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2011年6月21日アーカイブ

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▲1971(昭和46)年には№2から№8まで7台の96が集結。三重連も実施された。'71.8.22 南大夕張駅 P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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昨年10月に開催され好評を博した「夕鉄バスで行く夕張廃線跡ツアー」が今年も行われることが決まりました。現在建設中のシューパロダムが完成する2013(平成25)年には南大夕張以北の廃線跡も見られなくなってしまうはずで、この機会にぜひ...と三菱大夕張鉄道保存会の奥山道紀会長よりインフォメーションを頂戴いたしましたのでご紹介いたしましょう。

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▲1面1線の発着となった清水沢駅。大夕張鉄道は駅舎側より発着していた。P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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▲駅名標の取り付け(左)'11.4.24/オハ1の補修(右)。'11.5.22 P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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かつては9200形や9600形が石炭列車や、個性豊かな客車を従えた混合列車の牽引に活躍し、末期は「ストーブ列車」としてファンの注目を集めた三菱大夕張鉄道(1911~1987年)ですが、南大夕張駅跡に残された除雪車キ1(1940年・苗穂工場)、ダルマストーブが積まれ沿線住民に親しまれた客車スハニ6(1913年・大宮工場)、国内最古の石炭貨車セキ1(1911年・汽車)等は長らく放置され荒廃し、ホームも崩れ朽ち果てようとしていました。1999(平成11)年に市民やファンなどにより、三菱大夕張鉄道保存会が結成され、補修活動を展開した結果、不完全ながらも車輌は往時の輝きを取り戻し、ホームも修復が進んでいます。

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▲かつては乗降客で賑わった明石町駅ホームの痕跡。P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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南大夕張駅跡と三菱大夕張鉄道保存車輌は、「空知の炭鉱関連施設と生活文化」として2001(平成13)年に「北海道遺産」として指定されたのに加え、2007(平成19)年には経済産業省より「近代化産業遺産」として認定され、今では休日には観光バスやマイカーで多くの観光客が訪れるようになりました。

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▲9200形蒸気機関車を先頭に客車4輌、その後に無数の石炭貨車が続いている。大夕張駅 RMライブラリー『三菱鉱業大夕張鉄道』所収。P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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廃線跡も大きく変化し、国鉄との接続駅だった清水沢駅も今は1面1線のホームだけで、南大夕張までの区間も国道の整備などで大きく変貌しています。南大夕張以北の廃線跡については、明石町までの間がサイクリングロードとして整備され利用されていた時期もあり、国道沿いに比較的痕跡が残っていましたが、大夕張ダム下流155mの地点に2013(平成25)年完成を目指して建設の進むシューパロダムの建設により、国道の付け替え工事が進み、早ければ今秋にも新道に切り替えが行われる予定です。シューパロダムの堤高は110.6mで、完成時には堤高67.5mの大夕張ダムをまるごと呑み込むこととなり、既に保存車輌の側のシューパロダムインフォメーションセンターの背後には、新しいトンネルが坑口を開けています。

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▲シューパロ湖に沿って大夕張炭山へ向かう混合列車。湖畔の崩落覆は今も残る。'70.11 P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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▲シューパロ湖畔に残る青葉崩落覆。P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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かつて9600が通り抜けた青葉トンネルは堤体工事中の国道に利用されており、湖畔には崩落覆いが残り、対岸には森林鉄道の三弦橋が望めます。明石町には駅地下道の入口やホームの残骸が残っているものの、旭沢橋梁の背後の高い位置には既に付け替えの橋が完成しています。炭鉱住宅が建ち並び二万の人々が暮らした大夕張にはダムの骨材プラントが操業し、背後のずり山が往時の炭鉱の存在を伝えているだけです。

110621n013.jpg三菱大夕張鉄道保存会では昨年に続き7月31日(日)に、札幌発着で「夕鉄バスで行く夕張廃線跡ツアー」を企画・実施します。往路は栗山公園(夕鉄21号)・新二岐と夕張鉄道の面影をたどって夕張市内に入り、財政破綻により閉鎖中のSL館(夕張14号、ナハニフ151、三菱大夕張№4)を見学、復路は大夕張炭山から、旭沢橋梁・三弦橋、南大夕張の保存車輌を経て、安平町鉄道資料館(D51320)を見学して札幌に帰着します。
水没間近の廃線跡探訪の貴重な機会となりますので、多くの皆様の参加を期待しています。なお、9月には恒例の汽車フェスタに加えて、鉄道遺産活用ミニシンポジウムも予定しています。
詳しくは下記でご確認下さい。
http://www.geocities.jp/ooyubari_rps/index.html

▲今回のバスツアーのフライヤー。
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▲大夕張駅腕木信号機の基礎の背後にはダム工事のプラントが操業中。P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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