鉄道ホビダス

2010年8月 2日アーカイブ

100802n009.jpg

昨年夏に上梓した関 崇博さんの著作『門鉄デフ物語』が、鉄道友の会が選定する「2010年島秀雄記念優秀著作賞」を受賞いたしました。同賞は、毎年一回、趣味的見地に基づき、鉄道分野に関する優れた著作物または著作に関わる功績を選定し、鉄道および鉄道趣味の発展に寄与することを目的として、2008(平成20)年に新設された賞で、今回が3回目となります。
▲後藤工場施工の"G-3"タイプに準じたデフレクタを装備したD51 498号機。本機の切取デフ装備にも『門鉄デフ物語』は少なからぬ影響を与えた。'10.6.6 小淵沢
クリックするとポップアップします。

あらためてご紹介するまでもありませんが、本書は、著者が今から40年ほど前に『鉄道ファン』(交友社)に連載し、さらに2004(平成16)年から翌年にかけて、再び『鉄道ファン』誌に決定版として掲載した連載をベースとして、単行本に再構成したものです。

090615nn00.jpg今年の島秀雄記念優秀著作賞選考委員会は、鉄道関係の著作物に精通した鉄道友の会会員10名(委員長:西野保行氏)で構成されており、本書の選定理由として...「蒸気機関車の形態を大きく左右するデフ(除煙板)にこだわり続け、趣味者の視点で40 年間の歳月をかけてまとめた本書は、まさに鉄道趣味の原点を示したものと言えます。デフは蒸気機関車の付属的な装備に過ぎませんが、客観事実と著者の考察・推測を明確に区分して記述し、著者の永きにわたる調査・研究の成果が集大成されています。デフの分類についても、実物の調査をベースとして資料の引用により的確な考察が加えられており、鉄道研究における指導的な役割を果たす作品として、選定しました」と高く評価されています。

090615nn04.jpg
▲中には1形式1輌にとどまった試作的要素の強いものもあった。K-4タイプもそのひとつで、1953(昭和28)年1月に大分区のC55 11に装備された。 (『門鉄デフ物語』より)

10_07_31n_takayanagi.jpgなお、今年の受賞作品は以下の6作品でした。
単行本部門(4作品/発行日順)
和久田 康雄 「日本の市内電車」 成山堂書店(2009)
関 崇博 「門鉄デフ物語」 ネコ・パブリッシング(2009)
奈良崎 博保 「九州を走った汽車・電車」 JTBパブリッシング(2009)
宇都宮 照信 「食堂車乗務員物語」 交通新聞社(2009)
定期刊行物部門(1作品)
大熊 孝夫 「雪国を駆けぬける「スノーラビット」」(交友社「鉄道ファン」2009年5月号掲載)
特別部門
「日本鉄道旅行地図帳」の刊行に対して (新潮社)

▲すっかり「門鉄デフ」が板に付いた秩父鉄道のC58 363号機。夏休み中は形式なしのナンバープレートが装着されている。'10.7.31 秩父鉄道樋口―野上 P:高柳 功 (「今日の一枚」より)
クリックするとポップアップします。

100802n9860.jpg
▲加工を終えて塗装を待つ秩父鉄道のC58 363号機の門鉄デフを前にした関 崇博さん。本機の「門鉄デフ」装備に際しても関さんの『門鉄デフ物語』が指標的役割を果たした。'09.11.10 広瀬川原
クリックするとポップアップします。

弊社としては、昨年の湯口 徹さんのRMライブラリー『日本の蒸気動車』に続く受賞となり誠に光栄なことです。ただそれ以上に、一部の車輌部品をテーマにしながらも、40年の歳月を掛け、まさにライフワークとしてその全容に迫ろうとする関さんの取り組みこそが、誤解を恐れずに言えば鉄道趣味のまさに真髄であり、栄えある島秀雄優秀著作賞に本書が選定されたことは、志を同じくする多くの人たちにとって今後の活力となるに違いありません。

montetsu_bunner002.jpg

wadachi.jpg

レイル・マガジン

2010年8月   

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
「編集長敬白」が携帯電話でもご覧になれます。下記アドレスもしくはQRコードを読み取ってアクセスしてください。
http://rail.hobidas.com/blog/
natori/m/

ホビダス・マーケット新着MORE

  • 俺がイル
ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2016 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.