鉄道ホビダス

2011年5月アーカイブ

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▲旧型客車やEF55など高崎地区にもゆかりの「ぶどう色2号」をメインにした車体塗色が印象的な「リゾートやまどり」。写真は上野方の1号車。'11.5.24 高崎車両センター P:RM(新井 正)
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群馬デスティネーションキャンペーンの開催に合わせて、JR東日本高崎支社の新しいリゾートトレイン「リゾートやまどり」が誕生し、先日、高崎車両センターで報道公開が行われました。

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▲6号車展望室の内部。幅1800㎜の巨大な側窓がルーミーな空間を創り出す。'11.5.24 高崎車両センター P:RM(新井 正)
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▲シートは2+1列配置のゆったりとしたもの。デザインも茶色を基調にした落ち着いたものとなっている。'11.5.24 高崎車両センター P:RM(新井 正)
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110531n3067.jpgこの「リゾートやまどり」は485系ジョイフルトレイン「せせらぎ」(4輌)と「やまなみ」(2輌)を種車とする6輌編成で、上野方1号車からクハ484-703+モハ484-703+モハ485-703+モハ484-704+モハ485-704+クハ485-703の4M2T。1号車と6号車の先頭部にはゆったりと寛げるロングシートを備えた展望室を設置し、4号車にはキッズルーム、2号車には和室のミーティングルームを設けてフリースペースとしています。座席も可動式フットレストを備えるラグジュアリーなもの(2号車を除く)で、全車が2+1列配置となっているのも特筆されます。
▲ミーティングルームを持つ2号車のシートピッチは1550㎜と驚くほど広い。'11.5.24 高崎車両センター P:RM(新井 正)
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車体塗色は「癒しと郷愁」をコンセプトに選択されたそうで、上部がなんとあの「ぶどう色2号」、裾回りが濃萌黄色のツートンとなっています。この濃萌黄色は春に芽生える草の芽と表す意味合いを持ち、改造といえども新しく芽吹く車輌である意味合いが、また、愛称の「やまどり」には風に乗り、自然豊かな群馬の大地を駆け抜けるようにとの願いが込められているそうです。

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▲2号車のミーティングルーム。和室仕様となっており、壁面には上州三山が描かれている。'11.5.24 高崎車両センター P:RM(新井 正)
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▲4号車に設けられたキッズルーム。こちらも1800㎜幅の側窓を持つ。'11.5.24 高崎車両センター P:RM(新井 正)
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▲「リゾートやまどり」のLED表示(左)と6号車Tc485-703の車体標記。'11.5.24 高崎車両センター P:RM(新井 正)
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この「リゾートやまどり」は来る7月2日の新宿~長野原草津口間の特急「リゾート草津」として営業運転を開始、高崎~長野原草津口・万座鹿沢口間の快速「リゾートやまどり」にも充当される予定(いずれも普通車扱い)です。
なお、この改造で余剰となった旧「やまなみ」の先頭車2輌(クロ484-6、クロ485-4)ですが、こちらは残念ながらそのまま廃車される予定とのことです。
詳しくは本誌次号をご覧ください。

取材協力:JR東日本高崎支社

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▲保々車両区に顔を揃えた三岐鉄道の主役たち。'08.10.12 保々車両区 P:南野哲志
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7月23日(土曜日)に開業80周年を迎える三岐鉄道では、今年4月より広くPR事業を計画しており、本誌誌上でもそのアニバーサリー企画として連載を展開していますが、このたび開業記念日となる7月23日(土)と翌24日(日)の両日に開催される「三岐鉄道80周年感謝まつり」の概要が発表されました。会場は23日(土)が保々車両区、24日(日)が西藤原ウィステリア鉄道となる予定です。

sangi02016n.jpg■開催日時
2011(平成23)年7月23日(土)・24日(日)
両日とも10:00~15:00 入場無料
■会場
○7月23日(土):保々車両区(三岐線保々駅下車すぐ) ※荒天中止
○7月24日(日):西藤原ウィステリア鉄道(三岐線西藤原駅下車) ※雨天中止
■内容
○7月23日(土)
・各種車輌展示(ED301、ED5082も登場)
・運転台開放
・車掌・洗車体験
・保線機械・資料展示
・らくがきバス

110530nn002.jpg・グッズ・鉄道部品販売
・JR貨物・うりぼう出店
・北勢線運転シミュレータ
・飲食物屋台販売
○7月24日(日)
・ウィステリア鉄道運行
・北勢線運転シミュレータ
・飲食物屋台販売


そのほか、三岐線・北勢線・三岐バス「80周年記念乗車券セット」の発売やギャラリートレインを運行。
※イベントの内容は都合により予告なく変更・中止となる場合がある。
■主催
三岐鉄道(株)80周年イベント運営委員会
■協力
日本貨物鉄道(株)/ふれあいの駅 うりぼう
■問合せ先
三岐鉄道イベント事務局
TEL:059-364-2141

sangi01015n.jpgまた、三岐鉄道(株)自動車部富田旅行センターでは、三岐鉄道開業80周年記念事業の一環として、8月20日(土)にバスツアー「三重県北勢地方の鉄道遺産をめぐる 貨物鉄道博物館特選ツアー」を企画、参加者を募集します。

このツアーは、通常は毎月第一日曜日にのみ開館する貨物鉄道博物館が特別に公開されるとともに、四日市港・末広橋梁などの三重県北勢地方の鉄道文化遺産を巡り、さらには三岐鉄道の両線を乗り継ぐという、日帰りツアーとしては実に盛りだくさんの内容が用意されています。
■旅行日
2011(平成23)年8月20日(土) 日帰り
JR富田駅東口(三岐鉄道本社前):午前9時集合
■旅行代金
1人 5,000円(昼食付)
■募集人員
40名(最少催行人員20名) 予約制
■行程
JR富田駅=[バス]=末広橋梁・四日市港(国重要文化財・末広橋梁など)=[バス]=貨物鉄道博物館・丹生川駅(館内・展示車輌見学)+++[三岐線]+++東藤原駅(展示貨車見学)+++[三岐線]+++西藤原駅(展示車輌見学)=[バス]=めがね橋・ねじり橋(鉄道土木遺産見学)・・・[徒歩]・・・楚原駅+++[北勢線]+++西桑名駅(解散)
■添乗員
同行しません
■参加申込方法
①電話・FAXまたはE-mailにて、参加者の住所・名前・年齢・連絡先を下記申込み先に連絡。
②開催日の1週間前までに参加証が郵送される。
③当日、受付で参加料金の支払いとともに参加証を提示。
※申込み後、旅行日10日前以後に取り消される場合は、取消料が必要。
■その他
○旅行契約の内容・条件は、同社旅行業約款(募集型企画旅行の部)による。
■旅行企画・実施
三岐鉄道株式会社自動車部
富田旅行センター
観光庁長官登録旅行業第1854号
日本旅行業協会(JATA)正会員
四日市市富田4-2-2(近鉄富田駅西口前)
総合旅行業務取扱管理者 川中健嗣
営業時間/月曜~金曜 9:30~18:00・土曜日 9:30~16:00 定休日/日曜・祝日
■共催・申込先
 特定非営利活動法人 貨物鉄道博物館
 ≪博物館事務局連絡先≫
 TEL:059-364-2141 FAX:059-364-2142
 E-mail frm_office@sangirail.co.jp

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▲「都電6086号車」実車。戦後の都電を代表する6000形車輌。この6086号車は昭和24年に製造され、青山、南千住、三田、巣鴨などの営業所で活躍した後、昭和45年から荒川電車営業所に配属、昭和53年まで都電荒川線で走っていた。 東京都交通局提供

本年8月1日に創業100周年を迎える東京都交通局が、100周年の節目を迎えるに当たり、ご愛顧いただいたお客様や、都民の皆様に感謝の気持ちを込めて、都営交通100周年記念特別展「東京の交通100年博~都電・バス・地下鉄の"いま・むかし"~」を7月14日(木)から9月10日(土)まで、江戸東京博物館にて開催することが決まりました。この100周年記念特別展の構想についてはすでに小ブログでもご紹介しておりますが(アーカイブ「東京都交通局 創業100周年記念事業を発表」参照)、東日本大震災の影響で、当初予定していた会期(6月21日~8月28日)から変更となっての開催決定です。

