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万葉線にユニークな新型除雪車登場。

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▲高岡駅前方から見た6000型。運転室にはこちら側のデッキから乗り降りする。前部の黄色と赤の縞模様の箱は凍結防止剤の散布装置。'12.4.26 米島車庫 P:RM(高橋一嘉) 
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若葉が目に染みる季節になってから除雪車の話題とは少々首をひねられるかもしれませんが、今日はたいへんユニークな新型除雪車のお話です。万葉線と言えば除雪車として長年活躍してきた旧5022号が昨冬限りで引退することが報じられ、「今日の一枚」にも最後の活躍の模様を収めた多くのご投稿をいただきましたが、その後任である新型の除雪車6000型が完成しました。

120522DSC_6099.jpgこの6000型、一見凸型電気機関車のような姿ですが、実は動力は内燃。越ノ潟方のボンネット内にディーゼルエンジンを搭載し、運転室下の油圧ポンプ~油圧モータを介して変速し、両ボギー台車を駆動する構造で、製造は万葉線の主力である1000型"アイトラム"と同じ、除雪用モーターカーの分野でもお馴染みの新潟トランシスが担当しています。
▲MCP300という新潟トランシスの形式が書かれた銘板。'12.4.26 米島車庫 P:RM(高橋一嘉) 
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▲6000型のサイドビュー。塗色は1000型アイトラムと同色の赤。パンタグラフは国鉄電機でおなじみのPS22Bである。'12.4.26 米島車庫 P:RM(高橋一嘉) 
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気になるのは屋根上のパンタグラフですが、これは架線に取り付けられた信号制御用のトロリーコンタクターを操作するためのもので、通電はしません。伊予鉄道の坊ちゃん列車の客車が屋根上にビューゲル状のバーを設置しているのと同じ理由です。

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▲ボンネット内にエンジンを搭載する越ノ潟方から見た6000型。ボンネット上に排気管がのびている。'12.4.26 米島車庫 P:RM(高橋一嘉) 
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ちなみに旧5022号は1992(平成4)年に除籍され、以後機械扱いとなっていましたが、この6000型は「特別内燃車両」として車籍を持つ「鉄道車輌」です。現在、軌道線準拠の路線で内燃車輌を運行するのは、「坊ちゃん列車」を運行する伊予鉄道に続き2例目で、万葉線では今回の導入に伴い、一部の電車運転士の方が軌道線での内燃車輌の運転免許である「乙種内燃車」の動力車操縦者運転免許を取得されたそうです。

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▲米島車庫に並ぶ6000型と1000型アイトラム、そして引退する旧5022号。気になる旧5022号だが、今後は保存を検討されているとのこと。'12.4.26 米島車庫 P:RM(高橋一嘉) 
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6000型は次の降雪期から米島口より越ノ潟側の新設軌道区間・鉄道線区間を中心に使用される計画で、高岡駅前側の併用軌道区間ではこれまで同じく除雪用グレーダーが中心に使用される予定とのこと。次の冬にはこのユニークな姿の除雪車6000型の活躍が注目を集めそうです。
なお、本車については現在発売中のRM本誌(→こちら)で主要諸元表・竣功図を含めて詳細にご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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