鉄道ホビダス

2012年9月アーカイブ

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▲現在の車輌の製造状況(9月10日撮影)。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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近畿日本鉄道は本日、次世代 新型観光特急「しまかぜ」の概要を発表いたしました。この新型観光特急は来年2013(平成25)年に行われる伊勢神宮式年遷宮に合わせて、近鉄沿線の最重要観光拠点である伊勢志摩地域の活性化を推進する切り札として開発されたもので、随所に今までにない「鉄道の旅」の魅力をアピールする新機軸が盛り込まれています。

120928n009.jpg愛称名の「しまかぜ」は志摩に吹く風の爽やかさをイメージして命名されたもので、風にそよぐ様をシンボライズしたロゴマークも合わせて発表されました。編成は6輌編成で、1号車と6号車が展望車輌、2号車と5号車が3列シートの座席車、3号車がカフェ車輌、4号車がグループ席車輌となっています。
▲ 新型観光特急「しまかぜ」のロゴマーク。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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▲編成概要。6輌編成2本が新製される予定。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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すべてのシートは幅広でデラックスカー仕様の3列配置とされ、シートピッチも従来の特急よりも格段に広くした実に125㎝。しかもプレミアムシートには本革を使用し、ふくらはぎを支える電動レッグレストまで装備されています。さらに、鉄道車輌として初めてシート背もたれにエアクッションを設置し、腰部の硬さを調整するランバーサポート機能やリラクゼーション機能も備えています。

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▲3列シートがシートピッチ125㎝とゆったりとレイアウトされた客室内。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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120928n005.jpg注目すべきは3号車のカフェ車輌と4号車のグループ席車輌で、グループ席には掘りごたつ風の部屋で靴を脱いでくつろげる「和風個室」やリビングのようにゆったりとした時間を過ごせる「洋風個室」も用意されています。近鉄の発表によると、個室はいずれも寝台車を除いて日本最大の広さだそうです。また、近鉄伝統の二階建て構造となるカフェ車輌の「1階カフェ席」と「2階カフェ席」では沿線の名産品を使用した軽食、お弁当や、志摩観光ホテル アイスクリームなど地元でしか味わえないオリジナルスイーツなどが楽しめます。
▲エアクッションまで備えた本革シート。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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▲先頭車両は大きなガラスを配した見晴らしの良い「展望車輌」(左)。右はグループでの旅行を楽しめる大型テーブルを備えた「サロン席」。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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▲広々とした空間に天然の御影石を敷き詰めた特徴的なエントランス。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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▲掘りごたつ風の部屋で靴を脱いでくつろげる「和風個室」(左)とリビングのようにゆったりとした時間を過ごせる「洋風個室」(右)。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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▲近鉄伝統の二階建て構造からの眺望とともに軽食を楽しめる「2階カフェ席」(左)と。落ち着いた空間で軽食を楽しめる「1階カフェ席」(右)。(近畿日本鉄道プレスリリースより)
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運行開始日は来年2013(平成25)年3月21日(木)。以後、水曜日を除く毎日運行(大阪・名古屋とも同一日)で、運行区間は大阪難波・近鉄名古屋駅~賢島駅間(停車駅 <大阪難波~賢島>大阪難波、大阪上本町、鶴橋、大和八木、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島<近鉄名古屋~賢島>近鉄名古屋、近鉄四日市、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島)。
運賃・特急料金に加え、乗車キロ数に応じた新型観光特急「しまかぜ」用特別車輌料金が必要となります。また、個室(和風個室、洋風個室)を利用の場合は、別途個室料金(1室1,000円)が必要となります。(個室の定員は4人ですが、3人から発売。サロン席の定員は6人ですが、4人から発売。別途料金は不要。)

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▲新型観光特急「しまかぜ」の運行区間。大阪難波10時40分頃(土休日は10時20分頃)発賢島13時10分頃(土休日は12時50分頃)着、賢島16時00分頃発大阪難波18時30分頃着、近鉄名古屋10時20分頃発賢島12時30分頃着、賢島15時40分頃発近鉄名古屋17時50分頃着と発表されている。(近畿日本鉄道プレスリリースより)

この新型観光特急「しまかぜ」には専属アテンダント(接客係)4名も乗車し、お出迎え、お見送り、軽食や飲料の販売、おしぼりの配布、記念乗車証の配布など、きめ細かなサービスを行なってくれるそうです。なお、この新型観光特急「しまかぜ」に使用される座席の一般展示が本日より行われています。伊勢神宮式年遷宮の紹介パネルも合わせて展示されているそうですので、この週末は一足早く「しまかぜ」をイメージしに会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
〔実施場所〕
●大阪上本町駅 地上コンコース
9月28日(金)~10月4日(木)
●第19回「鉄道の日」「鉄道フェスティバル」 明治公園(霞岳広場)
10月6日(土)、7日(日)(予定)
●近鉄名古屋駅 4番線ホーム
10月9日(火)~10月22日(月)(予定)
●「きんてつ鉄道まつり」
11月10日(土)、11日(日)(予定)
●大阪難波駅 東改札口コンコース
2013年1月上旬(予定)

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▲美しい登場時の塗色に復元された8111号編成。塗色復元直前に上部灯も復元されている。 '12.9.26 南栗橋車両管区春日部支所 P:RM(高橋一嘉) 
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RM本誌でも既報の通り、登場時の塗装に復元され8月29日から動態保存車としての活躍を開始した東武鉄道8000系8111号編成が報道公開されましたので、あらためてご紹介しましょう。また、奇しくも時を同じくして6050系車輌を展望車輌にリニューアルした634(むさし)型"スカイツリートレイン"も発表されましたので、あわせてご紹介いたしましょう。

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▲伊勢崎方のクハ8411の車内。側扉や乗務員室仕切の扉はクリーム色に、また床材もグリーンに復元されている。'12.9.26 南栗橋車両管区春日部支所 P:RM(高橋一嘉)
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まずは8000系から...。東武8000系は1963(昭和38)年から1983(昭和58)年までの約20年間に712輌が製造された通勤電車ですが、この8111号編成は両先頭を含む4輌が1963(昭和38)年に日本車輌で、また中間の2輌が1972(昭和47)年に富士重工で製造されたものです。8000系自体は支線を中心に現在でも数多く活躍していますが、いわゆる"丸目"の原型に近い、5000系や3000系列でも見られた東武ではお馴染みの前面意匠は、この8111号編成が最後になってしまいました。

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▲側面の車号標記も以前の様式に戻されている。'12.9.26 南栗橋車両管区春日部支所 P:RM(高橋一嘉)
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今回の動態保存では、塗色の復元や車体の整備、細部の手直しもさることながら、最大の特徴は車輌の所有者が「東武博物館」に移ったことです。「博物館所有の保存車輌が本線を走行する」という事例はヨーロッパ各国ではよく見られることですが、日本では大変珍しく、今後の車輌保存に一石を投じるものと言えましょう。

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▲サハ8711の貫通扉も内・外側ともクリーム色に復元されている(左)。運転室仕切に取り付けられた東武博物館所有を示すプレート(右)。'12.9.26 南栗橋車両管区春日部支所 P:RM(高橋一嘉)
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この8111号編成は9月29日から11月25日にかけての土日曜日および祝日(11月17・18日は他の8000系で運転)に大宮~とうきょうスカイツリー間(野田線内各駅停車・スカイツリーライン内は春日部・北千住のみ停車)で、直通臨時列車として運行される計画です。この列車は前回のようなツアー形式の団体列車ではなく、通常の運賃のみで利用可能な列車ですので、この機会に8111号編成を体感してみてはいかがでしょうか。

