鉄道ホビダス

2011年5月11日アーカイブ

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ロクイチ颯爽 ロクイチ牽引のリバイバル「つばめ」がヘッドマークも誇らしげに颯爽と東海道を上ってきました。一大イベントですがここにいたのはほんの数人、昨今なら果たしてどんな騒ぎになっていたでしょうか。'82.7.25 東海道本線三島-函南 P:幾代 裕 (『わが国鉄時代』vol.6より)
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線路のむこうに、果てしない夢があった。----『わが国鉄時代』vol.6が先週5月6日に発売となり、好評です。表紙は新井宏明さん撮影の朝のキューロク牽引の旅客列車。米沢発5時38分の121Dで宇津峠方面に向う蒸機ファンたちは、途中、羽前椿で小国発の一番列車とすれ違います。朝一番、進入する老兵に一斉にシャッターを切るファンたちの背中に、今日一日の期待が漲っています。

wagakuni06h01.jpg季刊雑誌『国鉄時代』のオフィシャル投稿ブログとして誕生した「わが国鉄時代」、ご投稿いただくみなさまに支えられ、まる6年を迎えました。現在、あまりに多くのアーカイブが蓄積、システムがパンク寸前で対策を講じているところです。ご投稿いただきました写真に関しましては、やや遅れますが順次アップしてまいります。

「写真の数だけ思い出がある」とは、『わが国鉄時代』を初めて本にする時に担当の山下修司がひねり出したキャッチフレーズですが、本当に尽きないものだと昨今改めて感じています。見慣れた旧い写真とは違い、懐かしさの中にも鮮度の高い作品が、日々寄せられています。お送りいただく数は増加する一方なのは驚きです。Vol.6では70人を超す方々が画像データをお送りくださり、約260点の写真を掲載いたしました。

"ビネガー・シンドローム"というフィルムが加水分解により変質する現象が古いフィルムに見られます(アーカイブ「"ビネガーシンドローム"感染拡大中」参照)。撮った時、写真は「永遠のもの」という気でも、今やいつ消えてしまうか分からない不安定なものになりつつあり、多くの皆さんが、古い写真のデジタル化に力を入れていらっしゃるようです。実際、「スキャン画像が多く蓄積したのでお送りします」と応募時に添えられていることも多いのです。温もりもある写真が多く寄せられているのが『わが国鉄時代』の特徴で、型どおりの走行写真よりも見る者の琴線に触れるものが多いようです。中にはスキャンするまで気にも止めなかった作品もあって、「楽しみながらデジタル化しています」とおっしゃる方も少なくありません。

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踏切 白い蒸気を上げながら入れ替えをする貝島のアルコ。その脇を、踏切番の緑の手旗が上がるのを待ちかねたように少年が走って渡る。'75.11.15 貝島炭礦専用鉄道筑前宮田 P:永井修二 (『わが国鉄時代』vol.6より)
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幾代 裕さんの「ロクイチ颯爽」は多くのファンを魅了した「リバイバルつばめ」を牽引するEF58 61の姿。この日は特にレプリカではなく本物の青い「つばめ」のマークを付けてゴハチファンをシビレさせたのを、ご記憶の方も多いと思います。

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旅立ち 駅で人を見送る、そんな風景も今ではすっかり見なくなった。上野の地平ホームは独特の旅情が溢れる場所だった。発車時間が近い急行「能登」。この時代はあちらこちらで別れの挨拶や、旅立つ人を見送る姿が見られた。'82.11.1 上野 P:宮村昭男
期待 硬いボックスシートで一夜を明かすのは、決して快適とは言えなかった。それでも旧客のデッキに足を踏み入れた瞬間、明日からの旅への期待が膨らんだ。たくさんぶら下がった乗車位置の案内板が、在来線全盛の上野駅を物語る。'82.11.12 上野 P:宮村昭男 (『わが国鉄時代』vol.6より)
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宮村昭男さんの「旅立ち」は上野駅の夜行出発時の喧噪の聞こえてきそうな写真。ナロネ10のデッキで挨拶する男女が印象的です。こんな賑やかな光景は長距離夜行「北斗星」「カシオペア」の出発時でも見られなくなってしまいました。そのページ下の「期待」はおなじみ乗車位置案内板が並んだ光景です。永井修二さんの「踏切」、長津 徹さんの「C11と老夫婦」など蒸気機関車を取り巻くほのぼのとした情景も、あなたの記憶の中の風景とオーバーラップすることでしょう。

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C11と老夫婦 蒸気機関車を動かすには色々と仕事があるものだと思った。給水を終えた蒸気機関車が動き出すと、どこからともなくリヤカーを引いた夫婦が。何をするのかと見ていると、落とした灰をリヤカーに乗せ、黙々と一言も交わさず積み込み去っていった。考えて見れば、蒸気機関車が動く以上、灰おとしは必ず行われるわけで、それを片付ける人が必要なのはいうまでもない。このようなことまで決まっているのには、感心した。'72.11.19 日南線油津 P:長津 徹 (『わが国鉄時代』vol.6より)
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この本は印刷時インクの濃度をやや上げて「黒」に深みを持たせていますから、開いた時にインク独特の香りが濃厚に漂います。このちょっと懐かしげな匂いとともに、「線路のむこうに、果てしない夢があった」ころにタイムスリップしてみませんか。
なお、特別付録は鉄道史研究家・三宅俊彦さんにご提供いただいた昭和44年函館本線・室蘭本線・千歳線・根室本線の列車ダイヤです。

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