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山形交通高畠駅跡の保存車輌たち。(下)

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▲「まほろばの緑道」として整備された旧高畠駅には、地元名産の高畠石で建造された駅本屋が残されている。特徴ある黄土色の外観はまさに威容。'11.7.24 
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3輌の保存車輌が残されている旧高畠駅でそれ以上に目立っているのが、1934(昭和9)年に建設された石造りの立派な駅舎です。高畠周辺は凝灰岩の一種である高畠石の産地で、駅本屋もこの高畠石で築造されたものだそうです。現在はただのモニュメントとなっていて内部は利活用はされていないようですが、整備された「まほろばの緑道」の絶好のランドマークとなっています。

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▲廃止間際の高畠駅前。駅舎は現状とほぼ同じであることがわかる。画面右に見える丸い郵便ポストは現在は駅本屋入口の横に移設されている。'73.8.17 P:澤田節夫 
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▲ホーム側から見た本屋。ホーム上屋も当時のままだが、展示線以外の線路は埋められて緑道となっている。'11.7.24 
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広々とした駅構内にはほかにも高畠石の建造物がいくつかあり、何とトイレまで立派な石積みなのには驚かされます。RMライブラリー『山形交通 高畠線・尾花沢線』(→こちら)によれば、高畠駅のほかにも西隣の竹ノ森駅駅舎がやはり高畠石で建設されたものだったのが写真とともに紹介されています。

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▲現在の展示線側から見た高畠駅本屋。右側の側線に押し込まれているのは尾花沢線から転入してきたハフ3。'73.8.17 P:澤田節夫 
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駅舎側のホーム横に保存されているのは電化時から高畠線の盛衰を見続けてきたモハ1。日本車輌製の13m車です。もともとは荷物合造のデハニ1で、1959(昭和34)年に西武鉄道所沢工場で更新改造を施した際に荷物室を撤去(RMライブラリー『所沢車輌工場ものがたり』参照→こちら)、その後はモハ1として廃線まで主力として働き続けました。

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▲高畠鉄道電化時からの生え抜きモハ1。残念ながら風雨で外板の傷みも目立つようになってきている。'11.7.24 
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▲モハ1の運転台。室内に入ることはできず、ガラスの反射を抑えながら車外からシャッターを切るしかない。'11.7.24 
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▲同じくモハ1の車内見通しと車体側面の社紋。モハ1は当初は荷物合造車デハニ1で、画面奥側に荷物室があった。'11.7.24 
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120617n006.jpgこの山形交通高畠線の保存車はほかにもED2とモハ2があり、これらはともに上山市の大規模遊園地リナワールド園内に保存されていますが、状態はあまり良くないようです。

▲モハ1の台車。ホイールベース1680㎜の軸ばね式。'11.7.24 
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山形交通高畠線が廃止されたのは1974(昭和49)年11月。廃止から38年を経て、さらには高畠線の起点であった奥羽本線の糠ノ目駅は1991(平成3)年に高畠駅と改名され、今では高畠駅というとJR線の高畠駅を指すことになってしまいます。JR高畠駅からは約3キロ。足の便も悪くなかなか行きづらい山形交通旧高畠駅ですが、これからの季節、「まほろばの緑道」をレンタサイクルで辿りながら訪ねてみるのも良いかもしれません。

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▲蝉しぐれの中、夏の日差しを浴びて佇む3輌の保存車。少々足の便は悪いが、訪れてみたい保存施設のひとつ。'11.7.24 
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