110527n022.jpg本展は、明治から大正、昭和、平成に至る東京の交通100年の歩みを、交通局所蔵品を中心とする様々な資料(車輌模型、都電系統板、乗車券、ポスターなど)で振り返るものです。また、函館市企業局ササラ電車(旧東京市電ヨヘロ1形)、旧東京市営バス(愛称:円太郎バス)、都電6086号車の実車を展示するほか、ヨヘロ1形の実物大モックアップ(模型)を展示するなど、大人から子供まで親子三代で楽しみながら、交通の発展の歴史を学べる構成となっています。

▲「函館市電除雪車輌(ササラ電車)」実車。 東京都交通局提供

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▲「系統板」昭和30~40年代(左)。「乗務員用 鞄」「乗車券用 パンチ」 昭和30年代頃(右)。 東京都交通局所蔵 東京都交通局提供

110527n012.jpg1.展覧会名称
都営交通100周年記念特別展
「東京の交通100年博~都電・バス・地下鉄の"いま・むかし"~」
2.会期
平成23年7月14日(木)~9月10日(土) 56日間
※8月1日(月)、8日(月)、22日(月)は休館
3.会場
江戸東京博物館1階展示室(東京都墨田区横網一丁目4番1号)
* 都営地下鉄大江戸線:両国駅(江戸東京博物館前)A4出口、徒歩1分
* 都バス:錦27・両28・門33・墨38系統「都営両国駅前」下車、徒歩3分
※「両国駅」とは別の停留所です。
*JR総武線:両国駅西口下車、徒歩3分

▲「銀座四丁目を走る都電」写真 昭和42年頃撮影 東京都交通局所蔵 東京都交通局提供

110527n011.jpg4.主催
* 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館
* 読売新聞社
* 東京都交通局
5.後援
* 国土交通省関東運輸局
* 東京都教育委員会
* 東京藝術大学
6.監修
佐藤美知男(鉄道博物館客員学芸員)
7.企画協力
* 鉄道博物館
* 鉄道友の会
* 日本路面電車同好会
* 株式会社ネコ・パブリッシング

▲「旧東京市電ヨヘロ1形」 実物大モックアップ イラストイメージ 東京都交通局提供

110527n013.jpg8.協力
* 函館市企業局
* 京成電鉄株式会社
* 京王電鉄株式会社
* 東京急行電鉄株式会社
* 京浜急行電鉄株式会社
* 北総鉄道株式会社
* 芝山鉄道株式会社
* 東京地下鉄株式会社
* 東日本旅客鉄道株式会社
* 株式会社 みずほ銀行
* 株式会社 はとバス
* 社団法人 東京バス協会
* 財団法人 東京都交通局協力会
9.開館時間
午前9時30分~午後5時30分
入館は午後5時まで。夜間開館は行いません。

▲「旧東京市営バス(円太郎バス)」 実車 大正12年(1923年) 鉄道博物館所蔵 東京都交通局提供

10.観覧料金
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※1( )内は20名様以上の団体料金。
※2 共通券は江戸東京博物館のみで販売。
※3 次の方は観覧料が無料。
未就学児童。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳持参の方と、その付き添いの方(2名まで)。
※4 小学生と都内に在住・在学の中学生は、常設展観覧料が無料のため共通券はありません。
※5 前売券は平成23年6月4日(土)から7月13日(水)の期間において販売。

【チケット取扱】
江戸東京博物館
チケットぴあ、ローソンチケット、ほか主要プレイガイド

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▲三代歌川広重「東京名所之内 銀座通煉瓦造鉄道馬車往復図」 大判錦絵3枚続 明治15年(1882)江戸東京博物館所蔵 東京都交通局提供

11.展示構成
第1章 「東京の市内電車~明治の交通と都電のはじまり~」
旧東京市電ヨヘロ1形の実物大モックアップを展示するなど当時の雰囲気を感じていただくとともに、明治から大正にかけてどのように東京の交通が発展を遂げたのかを紹介します。
第2章 「震災の街を走る円太郎バス~都バスの誕生~」
都営バスの元祖である円太郎バス実車を展示するとともに、大正中期から戦争期までの東京の交通を見ていきます。
第3章 「都電黄金期」
当時の写真や路線図などの資料から懐かしい時代に思いを馳せていただくとともに、乗務員が着用していた制服、鞄、パンチのほか、系統板、行先表示板といった鉄道実物資料も展示、都電が東京を縦横に走っていた時代を振り返ります。屋外スペースでは都電黄金期の代表格である都電6000形車両を配し、当時のチンチン電車の雰囲気を再現します。
そのほか、都営交通100周年を記念して33年振りに復活する花電車の歴史と、その華やかなりし姿を紹介します。
第4章 「さよなら都電」
都電が撤去に至るまでを振り返ります。そして、廃止された都電に代わり運行することとなったバスの発展と、唯一存続することになった都電荒川線を取り上げます。また、交通需要の変化へ対応するために東京都交通局が新しい交通機関として導入したトロリーバスやモノレールを紹介します。
第5章 「都営地下鉄の発展」
東京における地下鉄発展の歴史を、建設及び開業当時の資料により振り返ります。また、都営地下鉄の特徴である相互直通運転を取り上げます。
第6章 「都営交通のいまとこれから」
都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、新交通日暮里・舎人ライナー、上野動物園モノレールと5つの交通機関を持つ都営交通(東京都交通局)。お客様の安全・安心の確保や、より便利で快適なサービスの提供に向けた取り組みなど都営交通のいまとこれからについて紹介します。
◆屋外展示
里帰りを果たした旧東京市電ヨヘロ1形(現在も函館市企業局で除雪車輌として活躍)を展示するほか、昭和30年代の街並みを背景に都電6000形車輌を展示します。
そのほか、つり革を自由な発想で提案してもらうコンテスト「myつりかわ展」の入賞作品についてモックアップ(模型)を制作し展示、ジオラマを設置しワークショップを開催するなど、お子さまも楽しめる企画を実施する予定です。
*展示期間中に「前期」と「後期」で展示替えがあります。
前期:7月14日(木)~8月7日(日)
後期:8月9日(火)~9月10日(土)


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▲ケネヤウシュベツ川橋梁を渡る参加者。'11.5.14 P:奥山道紀
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昨年に引き続き2回目となる「標津線フットパスツアー」が5月14日(土)に開催されました(昨年の様子→こちら)。今年は「別海の鉄道史をたどる新緑のフットパスツアー」と題して行われ、ガイド役をお務めになった奥山道紀さんからレポートを頂戴いたしましたのでご紹介いたしましょう。

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今回の「標津線フットパスツアー」の参加者は地元の別海町に加え釧路市、根室市などからの48名。出発時間の午前9時に別海町交流センター・郊楽苑をバスで出発、時間の関係で旧標津線別海・奥行臼間に位置する桜ヶ丘農道踏切跡でバスを降り廃線跡に入りました。