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▲6050系をリニューアルした展望車輌634型"スカイツリートレイン"。P:東武鉄道提供
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さて、もうひとつの東武鉄道のホットな話題は「展望車輌634型」の誕生です。「東武沿線からスカイツリーへ」、「スカイツリーから日光・鬼怒川へ」をコンセプトに、6050系車輌を展望車輌にリニューアルした634(むさし)型"スカイツリートレイン"が10月27日(土)にデビューします。

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▲634型の客室内。横向きに並んだ「ペアスイート」と1人掛けの「シングル」(写真左)。「ペアスイート」(写真中)のほかに2人掛けの「ツイン」(写真右)も設けられている。P:東武鉄道提供
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634型の外観は、白地に明るいカラーリングを施し、旅の楽しさやワクワク感を演出。青空をイメージしたデザインと朝焼けをイメージしたデザインの2種類が設定されます。東京スカイツリー®をはじめ日光・鬼怒川等、東武沿線の様々な観光スポットや素晴らしい風景を存分に堪能できるように腰掛を高床とし、屋根から回り込む天窓のような展望窓を設置しているのが大きな特徴です。

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▲「ツイン」席(写真左)と浅草方車輌の運転台側に設置の「サロン」(写真中)。写真右は前面展望スペースと荷物置場。P:東武鉄道提供
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腰掛は「ペアスイート」、「シングル」、「ツイン」と多彩な種類を用意しているほか、「前面展望スペース」や「サロン」も設置しています。このほか、車イススペース、車イス対応トイレ、荷物置場、サービスカウンターも設置されます。またイベント列車運行時には、映像モニターやカラオケ設備、イベントスペース等を活用して各種レクリエーションを楽しむこともできるそうです。

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▲634型の車内平面図。東武鉄道提供
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634型は2輌×2編成の計4輌で、座席数は118席(4輌編成の場合)。10月27日(土)のデビュー直後は主に団体臨時列車として運転を行ないますが、11月29日(木)・30日(金)の両日は浅草―鬼怒川温泉間を1往復する臨時特急として運転される予定です。

■デビュー直後の運転
○運転日
 10月27日(土)
 11月4日(日)、11日(日)、17日(土)、18日(日)、23日(金・祝)、24日(土)
○運転区間
 浅草―東武日光間 1往復
○運転時刻
 浅草 7:42→東武日光 9:53
 東武日光13:55→とうきょうスカイツリー16:00
 ※10月27日(土)のみ東武日光13:55→浅草16:05
○その他
 団体専用列車として運転。東武トラベル主催の日帰りツアー参加者のみ乗車可能。
 ※11月29日(木)・30日(金)の両日は浅草―鬼怒川温泉間を1往復する臨時特急として運転。
  詳細については、決まり次第発表
 ※12月1日(土)以降の運転の詳細は、決まり次第発表

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▲700×400㎜というコンパクトなサイズに、熱海鉄道にインスパイアされた夢のOナローレイアウトを創り上げた西村慶明さんの「熱海軽便鉄道」。『ナローゲージ模型 入門』より)
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今年も再来週10月8日(祝日)に8回目となる「軽便鉄道模型祭」が行われますが(→こちら)、近年は肩肘の張らない車輌やギミックに溢れたレイアウト用品などナローゲージ・モデリングの世界にも新たな風が吹き始めているようです。先日の国際鉄道模型コンベンション(JAM)会場でも、ペーパーでOスケールの鉄聯のEを速成された23歳の方や、あの珍車=石油発動機関車(→こちら)を自作した15歳の方など、原体験とはいっさい関係なく"未知"の世界としてナローゲージに興味を持たれる若い方も少なくないようです。

120926h1.jpgそんな状況も踏まえ、鉄道ライターとして各方面で活躍中の松尾よしたかさんが中心となって、ナローゲージ模型のムックを企画いたしました。その名も『ナローゲージ模型 入門』。当たり前過ぎてわかっているようで実は正確にはわかっていない「ナローゲージとは...」から始まって、その楽しみ方を実物の魅力をとりまぜて、多面的かつビジュアルにご紹介いたします。

NEKO MOOK 1835
『ナローゲージ模型 入門』
定価:2,500円(税込)
A4判変形(284×210㎜)/132頁

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▲モジュール・レイアウトによって"みそ汁軽便"の世界を縦横無尽に楽しみ尽くしている「軽便モジュール倶楽部」は巻頭でフィーチャー。『ナローゲージ模型 入門』より)
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車輌模型のみならず、ナローゲージ模型の最大の魅力は極めて小スペースでレイアウト製作が可能である点でしょう。本書では「軽便モジュール倶楽部」の皆さんの目の覚めるようなモジュール・レイアウトの数々をはじめ、西村慶明さんによるレイアウトの着想から完成までのプロセス、さらには小泉宣夫さんのA3パネル大(その名も「からくり鉱業叡山線」叡山はA3に引っ掛けた遊び心!)のレイアウトのメーキングなど、ナローゲージャー、いや、ナローに多少なりともシンパシーを感じる多くの方にとって少なからず起爆剤となるであろう記事が満載です。

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▲実物関連記事も数多く収録。古くから模型化されてきた木曽のボールドウィンについてもヒストリーを交えてビジュアルに解説。『ナローゲージ模型 入門』より)
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▲木曽のボールドウィンについてはModels IMONのキットメーキング記事も掲載(左)。右はトップでご紹介した西村慶明さんの「熱海軽便鉄道」。どのようにしてレイアウトを完成まで持ってゆくか、技術のみならず、そのエモーショナルな部分にもスポットを当てている。『ナローゲージ模型 入門』より)
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▲イラストレーターとしても高名な西村さんは、まずは現地を歩いてその雰囲気を味わい、さらにイラストによって理想の「熱海軽便鉄道」の姿を描いてから実際のレイアウト製作に着手するという。『ナローゲージ模型 入門』より)
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■『ナローゲージ模型 入門』主な内容
モデルで再現するナローゲージ思い出のシーン
模型製品で見るナローの個性派たち
ナローゲージのすすめ
なつかしの情景大集合 軽便モジュール倶楽部の世界
 沼尻鉄道/頸城鉄道/尾小屋鉄道、その他の鉄道
思い出の尾小屋鉄道
 今も走る尾小屋鉄道の車輌/モデルで楽しみ尾小屋鉄道
Oナローで作ったレイアウト 熱海軽便鉄道
 はじまりはポーターのサドルタンク
 レイアウトの製作
 完成した熱海軽便鉄道
 見どころが凝縮されたレイアウト
木曽森林ボールドウィン物語
 模型界でも人気のボールドウィン/東日本に残る2輌のボールドウィン製同系機/温根湯2号機のディテールを見る/アメリカへ里帰りしたボールドウィン
木曽ボールドウィンキットを組む

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▲最後の非電化軽便として今なお多くの人の記憶に残る尾小屋鉄道。小レイアウトにもってこいの尾小屋鉄道を模型的視点でもう一度振り返る。(『ナローゲージ模型 入門』より)
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首都圏で生きたナローを楽しもう!
成田ゆめ牧場まきば線
 模型製品化された、まきば線の車輌
ここでも見られる! 乗れる! ナローゲージの列車
丸瀬布いこいの森/真室川森林鉄道/足尾ガソリン軌道歴史館線/魚梁瀬森林鉄道/黒部峡谷鉄道
三岐鉄道北勢線の今昔
 今も近鉄に残るナローゲージ 内部・八王子線/模型で再現する北勢線の車輌

