鉄道ホビダス

2013年7月30日アーカイブ

士幌線...私の同体験。

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▲終点・十勝三股駅の転車台で方転する59611〔帯〕。機関車のエアーを用いたいわゆる"尺取虫"の転車台が懐かしい。'75.3.20 十勝三股 P:服部重敬
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「先日の編集長ブログを拝見して、『国鉄時代』誌の齋藤様の記事や、今回の古村様の写真と同日に士幌線を訪問しており、懐かしさのあまり...」と服部重敬さんからメールを頂戴しました。

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▲十勝三股駅の駅舎を横目に入換え作業中の59611。'75.3.20 十勝三股 P:服部重敬
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お便りによれば、服部さんも齋藤さんの記事にある客車運転予定日だった3月23日に、その列車を撮影するために帯広に滞在していたのだそうです。さらに、古村さんが士幌線の貨物を撮影された3月20日には、やはりこの列車を撮影しており、十勝三股まで追っかけをされたとのこと。以下、服部さんの体験をご覧ください。

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▲電力所前を登る下り貨物列車。この日のこの列車、このアーチ橋はアングル違いで古村さんも撮影されており、お二方はこの付近で出会っているのかもしれない。'75.3.20 黒石平-糠平P:服部重敬
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今でこそ、蒸気機関車を撮影する機会はあまりありませんが、当時は蒸気機関車が最後の時を迎え、かつ大学生で時間もたっぷりあったことから、その撮影を目的に、冬期を中心に北海道を訪れています。昭和50年の3月には、すでに蒸機が活躍する舞台は道東のローカル線が中心となっており、そのため、石北線の大雪くずれ1527レとあわせ、名寄本線、相生線、渚滑線、広尾線などのキューロクを巡っています。士幌線を訪れたのは、おそらく貨物と臨時の客車列車を運転するという情報をどこからか聞いたからではないか、と思います。

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▲糠平湖越しに見た大雪山系の遠望。これだけクリアに晴れ上がる日は珍しい。'75.3.20 糠平-幌加 P:服部重敬
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その折の行程を見てみますと、3月19日に石北本線で撮影した後、20日に士幌線の貨物、21日に広尾線と池北線と撮影し、帯広に泊まって23日の客車運転に備えたようです。しかし、21日から天候が悪化して雪となり、22日は豪雪ですべての列車がストップ、動きが取れなくなって、当然ながら23日の客車も運転中止となりました。23日になると、なんとか列車も動いたようで、帯広を脱出して、24日に石北本線を訪れています。なぜ、この時に帯広に行ったのか、これまで思い出せなかったのですが、『国鉄時代』誌の齋藤様の記事を見て、長年の疑問が氷解しました。

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▲豪雪に見舞われた帯広機関区構内。ラッセル車キ100もフル稼働であった。'75.3.23 帯広機関区 P:服部重敬
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この時は旅館ではなく、同行していた国鉄勤務の友人の紹介で宿泊所に泊めてもらった記憶があります。帯広は地形の関係であまり雪は積もらないはずですが、この時はまれに見る豪雪だったようです。あまりの雪に22日は何とも動きが取れず、また、写真もほとんど撮れない状態で、一日、宿泊所で過ごしたようです。

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▲給水塔下で待機する9600たち。降り続く雪の影響で帯広周辺の国鉄線は麻痺状態に陥っていた。'75.3.22 帯広機関区 P:服部重敬
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それはひとつの良い思い出ではありますが、『国鉄時代』誌の齋藤様が撮影された士幌線客車の写真を見るにつけ、豪雪とならず、客車が運転されていたら、さぞ良い写真が撮れただろうに、と今更ながら思わざるを得ません。なんとも残念です。

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▲士幌線客車列車の運転が予定されていた前日、転車台のピットでも懸命の除雪作業が続く。'75.3.22 帯広機関区 P:服部重敬
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客車運転が予定された23日の3日前、20日には士幌線の貨物を撮影しています。この日はこの時期には珍しい晴天で、大雪山系が実に見事に望めました。おそらく友人と相乗りをしてタクシーで十勝三股まで追いかけており、沿線で数回、撮影しています。かなり遠景ではありますが、糠平湖越しに大雪山系をバックに糠平から十勝三股に向かう列車や、路線が切り替えられた糠平手前のアーチ橋など、この線ならではの記録になったと自負しています。

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▲ホーム脇の雪に嵌って身動きのとれなくなったDD51 637。隣接線のキハ22も足止め状態。'75.3.23 帯広駅 P:服部重敬
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また、大雪山系のパノラマの広がる終点の十勝三股の風景も、大変雄大な眺めで、今も記憶に残っています。ただ、残念なことに、走行中ではないためか、カラーで撮影していないのです。カラーで撮影していれば、廃線となった現在では良き記録になったはずですので、今でも悔やまれてなりません。

服部さん、ありがとうございました。『国鉄時代』の齋藤さんの記事に端を発した士幌線の"連鎖"は、図らずもあの時代の熱気と情熱を思い起こさせてくれました。あらためてお三方にお礼申し上げます。

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