110525n02.jpg参加者は線路跡の風景を眺め、時より広がる牧草地を横目にして「こんな所にミズバショウの群落が・・・」、「勾配標が残っている・・」と会話が弾み、途中の二ヶ所の鉄橋跡では下を流れる川を見下ろしては一息ついていました。今年はGWから天候が不順で当日も雨が心配されましたが、目的地の奥行臼に着くころには晴れ間も広がりました。
▲往時を偲ぶ勾配標がの残る。'11.5.14 P:奥山道紀
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▲旧奥行臼駅構内を見学する参加者。'11.5.14 P:奥山道紀
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110525n06.jpg奥行臼では別海町教育委員会の戸田学芸員により、明治・大正期に人馬の継ぎ立てと宿泊が行われ、開拓に欠かせない拠点の一つとして活躍した駅逓所の説明がなされ、引き続き当方が標津線、簡易軌道とその保存車輌について説明しました。標津線や簡易軌道は根釧原野の開拓に活躍しましたが、自動車交通の発達により簡易軌道は昭和46(1971)年、標津線は平成元(1989)年に廃止になりました。この奥行臼には駅逓所、国鉄奥行臼駅、別海村営軌道事務所とその車輌と、各時代の交通遺産が保存され、貴重な空間となっています。特に簡易軌道の車輌については釧路製作所製
(http://kushiro-ses.co.jp/)の自走客車、ゴンドラ貨車、加藤製作所製6tDLと複数の車輌が1箇所に保存され、昨年には釧路製作所により車輌の説明板が寄贈・設置されています。
▲戸田学芸員による駅逓所の解説に聞き入る皆さん。'11.5.14 P:奥山道紀
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▲釧路製作所により設置された車輌の説明板と同社製自走客車。'11.5.14 P:奥山道紀
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▲保存車輌を見学する参加者(左)。右は上風連に残る簡易軌道の車庫。'11.5.14 P:奥山道紀
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その後はバスで郊楽苑に戻り昼食を食べながら、現役時代の自走客車も映っている町所蔵の懐かしい映像を眺め、温泉で疲れた体をいたわり汗を流しました。
当方の説明不足な点もあったかも知れませんが、参加者の皆さんにとっては豊かな自然と地域の歴史・文化に親しんだ一日となったと思います。9月にもフットパスが予定されていますが、こちらにも是非参加したいと思っています。帰りにはかつての村営軌道の終点・上風連に残る軌道車庫を撮影し釧路へ戻り当方にとっても有意義な1日となりました。
主催の別海町グリーンツーリズム・ネットワーク事務局や別海町の皆さんありがとうございました。

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鉄道友の会(須田 寛会長)が会員の投票をもとに決定する2011年ブルーリボン賞に、京成電鉄AE形が選ばれました。また、同時に選考される性能・デザイン・製造企画・運用などの諸点に卓越したものがあると認めた車輌に授与される2011年ローレル賞には、東京地下鉄の16000系が選出されました。
▲2011年ブルーリボン賞に決まった京成電鉄AE形。P:鉄道友の会提供

2011年ブルーリボン賞・ローレル賞にノミネートされた候補車輌は以下の10形式でした。
1.会津鉄道 AT-350形、2.会津鉄道 AT-700・AT-750形。3.東日本旅客鉄道 HB-E300系、4.京成電鉄 AE形、5.東京地下鉄 15000系、6.東京地下鉄 16000系、7.名古屋市交通局 6050系、8.西日本旅客鉄道 225系、9.西日本旅客鉄道 キハ189系、10.阪神電気鉄道 5550系
それでは、鉄道友の会が発表した選定理由を見てみましょう。

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▲出入口部の荷物スペースから客室内を見る。'09.5.20 宗吾車両管理所 P:RM(新井 正)
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京成電鉄AE形は、成田スカイアクセス線の開業を契機に、これまでのAE100形の置き換えのために製造されました。空港アクセスを担う特急車としては、初代スカイライナーから数えて3代目にあたります。東京都心部と成田空港間の所要時分の短縮は長年に亘る課題でしたが、新線開業に伴う距離の短縮と設備改良によって解決する見通しが立ちました。同社では、新形車両の投入によって列車自体の最高運転速度を引上げ、到達時間の短縮をはかることとしました。
性能面では、主電動機の出力を高め、最高運転速度を時速110kmから在来鉄道線では最速に肩を並べる時速160kmに引き上げることを実現しました。この結果、これまで51分を要していた日暮里~空港第2ビル間を、最速36分で結んでいます。速度の向上と同時に必要とされるブレーキ力の確保と横揺れの抑制は、油圧キャリパ式ディスクブレーキと先頭台車にフルアクティブサスペンションを採用することによって解決しています。
車両のデザインは、山本寛斎氏が手がけ、歴代スカイライナーの特徴である流線形状をより鋭角的にし、車体先端から立ち上がるウインドブルーの配色が、ベースのストリームホワイトを引き立てています。車内は、短い乗車時間ながらも気配りのある空間を目指し、天井をドーム形にして開放的な空間にしたほか、座席は、クッション材を改良し、幅と間隔を拡大しています。座席背面のテーブルは、リクライニングを使用した状態でもA4サイズのノートパソコンが使用でき、座席下には家庭用電源を備えて、ビジネス需要に応えています。荷物スペースは、拡大するとともに防犯カメラを設置することにより、セキュリティ面に配慮しています。
以上のように、AE形は、日本を代表する成田国際空港への所要時間において、高速運転によって諸外国の主要空港と遜色の無い水準を実現し、さらに京成グループを代表するフラッグシップの車両であり、鉄道友の会の多くの会員の支持を集めたことから、ブルーリボン賞に選定しました。

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▲2011年ローレル賞に決まった東京地下鉄16000系。P:鉄道友の会提供

東京地下鉄16000系は、既存の6000系の代替を図るために製造された千代田線用車両です。大手を中心とする鉄道では、車両の置換えにあたって近年では、主に消費電力とメンテナンスコストを抑制することを目的として、インバータ制御・誘導電動機駆動方式を採用する動きが、一般的になっています。誘導電動機駆動システムの普及によって電力消費量は大きく削減されましたが、同様のシステムを用いたさらなる省エネルギー化が図れない状況になっていました。同社では、誘導電動機に代わる駆動システムとして永久磁石同期電動機(PMSM)に着目し、丸ノ内線用02系の更新工事で導入の後に、国内で標準的な直流1500Vを電源とする路線としてはじめて16000系で量産採用となりました。
永久磁石同期電動機の導入によって励磁電流が不要になったことで、誘導電動機と比較して主電動機効率が約92%から約96%に向上しました。この結果、誘導電動機駆動を採用している有楽町線・副都心線用の10000系よりも、編成全体で10%程度の消費電力の削減が可能になりました。また、主電動機の発熱量が減少することから冷却ファンが不要になり、完全密閉構造にすることで低騒音化と保守の容易化を図っています。ブレーキ制御において、車両制御情報管理装置(TIS)の編成制御機能を活用して、回生ブレーキ時に全車のブレーキ力を最適にするよう中間附随車の空気ブレーキ力の制御をするように改良しています。
客室内に目を向けると、より広く開放的に感じられるよう、座席脇袖仕切の一部にガラスを新規に採用し、側天井部を曲線状に高くして改善を図っています。配色の基調は、新たな組み合わせとして、壁面を白色、座席と床を紺色とすることで落ち着きのあるデザインに仕上げています。

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▲16000系8号車(T')の客室内。床面や腰掛が紺色となり、脇仕切りへの強化ガラス採用が目新しい。'10.8.31 綾瀬車両基地 P:RM(伊藤真悟)
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以上のように、大都市圏における電力消費の抑制が一層求められる今日、成熟段階を迎えつつある既存のシステムに落ち着くことなく、「より先進的な技術を導入することで省エネルギー社会の実現へ向けて着実に貢献しようという、21世紀における通勤電車の新しいモデルを提示した」という特徴が、選考委員会において高く評価されたことから、ローレル賞に選定しました。

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▲東北仕様で復活の狼煙。大活躍を期待いたします。'11.5.16 上牧-水上 P:高橋弘喜 (「今日の一枚」より)
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本誌誌上でもご紹介しているとおり、復活を遂げたC61 20号機は上越線高崎―水上間で順調に試運転をこなしていますが、いよいよ6月4日(土曜日)より営業運転を開始することとなり、JR東日本からその運転予定が発表されました。

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▲新緑の中、C61が行く。'11.5.12 津久田―岩本 P:竹村信雄  (「今日の一枚」より)

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一番列車となるのは6月4日9時56分高崎発の「快速SL C61復活号」。9時30分頃より高崎駅2番線ホームで群馬県知事、伊勢崎市長、さらに同機の復元作業のドキュメンタリー映像を撮影してきた山田洋次監督らにより記念セレモニーが行われ、C61 20号機はいよいよ復活の第一歩を踏み出します。

110524n004.jpgこの「快速SL C61復活号」の運転は6月の土日8日間。いずれも旧型客車6輌編成で、しかもヘッドマークを取り付けて運転する日と、取り付けずに運転する日が分けられているなど、ありがたい心配りもされています。

