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今年最後のRMライブラリーは『福島交通軌道線』。

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▲福島駅前の賑わい。この頃はまだ駅前の建物も2階建てがほとんどだった。'64.8 P:今井啓輔 (RMライブラリー『福島交通軌道線』上巻より)
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今年は記念すべき150巻(『日本の食堂車』)で幕を開けたRMライブラリー、その掉尾を飾るのは長年にわたって構想を練ってこられた髙井薫平さんによる『福島交通軌道線』です。福島交通と言えば、現在は福島駅と飯坂温泉を結ぶ飯坂線が唯一の鉄道線ですが、この飯坂線はその昔は、飯坂西線と呼ばれており、これに対し飯坂東線という、福島交通のルーツともいうべき、実に個性豊かな路面電車が存在しました。

rml161_H1n.jpg飯坂東線はもともとは信達軌道という軌間762mmの軽便軌道であり、明治41年の福島~湯野村(飯坂温泉)間の開業以来、大正中頃までに福島市から伊達郡一帯に約50kmにも及ぶ軌道線を伸ばしましたが、蒸気機関車の煙突から出た火の粉が原因と思われる火災を契機に一部を電化・改軌、路線も約30kmに整理し、社名を福島電気鉄道と改められました。この電化・改軌の際、道路の狭さなどから、車輌の幅を軽便並のままとしたことから、独特の馬面スタイルの電車が誕生、これが1971(昭和46)年の廃止時まで続くことになるのです。

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▲福島交通のルーツは雨宮敬次郎による信達軌道まで遡る。蒸気機関車はRMライブラリー第160巻で詳しく解説された「へっつい」の一族。 (RMライブラリー『福島交通軌道線』上巻より)
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▲左上は電動貨車ニモ1。ドローバーを介して連結した有蓋車を引き連れて市内を行く姿はこの軌道線の名物でもあった。 (RMライブラリー『福島交通軌道線』上巻より)
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この飯坂東線の特徴の一つは、路面電車でありながら、福島市街と伊達郡の長岡、湯野、保原、梁川、掛田といった主要な街々を結ぶ郊外電車的な性格が強かったことです。その路線の多くは併用軌道であり、福島の市街地を抜けると多くの区間は未舗装の旧街道の道端に軌道が敷かれていました。少し前の名鉄美濃町線上芥見付近をさらに長閑にしたような情景が続いているといった表現が近いかもしれません。

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▲郊外に出ると未舗装の旧街道の端を、砂埃を上げながら走る。 (RMライブラリー『福島交通軌道線』上巻より)
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本書はこの福島交通飯坂東線について上下巻に分けて紹介するもので、上巻では軽便鉄道時代の歴史を貴重な絵葉書を交えて解説。路線・施設の紹介に続いて、福島市内の沿線を多数の写真と福島交通提供の資料とともに紹介します。
なお、現在制作中の下巻では引き続き運転、車輌、そして伊達郡に入ってからの沿線を収録の予定です。お楽しみに!

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