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▲個性派揃いのナローゲージャー集団として注目を浴びるNARROW GAUGE JUNCTIONの皆さんの作品をカラーでご紹介(左)。私の海外の祭典リポートも収録させていただいた(右)。『ナローゲージ模型 入門』より)
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個性派モデラー集団 NARROW GAUGE JUNCTION作品集
Nナロー大研究
軽便の象徴 KOPPEL
 各スケールのモデルが大集合したコッペル祭
これからの趣味界を担う若きナローゲージ・モデラーたち
年に1度のナローゲージ大イベント 軽便鉄道模型祭 名場面集
心に残る日本のナロー 『軽便追想』より
A3パネル上にナローのレイアウトを作る
 完成したからくり鉱業叡山線
ナローゲージ モデリング 世界の3大祭典を巡る!
 EXPO NARROW GAUGE(Great Britain)
 RAIL EXPO(France)
 NARROW GAUGE CONVENTION(USA)
「箱根 模型工房クラフト」の完成品レイアウト
ナローゲージ鉄道模型 注目のメーカーと製品
 Models IMON/ワールド工芸/アルモデル/トーマモデルワークス/道楽ぼーず/ペアーハンズ/Classic Story/Models Shima
日本のシーンにも似合う外国型製品に注目!
ナローゲージ関連ショップ
必見! ナローゲージ関連サイト
迷怪! ナローゲージ用語辞典

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▲巻頭グラフでは宮内明朗さん撮影の貴重なカラー写真の数々が圧巻。模型ファンのみならず、軽便の車体色の史料としても有益だろう。『ナローゲージ模型 入門』より)
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▲5年間にわたる保存・復原工事を終えて、10月1日にグランドオープンを迎える東京駅丸の内駅舎。写真正面が東京駅の正門で、正門につながる緩いスロープの両側にはおなじみの松の木が植えられている。'12.9.24 P:RM(小野雄一郎)
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すでにテレビ等のメディアでご存知かと思いますが、5年間にわたる保存・復原工事を終えた東京駅丸の内駅舎が昨日報道関係者に公開され、編集部からは小野君が一足早くその荘厳な佇まいを目の当たりにしてまいりました。今日は10月1日にグランドオープンを迎えるこの東京駅丸の内駅舎の様子をお目に掛けましょう。

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▲東京駅の駅長室。この写真を撮影している場所のすぐ背には東京駅本屋基礎松杭のオブジェや東京⇔京都の側面サボが飾られていた。'12.9.24 P:RM(小野雄一郎)
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▲丸の内駅舎内の壁面にはプラレールのレールがオブジェとしてところどころに貼り付けられている。写真は、北ドーム下部の2階あたり(左)。東京ステーションホテルの廊下は、白色を基調とした落ち着いた雰囲気の内装。(右)。'12.9.24 P:RM(小野雄一郎)
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▲南北ドーム下の2階部分は円を描いて通路が設けられている。写真は北ドームの2階で、1階の奥が大手町方面の出口。
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▲「ロイヤルスイート」こと3046号室の居室(寝室はこの部屋とは別にある)。窓からは皇居方面が見渡せる。ちなみに、この部屋の一泊のお値段は、なんと約80万円...。'12.9.24 P:RM(小野雄一郎)
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▲「スイート(メゾネットスイート)」3093号室の寝室。部屋の入り口や居室、風呂場などは3階にあるが、そこから階段を上り「屋根裏」部分に寝室が設置されている。特徴的な丸窓からは山手線や京浜東北線の姿が見える。'12.9.24 P:RM(小野雄一郎)
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▲南ドームの天井を見る。大正3年の姿に復原されており、真上には8頭の鷲のレリーフが配され、柱の部分の円内には干支のレリーフ(ただし8支)が設置されている(左)。廊下の壁面には東京駅の懐かしい写真や昔のイラストなどが多数展示されており、見ているだけでも飽きない(中)。2階南側の飲食店が集まるフロアにあるワイン保存室。奥に見える白いパイプの中に冷水が通っており、それで室内を冷却している。約1000本のワインが収蔵されているとか(右)。'12.9.24 P:RM(小野雄一郎)
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▲2階部分の回廊から見下ろす。1階に見える自動券売機の左側が改札口。'12.9.24 P:RM(小野雄一郎)
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▲9月22日・23日には、丸の内駅舎をスクリーンにして映像スペクタクルショーを投影する「TOKYO STATION VISION―トウキョウステーションビジョン―」が開催された。写真は、楽器の映像が投影されたシーン。'12.9.21 P:浅野一歩(「今日の一枚」より)
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▲左から取扱便車のオユ14 205、締切便車のスユ44 3、護送便車のオユ12 22。手前のオユ12 22の窓には満載された郵袋が見えている。'77.7.9 品川 P:永島文良 (RMライブラリー『国鉄鋼製郵便客車』下巻より)
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3分冊でお届けしてきた藤田吾郎さんの大作、RMライブラリー『国鉄鋼製郵便客車』も先週ついに下巻が完成、完結いたしました。

0924_rml158sn.jpgあらためてご紹介すると、本シリーズは日本初の鋼製郵便客車であるスユ30形(昭和2年登場)から、日本の郵便客車として最後の新形式となったスユ44形までを写真と形式図、さらには詳細な車歴表を駆使して通観するものです。下巻では軽量郵便車のオユ11からスタートし、オユ12・スユ13、オユ14、スユ15、スユ16、そしてパレット積みのスユ44まで、7形式を解説します。

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▲1972(昭和47)年登場の取扱便用車オユ14形。オユ14が2000番代ではなかったためか「オユ16はオユ14に電気暖房を取り付けたもの」と誤解されていることが多いが、正しくは「電気暖房引通し」の有無による相違で、オユ14も当初から自車用の電気暖房を持っていた。のちにオユ14にも電暖引通し改造が施工されたようだが、2000番代化は最後までなされなかった。 (RMライブラリー『国鉄鋼製郵便客車』下巻より)
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これらの郵便客車は「郵政省所有」という特殊さゆえか、郵便輸送終了後も他形式に改造などされることはありませんでした。最後の増備車となったのは1982(昭和57)年10月製造のスユ15 2028~2039で、10番代の形式ながら車体構造はすでに50系に準じたものとなっていましたが、1987(昭和62)年1月には全車廃車となり、その命はわずか4年余りと実にはかない生涯でした。

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▲スニ40とともに異形の客車であったパレット積による締切便用車スユ44。本形式ものちに電気暖房引通し改造が行われたが、2000番代化はされなかった。 (RMライブラリー『国鉄鋼製郵便客車』下巻より)
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▲スユ30形改造の配給車オル30形。郵便車から他車種への改造は「郵政省所有車」では行われなかったので、スユ30、スユ35、スユ72など国鉄所有車で途絶えている。 (RMライブラリー『国鉄鋼製郵便客車』下巻より)
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また、巻末では未成に終わった2形式の図面、救援車や配給車など郵便客車から他車種への改造車、そして保存車・廃車体を収録し、3冊にわたる大作を締めくくっています。わが国の郵便客車を通観する唯一無二の存在ともいえる本作、ぜひこの機会に書架にお揃えください。

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▲5回目ともなると審査にあたる広田尚敬さん(左)と矢野直美さん(右)の息もぴったり。絶妙の掛け合いで審査が進む。'12.9.13
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今年で5回目となる「タムロン鉄道風景コンテスト」(株式会社タムロン主催、さいたま市、さいたま市教育委員会、さいたま商工会議所後援、そごう大宮店、レイル・マガジン協力)の審査が、昨日から二日間にわたって、さいたま市見沼区のタムロン本社会議室で行われました。

