標です。まさしく駅の跡を通ってアプトいちしろ駅へ。いちしろ駅から千頭方面に戻りましょう。

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▲夏草に絡まれて残る「川根市代」の駅名標。新線移行までの駅名で、現在は「アプトいちしろ」となっている。 P:大井川鐵道 
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およそ2年間通行ができなかったためにミステリートンネルも忘れ去られた存在になっていました。これからの季節は絶景の紅葉が待っています。自然の変化を楽しむには体力面での負担も少ないので、全年齢の方におすすめです。皆さんもぜひお訪ねください。

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▲アプトいちしろ駅構内で待機するED90形電気機関車。ホームからはアプト式のエントランスの様子も見ることができる。 P:大井川鐵道 
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▲夏雲湧く長島ダム付近のアプト区間を行く井川線列車。谷からの涼風が心地よい。アプトいちしろ-長島ダム P:大井川鐵道 
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1990(平成2)年10月2日、大井川鐵道井川線の一部区間は、長島ダムの完成により、路線の水没区間ができることから、新線付け替えとなりました。新線区間には日本では現存唯一のアプト式鉄道が敷設され、その雄大な景観とともに多くのファンに親しまれてきています。

DSC_7803.jpgその一方で、新線切り替え前日の10月1日まで運転していた区間は、一部が水没せずに残されましたが、当初は立ち入ることができませんでした。しかし、十年ほど前からこの廃線区間を含むルートが「ミステリートンネル・ウォーキングコース」として整備され公開されるようになりました。井川線旧線の2つのトンネルを含む魅力的なウォーキングコースでしたが、一昨年9月から中部電力大井川発電所清水化バイパス設置工事のため通行止めとなってしまい、再び旧線の遺構を探索することはできなくなってしまったものと思っていました。
▲長島ダム駅に設置されているウォーキングマップ。P:大井川鐵道 
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▲長島ダム駅のアプト区間列車。画面右下に長島ダムがある。P:大井川鐵道 
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そんなところに、ほかならぬ大井川鐵道さんからこの「ミステリートンネル・ウォーキングコース」が再開したとの情報を頂戴しました。件の通行止めは工事完了とともに今年6月30日までで解除され、再びコースを歩けるようになったのだそうです。今回は大井川鐵道さん自らのレポートで、あらためてこの「ミステリートンネル・ウォーキングコース」をご紹介いたしましょう。

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▲長島ダム駅のホームは海抜485m(左)。駅からはこの階段(右)を下りてゆく。P:大井川鐵道 
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まずは大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)で長島ダム駅に到着。なぜ、長島ダム駅かというと、ミステリートンネルのルートはこの駅からひとつ下流(千頭側)のアプトいちしろ駅との間にあるのですが、長島ダム駅から歩いた方が下り勾配となって歩きやすいからです。

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▲最初に出現する小さなトンネル。夏草に埋もれるように口を開けている。P:大井川鐵道 
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DSC_7808.jpg長島ダム駅を出発。あみだくじのように階段を下って行きます。この長島ダムののり面は、時期によっては芝桜がとても綺麗です。下ったところにあるのが大樽公園。そこを道なりに進むとつり橋があるのですが、左を見るとトンネルが...あるのです。入ってみると勾配標があり、まさしく鉄道隧道であったという痕跡が見てとれます。しかし長さは極めて短かく、入るとすぐ出口が見えます。実はこのトンネル、短すぎて面白くないのでと、ミステリートンネルには数えられていません。
▲さらに入口に近づいてみる。ダム堰堤は右側に聳えている。P:大井川鐵道 
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▲隧道内に残る勾配標。22‰と結構な勾配だったことがわかる。P:大井川鐵道 
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このノーカウントの短いトンネルを抜けると、目の前に巨大なコンクリートの壁が立ちはだかります。見上げれば見上げるほど高い。いつの間にか高さ109メートル、長さ308メートルの長島ダムの足元に立っていたのでした。

