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2012年05月07日

NEX-7と新緑の秩父鉄道へ。(上)

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▲これまでのミラーレス機が最も苦手とするのが流し撮り。液晶モニターではホールディングが安定しないし、従来の電子ビューファインダー(EVF)ではタイムラグが致命的だった。NEX-7に搭載されたEVFはタイムラグがほとんどなく、このようにロッドの動きに気を配りながらのシャッターリリースも可能。'12.4.29 樋口−野口(1/60秒) 
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恐ろしいほどの勢いで進化を続けるデジタルカメラの世界。その中でもここ数年とりわけ注目を集めているのが"ミラーレス"と言われるレンズ交換式カメラのカテゴリーです。一眼レフ(SLR=single-lens reflex camera)や二眼レフ(TLR=twin-lens reflex camera)がいずれも反射ミラーを用いて被写体を光学式ファインダースクリーンに結像させるのに対して、"ミラーレス"はその名の通り反射ミラーを用いずに、イメージセンサーで捉えた画像を液晶ディスプレーや電子ビューファインダーに映し出すもので、カメラ機能としては大半のコンパクトデジタルカメラと同様です。つまり、"ミラーレス"という概念自体が極めてファジーで、いっそのことレンズ交換が可能なコンパクトデジタルカメラと要約した方がわかりやすいのかもしれません。

nex7100.jpgただ、この"ミラーレス"という新ジャンルには非常に大きな可能性が秘められています。まず、何よりも従来の一眼レフに比較して圧倒的に小型軽量な点が挙げられましょう。わが身を振り返ってみても、キヤノンF-1一式にペンタックス67一式、さらに場合によってはハッセルブラッドに石のように重いゾナー250㎜、ディスタゴン50㎜を詰め込んでの徒歩移動は苦行以外の何者でもなく、まさに体力の限界との勝負でした。その点、コンパクトデジカメ並みに小型軽量ながらAPS-Cサイズなどデジタル一眼と同等のイメージセンサーを持つミラーレス機は、私たち世代からしてみればまさに福音と言えましょう。
▲Eマウントアダプター、さらにMLマウントリングを介してスクリューマウントのキヤノン35㎜F2(4群7枚/1962年~)を装着したNEX-7。手に馴染んだ愛用の革製ストラップはライカM2に付けていたものだが、今回特別にNEX-7にコンバート。'12.4.29 
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そしてもうひとつの魅力が、マウントアダプターを介して多くの歴史的レンズを使えることです。反射ミラーを持たないミラーレス機はバックフォーカスが短いためレンズ設計の自由度が高く、一眼レフでは使用できない非レトロフォーカスの"名玉"もデジタル画像として甦らせることが可能となるわけです。

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▲かつて小ブログでも紹介した影森構外側線の転轍小屋(アーカイブ「影森、魔境の残り香」参照→こちら)は今も健在。常に右親指が掛かるコントロールダイヤルでEV値を変えずに瞬時にスローシャッターをセレクトすることも可能。'12.4.29 影森ー浦山口 
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そんなミラーレス機の中でも注目株がソニーのNEX-7で、先日はこの最新ミラーレス機を持って新緑の秩父鉄道を散策してきました。NEX-7はAPS-Cサイズ(23.5×15.6㎜)の撮像素子を備え、有効約2430万画素というハイエンド一眼デジタル機にも匹敵するポテンシャルを持っています。しかも先行機種NEX-5では外付けオプションであった電子ビューファインダーが内蔵されたのも特筆され、レンジファインダー機や一眼レフと同様にファインダーを通しての撮影スタンスが可能です。

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▲秩父太平洋セメントの工場の定期点検で貨物列車は5月中旬まで全面運休中。しばしお休みの影森構外側線の下をオレンジバーミリオンの1000系が行く。新緑に包まれたこの光景を見ていると、かつての五日市線大久野のスイッチバックを思い起こす。'12.4.29 影森ー浦山口 
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コンパクトデジカメの電子ビューファインダーというと視認性が悪くタイムラグもつきもので、どちらかというとオマケについています的なイメージが付きまとってきましたが、このNEX-7の電子ビューファインダーはそんな既成概念を根本的に覆すもので、約235万ドットの画面は極めてクリア。しかも鉄道撮影には最も重要なタイムラグもほとんど感じられないほどに進化しています。もちろん透視ファインダーの鮮明さ(アーカイブ「単独ファインダーの魔力」参照→こちら)には敵うわけがありませんが、充分に"使える"レベルに達していると言えましょう。
もともと、腕を伸ばして背面の液晶モニターを見ながらシャッターをリリースする恰好が厭で堪らなかっただけに、このNEX-7では専らファインダーを利用しています。

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▲影森周辺には写欲をそそる情景がそこかしこに見られる。肩肘張ることなくこんな情景をスナップするのも軽量小型なミラーレスならではの楽しさ。'12.4.29 影森ー浦山口 
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▲上の車止めの部分アップ。気軽なスナップとはいえ、有効約2430万画素の実力は目を見張るものがある。'12.4.29 影森ー浦山口 
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