「快速SL C61復活号」
■運転日
2011(平成23)年6月4日(土)・5日(日)・11日(土)・12日(日)・18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)
■運転区間
上越線 高崎―水上間 各日1往復
■運転時刻
【下り】
高崎 9:56→新前橋10:09~10:14→渋川10:34~11:02→沼田11:30~11:35→後閑11:43~11:44→水上12:04
【上り】
水上15:20→後閑15:38~15:39→沼田15:47~15:53→渋川16:22~16:45→新前橋17:05~17:08→高崎17:20
■編成
C61 20+旧型客車6輌
(※C61 20の状況により、電気機関車またはディーゼル機関車の牽引に変更する場合がある)
▲12系客車を従えて試運転たけなわのC61 20。'11.5.19 津久田―岩本 P:宮田武司  (「今日の一枚」より)
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110524n003.jpg■定員
472席
■指定席発売日時
2011(平成23)年5月24日(火) 10:00(6/4.5.11.12.18.19運転分)
2011(平成23)年5月25日(水) 10:00(6/25運転分)
2011(平成23)年5月26日(木) 10:00(6/26運転分)
■指定席料金
大人510円 小人250円
※乗車の際には指定席券のほかに乗車券が必要
※主な駅のみどりの窓口またはびゅうプラザで発売

■ヘッドマーク
6月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)は復活記念ヘッドマークを掲出。6月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)はヘッドマークなしで運転
また、6月4日(土)13:00より水上駅転車台広場で復活記念入場券セットが発売される。
▲S字カーブを力強く登っていきます。'11.5.20 上牧―水上 P:福井忠雄  (「今日の一枚」より)
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さらに 7月1日から9月30日まで行われる「群馬デスティネーションキャンペーン」に呼応して、7月以降はC57 180号機やD51 498号機、C58 363号機との重連や、信越本線高崎~横川間での運転など盛りだくさんな運転計画が発表されており、蒸機ファンにとってはこれまでにない熱い夏になりそうです。
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▲「群馬デスティネーションキャンペーン」期間中の運転予定。
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資料提供:JR東日本

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▲金上-中根間、通称"溜池踏切"付近の路盤流失現場の復旧状況。上が3月16日、中が4月29日、下が5月17日の状況。P:船越知弘
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東日本大震災では三陸地方を中心にいまだに復旧の目途さえたたない路線が少なくありませんが、震源からはかなり距離がある茨城県のひたちなか海浜鉄道湊線も津波の直撃こそ免れたものの、一部区間で路盤が損傷して、全線で運行を中止(バス代行)しており、現在でも懸命な復旧作業が続けられています。

110523n004.jpgそのひたちなか海浜鉄道を応援しようと、㈱日本旅行が応援ツアーを計画中です。懸命な復旧作業と地元の方々の支援より来月6月25日(土)に、那珂湊駅から中根駅まで3.4㎞の区間で営業運転が再開されることになりましたが、このツアーは続いて7月中旬に予定されている全線運転再開に向けて多少なりともお手伝いができればと、那珂湊車庫で運休中の車輌の清掃を行い、そのあと震災から実に106日ぶりに運転される初列車に中根まで乗車、さらにそこから歩いて被害箇所を見学するというものだそうです。

▲沿線で山桜が満開、新緑眩しい季節、また復興後、来年の春を楽しみに...。'11.4.20 金上―中根 P:船越知弘
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企画されたのは日本旅行鉄道プロジェクトの瀬端浩之さん。ご自身も熱心なレイルファンで、今回の震災では被災した鉄道のお役に立てる企画がなんとか実現できないかと模索されていたそうです。そして具体化したのがこの応援企画です。ファンとして楽しみながら結果として応援になる...那珂湊駅での現地解散も、せっかく現地まで行ったのだからトンボ帰りせずに、復興途上にある「お魚市場」でお寿司でも食べ、たっぷりとお土産ものを買って現地に貢献してほしいとの願いが込められているとのことです。

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▲昨日碑文谷の旧本社ビルで開催された「猫市」の"鉄ホビ"コーナー。担当の新宅が孤軍奮闘中。'11.5.22
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▲「猫市」には9時のオープンを前に多くの皆さんがお出でいただいた。売上金の一部は日本赤十字に寄付させていただく予定。'11.5.22
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■ひたちなか海浜鉄道 応援&営業再開一番列車の旅
実施日:2011年6月25日(土)日帰
行 程:上野(8:30発)→<特急 普通車指定席>→勝田(9:54着)→<代行バス>→那珂湊【那珂湊駅構内にて車輌清掃手伝い、車輌撮影会。その後、運転再開一番列車(貸切車輌)で中根駅へ】→中根【再び貸切車輌で那珂湊へ】→那珂湊。着後解散
昼 食:車内
旅行代金等:料金おとな:8,000円 こども(小学生並びに座席使用の幼児)5,500円(代金はお一人あたり)
添乗員=同行
募集人員:40名(最少催行人員20名)
●ツアーのポイント
・参加者の皆さんで、車輌の清掃をします。
・運行再開1番列車(貸切車輌)で中根まで往復します。(昼食は車内)
・営業再開記念乗車券(硬券の那珂湊~中根間)
・那珂湊駅構内見学会や車輌撮影会を実施
●販売方法
発売日時:平成23年5月25日(水)9:30~
発売箇所:日本旅行東京予約センターの電話による受付のみ
       03-3614-3011(平日9:30~18:30、土日祝9:30~18:00)

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▲「猫市」にはひたちなか海浜鉄道の吉田社長(右)も駆けつけてくださった。左はツアーを企画した日本旅行鉄道プロジェクトの瀬端さん。'11.5.22
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昨日、弊社の碑文谷旧社屋で東日本大震災支援チャリティーを兼ねて開催した「猫市」には、ひたちなか海浜鉄道の吉田千秋社長もお出でくださり、運転再開への熱き思いをうかがうことができました。復興に向けて最初の一歩を踏み出そうとしているひたちなか海浜鉄道を無理のない範囲で応援しようというこのツアー、成功を祈りたいと思います。

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▲夜の帳が復活を待つ車輌たちを包む。'11.5.14 那珂湊 P:船越知弘
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▲松林の彼方に犬吠埼灯台を見ながら走る銚子遊覧鉄道の列車。現在の海鹿島-君ケ浜間にあたり、周辺の雰囲気は今も色濃く残っている。 (RMライブラリー『銚子電気鉄道』上巻より)
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ここしばらく国鉄車輌をテーマとした巻が続いたRMライブラリーですが、今月発売の142巻では白土貞夫さんによる『銚子電気鉄道』の上巻をお届けします。

rml142.RML142s.jpgいまや「ぬれ煎餅」やwebでの「電車の修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」のSOSで一般にも有名になった銚子電気鉄道ですが、その歴史は1913(大正2)年12月に銚子~犬吠(現在の犬吠~外川間に位置)で開通した銚子遊覧鉄道まで遡ります。この鉄道は蒸気機関車が数輌の2軸客車を牽く形態でしたが、数年で経営に行き詰まり、折しも第一次大戦の影響で鉄材の価格が高騰していたこともあって、地元では逮捕者が出るほどの反対運動を受けながらも、開業からわずか4年後の大正6年11月に廃止、会社も解散してしまいました。

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▲全編にわたって1960年代の銚子電気鉄道の情景もふんだんに掲載。デキ3が貨車を牽き、ポール電車が2軸トレーラーを従えて走る姿は模型的にも魅力に溢れていた。 (RMライブラリー『銚子電気鉄道』上巻より)
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1923(大正12)年になって、この廃線跡に再び線路を敷いたのが銚子鉄道、つまり現在の銚子電気鉄道で、終点は外川まで延長されたものの、そのルートは銚子遊覧鉄道と全く同一です。しかし、当初導入したガソリン機関車が不調のため鉄道省から蒸気機関車を借り入れたのに始まり、戦後も老朽化した変電所の故障により長期運休を余儀なくされたり、その歴史は苦難の連続でしたが、その度に地元の支援などにより廃止の危機を乗り越えてきました。