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▲長島ダム堰堤の威容。高さは308mもある。P:大井川鐵道 
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▲昭和50年代の竜ケ崎線。東京から1時間圏内とは思えない長閑な沿線風景が広がっていた。'76.3.9 入地-竜ケ崎 P:名取紀之 (RMライブラリー『関東鉄道竜ケ崎線-龍崎鉄道・鹿島参宮鉄道竜ケ崎線-』下巻より)
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8月後半から相次いだ悲報もあってすっかりご紹介が遅れてしまいましたが、白土貞夫さんによるRMライブラリー『関東鉄道竜ケ崎線-龍崎鉄道・鹿島参宮鉄道竜ケ崎線-』の下巻が完成、たいへんご高評をいただいております。7月発売の上巻では竜ケ崎線の歴史、施設、運行とともに、1914(大正4)年に改軌される以前の、762㎜軌間時代の車輌を紹介いたしましたが、下巻ではより馴染み深い改軌から現在までの車輌群を紹介しています。

rml169_h1sn.jpgご存知の通り竜ケ崎線は全線わずか4.5㎞、現在の在籍車輌はたった3輌のみですが、改軌からの99年の間に足跡を残した車輌は、貨車を除いても実に40輌を越えます。改軌時には蒸気機関車2輌、客車3輌、それに借入の貨車1輌という体制でスタート、1927(昭和2)年には早くも内燃動車を導入、これは茨城県下の国鉄を含む1,067㎜軌間の鉄道では初の試みでした。

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▲早くから内燃動車を導入して旅客列車の増発を計った龍崎鉄道。本書はその導入初期の貴重な写真の数々を収録。 (RMライブラリー『関東鉄道竜ケ崎線-龍崎鉄道・鹿島参宮鉄道竜ケ崎線-』下巻より)
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1944(昭和19)年に鹿島参宮鉄道と合併して以降は機関車・客車・内燃動車とも鉾田線(後の鹿島鉄道)からの転入車が増えました。一時、竜ケ崎線の主力であったキハ41300形(元国鉄キハ41000系)にいたっては、鉾田線と竜ケ崎線との間で転属を繰り返しています。

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▲鹿島参宮鉄道との合併後は鉾田線からの転入車が中心になった。  (RMライブラリー『関東鉄道竜ケ崎線-龍崎鉄道・鹿島参宮鉄道竜ケ崎線-』下巻より)
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一方、1965(昭和40)年の関東鉄道成立後は、鉾田線、常総線からの転入は意外に少なく、1970(昭和45)年に廃止された江若鉄道からの譲渡車3輌が主力となったのち、その車体更新車と、竜ケ崎線用として製造されたキハ532、そしてキハ2000形2輌が投入され現在に至っています。

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▲昭和45年に廃止された江若鉄道から転入した3輌の気動車は、後にいわゆる"関鉄スタイル"の車体に更新され、キハ2000形が投入されるまで活躍した。 (RMライブラリー『関東鉄道竜ケ崎線-龍崎鉄道・鹿島参宮鉄道竜ケ崎線-』下巻より)
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本書はこれら歴代の車輌群について、龍崎鉄道時代、鹿島参宮鉄道時代、関東鉄道時代、そして3つの時代を通じての貨車という4つのパートに分けて解説するもので、第106巻『鹿島鉄道-鹿島参宮鉄道・関東鉄道鉾田線-』と合わせてご覧いただくと、複雑な車輌の変遷がよりよくご理解いただけると思います。ぜひ上巻ともども書架にお揃えください。

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▲第三大川橋梁をゆく"お座トロ"ことトロッコ列車。P:会津鉄道
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西若松と会津高原尾瀬口駅間57.4㎞を結ぶ会津鉄道は、野岩鉄道を介して東武鬼怒川線・日光線・伊勢崎線(東武スカイツリーライン)と直通運転を行って会津地方への観光ルートの一翼を担っています。また、主に会津若松駅~会津田島駅間を中心に、取り外し式窓を備えたAT-350形を"トロッコ列車"として運行して人気を博しています。

