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川崎製鉄NUS5号を見る。

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▲近年再整備されて素晴らしい状態で展示されている川崎製鉄NUS5。非公式側にはホームが設けられ、公式側からはコンクリート製のしっかりした階段でキャブに出入りが可能。'13.3.20
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先日、姉妹誌『鉄おも!』の「鉄おも!号で行くさようなら1000形第1編成お掃除ツアー」で千葉モノレールを訪れた際、千葉駅のひとつ隣、千葉公園駅近くに保存されている川崎製鉄(現JFEスチール)千葉工場の蒸気機関車NUS5号を訪ねてきました。

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▲そのサイドビュー。えてしてロッドの位置まで気が回らない保存機が多いなかで、それなりに配慮されているのが嬉しい。'13.3.20
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川崎製鉄千葉工場(千葉製鉄所)の専用鉄道は戦後の1951(昭和26)年に開通したもので、蘇我駅を起点に工場までの3.8㎞を結んでいました。ただし、これはあくまで国鉄と接続する専用鉄道部分のみで、実際は広大な製鉄所構内にまさに網の目のように路線が敷き回され、一説には最盛期には総延長130㎞にも達したと伝えられます。

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▲いかにも産業用らしい無骨なバックビュー(左)とそのキャブ内。さすがに加減弁ハンドルなどいくつかの部品は失われてしまっている。'13.3.20
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当然のことながらこの専用線には数多くの専用車輌が在籍しており、1959(昭和34)年に内燃機関車の導入が始まるまでは延べ19輌の蒸気機関車が活躍していました。もっとも、この川崎製鉄に限らず製鉄所の構内は厳重なセキュリティーによってガードされており、私たちファンがおいそれと立ち入れる状況にはありませんでした。それだけに千葉市街と目と鼻の先に位置するにも関わらずその稼働状況はベールに包まれており、残された写真も多くはありません。

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▲製鉄所構内のトーピードカーなどの牽引用に本線用自動連結器の下に簡易連結器を備えている(左)。右はそのフロントデッキ部で、赤い▼印で示したレバーはシリンダードレイン弁の操作用で、本来はリンケージで運転台へと結ばれていたはず。'13.3.20
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千葉公園に保存されているNUS5号は川崎車輌製の26tCタンク機で、1953(昭和28)年3月製(製番3223)。実は川崎車輌(川崎重工業)が製造した国内向け蒸気機関車の最終ロットで、その面でも意義ある車輌です。なお、展示場に添えられている説明看板には「昭和36年10月から昭和44年4月まで...(中略)...資材や原材料の運搬に使用されました」と記されていますが、現車は新製当初から千葉製鉄所で働いており、「昭和36年10月」がどのような意味なのかは不明です。

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▲訪問当日は公園内の菜の花が満開。郷土の歴史を伝える産業遺産が手厚く保存されている様は見ていても気持ちが良い。'13.3.20
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千葉県にはこの川崎製鉄千葉工場で働いていた蒸気機関車がほかにも3輌保存されています。習志野市の袖ヶ浦東小学校に保存されているNUS2号、千葉市菰池公園に保存されているNUS6号、そして千葉市稲岸公園に保存されているNUS7号で、いずれも近年再整備されたようで、美しい姿を見ることができます。

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