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▲貨物輸送で賑わっていた頃の終点・外川。外川駅駅舎の風情は今も変わらない。 (RMライブラリー『銚子電気鉄道』上巻より)
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▲新宿からの直通気動車快速「房総の休日」号が銚子電気鉄道線を行く。1960(昭和35)年10月までこんな姿を目にすることができた。 (RMライブラリー『銚子電気鉄道』上巻より)
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本書上巻では、銚子遊覧鉄道の創立まで遡って、現在に至るまでの銚子電気鉄道の沿革をひもとくほか、施設のあらまし、沿線と各駅案内、運転および運行方式について、長年この鉄道を研究されてこられた白土さんならではの視点で解説されています。ちなみに著者の白土貞夫さんは、1974(昭和49)年までの約30年間にわたって銚子電気鉄道の沿線で暮らされており、毎日通学・通勤に利用されていた方ならではの記述の数々も本書の大きな魅力となっております。なお、下巻では銚子鉄道開業時のガソリン機関車から昨年導入された2000形まで、歴代の車輌について紹介する予定で、上下巻あわせて銚子電気鉄道を語るうえで欠くことのできない書籍となることでしょう。

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▲御堂筋線用30000系は10輌編成。丸くスラントした先頭部側面が印象的だ。台車はDS300(住友形式FS578MAおよびFS578TA)。 '11.5.9 近畿車輌 P:髙間恒雄
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大阪市交通局では市営地下鉄御堂筋線にも30000系を投入することとなり、このたび完成したその第一陣がメーカーで報道公開されました。同線への新型車輌導入は1991(平成3)年の新20系以来、20年ぶりとなります。

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▲8号車31101。最新のVVVF制御を採用して、10系車輌より約10%省エネとなっている。 '11.5.9 近畿車輌 P:髙間恒雄
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▲7号車と8号車の連結部。車輌間には転落防止用ホロが設けられている。'11.5.9 近畿車輌 P:髙間恒雄
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御堂筋線用30000系は2009(平成21)年から谷町線で運行している同系の御堂筋線版で10輌編成。もちろん御堂筋線の赤系のラインカラーを纏っています。さらに谷町線用の30000系とは車内が一部変更され、座席配置を工夫して一部の乗降口横のスペースを拡大し、内装壁面には御堂筋をイメージする銀杏の柄を採用しているのが特徴です。

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▲先頭形状は谷町線のものと同様だが、赤の部分が曲線を採り入れたデザインで、行先表示器は白色の大きな文字となった(左)。右はその運転台。 '11.5.9 近畿車輌 P:髙間恒雄
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▲谷町線用とは、座席の設置位置と形状・モケットの色や壁面の色柄、袖仕切の横棒の追加などが変更されている車内。 '11.5.9 近畿車輌 P:髙間恒雄
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▲4カ国語で表示される液晶ディスプレイは大型化され、電車の動きを採り入れた駅構内の案内などを、わかりやすく表示する。'11.5.9 近畿車輌 P:髙間恒雄
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乗降口上部にはワイド液晶ディスプレイを採用して、乗り換え案内や駅設備案内などをきめ細かく表示します(谷町線用と同様に4か国表示)。また荷棚高さを40mm下げ、座席形状を座った状態から立ち上がりやすくする工夫もされています。

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▲一部の座席は扉間の中心ではなく、乗降口横に大きな荷物を置くスペースを生み出すため、やや片寄って取り付けられている。 '11.5.9 近畿車輌 P:髙間恒雄
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この御堂筋線用30000系は各種試験や訓練の後、今年12月から運行開始の予定で、これにより現在同線で運用されている10系は順次置き換えられる計画です。

取材協力:大阪市交通局・近畿車輌

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▲熊本―三角間で運転される特急「A列車で行こう」の車輌外観イメージ。JR九州提供
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3月ダイヤ改正で「指宿のたまて箱」の運転を開始するなど、各線の活性化に積極的施策を繰り広げているJR九州が、今度は三角線に新たな観光特急列車を設定するプランを発表いたしました。

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▲特急「A列車で行こう」運転開始後の天草地区へのアクセスイメージ。JR九州提供
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その名も「A列車で行こう」と名付けられた新観光特急は気動車2輌編成。熊本~三角間を一日2往復し、三角港~本渡港間を運行している定期航路「天草宝島ライン」と三角で接続、天草観光の利便性向上のため、熊本~本渡間で運行されているバス「あまくさ号」を組み合わせたきっぷの販売なども検討されるそうです。

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▲三角線三角駅駅舎。道路を挟んだ画面手前側には三角港が広がる。'09.4.17 P:名取紀之
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■愛称名
特急「A列車で行こう」
■運転開始時期
 2011(平成23)年秋(予定)
■運転日
 土曜・日曜・祝日運転 ※冬休み、春休み等は毎日運転
■運転区間
 鹿児島本線・三角線 熊本~三角間(1日2往復)
■運転時刻概要
◎熊本→三角
 「A列車で行こう1号」 熊本10:35頃→三角11:15頃
 「A列車で行こう3号」 熊本14:05頃→三角14:45頃
◎三角→熊本
 「A列車で行こう2号」 三角11:20頃→熊本12:00頃
 「A列車で行こう4号」 三角14:50頃→熊本15:30頃
■停車駅
 熊本、宇土、三角 ※予定
■車輌・定員
 気動車2輌84名 ※全車指定席

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▲2号車のセミコンパートメント、ソファー、子ども椅子のイメージ。
クリックするとポップアップします。JR九州提供

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▲1号車に設置される"A-TRAIN BAR"のイメージ。バーカウンターも設けられる。JR九州提供
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▲特急「A列車で行こう」の車輌平面図。JR九州提供
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1号車には座席28席のほかにカウンターテーブル、ベンチ、ソファーとともに"A-TRAIN BAR"が設けられる予定です。また、2号車には座席40席と4人用セミコンパートメント4区画、ソファ、子ども椅子が設置されます。

画像・資料提供:JR九州

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大きな話題となって現在公開中の映画『阪急電車 -片道15分の奇跡-』は、阪急今津線を舞台に、そこで生まれるさまざまな人生模様を綴ったハートフルなオムニバス映画で、その中で重要な位置を占めるのが西宮北口駅です。午前中に京都本線や嵐山線の取材を済ませ、午後は神戸本線の特急で一足飛びに西宮北口へと歩みを進めました。
▲映画「阪急電車 ―片道15分の奇跡―」で圭一と美帆と出会いの重要なキーとなっているビルの上の真っ赤な鳥居。'11.3.24 西宮北口
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まずご案内いただいたのが駅管理施設の屋上にある「お稲荷さん」。映画『阪急電車』をまだご覧になっておられない方には訝しく思われるでしょうが、実はこの「お稲荷さん」、映画の中では大きな意味を持って登場するのです。

110515n024.jpg地方から出てきて今津線沿線の大学に通う美帆と圭一。都会の生活に馴染めずに無意識のうちに人との間に壁を作ってしまう初対面の二人は、ある日偶然今津線の車内で出会い言葉を交わすものの、ほどなく電車は西宮北口駅に到着。阪神国道駅近くに住む美帆は今津行きのホームへ、圭一はそのまま改札を出て物語は終わってしまうところですが、ここで圭一が「ちょっと変わったもの」を見つけた...と案内するのが「アクタ西宮」の通路からちらっと見えるビルの上の真っ赤な鳥居なのです。ちなみに、物語がどう進むのかはご覧になってのお楽しみ...。
▲その「お稲荷さん」のコンコン様。なかなかキュートだ。'11.3.24 西宮北口
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▲本邦初公開の映画のシーンの逆展望。主人公は画面中央下に見えるアクタ西宮の屋根付き通路からこの屋上の真っ赤な鳥居を見つけた。'11.3.24 西宮北口
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実はこの真っ赤な鳥居の「お稲荷さん」、阪急電鉄のもので、社員の皆さんはもとより、経営陣の皆さんにも大切にされているものだそうです。一般に公開はされておりませんが、乗務員さんの宿泊施設などを通り抜けて階段で屋上に上がると、そこには忽然と真っ赤な鳥居が! 噂には聞いていたものの、ちょっとした驚きではあります。