120914n001.jpgこのコンテストの最大の特徴は「私の好きな鉄道風景ベストショット」の副題が示すように、鉄道の風景写真を通して、全国のレイル・ファンのみならず、一般の方々にも写真の楽しさを広く知っていただこうという趣旨のもと、鉄道とその周辺を写し込んだ写真であれば、風景・スナップなどでも応募可能で、使用機材メーカー名も問わない、きわめて門戸の広いコンテストとなっている点です。カテゴリーは「一般の部」のほかに「小・中・高校生の部」があり、それぞれ大賞(「一般の部」はさいたま市長賞、「小・中・高校生の部」はさいたま市教育委員会教育長賞)、準大賞、審査員特別賞、入選、佳作が選定されます。さらに、タムロン賞のほか、さいたま商工会議所会頭賞として昨年から新設された「ユーモアフォト賞」も他にないユニークなお楽しみとなっております。そして今年からは「車輌写真賞」が設けられ、形式写真や車輌写真に代表される、車輌そのものの美しさや様式美を表現した作品にもスポットが当てられることとなりました。
▲タムロン本社工場。今年はついに二日にわたって審査が行われた。'12.9.13
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▲「小・中・高校生の部」の審査に臨む広田さんと矢野さん。最年少は何と3歳! どの作品も素晴らしいものばかり。'12.9.13
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審査員は今年もお馴染みの広田尚敬さんと矢野直美さんのお二人。何と総応募作品数は昨年の約1割増しとなり、従来は一日で終了していた審査を二日に分けることとなりました。地域的にも関西圏からの応募が目に見えて増えてきているそうで、5年目を迎えて「タムロン鉄道風景コンテスト」はいよいよ全国的に注目度を高めていると言えましょう。

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▲今年の募集告知(左)と、昨年の第4回で一般の部の大賞を射止められた岩本 実さんの「燃える」(右)。
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▲昨年の第4回の「小・中・高校生の部」大賞に輝いた唐木 翼さん(当時15歳)の「J・U・M・P!」。
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最初に審査対象となったのは「小・中・高校生の部」。小・中・高校生...と言っても小学生以下の年少者の応募も可能で、実に最年少は3歳! 10歳未満のエントリーもかなりの数にのぼり、しかもそのレベルの高いこと。デジタル時代とはいえ、驚くべき新時代に突入していることを実感します。

120914n003.jpg審査に当たられた広田さんも、「私が最初に鉄道写真を撮ったのは中学3年の時。3~5歳からこれだけの作品を撮っているということは、このまま続ければすごいことになりそうですね」と驚かれておりました。また、「応募が全国規模になってきたのも嬉しいですね。沖縄県からの応募だけがなかったのが残念ですが、次回はぜひ!」とのコメントもいただきました。そして全体的には「レベルがどんどん上がっている...皆さん良い感性をしていて、しかもそれが借り物ではなくお腹から出てきた自分の感性であるところが実に気持ちいいですね。気負うことなく自分の世界を出しているのがこのコンテストの素晴らしいところです」と称賛しておられました。
▲膨大な応募作品数ながら一枚一枚丹念に目を通す矢野さんは終始楽しそう。'12.9.13
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いっぽうの矢野さんも「美しい作品から、見た時にハッとする作品まで、撮った時の声が聞こえてくるような作品が多いですね。まさにいろいろな心が見える作品と言えましょうか...」と全体を振り返られ、さらに「小・中・高校生の部」については「なるほどという子どもの目線も見られる反面、何十年も撮り続けてきたのではないかと思うほど"渋い"作品もあって、ちょっと驚きです」と語っておられました。ご自身がフィールドとされている北海道からの応募が多かったのも嬉しく感じられたそうです。

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▲タムロン関係者の皆さんに丁寧に選考意図を説明される広田さん。'12.9.13
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最終的な審査結果の発表は10月中旬に入賞者本人に直接通知されるとともにタムロンのホームページ上にアップされ、続いて11月発売のレイル・マガジン誌上でもプレビューを掲載する予定です。また、11月にはそごう大宮店で入賞作品の写真展が開催される予定となっていますので、果たして今年の大賞、ユーモアフォト賞...等々、どんな作品が射止めるのか、ご注目ください。

※来週は遅い夏休みをいただきますので小ブログは休載させていただきます。

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▲草生した乗降場で発車を待つTU6A4930。波止場近くの乗降場から北はあまり運転されていなさそう。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲貨車を改造したと思しき無蓋客車(?)が唯一の営業用車らしい。MANNIKUにて。'12.6.11 P:渡辺康正
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120913n002.jpgゲストハウスに向けて線路沿いに南下していくと、車輌の残骸が見えてきました。現役の機関車と同型のTU6A形 DL、前述のMD54-4形やMD54-2系の機関車の足回り、1980年代製のフラットカー、フラットカーに四角いタンクのようなものが乗っている車輌などです。MD54-2系の機関車の足回りはチェーン駆動装置がむき出しです。なお、MD54-4形やMD54-2形の健在時の姿は、以前のペレスラブリ・ザレスキーの博物館のご報告から想像できるでしょう(編集長敬白アーカイブ「モスクワ 森の中のナローゲージ博物館」参照→こちら)。これらが放置されている場所には本線に沿った側線があり、兵器の作業場だっただろう石造りの建物の前には貨物ホームも見えます。更に先のゲストハウス近く、軌道クレーンが放置されている所の先で線路は途切れています。
▲オープンカーだけに雨が降り出すと乗客は傘をさして乗ることになる。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲ほとんど自然に回帰しつつある"本線"線路。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲実に簡素なTU6A4930のキャブ内(左)。車体側面の機関車のナンバーも判読不明なほど荒廃している(右)。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲かつての軍事施設だろうか、崩れた建物前の分岐もすっかり草生してしまっている。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲ソ連時代の兵舎が並ぶ(左)。ソ連の基地時代を伝える展示館の前には機雷や魚雷が載ったフラットカーが...(右)。'12.6.11 P:渡辺康正
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ここまで南下してしまうと島の中部の機雷貯蔵所跡は遠いとのことで、足を伸ばすのは諦めましたが、1997年発行のガイドブックには(当時は)これまで乗ってきた本線の区間と港近くから機雷貯蔵所跡までナローゲージ鉄道は運行可能と書かれています。港に近いトロッコ列車の乗り場から北側は草も深く生い茂りあまり運行されているようには見えませんでしたが、今でも森の中に機雷貯蔵所を取り巻いて線路やホームなどが残っているに違いありません。

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▲草生した線路をさらに南下すると放置された車輌群が現れた。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲崩壊しつつある車輌はTU6Aとフラットカー。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲MD54-4の残骸(左)とMD54-2の残骸(右)。車体やエンジンはすでに盗まれてしまったようだ。'12.6.11 P:渡辺康正
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美しい中世の街並みとは対照的な閉ざされていた島のナローゲージ。限られた区間ではありますが、兵士や食料とともに機雷などの兵器を載せて島内を走っていたソビエト軍用ナローの雰囲気を感じていただければと思います。

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▲軌道クレーン残骸がさながら恐竜の骨格のように聳え立つ。'12.6.11 P:渡辺康正
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渡辺康正さんありがとうございました。なお、渡辺さんによれば、エストニアの中・南部では2010年頃までピートの採掘が行われており、そのためのナローゲージが今では博物館となっていて、保存蒸機の運転もあるとのことです。また、隣国、ラトビアにも比較的長距離を運転するナロー鉄道があり、そこではモスクワの子供鉄道で走っているTU2形のオリジナルに近いものが走っているそうで、バルト三国の知られざるナローはまだまだ奥が深そうです。

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▲とても乗り場があるとは思えない森の中でお客を待つTU6A4930牽引の列車。左の踏台のようなものがホーム。'12.6.11 P:渡辺康正
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120912n002.jpgナイッサール島は、エストニア独立後の1995年から自然公園に指定され、島を巡るトレイルも設けられており、タリンから金・土・日曜日に1日2往復運航される片道1時間20分の船で訪れることができます。島の波止場に降りると早速、森の中の本線に向かっていく線路が現れますが、この区間は現在使われておらず、少し高いところの本線上にあるtrain rideの乗り場に向かいます。
▲島内展示館に展示されているかつて活躍した159形蒸機の写真。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲推進運転で走り始めた列車より進行方向を見る。草生してほとんど線路とは思えない中をゆっくりと進む。'12.6.11 P:渡辺康正
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空にした機雷を積み上げたモニュメントなどを横目に進むと、フラットカーを改造したらしいトロッコを連結した茶色いディーゼル機関車TU6A4930がエグゾーストを吹き上げて待っています。定期列車はなく、観光客の島の南部への往復の足としての船の着発に合わせた運行です。

