鉄道ホビダス

2013年3月 8日アーカイブ

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▲博物館模型はその機能まで忠実に再現する必要がある。このDD14(1/15)は2個の羽根車を持つバイルハック式の試作機を模型化したもので、展示台のスイッチを押すことでご覧のように羽根車回転軸が実物同様に回転する。今回の展示にあたっては、交通博物館時代からメンテナンスを行ってきた牧工房が整備を担当した。'13.3.6
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収蔵輌数200輌とも伝えられる鉄道博物館の模型の大半は、交通博物館、さらにはその前身である戦前の鉄道博物館時代から引き継がれてきたものです。そしてその博物館模型の製作の中心となっていたのが川合製作所という専門メーカー。万世橋の交通博物館時代はそのバックヤードに第二工作室と呼ばれる川合製作所の作業場があり、日々専門的なメンテナンスが行われてきました。ちなみに大阪の交通科学博物館にも非公開のものも含めて約130輌の収蔵模型があります。

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▲スペシャルギャラリー1の会場全景。多くの展示模型が撮影しやすくレイアウトされているのも嬉しい配慮。'13.3.6
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今回のコレクション展では総計125種の展示が予定されていますが、先述のように前期(4月22日まで)と後期(4月24日から)で大幅に展示内容が入れ替わるとのことです。ちなみに戦後の大手私鉄ではエポックメーキングな新型車輌が登場すると、その博物館模型を交通博物館に納品するのが慣例となっていたようです。国鉄車輌のみならず、これまでお目に掛かれなかった歴史的私鉄車輌模型の登場にも期待したいと思います。

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▲1/10のレ2500形冷蔵車(製作:斉藤模型製作所)。実はこの模型は1937(昭和12)年に開催されたパリ万国博覧会に出品するために鉄道省大臣官房研究所が発注したもので、戦前、遥かフランスの地を踏んでいる由緒ある逸品。'13.3.6
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ところで、これらの博物館模型は20分の1スケールを中心に、1/5、1/10、1/15と"切りのいい"縮尺となっているのが特徴です。一般的な鉄道模型が1フィート(304.8㎜)を何ミリに縮小するかを拠り所としている(たとえば3.5㎜スケールとも呼ばれるHOであれば304.8÷3.5≒87.08で87分の1)のに対して、運転を前提としていない展示模型ゆえの潔さとも言えましょう。

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▲カットモデルとして一部を切開されたものが多いのも博物館模型の特徴。写真は国鉄鷹取工場技能者養成所が製作した1/10のEF51(1951年製作)。'13.3.6
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▲こちらは200系新幹線(1/20)。車体の構体構造がわかるようなカットモデルとなっている。'13.3.6
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▲現在3月16日の公開に向けてE6系(1/20)の製作が進んでおり、そのメーキング映像を会場に設置されたタブレット端末で見ることができる。'13.3.6
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さて、明日(9日)から始まるこのコレクション展「模型でたどる鉄道史~1号機関車から"スーパーこまち"まで~」ではさまざまなイベントも企画されています。そのひとつがインタープリター(展示解説員)が車輌の特徴やしくみなど、展示キャプションでは語りつくせない逸話を交えて解説してくれる「コレクション展解説ツアー!」で、モデラーのみならず見学には絶好の機会と言えましょう。
期間:2013(平成25)年3月23日(土)~4月7日(日)
時間:12:30~12:45、16:30~16:45
集合:開始時間にスペシャルギャラリー入口に集合

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▲戦前から博物館模型を作り続けてきた川合製作所によるスイテ37040(1938年 1/15)は数ある博物館模型の中でも白眉といえる完成度。'13.3.6
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130306n018n.jpgそしてもうひとつ驚きなのが、実物のマイテ39形の客車内公開です。ヒストリーゾーン1階に展示されているマイテ39形は「桃山式」の豪華絢爛な内装で知られますが、これまで展望室内に立ち入ることはできませんでした。今回はコレクション展に合わせて、展示模型が細部まで忠実に再現されていることを体験してもらうために、展望室内が人数限定で公開されます。
期間:2013(平成25)年4月8日(月)~6月10日(月)
時間:平日/14:00~15:00、土休日/12:30~13:30、15:30~16:30
場所:ヒストリーゾーン1階 マイテ39形式客車
※各回、先着20グループ、3分間の入替え制

▲スイテ37040(のちのマイテ49)形は洋風の内装が特徴の1等展望車。何と天井の装飾までもが忠実に作り込まれている。'13.3.6
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▲その内部。調度品の数々も目を見張る出来栄えで、単に模型としてのみならず、当時の内装色などを検証する際の重要な史料ともなっている。'13.3.6
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このほかにも「鉄道模型運転会!」(3月20日~4月14日の土休日)、「鉄道博物館クイズラリー!」(3月23日~4月3日の毎日、4月6日~6月9日の土休日)、「春休み手作りキャンドルイベント!」(3月23日~4月7日/有料)、「館内店舗での特別メニュー!」(3月9日~6月10日)など多彩な催しが予定されています。
詳しくは鉄道博物館ウェブサイト(→こちら

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▲そしてこちらは今回特別公開される実物のマイテ39形の内部。まさに豪華絢爛な展望室を直に見られるまたとない機会となる。'13.3.6
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なお、この第5回コレクション展「模型でたどる鉄道史~1号機関車からスーパーこまちまで」の図録(A4判32ページ、オールカラー、700円<税込>)がミュージアムショップで販売されます。

取材協力:鉄道博物館

※月曜日は不在のため小ブログは休載とさせていただきます。

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