鉄道ホビダス

2011年12月 8日アーカイブ

銚子電気鉄道再訪。(下)

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▲外川駅に到着した2002編成。木造の駅舎は時代を超えてその姿を変えることなく、今や銚子電気鉄道を代表する観光スポットのひとつともなっている。'11.10.8
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車輌はすっかり入れ代ったものの、終点の外川駅の風情は半世紀近くも変わることなく、訪問当日も観光客でそれなりの賑わいをみせていました。ちなみにこの外川駅の手前にはかつての銚子遊覧鉄道時代の終点・(旧)犬吠駅跡があるそうで(RMライブラリー『銚子電気鉄道』上巻34ページ参照)、わずか3年あまりで消えた銚子遊覧鉄道の縁を偲ぶことができます。

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▲外川駅に留置されているデハ801。残念ながら次第に荒廃が進んできてしまっているように見える。'11.10.8
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▲イオンのラッピングトレインとなっている2002編成の側面方向幕部(左)と番号標記。車体標記ではデハ・クハの別は省略されている。'11.10.8
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時代を越えて変わらぬ風情をみせているのは車庫のある仲ノ町も同様です。ホームに隣接した車庫兼工場では、折しもデハ1002の塗装変更作業が行われていましたが、ラッピング全盛の昨今、こうやって"塗装"によって車輌の姿が変わってゆくのを目の当たりにできるのも稀有な体験となってしまいました。

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▲仲ノ町駅に到着する上り銚子行きの2001編成。ヤマサ醤油の工場群を縫って走る路線形状と、周囲に立ち込める醤油の匂いは変わることがない。'11.10.8
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もちろん2年ぶりに再会するデキ3も綺麗に整備された姿で待機していました。残念ながら本線を走行することはかないませんが、1922(大正11)年製とされるこの超小型電気機関車はいまだに歴とした車籍を有し、銚子電気鉄道の「車輌」の仲間として異彩を放っています。運用の有無に関わらず私鉄の電気機関車が次々と消えてゆく中にあって、このデキ3が現役の座を護っているのは、今や奇跡としか思えません。

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▲仲ノ町の車庫では名物デキ3が休んでいる。後ろでは1002号が丸ノ内線色への塗り替えの最中。'11.10.8
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ところで、あまり報道されることはなかったようですが、ここ銚子付近も東日本大震災ではたいへん大きな被害を受けたそうです。外川漁港で伺うと、ようやく復旧しつつあるものの、津波の爪痕はまだ色濃く残り、観光客も決して本来の数には復していないとのことでした。あとひと月もしないうちに、銚子電気鉄道としても最大の書き入れ時「初日の出」の2012年元旦がやってきます。例年通りの、いや例年以上の賑わいが戻ることを願いたいと思います。

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▲津波を受けながらも、外川の隠れた名勝「犬岩」も何とか無事だった。ちなみに「犬岩」は源義経が奥州に逃れる際、この海岸に残した愛犬・犬若が三日三晩泣き続けて岩になったという伝説の岩で千葉県指定天然記念物。"犬吠埼"の犬吠はこの伝説が語源となっている。'11.10.8
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