鉄道ホビダス

2013年7月29日アーカイブ

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▲勝田駅の専用ホームで従業員の乗車を待つ日立製作所水戸工場専用鉄道の列車。15tバッテリー機関車2輌によるプシュプル運転である。後方に国鉄勝田駅と接続する跨線橋が見える。'79.2.16
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先日ひたちなか海浜鉄道を訪れた際、勝田駅での乗換えを一本遅らせて日立製作所水戸工場専用鉄道の跡地をのぞいてきました。

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▲かつて乗降ホームがあった付近の現状を勝田駅構内下り方の踏切道から見る。右手奥にあのホームがあったはず。'13.7.13
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130727n201.jpg日立製作所水戸工場の専用鉄道についてはかつて小ブログでもご紹介しておりますが(編集長敬白アーカイブ「日立水戸の奇妙な列車」参照→こちら)、勝田駅の西側に広がる広大な日立製作所水戸工場(現・水戸事業所)への路線は、『専用線一覧表』(昭和45年版/『トワイライトゾ~ン・マニュアル12』所収)によれば実に総延長12.0㎞、国鉄所管の専用線ではなく独自の専用鉄道としての認可を受けていました。
▲勝田駅の電留線には役目を終えた651系の姿も見られた。'13.7.13
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▲勝田駅との連絡跨線橋上から専用鉄道乗降ホームを見る。ホーム上に見える看板は発車時刻を掲出した簡単なもの。'79.2.16
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▲かつてのホーム跡周辺。列車はしばらく常磐線下り本線と並行したのち、大きく左へカーブをきって水戸工場の通用門へと吸い込まれていった。'13.7.13
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とはいえ路線の大半は工場内に巡らされていて、全盛期にはその全容どころか片鱗さえ垣間見ることはできませんでした。ただ勝田駅から工場通用門までの1キロほどの区間は一般公道と並行しており、朝夕に運転される従業員用通勤列車が"外界"との唯一の接点でした。

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▲下り方の踏切から勝田駅構内全景を見渡す。右端が専用鉄道跡地。'13.7.13
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使用されている"客車"はもと東急のデハ3209とデハ3210。とはいえかろうじて面影を留めるのは下回りのみで、車体は鉄道車輌とは思えないプレハブのような造りです。自社製の15tバッテリー機関車がプシュプルでこの2輌をエスコートしていました。

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▲ホームをあとにする専用鉄道列車。前後に同形のバッテリー機関車が連結されているため、どちらも先頭に見える。'79.2.16
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▲踏切道から下り方を見る。水戸工場専用鉄道の線路が一部そのまま残されているのがわかる。'13.7.13
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あれから34年...すっかり近代的になった勝田駅西口を出ると、かつての乗降ホーム付近にはビジネスホテルが建ち、当時の痕跡はほとんどなくなっていました。それでも背後に広がる木立は雰囲気を色濃く残しており、しばしあの奇妙な列車との邂逅に思いを馳せたのでした。

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