鉄道ホビダス

2011年6月 2日アーカイブ

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▲屋島登山口駅に留め置かれた1号車「義経」。休止からはや6年、まるで時が止まったかのように佇んでいる。P:宮武浩二
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RMライブラリー『全盛期の大阪市電』の著者で、これまでもにも小ブログにさまざまな話題を提供してくださっている宮武浩二さんから、四国の二つのケーブルカーの話題をお送りいただきました。

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▲屋島登山口駅駅前。すでに人影はなく辺りも閑散としている。P:宮武浩二
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▲屋島登山口駅(左)と屋島山上駅(右)。かつての繁栄を物語るような立派な駅舎が目を引く。P:宮武浩二
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先日、墓参のために四国・高松を訪れたついでに、屋島ケーブル(廃止)を再訪するとともに近所の八栗ケーブルも訪ねました。屋島ケーブルは廃止後訪問していなかったので、今回は登山口駅と山上駅に眠る1号と2号を訪ねました。

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▲屋島山上駅に留置された2号車「辨慶」。屋島ケーブルは延長800mほどで265mほどの高低差を登っていた。P:宮武浩二
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まず琴電屋島駅を撮影、そのまま登山口駅まで行きました。駅は廃止当時のままで手入れも何もされていないのですが、パンタグラフの上がった1号はスイッチを入れたら動きそうです。その後、屋島ドライブウェイで山上に移動してケーブルカーの終着屋島山上駅に向いました。ドライブウェイの駐車場から駅までは徒歩20分程度。しかし、当然誰も歩いておらず、途中の旅館は廃屋になっており、少し気味悪く荒んだ観光地を体感しました。さらに屋島山上駅も廃屋で、駅舎の裏手では2号が薄暗い駅に停車していました。

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▲なんとも愛らしいスタイルの八栗ケーブル1号車。近代的に見えるが1964(昭和39)年製、つまりは0系新幹線と同期と意外に年季が入っている。P:宮武浩二
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続いて屋島寺に移動。こちらは参拝客で賑わっていて観光地の雰囲気がしました。このあと屋島の隣にある八栗ケーブルを訪ねました。この八栗ケーブルは巡礼の鉄道ということで、お遍路さんがいっぱいです。屋島はドライブウェイがあるので観光バスもお寺に横着けできますが、八栗は道路がないのでケーブルカーが頼りです。隣り合ったふたつのケーブルカーの生死を分けたのはそういう理由です。

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▲その客室内。全長12m、乗車定員は127名で、日立製作所のレディメード製品であった。P:宮武浩二
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▲時刻表・運賃表(左)とともに手荷物の重量毎に加算料金(右)が決められているのが興味深い。P:宮武浩二
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▲八栗登山口駅は高松琴平電気鉄道志度線の八栗駅にほど近い(左)。全線の延長は660m、高低差は167mあり、所要約4分で運転されている。P:宮武浩二
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▲八栗ケーブルは山上に200馬力の巻き上げ装置を持ついわゆる"つるべ式"。中間地点には離合所が設けられている。P:宮武浩二
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▲ブルーの車体塗色の2号車。新製時にはクリーム色をベースにブルーのラインがさながらパンダの顔のように前照灯を包み込むデザインだったが、これは日立のデザイン研究所の立案によるものだったという。P:宮武浩二
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ここのケーブルカーは愛くるしい表情が楽しそうですが、山上駅に上がると温度も4度ぐらい低く、迫る山の尾根は不気味な感じで人を寄せ付けない雰囲気で、屋島の明るさとは対照的です。ちなみに、愛くるしい顔の下に「やくり」と書かれたところがすべてベンチレーターとなっており、前面の窓も開くので涼しくて冷房は必要ありません。それと車内の番号は正面の真ん中に「1」と黒で書かれていますが、気がつきませんよね。「2」号でわかりました。それと車体の横下のほうに大きな8の数字がみえますが、これは八栗ケーブルの社紋です。この社紋や製造プレートが曲者で、扉の下に付いているのでホームに到着すると見えなくなってしまい、撮影にはたいへん苦労します。

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▲自車のケーブル(左)と他車のケーブル(右)の動きを見るのも楽しい。右は車内に取り付けられた日立の製造銘板。P:宮武浩二
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▲八栗登山口駅は五剣山を背にした観光の拠点(左)。右は八栗山上駅。P:宮武浩二
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それにしてもケーブルカーという乗物は面白くて好きです。ワイヤー1本でぶら下がっているのもユーモラスですね。お送りした画像で左側は自分の乗っているワイヤーで綺麗に撮影できますが、右のワイヤーは下がっているので速いスピードで動いています。

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▲山上駅で発車を待つ1号車。山上駅から四国霊場八十五番札所の八栗寺までは歩いて5分ほど。P:宮武浩二
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宮武さんありがとうございます。「屋島ケーブル」には20年ほど前に一度だけ行ったことがあり、戦後の運行再開時に導入されたという"古典ケーブルカー"が何とも印象的でした。2004(平成16)年に運営会社である屋島登山鉄道が経営破綻して休止、結局翌年に廃止されてしまいました。宮武さんのお便りにあるように、観光地・屋島には立派なドライブウェイが通じており、私が訪れた時も屋島山上駅に賑わいはなく、駅前の土産物屋の犬と戯れて下山した覚えがあります。

※明日は不在のため休載させていただきます。

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