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広電千田車庫の奇妙なトラバーサー。

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▲やたらと狭いトラバーサー・ピットに90度横を向いたビューゲル...後ろの車輌と重なって一見どうなっているのかわからないが、トラバーサー上には確かにキャブ(?)が。'71.8 千田車庫 P:古村 誠
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先日ご紹介した広島電鉄江波車庫の2輌の単車(アーカイブ「広島電鉄の100形と200形」参照→こちら)をご覧になった古村 誠さんから、広電本社前の千田車庫で見かけた奇妙なトラバーサーの写真をお送りいただきました。あまりに可愛らしいその姿に、添付ファイルを開いた途端に思わず吹き出してしまいそうでした。

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▲これがその正体。まるで明延の"一円電車"を思わせるが、もちろんこれは車輌ではなくトラバーサーの運転室。腰板部は視認性確保のため一部がガラス窓になっているようだ。'71.8 千田車庫 P:古村 誠

メールによれば、古村さんが千田車庫を訪れたのは1971(昭和46)年の8月。突然の訪問にも関わらず、たいへん親切に見学させてくださったそうです。そしてその時に車庫の奥で見かけたのがこのえらく小さなトラバーサーでした。

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▲そのバックビュー。右側壁面にコントローラーが見える。もちろん車輪もビューゲルも車体に対して90度横を向いており、"一つ目"と相まってさながら妖怪「唐傘おばけ」のよう。'71.8 千田車庫 P:古村 誠
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「どう見ても単車サイズ。当時156号や157号もすでに営業運転から退いており、その他の車輌はすべてボギー車の広電、果たしてこのトラバーサーは役にたっていたのでしょうか?」と古村さん。確かにトラバーサーの幅は極めて狭く、かつては単車専用だったのでしょうが、この時点では抜き取ったボギー車の台車を工場内に引き入れるために使われていたようです。

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▲当時の千田車庫全景。近年イベント時に公開された写真を見ると、今なおこの車庫の奥に小さなトラバーサーはあるものの、残念ながら「唐傘おばけ」はもういない。'71.8 千田車庫 P:古村 誠
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それにしても"一つ目小僧"のような正面にボンネット(?)、一丁前に塗り分けられた車体や90度横を向いたビューゲルと、古村さんが「思い出すだけでも思わず微笑んでしまいました」と追想されるのも無理からぬ愛らしさです。
残念ながらこれ以上詳しい情報はなく、さらにご存知の方がおられればご教示いただければ幸いです。

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