鉄道ホビダス

2013年8月 2日アーカイブ

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▲キーンベルク・ガミングのナロー用ホームで発車を待つルンツ・アム・ゼー行き。秋風の吹くイプスタールバーンは観光シーズンも終わりなのか、乗客もまばらでのんびりとした時間が流れる。'12.9.16 Kienberg Gaming
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※「今日の一枚 The Movie」に動画をアップしましたが、手違いでリンクができていませんでしたので再掲いたします。一番下のリンクからご覧ください。

キーンベルク・ガミング(Kienberg Gaming)を出た列車は、しばし道路と並行したのち険しい山の中へと入ってゆきます。ほとんど取付道路もないような山中の、ガミング(Gaming)からしばらく進んだところに2基のカーブしたトレッスル橋(79mと94m)があります。古くからイプスタールバーンを代表する景観となっていますが、残念ながら今回はこの有名な橋梁に辿りつくことはできませんでした。

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▲廃駅となったホルツアップフェル駅を通過するUv.1牽引のルンツ・アム・ゼー行き。この日は現役時代を彷彿させる落ち着いた塗色の2軸貨車4輌の編成だった。'12.9.16 Holzapfel
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またこの区間には34.4‰という急勾配があるそうです。これはオーストリアの760㎜ゲージナローの最急勾配でもあり、2軸客車数輌とはいえ、齢110歳の老クラウスにはさぞや過酷な道のりに違いありません。

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▲1903(明治36)年にグラーツのWaggonfabrik Weitzerで製造されたという客車Ci 204。現在は編成に組み込まれてバー・カーとしてドリンクやスナックを提供している。それにしても110年前の博物館級の客車が実用されているのはお見事。'12.9.16 Kienberg Gaming
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▲好ましい形態の"ワフ"D33。こういったブレーキバンも車齢を感じさせないほど見事に整備されている。'12.9.16 Kienberg Gaming
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この日は、ほんの二ヶ月前に開通したばかりのLunz am See-Göstling 間が延長運転される予定と聞いていたのですが、機関士に尋ねると従来通りルンツ・アム・ゼー(Lunz am See)折り返しとのこと。いかんせん言葉が通じないのでなぜなのかはわかりませんでしたが、とにかく終点のルンツ・アム・ゼーを目指すことにしました。

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▲キーンベルク・ガミングに戻ってきて転車台前で給水・給炭をするUv.1。こういったワーキング・スペースにも自由に立ち入って見学することができる。'12.9.16 Kienberg Gaming
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ルンツ・アム・ゼーはサマーリゾートとして知られる町で、駅の東側に静かな湖(ルンツ湖)があります。ちなみに1970年まではこのルンツ・アム・ゼー駅を起点とした700㎜(2ft3 9/16in)ゲージの森林鉄道があり、搬出した木材を駅構内に設けられた土場でイプスタールバーンへと積み替えていたと聞きます。

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▲ラッセルヘッドは外されているものの、ÖBB(オーストリア国鉄)のナロー用ラッセル車98503‐1も保存されている。1955年製で、1998年に保存が決定したとのこと。'12.9.16 Kienberg Gaming
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▲左はÖBBのナロー用ロータリー除雪車(1964年製)。右は運材台車で、わが国の森林鉄道のものと良く似ている。'12.9.16 Kienberg Gaming
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現在この保存鉄道区間はNÖLB (Niederösterreichische Lokalbahnen Betriebsges.m.b.H)がÖBB(オーストリア国鉄)から借り受けるかたちで運営されています。NÖLBはかつて小ブログでご紹介したヘレンタールバーン(編集長敬白アーカイブ「ヘレンタールバーンとナスバルトバーン」参照→こちら)も運営しており、現在3輌のC1タンク機(1890年製StB 4 MOLLN、1898年製U.1、1902年製 Uv.1。いずれもKrauss-Linz製)を有しています。

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▲Kienberg Gamingを出て力行するUv.1牽引のルンツ・アム・ゼー行き。画面左後方に遮断機もない主要道との踏切があり、しきりに汽笛を鳴らすが、近所の犬がその汽笛につられて鳴き始めた。'12.9.16 Kienberg Gaming-Gaming
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※「今日の一枚 The Movie」の動画(再生時間1分10秒)は→こちら

本線のうち両端が辛うじて生き延びているイプスタールバーン。あと数年早ければ営業路線としての本線を目にすることができたはずで、その面では残念でなりません。なお、グシュタット(Gstadt)とイプスイッツ(Ybbsitz)を結ぶ5.7㎞の支線の線路は、今月から撤去が始まる予定だそうです。

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