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▲終点のMANNIKUに到着した列車。終点もホームが誂えられているわけではなく、列車は"本線上"に停車する。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲線路終端側から見たMANNIKU構内全景。左端にはモーターカーが見える。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲本線上に停留しているのは1980年代製の緑色の貨車。'12.6.11 P:渡辺康正
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乗り場は単線で棒線の本線上にあり機回し線もないので、トロッコは機関車に推進されて草生したへろへろの線路の上を進んでいきます。5~10分程度進むと緑色の貨車が見えてきて終点のMANNIKU(Aは上に・・が付く)に到着します。1986年製の緑色の貨車が関係者の控え室として使われているほか、ここには屋根のついた休憩・待合所もあります。緑色の貨車の先には引込み線があり、ロシアのペレスラブリ・ザレツキーの博物館で見かけたのと同じ、横向きのベンチの下にエンジンを設けたトロッコや同様のトロッコを蒸機に似せて改造した車輌もあります。カバーをかけてある車輌は小さなフラットカーにベンチを載せたもののようです。

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▲一応終点のMANNIKUには待合・休憩スペースも設けられている。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲まるでベンチのようなエンジントロ(モーターカー)と蒸気機関車型の「新車」。どうやらこれも自走できるようだ。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲ほとんど骸骨と化した車輌の残骸。これも今後再利用されるのだろうか...。'12.6.11 P:渡辺康正
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トロッコ列車の終点の近くにはかつてのソ連軍の兵舎が立ち並んでいて、その一つでは軍事基地時代を中心に島の歴史を展示しています。その前に展示されている魚雷や機雷の台には1986年製のフラットカーが使われています。

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▲ナイッサール島の船着き場には早くもナローの線路が...。ただし使われている形跡はない。'12.6.11 P:渡辺康正
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遙かモスクワの地から数か月に一度お便りを頂戴する渡辺康正さんから、今度は知られざるエストニアのナローゲージ鉄道の訪問記をお送りいただきました。これまでわが国ではほとんど紹介されたことのない国と鉄道に関するレポートですので、3回に分けてお目にかけることにいたしましょう。

120911n002.jpg6月の連休を利用して、バルト三国の一つ、エストニアの首都タリンに行ってきました。観光案内などを調べていくうちに、タリンの沖合のナイッサール島にソ連軍の基地時代の遺構と今でも動いているナローがある、との記事を見つけて、6月11日、急遽臨時便の船に乗って訪問してきました。船の往復の時間の都合で機雷貯蔵所跡などは訪問できませんでしたが、旧ソ連製の車輌が動いている様子などごらんいただければと思います。なお、家族での旅行でもあり、ナイッサール島に1日費やしたあと、さらに首都タリンから遠く離れたナローゲージの博物館にもう1日というわけにも行かず、ナイッサール島だけのご報告になることをあらかじめご承知おきください。
▲中世の面影を残すタリン旧市街。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲展示館の地図(左)やトレイルの案内板(右)に記されたナローの路線図。'12.6.11 P:渡辺康正
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エストニアは、ロシア連邦の西、バルト海に面し、旧ソビエト連邦から独立した「バルト三国」のうちで最も北に位置する国で、九州よりも少し広く、大相撲の把瑠都関の出身国として知られています。エストニアの北部にあってフィンランド湾に面した首都タリンは、中世から中継貿易の拠点として栄え、往時の面影をとどめる旧市街は世界遺産に指定されています。

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▲波止場から島内へと延びる線路。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲波止場から森の中へと線路は続いているが、使われなくなってかなりの歳月が経っているようだ。'12.6.11 P:渡辺康正
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その首都タリンの沖8.5kmのところにナイッサール島があります。フィンランドとの間に位置し、ロシアのサンクトペテルブルグへの航路に近いこともあり、古くから軍事戦略上重視されてきた島で、第一次世界大戦頃からは要塞化が特に進められ、1944年以降はソビエト連邦の軍事基地として島全体が一般人に閉ざされてきました。兵舎、塹壕やトーチカなどが建設されるとともに、機雷の最終組立工場や貯蔵所も設けられ、これらの施設と港を結ぶ交通手段としてナローゲージ鉄道も敷設されました。

120911n008.jpgナローゲージ鉄道は全長37.7kmで、南北11km、東西4kmの島の東側の林の中を南北に貫く本線、本線と島の中部にある港、港とは反対側にある機雷の貯蔵所、島の北西部の拠点やその他の軍事施設などを結ぶ何本かの支線で構成されていました。島の展示館にあった解説によれば、当初は蒸気機関車が運用されていましたが、1958年にはT-54形トラクターと機関車の台枠を組み合わせたMD54-2形系列の機関車、1969年から70年にかけては4輌のMD54-4形機関車、さらに1970年代末から80年代にかけて3輌の強力なTU6A形ディーゼル機関車が導入されたそうです。これらの車輌のうち蒸気機関車は今では残っておらず、その他の機関車も現在運転されている1輌以外は金属盗により破壊されたとのことです。
▲かつては要塞として機能していた島だけに機雷を使ったモニュメントも...。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲さらに森の奥へと進んでゆくと突然派手なエキゾーストを上げるナローゲージの列車が待っていた。'12.6.11 P:渡辺康正
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▲受賞盾を手に記念撮影に臨まれるRMライブラリー『銚子電気鉄道』の著者、白土貞夫さん。'12.9.8
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鉄道友の会が毎年1回、趣味的見地に基づき鉄道分野に関する優れた著作物または著作物に関わる功績を選定し、鉄道および鉄道趣味の発展に寄与することを目的として2008(平成20)年に創設された島秀雄記念優秀著作賞の2012年の贈呈式が、先週土曜日9月8日に東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で行われました。

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▲島秀雄記念優秀著作賞単行本部門を受賞された白土貞夫さんのRMライブラリー『銚子電気鉄道』(→こちら)。

すでにご報告申し上げましたように(→こちら)、2012年の島秀雄記念優秀著作賞には、単行本部門で白土貞夫さんのRMライブラリー『銚子電気鉄道』、三橋克己・葛英一・藤本邦彦さんの『オハ71形の一族』車両史編さん会(2011)の2作品。定期刊行物部門では渡利正彦さんの「岐阜地区の進駐軍輸送の実態を探る」(電気車研究会『鉄道ピクトリアル』2011年5月号/6月号掲載)、さらに特別部門では「機関車表DVD版の制作」(沖田祐作さん)および「貨車に関する一連の著作」(吉岡心平さん)が受賞され、栄えある受賞者の方々に鉄道友の会の須田 寛会長より表彰状と記念の盾が手渡されました。

120908n001.jpg10名の選考委員を代表して小西純一選考委員長より先行経過の報告があり、今年は単行本部門22点、定期刊行物部門19点がノミネートされ、第一次選考でそれぞれが5作品に絞られたのち、第二次選考が行われたとのことです。第二次選考は1作品に3名の報告者を設定したうえ活発な議論が繰り広げられたそうです。須田会長は冒頭の挨拶で、文化財としての鉄道を世に知らしめるためにも受賞作品のような文献の持つ意義は大きく、今年で5回目となる島秀雄記念優秀著作賞は今後ますますその存在価値を増してゆくと語られました。
▲鉄道友の会の須田会長から表彰状を手渡される沖田祐作さん。'12.9.8
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▲ライフワークである貨車研究について語られる吉岡心平さん(右)。左は沖田祐作さん。'12.9.8
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▲幼少の頃に描かれたデハ101の絵を手に研究のなれ初めを語られる白土貞夫さん(左)。右は総評をお話になる鉄道友の会の曽根 悟顧問。'12.9.8
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受賞者を代表して挨拶に立たれた白土貞夫さんは、銚子電気鉄道とのなれそめをユーモアを交えて語られ、何と幼少の時に描かれたというデハ101の絵をご持参、その浅からぬ縁を披露されました。さらにデハ1について、「伊那電から来た電車」と運転士から説明されたことをきっかけに、お母様が豊川ご出身だったこともあって、車輌の来歴に興味を持たれる発端になったことなど、地方鉄道史研究の泰斗である白土さんの知られざる一面を垣間見ることのできたスピーチでした。

