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2013年ブルーリボン賞に東京地下鉄1000系。

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▲レモンイエローの車体が眩いデビュー時の1000系。正面と側面戸袋部にはデビュー告知のラッピングが貼られていた。'12.4.4 中野車両基地 P:RM
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鉄道友の会から2013年ブルーリボン賞とローレル賞の発表があり、ブルーリボン賞には東京地下鉄1000系(編集長敬白アーカイブ「東京メトロ1000系に試乗」参照→こちら)が選ばれました。同賞の55年にわたる歴史のなかで地下鉄車輌が受賞するのは初めてです。また、性能・デザイン・製造企画・運用などの諸点に卓越したものがあると選考委員会が認めた車両を選定するローレル賞は今回該当なしとなりましたが、こちらも同賞制定から52年にして、1968(昭和43)年、2004(平成16)年に次ぐ3度目の椿事です。

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▲浅草駅で盛大に行われた1000系出発式。初列車を見送るのは武井 咲さん。'12.4.11 浅草 P:RM
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あらためてご紹介すると、ブルーリボン賞は鉄道友の会(会長 須田 寬、会員約3,300 名)が毎年1 回、前年中に営業運転に就いた新車および新車と見なせる車輌(改造車等)のなかから、会員の投票結果をもとにして選考委員会(鉄道車輌に精通する鉄道友の会会員10名)が優秀と認めた車輌に与えられるもので、今年は下記の7形式がノミネートされていました。
1.わたらせ渓谷鐵道WKT-550形
2.千葉都市モノレール0形
3.東日本旅客鉄道E657系
4.東武鉄道634系
5.東京地下鉄1000系
6.黒部峡谷鉄道EDV形
7.京阪電気鉄道13000系

120404n202n.jpg今回の選定理由を鉄道友の会は以下のように発表しております。
「東京地下鉄1000 系は、2012 年4 月から銀座線01 系の後継車両として営業運転を始めています。銀座線の車両には、1927 年の開業以来、急曲線が連続するトンネルの中という厳しい条件でも安全に運転ができるように、その時代の最新の技術を採り入れた車両が使用されてきました。急曲線が多い銀座線での走行性能向上策については、今までにも順次実施されてきましたが、今回製作された1000 系は、走行性能のさらなる向上と振動・走行音などの低減に効果が大きい、操舵台車を採用したことが最大の特徴です。この台車は、曲線走行時に台車と車体間で生じる変位量に応じて操舵装置(リンク機構)によって輪軸が自動的に舵を切る仕組みとなっており、自動車がカーブに沿ってハンドルを切るのと同じ様に、曲線をスムーズに走行することが可能になり、さらに、曲線走行時の振動・走行音も低減して、乗り心地が向上しました。「リンク式片軸操舵台車」と呼ばれるこの台車の開発にあたっては、試作台車を車両に取り付けて試験を重ね、その結果、全ての輪軸に操舵装置を付けるのではなく、車両1 両に2 つある台車のそれぞれの2 つの輪軸のうち1つを非駆動の操舵輪軸とし、もう一方の輪軸は非操舵の駆動軸とする片軸操舵の方式でも、優れた曲線走行性能を発揮することが確認され、今回1000 系に採用されました。操舵台車としては比較的簡単な構造であるためメンテナンス性は良好です。しかし、駆動軸にはユニットブレーキ、非駆動軸にはディスクブレーキと、1つの台車に異なるブレーキ装置が混在しているため、ブレーキ力制御が複雑になりますが、新技術を用いて編成全体のブレーキ力を演算制御することで、所定のブレーキ力を得るとともに電力回生ブレーキの有効活用による省エネを図りました。このほかの省エネ対策として、駆動モータには効率の高い永久磁石同期電動機を、前部標識灯と車内照明にLEDを採用しました。一方、車体外観は銀座線開業当時の1000 形を思わせるレトロ調で、これは、アルミニウム合金製の車体にラッピングフィルムで開業当時の1000 形のカラーを再現したものです。また、やや小型な銀座線の車両ながら、明るく開放的な客室になるように、天井構造を見直すとともにクーラーを薄型にして極力天井を高くしたほか、貫通扉や座席横の仕切り、荷棚に強化ガラスを用いるなどの工夫を凝らしてあります。鉄道友の会は、日本で最初の地下鉄である銀座線特有の厳しい走行環境に対して、走行性能及び快適性を新技術により向上させ、併せて省エネ性も高め、さらに外観は開業当時に在籍した車両を彷彿とさせるものであることなどを高く評価し、東京地下鉄1000 系を2013 年のブルーリボン賞に選定しました」。
▲試乗会で配布された1000系の立派なパンフレット。
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この4月には第2編成が完成した東京地下鉄1000系(RM News参照→こちら)。ブルーリボン賞受賞車の栄誉を背負って、これからいよいよ銀座線の顔として活躍してゆくはずです。

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