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2013年8月 7日アーカイブ

竜ヶ崎線を歩く。(中)

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▲入地駅に到着するキハ532の44レ。唯一の中間駅である入地はもちろん無人駅だが、非接触式ICカードの簡易改札機が備わっている。'13.8.3 入地
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▲小さな待合室に掲げられた駅名標はレトロなデザイン(左)。ちなみに平仮名表記はいつの間にか「いれぢ」から「いれじ」となっている(右)。'13.8.3 入地
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路線総延長4.5㎞と極めて短い竜ケ崎線にもたったひとつ中間駅が存在します。ほぼ中間、佐貫起点2.2㎞に位置する入地駅です。ホーム1面に小さな待合室がポツンと建つだけの無人駅ですが、驚いたことに戦前に宮松金次郎さんが撮影された写真(RMライブラリー『関東鉄道竜ケ崎線 ―龍崎鉄道・鹿島参宮鉄道竜ケ崎線-』14頁所収)を見ると、対向式ホームを持つ交換駅で、お粗末ながら駅舎も備えられています。1927(昭和2)年の気動車導入とともに、ここ入地駅での列車交換が行われるようになったと白土貞夫さんが同書に書かれておりますが、この短い線区で...と驚きを禁じ得ません。

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▲入地駅の今昔。見渡す限りの農地だったこの駅周辺にも宅地が増え始めて雰囲気は大きく変わったが、コンクリート造りの待合室だけは変わっていない。'76.3.9/'13.8.3 入地
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さらに驚くことに、中間駅はこの入地だけではなく、かつて佐貫-入地間には「南中島」、入地-龍ケ崎間には「門倉」という中間駅が存在したのだそうです。戦時中に休止となり、結局復活することなく廃止されましたが、一時はほとんど1kmおきに停留場が並んでいたことになります。

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▲上り方から見た入地駅全景。ホーム端に見えるブルーのブースが非接触式ICカードの簡易改札機。左側が交換設備の跡。'13.8.3 入地
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130806n211.jpgさきごろ発行した寺田裕一さんの『改訂新版 データブック日本の私鉄』によれば、入地駅の一日平均乗降客数は65人(平成23年度)。現在の竜ケ崎線の列車本数が82本(上下合わせて)ですから、いかに入地駅の乗降が少ないかが知れます。実際、今回も竜ケ崎から150円の乗車券を購入して改札を通ろうとしたところ、わざわざ「入地までしか行けませんが...」と声を掛けられたほどです。
▲駅を少し外れるととても東京近郊とは思えない牧歌的な光景が広がる。'13.8.3 入地-佐貫
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▲快走するキハ532。平日はキハ2000形が運用に就いており、このキハ532は第1・3土曜日と第2・4日曜日の午前中を中心に使用されている。'13.8.3 入地-佐貫
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駅の南側には県道竜ヶ崎潮来線が走っており、こちらはたいへんな交通量です。商業施設もこの県道沿いに集まってしまっており、入地駅の周辺には飲食店も見当たりません。ただ。駅を一歩出ると周辺にはとても東京近郊とは思えない広々とした風景が広がっており、どこか再訪したくなる魅力に満ちている駅なのです。

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