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2013年8月22日アーカイブ

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▲JR土讃線(上)との交差部の現状。下は中央部が琴電琴平線。左側の開口部に琴平急行電鉄線が走っていた。'13.8.16 P:宮武浩二
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続いて琴平急行電鉄です。聞き慣れない鉄道会社名かと思いますが、琴平急行電鉄は1930(昭和5)年に坂出町(現在の坂出市)から飯野山を経由して琴平までを結ぶ鉄道として開業しました。当時すでに琴平に向かう鉄道は鉄道省、琴平電鉄、琴平参宮電鉄に続くものでした。

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▲琴平急行電鉄琴平駅跡に立つ琴平郵便局。'13.8.16 P:宮武浩二
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しかし不幸なことに、戦時中の鉄材供出による不要不急の鉄道に指定され、1944(昭和19)年に線路は撤去され、車輌も名古屋鉄道へと売却されました。会社自体も戦後の1948(昭和23)年7月には琴平参宮電鉄に吸収合併され、書類上の鉄道としても1954(昭和29)年8月末に廃止申請がされています。

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▲当時の沿線案内。裏側(右)を見ると、やはり飯野山と信貴山讃岐別院を大きくPRしているのがわかる。所蔵:宮武浩二
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▲鉄道線休止(撤去)後の株主総会通知書。所蔵:宮武浩二
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現在、琴平急行電鉄を偲ぶものは構築物の一部以外まったく残されていませんが、車輌を譲渡した名古屋鉄道を介して豊橋鉄道東田本線の3202、3203号の直接式制御器が残っています。台車も近年までモ600形の保存車に残っていましたが、今ではこの豊橋鉄道の直接制御器のみとなってしまっています。

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▲豊橋鉄道赤岩口車庫。左端の庫内で休む3202号の直接制御器が琴平急行電鉄由来のもの。'13.8.16 P:宮武浩二
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▲豊橋鉄道3202号に現存する琴平急行電鉄の忘れ形見、日立製作所製直接制御器DR型BC-447。'13.8.16 P:宮武浩二
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鉄道線が休止されて来年で70年。琴平急行電鉄を利用した地元の方もほとんどいなくなってしまった今、わずかに残る鉄道廃線跡を偲ぶぐらいしかできなくなってしまいました。せめて豊橋鉄道東田本線の直接式制御器が、琴平急行電鉄由来の品として長く現役で残ってほしいと願わずにはいられません。

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