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▲トンネルシアターの放映状況。猫駅長ばすちゃんが映し出される。P:宇尾野 智
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ところが悩みの種は芦ノ牧温泉駅~湯野上温泉駅間にある延長1㎞を超すトンネル3本。せっかくのトロッコ車内が、轟音と強風で楽しみが吹き飛んでしまいかねません。そこでこのトンネルを何とか利用できないかと同社の大石社長が発案されたのが映像投影システム「トンネルシアター」です。

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▲同じくトンネルシアターの放映状況。こちらは実写の猫駅長ばすちゃん。P:宇尾野 智
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トロッコ列車のトンネル走行中、トンネル壁面をスクリーンに見立ててアニメーションを投影しようというアイデアで、超高輝度LEDやデジタルサイネージ、それに鉄道関連グッズの開発販売を行っている株式会社片上鉄道が製品化しました。ただ、せっかくのアイデアだけに、一方通行のコンテンツを流し続けるだけではもったいないと、今回この「トンネルシアター」用のアニメーションを広く公募されています。(→こちら

130830n010.jpgテーマは今や会津鉄道の代名詞ともなっている猫駅長ばすちゃん。コンテスト形式での募集となっており、締切が9月16日(月)とあと2週間ほどとなってしまいましたが、スキルをお持ちの方は応募されてみてはいかがでしょうか。ちなみに会津鉄道は東日本大震災で大きな被害がなかったにもかかわらず、風評被害で旅客数が落ち込み、またなかなかメディアに取り上げられることもない中で頑張っておられます。支援の意味も込めてこの新たな試みをサポートしていただければと思います。
▲わざわざ会いに来るファンも多い猫駅長ばすちゃん。P:坪内政美
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▲「ねこが働く駅」として全国的に有名になった芦ノ牧温泉駅には名誉猫駅長の特等席が...。P:坪内政美
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■第1回 トンネルシアター・アニメーション募集について
1.募集形式
ファイル形式 WMV(Windows Media Video)形式
作品サイズ 画面サイズ 幅2048px×高さ768px
画像サイズ幅1024px×高さ768pxを画面幅中心から左右反転させて1画面とする画面内側に向かうアニメーション1種類、画面外側に向かうアニメーション1種類(トンネルシアターでは、左右1組の動画を一つのファイルとして再生しています。左画面用・右画面用動画を一組として、作品例を参考に1つの動画として作成して下さい。

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▲募集形式の概念。提供:会津鉄道
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2.応募期間
2013(平成25)年8月19日(月)~9月16日(月)
3.応募資格
どなたでも応募できます。
4.応募上の注意
応募作品は、未発表のもので、他の人の知的財産権を侵害しないものに限ります。
5.応募先
住所、氏名、年齢、電話番号を明記のうえ
〒965‐0853 福島県会津若松市材木町一丁目3-20
会津鉄道株式会社 総務企画グループ 「トンネルシアター係」宛へ応募ください。(郵送料は応募者負担となります)
なお、質問等問い合わせは下記メールまでお願いします。
   e-mail:soumu@aizutetsudo.jp
6.応募方法
1.作品形式で作成した作品を、CD-ROM、DVD-ROMまたはUSBメモリでお送りください。(メールでの応募はお受けできませんのでご注意ください)。
7.審査
一次審査は会津鉄道(株)社内で行い、二次審査はトンネルシアター実写の上、お客様の投票で、最優秀作品、優秀作品、入選作品(以下採用作品という)を決定します。(9月下旬を予定しています)
8.発表
採用作品の発表は応募者に通知するとともにHPで行います。
9.応募特典
最優秀作品 1点 副賞5万円+作者名表示上映+トロッコ整理・乗車券10枚
優秀作品 2点 副賞3万円+作者名表示上映+トロッコ整理・乗車券10枚
入選作品 数点 副賞1万円+作者名表示上映+トロッコ整理・乗車券10枚
上記のほか、ご応募いただいた方には、抽選で20名様に会津鉄道オリジナルグッズをプレゼントいたします。(グッズは、発送をもって代えさせていただきます)
10.その他
採用作品は返却いたしません。また、採用作品の著作権、使用権などの一切の権利は会津鉄道株式会社に帰属します。
採用作品以外についてはご希望があれば返却いたします。応募の際返却希望と追記してください。