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▲受賞者の皆さんと鉄道友の会の皆さんとの記念撮影。前列右から吉岡心平さん、沖田祐作さん、白土貞夫さん、三橋克己さん、藤本邦彦さん、渡利正彦さん。'12.9.8
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最後に挨拶された曽根 悟顧問からは、受賞者の高齢化が著しく、今後は島秀雄記念優秀著作賞に相応しい作品を上梓される"若手"が待望されるとのお話がありました。長年の蓄積とフィールドワークの積み重ねこそが後世に残る文献を生むことは間違いありませんが、確かにこの島秀雄記念優秀著作賞に相応しい若い方の出現は、趣味界にとって渇望されていると言っても過言ではないでしょう。

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▲駅名と同じ名前のバイクから今やライダーの"聖地"ともなった隼駅構内には北陸鉄道から譲渡されたED30形とオロ12 6が保存されている。P:米山淳一
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毎年秋に年次総会と見学会を行っている日本鉄道保存協会(昨年の総会の様子は編集長敬白アーカイブ「日本鉄道保存協会2011年度総会より」参照→こちら)では、今年は10月18日(木)に鳥取県若桜町の若桜公民館で2012(平成24)年度総会を、翌19日(金)には、若桜駅構内でのSL体験運転とトロッコ列車乗車に加えて若狭街道の町並みなどの見学を行います。今回は鉄道保存に積極的に取り組んでいる若桜町での開催とあって、全国から多くの加盟団体の参加が予定されていますが、一般の皆さんにもオブザーバー参加枠を設定しておりますので、ぜひこの機会にご参加ください。

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▲古き佳き国鉄ローカル線の面影を色濃く残す若桜駅構内には圧縮空気で動態化したC12167の姿が...。P:米山淳一
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■2012年度日本鉄道保存協会総会・見学会プログラム
開催期間:2012(平成24)年10月18日(木)から19日(金)まで
〔開催場所〕
総会:鳥取県若桜町、若桜町公民館集会室
〒680-0792 鳥取県八頭郡若桜町大字若桜757 (わかさ生涯学習情報館のとなり)
懇親会:氷ノ山高原の宿「氷太くん」レストラン
見学会:若桜駅構内でのSL体験運転・トロッコ列車乗車、若狭街道町並みなど
〔開催主体〕
主催:日本鉄道保存協会
共催:鳥取県若桜町・八頭町・若桜鉄道沿線活性化協議会
*総会時に若桜町町長ほか来賓挨拶予定
〔参加費等〕
会員 13,000円  非会員 15,000円
いずれも18日の懇親会費・宿泊費、19日の昼食費を含みます。

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▲昨年JR四国から購入した12系客車の姿も見ることができる。P:米山淳一
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〔プログラム〕
●10月18日(木)
14時    受付開始
14時30分 総会
(終了後休息)
15時15分 開催地報告
若桜駅を元気にする会、NPO市民文化財ネットワーク鳥取に近況を報告して頂きます。
15時45分 事例発表・意見交換
真岡鐵道ほか2団体に事例発表を頂き、意見交換をします。
18時    懇親会 氷ノ山高原の宿「氷太くん」レストラン
終了後、各自宿泊部屋へ
●10月19日(金)
9時30分  見学会など
若桜駅周辺・構内・若狭街道の町並み、SLトロッコ列車乗車、SL運転体験
(2班に分かれて行動)
12時    昼食 12系客車内に特製弁当を用意
終了後、解散

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▲国登録有形文化財となっている若桜駅。P:米山淳一
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●若桜までの交通
JR因美線郡家駅または鳥取空港にて、専用マイクロバスが待機
・スーパーいなば5号 岡山 11:05発 郡家 12:44着
・スーパーはくと5号 新大阪 11:16発 郡家 13:41着(智頭急行経由)
・ANA 295便 羽田空港 11:00発 鳥取空港 12:15着
●若桜からの交通
若桜発 13:18 郡家着 13:49 NPOによる沿線ガイド付き
郡家駅での接続
・スーパーいなば6号 郡家 14:08発 岡山 15:45着
・スーパーはくと10号 郡家 15:03発 新大阪 17:23着(智頭急行経由)
・ANA 298便 鳥取空港 18:10発 羽田空港 19:25着
*上記時刻は2012年8月のものですので、事前に再度確認をお願いします。
▲隼駅舎内。隼駅も国登録有形文化財に指定されている。P:米山淳一
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▲歴史的景観が続く若桜の町並み。P:米山淳一
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懇親会と宿舎予約の都合上、懇親会と昼食会の出席希望者は、9月30日(日)までに、別紙の参加申込書(→こちら)により、メールまたはFAXでお申し込み下さい。
(申込書は、参加者お一人につき一枚ずつご提出下さい)
送付先 100-0005 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル903号
公益財団法人 交通協力会気付 日本鉄道保存協会
メール RPSJ.tetsudo.hozon@gmail.com

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▲『Die Dresdner Trummerbahnen』、その名もドレスデンのがれき軌道の表紙(左)と裏表紙(右)。裏表紙上段の機関車はコッペルの内燃機関車RL2形。 (『Die Dresdner Trummerbahnen』より)
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しばらく前になりますが、保存鉄道関連のシンポジウムに出席されるため渡独された交通協力会の菅 建彦理事長(もと交通博物館館長)から、「名取さんが興味を持たれるような本をお土産に購入してきました」と一冊の本を手渡されました。

doresuden007n.jpgタイトルは『Die Dresdner Trummerbahnen』。"Trummer"はがれきを意味しますので、直訳すれば「ドレスデンのがれき軌道」。A4判64頁ほどの中綴じ本ながら、ひも解いてみてその内容の濃さに驚愕しました。第二次世界大戦末期、ドイツ東部の都市ドレスデンは空前の絨毯爆撃で破壊されつくし、終戦とともに街には夥しいがれきが取り残されました。わが国のような木造家屋と異なり、石造りで築き上げられた歴史的建造物ばかりのため、罹災建物は燃えることなく崩れ落ちてそのままがれきとして広がってしまったのです。とにかく戦後復興への第一歩を踏み出すにはまずこのがれきを撤去することが焦眉の急で、市街中心部に軌道を敷設してがれきを運び出す計画が立案されました。
▲路上に設けられた選別機により人力で篩い分けられたがれきは、ナベトロに積み込まれて街路の仮設軌道上を運ばれる。 (『Die Dresdner Trummerbahnen』より)
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▲がれきが散乱した路上で働くコッペル製蒸機やユンク製DL(左)。上空から見ると街路には縦横無尽に仮設軌道が敷かれているのがわかる(右)。 (『Die Dresdner Trummerbahnen』より)
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ドレスデン爆撃として広く知られる空襲は、英米軍によって1945(昭和20)年2月13日から15日にかけて行われました。実に3,900tにおよぶ爆弾が投下され、ドレスデン市街の85%が破壊されたと伝えられます。カメラやレンズで名高いツアイス・イコンの工場も壊滅し、最大15万人とも伝えられる市民がこの空爆の犠牲となっており、その無差別爆撃ぶりは戦後も大きな物議を醸すこととなります。あらためて本書をめくってゆくと、その被災状況の凄まじさに言葉を失います。

