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2011年6月13日アーカイブ

阪堺モ161復元完成。

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▲昭和40年頃の懐かしい姿に復元されたモ161号。写真手前、乗務員席右側のドアは締切扱いのため乗降口の標記はない。'11.6.10 我孫子道車庫 P:高間恒雄
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モ502号を東京都交通局の旧都電カラーに塗り替えたり(アーカイブ「阪堺電車モ502 旧都電カラーで活躍中」参照)、モ162・163号を南海時代の塗色に戻したりと、このところファンにとっては嬉しい積極的な施策を次々と繰り広げている阪堺電気軌道ですが、阪堺線開通100年を迎えるアニバーサリーイヤーである今年、モ161形のトップナンバー161号が昭和40年当時の姿に復元されてお目見えしました。

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▲見事な拘りで復元された車内。木部はすべて従来の塗装を剥離した上で研磨、ニス塗りとされている。'11.6.10 我孫子道車庫 P:高間恒雄
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あらためてご紹介するまでもないかと思いますが、モ161形は1928(昭和3)年生まれの、通常運用を持つ電車としてはわが国最古参の半鋼製車です。かつては16輌の仲間がいましたが、現在残っているのは10輌。今ではこの161形目当てに訪れる観光客の方もおられるほどの人気ぶりです。

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▲正面の方向幕窓は幕板とツライチになるようにカバーが取り付けられており、正面窓下に方向板が下げられている。なお、オデコの尾灯位置は本来はもっと下だが、ワンマン化の必需品・バックミラーの関係から変更は見送られている。'11.6.10 我孫子道車庫 P:高間恒雄
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110613n004.jpg今回の復元に当たっては現役車輌としての条件に支障をきたすことなく、可能な限りの復元を目指されたそうで、目指したのはニス塗りのドアや車内が健在だった時代。ただし集電装置をポールにするわけにはゆきませんので、パンタグラフを搭載して、なおかつ古き佳き面影を色濃く残していた昭和40年頃を復元の目標としたとのことです。特徴的な側面ドアも新たに作り替えられ、屋根は鉛丹色に塗り替えられ、雨樋は段付きのものが復元されています。また、前面の方向幕窓も蓋状のカバーで覆う配慮もなされています。
▲外観は昭和40年当時ながら、もちろんワンマン機器や無線などは巧みに活かされている。'11.6.10 我孫子道車庫 P:高間恒雄
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また車内も木部は塗装を剥離して下地処理を施したのちにニス塗りに戻され、えんじ色だったモケットも当時の青色のものに取り換えられています。室内灯は白熱灯ではなく蛍光灯ですが、過渡期には一時この外観・内装で蛍光灯に変更されていた時代もあったようです。

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▲ずらりと並んだモ161形のカラーバリエーション。齢80歳を超えて全車今なお現役! '11.6.10 我孫子道車庫 P:高間恒雄
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この復元161号、当面は貸切電車として運行される予定で、この12月に開通100年を迎える同社の最古の、そして新しい"顔"として人気を博すに違いありません。
なお、本車に関しては本誌7月発売号誌上で詳しくお伝えする予定です。

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