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▲阪急西宮ガーデンズ北側の「高松ひなた緑地」に展示されているダイヤモンドクロスの実物。'11.3.24 西宮北口
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110515n019.jpgさて、古くからのファンにとって西宮北口といえばまず思い浮かぶのが"ダイヤモンドクロス"ではないでしょうか。神戸本線と今津線の平面交差は高速鉄道としては稀有のもので、複線が交差する上を行き交うマルーンの電車の姿は阪急の代名詞ともなっていました。しかし、この名物ダイヤモンドクロスも西宮北口駅の橋上駅化工事とともに1984(昭和59)年3月25日に撤去され、これに伴って今津線も南北に分断されることとなります。あまり気づかれませんが、現在でも阪急西宮ガーデンズの庭にこのダイヤモンドクロスの一部がモニュメントとして残されており、立派な解説プレートとともに往時を偲ぶことができます。
▲プレートには今津線の歴史とダイヤモンドクロスの消長が写真入りで解説されている。'11.3.24 西宮北口
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▲西宮球場跡地に建てられた巨大なショッピングモール阪急西宮ガーデンズ。中央部が吹き抜けになったそのスケールの大きさには圧倒される。'11.3.24 西宮北口
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▲「阪急西宮ギャラリー」内の阪急電車コーナー(左)。かつてのダイヤモンドクロスを再現したジオラマもディスプレーされている(右)。'11.3.24 西宮北口
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かつての阪急西宮スタジアム(阪急西宮球場)の跡地に建てられた巨大なショッピングモール、阪急西宮ガーデンズの最上階には「阪急西宮ギャラリー」があり、球場時代の各種展示はもとより、阪急電車の歴史展示も無料で見ることができます。こちらもお勧めのスポットといえましょう。

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▲屋上の野外ステージにはかつての球場を連想させるスタンドも設けられており、良く見ると足元にはホームベースも。聞けばこの真下がかつてのホームベースの位置だったそうだ。'11.3.24 西宮北口
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▲踏切にはいまだに「球場前」の名前が残る(左)。右は南西口再開発で新設された今津線回送線の踏切。一日で数回しか閉まらないという奇妙な踏切でもある。'11.3.24 西宮北口
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『鉄おも!』の武井編集長をヘッドとした取材チームは翌日も撮影を続けましたが、私は日帰りで帰京せねばならず、後ろ髪を引かれる思いで梅田駅を後にしました。次の機会にはぜひ「阪急阪神1dayパス」を手に宝塚本線やほかの支線も訪ねてみたいものです。

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▲取材を終えて再び梅田へ...。阪急電鉄本社ビル2階の社員食堂で暮れなずむ梅田駅を見ながら一日を振り返る。'11.3.24 阪急本社
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なお、最近の「今日の一枚 The Movie」では、阪急の珍しい運転系統を動画で投稿いただいております。この機会にぜひご覧ください。
※京都本線から神戸本線へ、十三駅構内梅田方の引上げ線を使って折り返し転線する臨時直通特急車内からの光景。こちら
※神戸本線から西宮北口を経て今津北線へ(武庫之荘→門戸厄神)、渡り線を使って通常はないルートを行く臨時特急車内からの光景。こちら

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▲京都本線上牧~大山崎間は東海道新幹線と並走する。阪急はこの区間の高架化工事の際、1963(昭和38)年4月から12月にかけて、開業前の新幹線軌道を借りて運転を続けた。'11.3.24 水無瀬
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おかげさまで『阪急だいすき』は幅広い年代の皆さんからご好評を頂戴しておりますが、一部の取材には阪急本社の皆さんのご案内で私も同行させていただき、一見では見逃しがちな興味深いスポットの数々を拝見することができました。

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▲梅田駅1号線ホーム(京都本線)の頭端部。▼印の1~3に注目。'11.3.24 梅田
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▲▼印1はいまだ残る方向板(運行標識)の収納ケース(左)。▼印2(右)は新聞原稿入れの箱。'11.3.24 梅田
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取材のメインは「阪急阪神1dayパス」で巡る各線の見どころで、ナビゲーター役をお願いたのはお馴染みの小倉沙耶さん。カメラマンは『鉄おも!』でも活躍していただいている金盛正樹さんが務め、もちろん『鉄おも!』の武井 豊編集長が統括、阪急電鉄本社からもお二方が終日お付き合いいただくという大部隊での取材となりました。

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▲頭端部の両翼、1号線(▼印3)と9号線を見下ろす2階には喫茶店がある。絶好のビューイングポイントだ。'11.3.24 梅田
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スタートはもちろん梅田駅。1号線から9号線までずらりと並んだ頭端式ホームはまさに阪急の顔ですが、ここにもよく見ると奇妙な設備が...。ことに1号線頭端部にある「新聞原稿入」には驚かされました。さすがに現在では使われていないそうですが、京都本線の電車に乗って新聞社の京都支社の新聞原稿が梅田まで届けられ、大阪の編集局へと運ばれていたのだそうで、大切な新聞原稿を受け取ってこの箱まで届けるのは京都本線の運転士さんの役目。あの阪神淡路大震災の時にはこの箱が大活躍をしたそうですが、もちろんネット社会となった現代では休眠状態です。

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▲生まれ変わった嵐山駅。「京とれいん」の運転も始まり、注目度も高まりつつある。'11.3.24 嵐山
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110515n027.jpg昨年リニューアルされた嵐山線の嵐山駅も印象に残る駅でした。駅名標やベンチ、屑入れなどもシックな木目調に統一され、京町屋をイメージした駅舎には温かい灯の行灯が下がって情緒を盛り上げています。5月8日までの土・日・祝日は話題の「京とれいん」も乗り入れてひときわ注目を浴びていました。
▲柔らかい明かりを灯す行燈。なお、通常は夕方からの点灯で、これは撮影用に点けていただいたもの。'11.3.24 嵐山
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▲嵐山駅ホームで取材中の小倉沙耶さん。撮影するは金盛正樹カメラマン。リニューアルされた駅名標にも注目。'11.3.24 嵐山
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▲一段高くなっている嵐山駅本屋からホームを見渡す。画面左側が現在は使用されていない旧ホーム群。'11.3.24 嵐山
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▲2号線横の旧線跡(左)。線路はないが、ホームはしっかりとその姿を留める。右は1号線ホームで、嵐山駅では平日は2号線の発着、休日は1号線の発着と使い分けている。'11.3.24 嵐山
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▲2号線横の旧線跡のさらに奥にもう1本ホーム跡が残る。こちらも通常は立ち入ることができず、その存在は営業ホームからはわからない。'11.3.24 嵐山
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ところでこの嵐山駅には知られざるホームが存在します。実は戦前の嵐山駅は6面のホームに櫛型に5線が入り込む大ターミナルでした。しかし観光路線ゆえ、戦時中に不要不急として複線の本線が単線化されるとともに駅も大幅に縮小されてしまったのです。戦後ずっと眠り続けている旧ホームはもちろん立入禁止ですが、今回は特別のご配慮で60年以上使われていない草むしたホームに立つことができました。見ればこのまま線路を敷設すればすぐにでも復活できそうで、保存車輌を並べれば阪急電車博物館になりそう...などと夢想してしまうのでした。

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▲巻頭は「阪急阪神1dayパス」を使った各線乗りつぶし。ご案内いただくのは阪急電車のイベントでもMC役をお務めの小倉沙耶さん。 (『阪急だいすき』誌面より)

映画「阪急電車 ―片道15分の奇跡―」の全国公開でひときわ注目を浴びる阪急電車の魅力を一冊に詰め込んだ『阪急だいすき』が好評発売中です。既刊の『西武だいすき』、『小田急だいすき』、『京王だいすき』など、姉妹誌『鉄おも!』の増刊として発行してまいりました各社別「だいすき」シリーズ初の関西大手私鉄からのラインナップです。

hankyu_001n.jpg"親子で楽しむ"をコンセプトとして、RM本誌とはひと味もふた味も違った切り口で展開するこの「だいすき」シリーズ、今回の『阪急だいすき』では「阪急阪神1dayパス」を使って丸一日で阪急の魅力を堪能する大冒険ロケを敢行。ナビゲーター役にはお馴染みの小倉沙耶さんにご登場いただき、沿線在住の小倉さんならではの視点を交えてその魅力と謎を徹底紹介いたします。このロケには私も一日同行いたしましたが、嵐山駅の旧ホームや、映画「阪急電車」にも登場する社屋屋上の赤い鳥居など、普段は目にすることのできない場所も拝見することができ、たいへん有意義な時間を過ごさせていただきました。