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▲市街のエルベ河沿いに敷設された600㎜のがれき軌道位置図(左)。トラムの線路と平面クロスする軌道を満載のナベトロを牽いて横断してゆくのはユンク製ZL130形(右)。 (『Die Dresdner Trummerbahnen』より)
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がれきで埋め尽くされた街路に通常の軌道は敷設できようはずもなく、使用されるのは軌間600㎜のいわゆる"軌匡"。廃材を流用したと思しき枕木にあらかじめレールを固定して梯子状としたこの軌匡を少しずつ伸ばしてゆき、ナベトロにがれきを積み込んでゆくわけですが、その作業はすべて市民の手によって行われています。それこそ女性から子どもたちまでもがバケツリレーよろしく手作業で重そうな石をナベトロへと運んでいる姿は実に感動的です。しかもよく見るとその表情の明るいこと...。それは戦争が終わり、新時代が訪れようとしている希望の輝きなのでしょう。

doresuden012n.jpg趣味的に見ると使用されている蒸気機関車はもとより、ドイッツ、コッペル、ユンク、グマインダーといった初期の内燃機関車が数多く登場するのが特筆されます。また、各市街の軌道敷設状況を平面図に再現した努力は驚くべきもので、彼の地の研究レベルの高さ、そして鉄道趣味にかける情念を象徴するような一冊とも言えましょう。

←本書の感動的なラストシーン。倒壊を免れた歴史的建造物をバックにナベトロをダンプする3人の女性の笑顔を夕日が照らす。 (『Die Dresdner Trummerbahnen』より)
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本書の発行は1980年代初めよりフェルトバーンの保存に取り組んできている"Histrische Feldbahn Dresden e.V."。現在104輌の機関車と416輌の客貨車を保有しているドイツ屈指のナローゲージ保存団体のひとつで、メンバーの研究成果をまとめた出版活動も積極的に行っているようです。
遥かドレスデンの地で私の嗜好を思い出してわざわざ本書を購入してくださった菅さんにこの場を借りてあらためてお礼申し上げます。なお、頂戴したのは一年ほど前になりますが、ことがれきに関する書物だけに、震災一年半を来週に控えた今、ようやくご紹介することにした次第です。

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▲会場は地下鉄西中島南方駅南改札を降りて横断歩道を西に渡ったところにあるビルのB1F(養老の瀧の隣)。P:大阪市交通局鉄道研究部
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先日、たいへん残念なご連絡をいただきました。1989(平成元)年に創部以来、数々の特筆すべき活動を続けてこられた大阪市交通局鉄道研究部が、OBメンバーの方の高齢化などもあって来年3月をもって四半世紀の歴史に幕を降ろすこととなったのだそうです。交通局の各種行事への参加はもちろんのこと、貴重な資料を自費出版といったかたちで世に出されてきただけに、今回の解散決定は残念でなりません。来たる9月15日には「市電と地下鉄の昔ばなし」と題して解散記念講演会が行われるそうで、最後の機会にぜひ皆さんにもお出でいただきたいとご案内を頂戴しました。講演される荻野 基さんはRMライブラリー『万博前夜の大阪市営地下鉄』の著者でもあり、地下鉄市電の歴史を語ることの出来る第一人者でもあります。さらに今回の講演会に参加された方には大阪市交通局鉄道研究部が編集発行した『御堂筋線を駆け抜いた電車たち』がテキストとして配付されます。大阪市営地下鉄を語るうえで欠くことのできない非売品で、すべてあわせて170冊という希少な書籍でもあり、まさに最後にして千載一遇の機会と申せましょう。

120828n001.jpg■大阪市交通局鉄道研究部解散記念講演会「市電と地下鉄の昔ばなし」
大阪市交通局鉄道研究部は平成元年4月に発足して以来、市電、地下鉄、トロリーバスの研究などを中心に調査研究を進めてまいりましたが、来年3月末をもって約四半世紀の歴史に幕を降ろすこととなりました。それを記念して、いままでの研究成果の発表と一般の鉄道研究家の皆様にも市内交通を担ってきた市電、地下鉄の歴史を知っていただく機会として講演会を開催することになりました。
内容:第一部は、「御堂筋線を駆け抜けた電車たち」と題して、昭和8年に市営地下鉄として開業以来の100型から1200型までの地下鉄車輌を当時の車輌設計思想と保守体験談とを織り交ぜて紹介いたします。また第二部として「黎明期(明治期)の大阪市電」について最近発見された資料を元に復元された市電1号車のエピソードなど、明治時代の市電の姿に迫っていきます。
▲保存車1644号に取り付けられた幕。復刻されたこの幕の販売も行われる。P:大阪市交通局鉄道研究部
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120828n004.jpg開催日時:9月15日(土) 14時から16時
場所:大阪市淀川区西中島2-15-13 第三シルバービルB1Fイベントルーム
電話(当日のみ) 06-6390-6567
交通:大阪市営地下鉄御堂筋線西中島南方駅下車南改札から1分
または阪急京都線南方駅改札から2分
市営バス「西中島」下車 十三から93号系統井高野車庫前行乗車
スケジュール:14:00 ご挨拶  大阪市交通局鉄道研究部解散のご挨拶
14:10 (第一部) 御堂筋線を駆け抜けた電車たち 
14:50 (第一部) 終了 休息10分
15:00 (第二部) 黎明期の大阪市電
15:40 (第二部) 終了
講演者:荻野 基(元大阪市交通局職員)

※荻野氏は昭和43年に大阪市に奉職、市営地下鉄の技術部門で長く活躍、その経験からRMライブラリー№56『万博前夜の大阪市営地下鉄』を執筆し、部報「各駅停車」編集長として市営交通の歴史を丹念に研究して現在に至ります。当日テキストとしてお渡しする書籍(参加費に含む)『御堂筋を駆け抜いた電車たち 100形から1200形まで』もその一つであり、車輌の解説、思い出話、写真58枚を掲載した黎明期の大阪市営地下鉄をまとめた決定版といえます。非売品として限定で170部発行、そのうちの70部を今回の講演会テキストとして参加者の皆様に講演会の記念として配布いたします。また黎明期の大阪市電についても今回新たに編集した資料集を配布いたします。

▲会場の第三シルバービル入口。P:大阪市交通局鉄道研究部
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120828n002.jpg募集人数:70名(予約なしの参加はできません)
参加費:3000円(当日、受付にてお支払いください)
※テキストとして『御堂筋線を駆け抜いた電車たち』を、もれなくお渡しいたします。
その他:物品販売
市電方向幕 保存車1644.801号用に復刻したもの2種類 3000円
※『御堂筋を駆け抜けた電車たち』についてはテキストとしてお渡しする以外販売用はございません。

お申込み:往復ハガキで下記の住所までお申込みください。 (ハガキ1枚に1名で御願いします)
締め切り:平成24年9月10日の消印有効 (ただし定員になり次第締め切りますのでお早めにお申込みください。)
送り先:〒573-0065
    枚方市出口5-28-1 鈴木方
    大阪市交通局鉄道研究部事務局宛
※大阪市交通局へのお電話などでのお問い合わせは、回答できませんのでご遠慮願います。質問などは往復ハガキで事務局までお問い合わせください。
▲当日参加社に配布されるテキスト『御堂筋を駆け抜いた電車たち 100形から1200形まで』(非売品)。P:大阪市交通局鉄道研究部
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▲北陸新幹線用新型車輌E7系、W7系の外観イメージ。(提供:JR東日本)
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本日、JR東日本とJR西日本から北陸新幹線用の新型車輌の概要が発表されました。この新型新幹線車輌はJR東日本とJR西日本の共同開発によるもので、JR東日本車はE7系、JR西日本車はW7系と命名されます。12輌編成(10M2T)で、金沢方先頭車の12号車には「グランクラス」を導入。11号車がグリーン車で、1~10号車は普通車となります。なお中間車はすべて電動車。編成定員は934名(グランクラス:18名、グリーン車:63名、普通車:853名)と発表されています。

