鉄道ホビダス

2013年1月 7日アーカイブ

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▲チェコ中西部のいわゆるボヘミア地方には鬱蒼とした森と草原がとめどなく広がる。雄大なS字カーブを1954(昭和29)年製というT47-005に牽かれたJindrichuv Hradec行きが走り抜けてゆく。'12.9.18   ※このシーンは「今日の一枚 The Movie」(下記)でご覧になれます。
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あらためまして、明けましておめでとうございます。
さて、年のはじめは昨年秋に訪れたチェコ最後の現役ナローのお話からはじめることにいたしましょう。といっても腰を据えて調べたわけではなく、あくまで垣間見た程度ですのでその点はあらかじめご容赦いただければと思います。

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▲Jindrichuv Hradec地方鉄道(JHMD)の位置。首都プラハから南へ150㎞ほどで、ほとんどオーストリア国境に近い。もうひとつの760㎜ゲージ路線Tremesna - Osoblaha線(右上の赤いライン)はポーランド国境にほど近く、足の便は極めて悪い。
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個人的にはどうしても"養殖もの"より"天然もの"を志向してしまうのですが、インダストリアルサイトを含め、ここ数年の"天然もの"ナローの激減ぶりは驚くばかりで、これまでに小ブログでご紹介した現役ナローもその多くが過去帳入りしてしまいました。ヨーロッパも例外ではなく、保存鉄道以外の実用鉄道として稼働しているナローは指折り数えるほどになってしまっていました。そんななか、チェコ国内には2か所3路線の760㎜ゲージナローが今なお現役として活躍を続けています。今回ご紹介するJindrichuv Hradec(インドルジフーフフラデツ)地方鉄道=JHMDの2路線と、ポーランド国境に位置するTremesna -Osoblaha線で、ともにかつてはチェコスロバキア国鉄の路線でしたが、前者は民営化され、後者はチェコ国鉄を引き継いだチェコ鉄道(CD)のいち路線として存命しています。

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▲Jindrichuv Hradec駅全景。といってもこちらはチェコ鉄道(CD)の標準軌構内で、駅舎のみ共用となっている。ナロー路線のホームは画面左奥に位置する。'12.9.18
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Jindrichuv Hradec地方鉄道(以下、JHMD)はその中心であるJindrichuv Hradec(インドルジフーフフラデツ)から南へ33㎞のNova Bystrice(ノヴァー ビストジツェ)への路線(1897年開業)と、北へ46㎞のObratan(オブラタニ)への路線(1906年開業)を擁し、全列車機関車牽引で客貨輸送を行っています。国鉄(チェコ鉄道)線からの貨車もロールボック(ロールワーゲン)方式で一部区間に直通しており、Nova Bystrice線ではミキストも見られるなど、まだまだ実用ナローとしての本来の姿を多少なりとも留めています。

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▲まるでバス停のようなJindrichuv Hradec駅ホーム。駐車場の端に間借りしている感じだが、発車時刻が迫るとどこからか乗客が集まってくる。左側が国鉄駅構内。'12.9.18
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130107n003.jpgまずは本社や機関区のあるJindrichuv Hradec(インドルジフーフフラデツ)へ。チェコ鉄道(CD)のJindrichuv Hradec駅は町はずれにあり、とてもボヘミア地方の主要駅とは思えないほど小さな本屋建屋でした。さらに、駅そのものは共用となっているものの、JHMDの発着ホームは駐車場の奥に広がるヤードの片隅といった感じで、はたして本当に運行しているのか不安になってしまうほどの閑散ぶりです。それでも発車時刻近くになるとどこからともなく乗客が集まりはじめ、それなりの賑わいに...。買い物帰りと思しき老婆や、バギーを積み込む若夫婦など、この路線が今なお生活の中に生き続けていることをあらためて実感させてくれます。
▲それでも発車案内表示は何とLED。発車待ちをしているのは11時20分発のObratan行き208列車。表示によれば、このホームから出るのは次発が12時44分Obratan行き、その後が14時28分発Nova Bystrice行きとなる。'12.9.18
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▲トラムに範をとったという主力客車Balm/u形の車内。外観の割に車内は更新されており、いたって綺麗。車端には電光表示板も備わっている。なお、列車によっては自転車の積み込みも可。'12.9.18
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残念なのは旧共産圏特有の車輌の画一性で、ここJHMDでも通常運用に就いているのはT47.0形と呼ばれる箱型のディーゼル・エレクトリック機と、トラム用車輌をベースに誕生したという客車Balm/u形。ただ、なぜか主力T47.0形の塗色がことごとく異なるのがせめてもの救いでしょうか...。

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▲上のキャプチャー画面をクリックすると「今日の一枚 The Movie」上の動画がご覧になれます。

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