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▲京都線系、神宝線系が複雑怪奇に絡み合い、いまや阪急の車輌形式はベテランファンでも判じ物。全形式紹介のカタログページではその見分け方もイラスト入りで解説。 (『阪急だいすき』誌面より)

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▲教習所の内部も大公開。訓練用の運転シミュレータでは教官があらゆる事象を遠隔操作で再現。まさに緊張の訓練が続く。 (『阪急だいすき』誌面より)

『鉄おも!』の増刊号と聞くと、それだけで"子供向け"と思われ方がおられるかもしれませんが、表現は簡単ながらその内容はベテランファンにとっても目から鱗のものばかりです。いまや一見では区別がつかなくなっている形式の見分け方や、公開されていない教習所のシミュレータの様子、アルナ車両技術部訪問など必見の内容です。

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▲地上駅時代の梅田駅や西宮北口の神戸線と今津線のダイヤモンドクロスなど、懐かしの画像の数々も10ページにわたって収録。 (『阪急だいすき』誌面より)

もちろん、先ごろ600形もランナップに加わった保存車たちの紹介、さらにはベテランファンの皆さん撮影の昭和30年代から40年代にかけての懐かし写真館など、阪急ファンのみならず見入ってしまうに違いありません。

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▲こちらも初公開のオリジナルグッズのできるまで。企画立案から金型製作、そしてテストショット完成と、阪急グッズが生まれるまでを詳細レポート。 (『阪急だいすき』誌面より)

阪急電鉄の全面的なご協力を得て...というよりもむしろ阪急電鉄さんと二人三脚で作り上げたこの『阪急だいすき』、先週5月8日に開催された「阪急レールウェイフェスティバル」では完売してしまいご迷惑をお掛けいたしましたが、現在は阪急主要駅売店をはじめ、全国書店で入手可能です。ぜひお手にとってご覧いただければ幸いです。

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▲"フジサン特急"や"富士登山電車"など、"富士"にこだわる富士急行が、ついに14系寝台客車を購入。車輌開放時間に車内に入ることができる。'11.4.29 下吉田 P:RM(伊藤真悟) 
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富士急行は、「鉄道とのふれあいの場」をコンセプトとした「下吉田駅ブルートレインテラス」を4月29日にオープンいたしました。この「下吉田駅ブルートレインテラス」は、JRより購入したスハネフ14 20を富士吉田の電車修理工場で外装の修繕や機器関係を整備したうえで展示しているものです。スハネフ14 20といえば、2010(平成22)年3月12日上野駅発の最終「北陸」の1号車に使用された車輌ですので、ご記憶の方も多いはずです。

110512n012.jpg外観は国鉄時代の姿を再現し、テールマークは「富士」、側面行先表示は西鹿児島行きとなっています。また車内は現役時代そのままの姿を保ち、発電用エンジンも可動することができるようになっています。ちなみに、下吉田駅のホームからスハネフ14 20を見ると、背景に富士山が見えるという心憎い演出も行なわれていますので、電車での来訪をお勧めいたします。
▲下吉田駅ブルートレインの専用入場券(下)と電車利用の場合に改札で引き換えられる入場証(上)。どちらもD型硬券仕様。 
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▲スハネフ14 20の側面は「特急富士 西鹿児島 日豊線経由」を表示(
左)。妻部の検査標記は「23-4 富士急工」に。なお、所属標記は「南シナ」となっている。'11.4.29 下吉田 P:RM(伊藤真悟)
 
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▲客室内は現役時代のままで、特に変化はない。'11.4.29 下吉田 P:RM(伊藤真悟) 
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いっぽう、富士急行線で活躍していた貨車3輌も展示されています。有蓋緩急車のワフ1とワフ2、無蓋貨車のト104がそれで、ワフ1とワフ2は、1974(昭和49)年に南海電気鉄道より譲受された1930(昭和5)年・田中車輌、梅鉢鉄工所製の元ワブ513・517、ト104は富士急行の前身「富士山麓鉄道」開業時の1929(昭和4)年に新潟鐵工所で製造された、いずれも貴重な貨車たちです。

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▲外観もきれいに整備された貨車たち。大月方(写真手前)よりワフ2+ト104+ワフ1の編成で展示されている。'11.4.29 下吉田 P:RM(伊藤真悟) 
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▲ワフ1は富士山麓鉄道仕様、ワフ2は富士急行仕様とされている。'11.4.29 下吉田 P:RM(伊藤真悟) 
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▲車輌開放時には、一部分を除きワフの室内に入ることもできる。こちらはワフ1の車掌室部分(左)。ワフ1の有蓋室部分には一升瓶や反物などを展示。こちらは入ることはできない。 '11.4.29 下吉田 P:RM(伊藤真悟) 
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こちらも展示に際しては車体の塗り直しや標記類の整備が行なわれ、たいへんきれいな姿となっています。また、ワフ1については富士山麓鉄道時代の仕様を再現していますが、同車が富士山麓鉄道時代に黒色を纏ったことはなく、展示における工夫の一つとされています。さらにワフ1の有蓋部には当時の運搬荷物を再現して展示しているほか、ト104にはバラストも積載されています。

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▲創業時に製造された、富士急行の生き字引的存在(?)のト104。'11.4.29 下吉田 P:RM(伊藤真悟) 
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▲ト104にはバラストも積載されている。'11.4.29 下吉田 P:RM(伊藤真悟) 
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この「下吉田駅ブルートレインテラス」は入園料(おとな・こども100円)が必要ですが、電車利用の場合は無料で入場することができます。毎月第1月曜日(月曜が祝祭日の場合は翌日)の休園日以外は入園することができますが、車輌開放時間は毎週土曜日の11:00~12:00と13:30~15:30となっています。

取材協力:富士急行

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編集長敬白アーカイブ「富士急行を訪ねる。」
http://rail.hobidas.com/blog/natori09/archives/2006/11/post-403.html

編集長敬白アーカイブ「"富士急のワフ"後日談。」
http://rail.hobidas.com/blog/natori09/archives/2006/11/post-407.html

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ロクイチ颯爽 ロクイチ牽引のリバイバル「つばめ」がヘッドマークも誇らしげに颯爽と東海道を上ってきました。一大イベントですがここにいたのはほんの数人、昨今なら果たしてどんな騒ぎになっていたでしょうか。'82.7.25 東海道本線三島-函南 P:幾代 裕 (『わが国鉄時代』vol.6より)
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線路のむこうに、果てしない夢があった。----『わが国鉄時代』vol.6が先週5月6日に発売となり、好評です。表紙は新井宏明さん撮影の朝のキューロク牽引の旅客列車。米沢発5時38分の121Dで宇津峠方面に向う蒸機ファンたちは、途中、羽前椿で小国発の一番列車とすれ違います。朝一番、進入する老兵に一斉にシャッターを切るファンたちの背中に、今日一日の期待が漲っています。

wagakuni06h01.jpg季刊雑誌『国鉄時代』のオフィシャル投稿ブログとして誕生した「わが国鉄時代」、ご投稿いただくみなさまに支えられ、まる6年を迎えました。現在、あまりに多くのアーカイブが蓄積、システムがパンク寸前で対策を講じているところです。ご投稿いただきました写真に関しましては、やや遅れますが順次アップしてまいります。

「写真の数だけ思い出がある」とは、『わが国鉄時代』を初めて本にする時に担当の山下修司がひねり出したキャッチフレーズですが、本当に尽きないものだと昨今改めて感じています。見慣れた旧い写真とは違い、懐かしさの中にも鮮度の高い作品が、日々寄せられています。お送りいただく数は増加する一方なのは驚きです。Vol.6では70人を超す方々が画像データをお送りくださり、約260点の写真を掲載いたしました。

