鉄道ホビダス

2013年6月 3日アーカイブ

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▲撤去用の桁が架けられて着々と準備が進む葛袋3号橋。関越自動車道上の「トワイライトゾ~ン」として長年親しまれてきたこの橋も、今夜から撤去が始まる。'13.6.1
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本誌1月号(№352)の「トワイライトゾ~ン」で川崎久雄さんが「間もなく撤去か...」とレポートくださった関越自動車道に架かる鉄道橋「葛袋3号橋」が、ついに今夜から撤去されます。

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▲葛袋3号橋撤去に伴う6月3日・4日の通行止めを告知する幕が各所に掲げられている。'13.6.1
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「トワイライトゾ~ン」の初期に何度か取り上げたのがこの「葛袋3号橋」です。関越自動車道下り線を走っていると、高坂サービスエリアを過ぎたあたりで路線図には見当たらない電化路線がオーバークロスしているのに気づきます。しかも架線柱らしきものはあるものの、肝心の架線が張られておらず「あれは一体何?」という素朴な疑問が当時の誌面を賑わせたました。

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▲まだ架線柱が残っていた頃の葛袋3号橋。NEXKO東日本のプレスリリースより。

この「葛袋3号橋」は東武東上線の高坂駅から分岐して高本へと至る日本セメントの専用鉄道の橋梁で、専用線一覧表(昭和50年版/『トワイライトゾ~ン・マニュアルⅡ』所収)によれば作業キロ5.5㎞と記録されています。運転開始は1971(昭和46)年7月30日。高本で採掘された粘土などセメント原材料を積載した貨車は東武鉄道の電気機関車に牽引されて東上線を遡り、下板橋駅に隣接したホッパービンへと運ばれていました。

そして、関越自動車道の建設工事に伴って1974(昭和49)年に架橋されたのがこの「葛袋3号橋」で、鉱業所そのものは後年、秩父鉱業に代わったものの、1984(昭和59)年に輸送を追えるまでの約十年間にわたってこの橋を電気機関車に牽かれたトキ列車が渡っていたことになります。

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▲今から22年前、1991(平成3)年1月号(№86)掲載の第5回「トワイライトゾ~ン」より。「東上線常備車」と標記されたトキが入線していた1977(昭和52)年時点での状況との定点観測を交えて詳しくレポートしている。
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NEXCO東日本によると今日と明日(3日・4日)の21時から翌朝6時まで、鶴ヶ島ジャンクションと東松山インターチェンジ間上下線が通行止めとなり、この「葛袋3号橋」の撤去と坂戸西スマートインターチェンジの新設工事などが行われる予定だそうです。
関越自動車道を通るたびに来るはずのない列車の幻影を見ていた「葛袋3号橋」も、もう二度と再び目にすることはできなくなってしまいます。

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