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▲車体上部色の「空色」は北陸新幹線の沿線に広がる空の青さを表現。車体色の「アイボリーホワイト」は日本的な気品や落ち着きを表現。帯色の「銅色(カッパー)および空色」は、日本の伝統工芸である銅器や象嵌の銅色と沿線の空の青さをモチーフに伝統と未来的なイメージの融合を表現している。(提供:JR東日本)
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「グランクラス」はフルアクティブサスペンション、その他車輌はセミアクティブサスペンションを搭載してより乗り心地の向上が図られるほか、「グランクラス」とグリーン車の全座席および普通車の窓側座席と車端部に電源コンセントが設置されます。また車内の全ての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置するなど、より充実したサービス設備が予定されています。さらにブレーキ性能を向上させ、地震時の安全対策としてブレーキ距離の短縮も図られます(北陸新幹線の営業最高速度は260km/h)。

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▲金沢方先頭車(12号車)「グランクラス」の客室内イメージ。定員は18名。(提供:JR東日本)
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車輌のデザインコンセプトは「"和"の未来」。エクステリアデザインは、高速で走行するための造形と日本の伝統的な色使い、新幹線が走行する沿線の風景を融合させ、スピード感と精悍さを表現しているそうです。先頭形状は環境性能を考慮した空気力学的な最適形状とするデザインを採用し、One-motion line(ワンモーションライン シンプルな流線形)とネーミングされています。

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▲グリーン車(11号車)の客室内イメージ。(提供:JR東日本)
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▲普通車の客室内イメージ。(提供:JR東日本)
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車体上部色は「空色」、車体色を「アイボリーホワイト」、車体中央の帯色を「銅色(カッパー)および空色」としています。また、インテリアデザインでは、「グランクラス」は伝統を感じる空間と先進の機能を持つシートがお互いを高めあうことで、居心地の良い、ゆとりある空間を感じてもらえるように演出。グリーン車は日本の伝統的な様式美とモダンな感覚とをアレンジすることで、落ち着きや気品を感じられるように演出。普通車は旅の期待やワクワク感を感じながら、少しシックで大人の雰囲気を楽しんでもらうように演出されています。
なお、JR東日本E7系は2013(平成25)年秋、JR西日本W7系は2014(平成26)年春にそれぞれ第一編成が落成する予定です。

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▲前回の「鉄動館 撮り鉄グランプリ」グランプリ受賞作品(撮影:濱田昌彦さん)。
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弊社が企画・協力しているNTTプライム・スクウェア(株)のデジタルコンテンツ配信サービス「Fan+(ファンプラス)」で、ポータルサイト「goo」などを運営するNTTレゾナント(株)が運営するコンテンツショップ 「鉄動館 ~鉄道車両研究 by 鉄ホビ~」では、9月1日より鉄道写真コンテスト「鉄動館 撮り鉄グランプリ 2013」(以下「撮り鉄グランプリ 2013」)を開催しています。

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▲前回の第1回テーマ「C61 20」優秀賞作品(撮影:岡林由花さん)。
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コンテストは前回に次ぐ2回目の開催で、今回も5つのテーマを設定して5カ月間にわたり鉄道写真を募集し、毎月各テーマの入選作品として「優秀賞」「入賞」「佳作」を発表いたします。各テーマの「優秀賞」の作品には月刊コンテンツ『RM EX』の表紙を飾るともに、賞金5万円が贈呈されます。さらに「優秀賞」5点の中から、最優秀の1点を「撮り鉄グランプリ」として認定し、今回もグランプリに輝いた作品の撮影者には賞金100万円が贈呈されます。

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▲前回の第3回テーマ「D51 498」優秀賞作品(撮影:綿貫勝也さん)。
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審査については、審査委員長に鉄道写真家・中井精也さんを迎え、全体監修を『Rail Magazine』編集部が行ないます。
今度のグランプリはあなたの作品に輝くかもしれません。どうぞ、ふるってご参加ください。
なお「撮り鉄グランプリ 2013」の応募概要は以下をご覧ください。

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▲前回の第4回テーマ「寝台特急〈日本海〉」優秀賞作品(撮影:川野秀樹さん)。
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■テーマ車輌・列車及び応募期間
 第1回(2012年9月1日~2012年9月30日):C57 1/C57 180
 第2回(2012年10月1日~2012年10月31日):EF66
 第3回(2012年11月1日~2012年11月30日):キハ40系
 第4回(2012年12月1日~2012年12月31日):EF510
 第5回(2013年1月1日~2013年1月31日):寝台特急<あけぼの>
■応募資格
 日本国内に在住の方
 ※個人(アマチュア)の方に限る。法人、グループでの応募不可
■応募条件
 「Fan+(ファンプラス)」(http://fanplus.jp/)の会員登録(無料)
■応募方法
 「撮り鉄グランプリ 2013」特設ページ(http://fanplus.jp/_railhobidas_/feature/gp)から「応募フォーム」に進み、必要事項を記入の上、応募作品をアップロード。
 ※応募作品のファイル形式はJPEG画像(横幅1024ピクセル以上10MBまで)
 ※応募作品の撮影時期は問いません
 ※各回テーマで1人写真3点まで応募可能です
 ※応募前に必ず注意事項の確認を。アップロードと同時に、注意事項に同意したものとします
 ※入選候補の方には発表前に直接連絡し、本人の確認を行ないます

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▲前回の第5回テーマ「急行〈きたぐに〉」優秀賞作品(撮影:佐藤一成さん)。
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■入選・賞金
【撮り鉄グランプリ】(対象者:全テーマから1点)
  選出方法:今月の撮り鉄<優秀賞>5点の中から決定
  賞金:100万円
  発表:『Rail Magazine』内、「撮り鉄グランプリ2013」特設ページ等
【今月の撮り鉄】
  選出方法:各回テーマの応募作品の中から審査により入選作品として「優秀賞」「入賞」
       「佳作」を決定。ただし、各回テーマ1人1点の入選を上限
 「優秀賞」(対象者:各回テーマから1点)
  賞金:5万円
  発表:『RM EX』表紙、『Rail Magazine』内、「撮り鉄グランプリ2013」特設ページ
 「入賞」(対象者:各回テーマから数点)
  賞金:1万円
  発表:『RM EX』扉絵、『Rail Magazine』内、「撮り鉄グランプリ2013」特設ページ
 「佳作」(対象者:各回テーマから数点)
  発表:「撮り鉄グランプリ2013」特設ページ

toritetsu002_1040px.jpg■入選発表
【今月の撮り鉄】
 第1回:『RM EX 020』(2012年11月1日発売予定)
 第2回:『RM EX 021』(2012年12月3日発売予定)
 第3回:『RM EX 022』(2013年1月7日発売予定)
 第4回:『RM EX 023』(2013年2月1日発売予定)
 第5回:『RM EX 024』(2013年3月1日発売予定)

【撮り鉄グランプリ】
  2013年4月発表予定

 詳しくは「撮り鉄グランプリ 2013」特設ページをご覧ください。
▲濱田さんの作品は第2回目テーマ「E5系」の優秀賞でもあり、『RM EX増刊』の表紙を飾った。
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▲「撮り鉄グランプリ」の授賞式では、グランプリを受賞した濱田さんに賞金100万円の目録が渡された。今回もグランプリ賞金は100万円! '12.4.6 P:RM(小野雄一郎)
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