東京大学農場博物館に待望のトロッコ。
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▲折しもこの日は満開の桜を愛でる観桜会も開催されており、大勢の来場者の祝福を受けながら「初列車」が進む。背景は旧堆肥舎。'12.4.7
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本誌2010(平成22)年5月号(№320)誌面や小ブログでもご紹介した(アーカイブ「東大農場の軌道」参照→こちら)西東京市の東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構農場博物館(以下、農場博物館)の2フィート軌道に、待望のトロッコが登場し、去る4月7日(土曜日)にその披露式が執り行われました。
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▲農場博物館をバックに披露式が開催された。テープカットに臨む東大、農場博物館と足尾歴史館の皆さん。'12.4.7
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▲いよいよトロッコが発進。見事に整備されたトロッコはゴロゴロと懐かしい音を立てて進む。'12.4.7
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1935(昭和10)年に駒場から田無へと移転した東京帝国大学農学部附属農場には、畜産の研究とそこから排出される糞尿・敷藁等を活用して堆肥や液肥を造って田畑に施用する「耕畜連携」のモデルとなる飼畜場が設けられ、乳牛舎などの家畜舎と堆肥舎などを結ぶ軌道が敷設されました。ふたつの転車台を設けて農場内を結ぶこの2フィート軌道は1960年代まで実用されていたそうですが、飼畜施設の移転でいつしか役目を終え、使用されていたトロッコも廃棄されてしまいました。
旧乳牛舎を利用した農場博物館の開館(2007年)に合わせ、埋められてしまっていたこの飼畜場軌道の存在が見直され、ボランティアの皆さんの手によって、残存している旧乳牛舎と旧堆肥舎の間の軌道が"発掘"されました。しかしながら軌道を走る車輌はすでになく、往年の姿を再現するためにトロッコが渇望されていました。
そこに寄贈を申し出られたのが"足尾のフォード"復活で知られるNPO法人 足尾歴史館(アーカイブ「足尾歴史館再訪」参照→こちら)です。同館で保管されていた平トロ1輌が農場博物館に寄贈され、飼料入れの荷台部分が新製されて晴れて今回のお披露目となったものです。
▲台枠上の荷箱部分は新製された。手前側に見える竿状のものはブレーキ梃。'12.4.7
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▲乳牛室とともに1934(昭和9)年竣工の旧堆肥舎へ引き込まれてゆく軌道。手前に転車台が見える。'12.4.7
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▲転車台での転向を実演(左)。右は転車台のアップで、実測でφ1,060㎜。オリジナル・ドコービルの転車台はフィート・インチだが、こちらはメトリックの国産らしい。円周部に見られる4か所の切欠きはストッパー(現存せず)の締結用。'12.4.7
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お披露目当日は折しも桜が満開。市民の皆さんに公開された観桜会も開催されており、家族連れをはじめ多くのギャラリーに見守られてセレモニーが始まりました。長澤寛道農学生命科学研究科長・農学部長の挨拶でスタートした披露式は、足尾歴史館の小野崎 敏副理事長らによるテープカットののち、いよいよ発進。観客の中をゴロゴロと長閑な音をたててトロッコが走りはじめると拍手が沸き起こりました。

▲農場博物館周辺にはとても都内とは思えない牧歌的な光景が広がる。'12.4.7
この農場博物館のトロッコは毎週火曜日と金曜日(10:15~14:45)に一般公開される予定で、展示に伴う出庫と納庫時に走行風景が見られます(出庫は10:30、納庫は14時30分を予定。また、天候不良(雨天)時には展示いたしません)。春の一日、復活したこの飼畜場軌道をのんびりと訪ねてみてはいかがでしょうか。
■農場博物館
・開館日時:毎週火曜日・金曜日10:15~14:45(祝日・年末年始は休館)
・交 通:西武新宿線田無駅北口から徒歩8分
西武池袋線ひばりが丘駅から西武バスひばりが丘団地経由武蔵境行(境04)・ひばりが丘団地経由田無駅行(田43)で約10分「上宿住宅」下車徒歩3分
※明日より出張のため、小ブログは休載とさせていただきます。








