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南海汐見橋支線を歩く。(上)

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▲汐見橋で折り返しを待つ岸里玉出行き2282+2232の2連。「汐見橋支線」は平日、土休日を問わず、朝6時台から22時代まで30分ヘッドで1編成だけが往復する。画面右上は阪神高速15号堺線。'12.4.20 
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先週末は出張で二ヶ月ぶりに大阪へ。打ち合わせの合間を縫って南海電気鉄道の「汐見橋支線」を訪ねました。汐見橋支線は大阪市浪速区の汐見橋駅から途中駅3駅を経て同市西成区の岸里玉出駅へいたる延長4.6㎞のいわゆる"盲腸線"で、2輌編成の電車1編成が終日この区間を往復しています。

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▲2009年3月に阪神なんば線が延伸開業。これにともなって汐見橋駅(画面右)の真横に桜川駅が新設された。駅名は新なにわ筋を隔てて少々離れた市交千日前線の桜川と揃えられており、伝統の汐見橋の名はスルーされてしまったかたちとなっている。'12.4.20 
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この区間、「汐見橋支線」と通称されているものの、正式には「高野線」の一部、いやそれどころか汐見橋駅は今もって高野線(汐見橋~極楽橋間64.5㎞)の起点なのです。残念ながら現在では全列車が汐見橋~岸里玉出間の折り返し運転となっており、岸里玉出から南海本線へ乗り入れる運転もありません。しかも1995(平成7)年の岸里玉出駅の高架化にともなって「汐見橋支線」と高野線は完全に分断されてしまい、元祖(?)高野線でありながら汐見橋方から極楽橋(高野山)方面へ列車が乗り入れることは物理的にできなくなってしまいました。

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▲ここが「汐見橋支線」、いや南海高野線の起点・汐見橋駅本屋。高野鉄道道頓堀駅として開業以来110年以上の歴史を秘めた改札上には古色蒼然とした路線絵図がかかっている。'12.4.20 
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▲これが昭和30年代のものと断り書きのある路線絵図。かなり傷んでしまっているが、淡路交通鉄道線まで記載されており、見ればみるほど興味が尽きない。'12.4.20 
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お目当ての南海汐見橋駅へは3年ほど前に開業したばかりの阪神なんば線で向かいましたが、同線の桜川駅1番出口を地上に出るとまるで隣り合わせるように汐見橋駅が現れます。エレベータ・エスカレータ完備の超近代的バリアフリー駅桜川駅と、まるで時間が停まったかのような汐見橋駅が隣り合わせているそのコントラストは何とも不思議に思えてなりません。

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▲頭端式ホームの趣ある車止めと民家のような駅本屋。当駅は有人だが、汐見橋支線は全駅が自動改札化されている。'12.4.20 
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汐見橋駅は頭端式1面2線のホームを持ち、昭和30年代に改築されたと聞く駅舎はいかにも起点駅らしい高い天井と広い待合室を備えた立派なものです。改築当時に製作されたと思しき巨大な路線絵図が出改札上に掲げられており、これは今ではすっかり名物となっているようです。

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▲とても大阪環状線の内側とは思えない静かな佇まい。30分に1本の電車が来るまでは都会の喧噪とは無縁のゆったりとした時間が流れている。'12.4.20 
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▲平日、土休日ともにダイヤは同じ。1編成がひたすら往復をくり返す(左)。ホームのレピーター(出発反応標識)もどこか穏やかな表情(右)。'12.4.20 
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▲到着する列車。平日の日中とあって乗降客の姿もほとんどないホームにはレトロなベンチが...。'12.4.20 
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現在、この「汐見橋支線」で運用されているのはかつてのズームカー2200系、2230系の2連。ワンマン運転、30分ヘッドでこの4.6㎞を往復しています。
(この汐見橋駅についてはRMMスタッフ徒然ブログ「忘れられたターミナル 汐見橋駅」もご参照ください→こちら

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