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▲作品例。※サンプル1(上)とサンプル2(下)は車輌の進行方向によって向きが異なることを説明している。なお、HPではこのサンプルの動画が見られる(→こちら)。提供:会津鉄道

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▲須田 寛鉄道友の会会長から賞状を受ける客車気動車研究会の伊藤威信さん。'13.9.1
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鉄道友の会が毎年1回、趣味的見地に基づき鉄道分野に関する優れた著作物または著作物に関わる功績を選定し、鉄道および鉄道趣味の発展に寄与することを目的として2008(平成20)年に創設された島秀雄記念優秀著作賞の2013年の贈呈式が、昨日9月1日(日曜日)に東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で行われました。

130902n201.jpgすでにご報告申し上げましたように(→こちら)、2013年の島秀雄記念優秀著作賞には、単行本部門で辻村 功さんの『鉄道メカニズム探究』(JTBパブリッシング)、鉄道友の会客車気動車研究会の『日本の食堂車』(弊社RMライブラリー)、小関和弘さんの『鉄道の文学誌』(日本経済評論社)、鉄道の「知」を探る編集委員会の『鉄道の「知」を探る』(山川出版社)の4作品。定期刊行物部門では澤内一晃さん、星 良助さんの「北海道の私鉄車両」(『RAILFAN』2007年8月号~2012年6月号掲載)、さらに特別部門では「機関車史研究会の一連の著作」(近藤一郎さん)が受賞され、栄えある受賞者の方々に鉄道友の会の須田 寛会長より表彰状と記念の盾が手渡されました。
▲版元として弊社が頂戴した記念盾。

10名の選考委員を代表して小西純一選考委員長より先行経過の報告があり、今年は単行本部門22点、定期刊行物部門14点がノミネートされ、第一次選考で単行本部門8点、定期刊行物部門4点に絞られたのち、第二次選考が行われたとのことです。第二次選考は1作品に3名の報告者を設定したうえさらに精読、6月下旬に行われた選考委員会で長時間の議論を経て受賞作が決定したそうです。

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▲受賞者を代表して挨拶される『鉄道メカニズム探究』の著者・辻村 功さん。余談ながら辻村さんと私は学生時代のバイト仲間。'13.9.1
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▲受賞作についての数々の思いを語られる『日本の食堂車』の伊藤威信さん(左)と、『鉄道の「知」を探る』編集委員会の岩沙克次さん(右)。'13.9.1
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本来晴れやかなはずの今回の贈呈式は、鉄道友の会の若手の中核でもあった岡田誠一さん急逝の報を受けて慎ましやかなものとなりました。単行本部門の受賞作であるRMライブラリー『日本の食堂車』編集に当たっては、客車気動車研究会の代表としてあらゆる面でご尽力され、本来はこの場に列席されているはずの方でした。岡田誠一さんの急逝は、鉄道友の会のみならず鉄道趣味界全体にとって計り知れない痛恨事で、多くの列席者の皆さんが哀悼の意を表されておりました。

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▲2013年島秀雄記念優秀著作賞受賞者の皆さんと鉄道友の会の皆さんの記念撮影。'13.9.1
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出版社としてはありがたいことに、今回の受賞で5年連続で島秀雄優秀著作賞のお手伝いをさせていただき、この栄えある贈呈式に列席させていただいたことになります。今後とも多少なりともわが国の鉄道趣味の発展に寄与できればと、あらためて居住まいを正して編集に臨んでまいりたいと思います。

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