"ビネガー・シンドローム"というフィルムが加水分解により変質する現象が古いフィルムに見られます(アーカイブ「"ビネガーシンドローム"感染拡大中」参照)。撮った時、写真は「永遠のもの」という気でも、今やいつ消えてしまうか分からない不安定なものになりつつあり、多くの皆さんが、古い写真のデジタル化に力を入れていらっしゃるようです。実際、「スキャン画像が多く蓄積したのでお送りします」と応募時に添えられていることも多いのです。温もりもある写真が多く寄せられているのが『わが国鉄時代』の特徴で、型どおりの走行写真よりも見る者の琴線に触れるものが多いようです。中にはスキャンするまで気にも止めなかった作品もあって、「楽しみながらデジタル化しています」とおっしゃる方も少なくありません。

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踏切 白い蒸気を上げながら入れ替えをする貝島のアルコ。その脇を、踏切番の緑の手旗が上がるのを待ちかねたように少年が走って渡る。'75.11.15 貝島炭礦専用鉄道筑前宮田 P:永井修二 (『わが国鉄時代』vol.6より)
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幾代 裕さんの「ロクイチ颯爽」は多くのファンを魅了した「リバイバルつばめ」を牽引するEF58 61の姿。この日は特にレプリカではなく本物の青い「つばめ」のマークを付けてゴハチファンをシビレさせたのを、ご記憶の方も多いと思います。

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旅立ち 駅で人を見送る、そんな風景も今ではすっかり見なくなった。上野の地平ホームは独特の旅情が溢れる場所だった。発車時間が近い急行「能登」。この時代はあちらこちらで別れの挨拶や、旅立つ人を見送る姿が見られた。'82.11.1 上野 P:宮村昭男
期待 硬いボックスシートで一夜を明かすのは、決して快適とは言えなかった。それでも旧客のデッキに足を踏み入れた瞬間、明日からの旅への期待が膨らんだ。たくさんぶら下がった乗車位置の案内板が、在来線全盛の上野駅を物語る。'82.11.12 上野 P:宮村昭男 (『わが国鉄時代』vol.6より)
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宮村昭男さんの「旅立ち」は上野駅の夜行出発時の喧噪の聞こえてきそうな写真。ナロネ10のデッキで挨拶する男女が印象的です。こんな賑やかな光景は長距離夜行「北斗星」「カシオペア」の出発時でも見られなくなってしまいました。そのページ下の「期待」はおなじみ乗車位置案内板が並んだ光景です。永井修二さんの「踏切」、長津 徹さんの「C11と老夫婦」など蒸気機関車を取り巻くほのぼのとした情景も、あなたの記憶の中の風景とオーバーラップすることでしょう。

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C11と老夫婦 蒸気機関車を動かすには色々と仕事があるものだと思った。給水を終えた蒸気機関車が動き出すと、どこからともなくリヤカーを引いた夫婦が。何をするのかと見ていると、落とした灰をリヤカーに乗せ、黙々と一言も交わさず積み込み去っていった。考えて見れば、蒸気機関車が動く以上、灰おとしは必ず行われるわけで、それを片付ける人が必要なのはいうまでもない。このようなことまで決まっているのには、感心した。'72.11.19 日南線油津 P:長津 徹 (『わが国鉄時代』vol.6より)
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この本は印刷時インクの濃度をやや上げて「黒」に深みを持たせていますから、開いた時にインク独特の香りが濃厚に漂います。このちょっと懐かしげな匂いとともに、「線路のむこうに、果てしない夢があった」ころにタイムスリップしてみませんか。
なお、特別付録は鉄道史研究家・三宅俊彦さんにご提供いただいた昭和44年函館本線・室蘭本線・千歳線・根室本線の列車ダイヤです。

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▲ノースゲートビル5階とサウスゲートビル6階を結ぶ「時空の広場」にはカフェスペースもあり、眼下を行き交う列車をみながらゆったりとした時間を過ごすことができる。'11.5.2
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5月4日のグランドオープンは、あまりの人気に予定の10時オープンを大幅に繰り上げて9時15分としたにも関わらず、終日入場制限が続く大盛況となりました。見どころの「時空の広場」も入場が制限されるほどで、何とこの日だけで約50万人が生れ変った大阪駅を訪れたということです。

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▲11階「風の広場」(左手前)からは梅田(貨物)駅の全景が見渡せる。写真はプレス公開時。'11.5.2
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さて、この大阪ステーションシティでもうひとつ見逃せないのが、ノースゲートビルディングの11階にオープンした「鉄道プラザ」です。先日の「ありがとう489系ボンネット」号の企画をはじめ、このところ魅力的なツアープランを次々とプロデュースしている日本旅行が満を持して出店した店舗です。

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▲日本旅行「鉄道プラザ」のジオラマに再現された大阪ステーションシティ。実物があまりに大きく、その全容が掴みにくいだけに、こうやって模型化されたものを見ると一目瞭然。'11.5.2
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▲「鉄道プラザ」の受付にて。左はチーフマネージャーの玉川 淳さん(左)。エントランスには実物大のヘッドマークが並ぶ(右)。'11.5.2
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約70平方メートルの面積を持つ店舗は、同社のツアーの情報発信を行うほか、Nゲージジオラマやプラレールお遊びコーナー、交通科学博物館の情報や資料を展示する「交通科学博物館Information」を設け、「気軽に鉄道にふれあえる」店舗を目指しているそうです。また、鉄道グッズ(トレインボックス商品)や鉄道部品の販売も行われ、オープン時には数々の貴重な部品類が販売されてたいへんな人気を博していました。

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▲「鉄道プラザ」店内のNゲージジオラマ。国鉄型が多い車輌チョイスも、魅力的な各種実物イベントを企画してきた日本旅行ならではの拘り。'11.5.2
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▲ジオラマは実物のマスコンで運転できる(有料)。なかにはクハ489-3の実物マスコンも...(左)。店内には交通科学博物館の情報を発信するブースもある(右)。'11.5.2
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この日本旅行「鉄道プラザ」は11時から20時までの営業で年中無休。梅田(貨物)駅を見下ろす「風の広場」と同じ11階ですので、大阪ステーションシティを利用の際は、ぜひのぞいてみられてはいかがでしょうか。

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▲開業を前にした「時空の広場」。ノースゲートビル5階とサウスゲートビル6階を結ぶ約3,000㎡の大空間で、眼下にはホームに発着する列車を眺めることができる。'11.5.2
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7年の歳月と総事業費2100億円を投じて建設が進められていた「大阪ステーションシティ」がついに完成、5月4日に開業いたしました。

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▲14階には「天空の農園」と呼ばれる"農地"も設けられている。ここからも眼下にJR各線が見下ろせる。'11.5.2
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▲11階「風の広場」から梅田(貨物)駅を見下ろす。この周辺は大阪北地区再開発エリアにあたり、この光景も遠からず見られなくなるはず。'11.5.2
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0503kounotori5gou.n.jpg本誌先月号で定点撮影を交えて詳しくご紹介したこの大阪ステーションシティは、JR大阪三越伊勢丹やファッションビル「LUCUA」などを擁する「ノースゲートビル」と、大丸大阪・梅田店、ホテルグランヴィア大阪などが入る「サウスゲートビル」、さらにはその両者をホーム上で結ぶ東西約180m、南北約100mの巨大なドーム状の大屋根から構成される、総延床面積約53万㎡の巨大な施設で、それは"駅ナカ"を超えた"駅マチ"とも言えるまったく新しい駅の形態です。

▲南北を結ぶ連絡橋からホームを見下ろす。4番線に到着するのは381系による特急「こうのとり5号」。'11.5.3
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▲4番線で発車を待つ特急「こうのとり5号」の381系。頭上にはノースゲートビルとサウスゲートビルを結ぶ巨大な「時空の広場」が広がる。'11.5.3
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趣味的に注目されるのはホーム上の南北を結ぶ連絡橋、さらには橋上駅屋上部分で南北を結ぶ「時空(とき)の広場」で、直下にホームを見下ろすことができます。残念ながら開業時点ではまだホーム屋根はそのままでしたが、今後は順次撤去され、最終的にはヨーロッパのターミナルのように眼下に発着ホームが広がる空間が出現することになります。

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▲5月4日のグランドオープン当日は10時のオープンを45分も早めたにも関わらず入場制限となる大混雑。'11.5.4
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また、ノースゲートビル11階の「風の広場」からは梅田(貨物)駅が一望に見渡せ、ビューイングポイントとしても新たな名所となるに違いないでしょう。

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