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余部鉄橋 ついに最終日。

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▲まさに天空に聳える余部鉄橋の威容。98年にわたった歴史が今終わろうとしている。'06.6.16
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明日7月16日(金曜日)、あの余部鉄橋がいよいよその使命を終えます。2007(平成19)年5月に着工した新橋は、3年の歳月をかけてすでにほぼ完成しており、香住~浜坂間は最終的な工事のため一カ月ほど運休したのち、8月12日(木曜日)より新橋を用いての運転が開始されます。

(香美町HPの余部橋梁(新橋)工事状況ライブカメラは→こちら

100715n002.jpg今日、香美町役場に電話でお話をうかがったところでは、最終日16日は通常は香住止めの大阪からの特急3D「はまかぜ3号」が余部鉄橋を越えて浜坂駅まで延長運転(餘部駅にも停車/餘部15:48、浜坂16:02着)されるほか、橋梁下では15時から歴代町長や橋梁ゆかりの人たちによる感謝と惜別の儀式「100年間本当にありがとう。そして、本当にお疲れさま!」が企画されており、神事ののち、余部鉄橋(P4基礎)に献酒、事故慰霊碑へ献花などが行われます。儀式終了後、参加者の皆さんは餘部駅へ移動、こぞって16:16発の180Dを見送られるそうです。
▲その基礎部。解体された鉄骨は各種の研究機関に送られるほか、地元の香美町では記念グッズの製作も予定しているという。'06.6.16
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余部鉄橋に心から感謝する惜別の儀式について(抜粋) (香美町)
新余部橋梁が今年8月12日完成(開通)の運びとなる中で、いよいよ余部鉄橋との最期の別れが近づいてきた。明治45年「東洋一の架橋」として完成以来今日まで約100年間、山陰の地域輸送を支えてきてくれた余部鉄橋。余部の住民誰もが生まれた時からそこに有り、あたり前の風景として暮らしに溶け込み、長年愛着をもってつき合ってきた。餘部駅開設の喜びや列車転落事故の悲劇、多くの落下物や騒音にも悩まされてきた。
しかし、鉄橋への愛着は深い。鉄橋が無くなる事は本当に寂しく、残念...。しかし、私たちは今、鉄橋に別れを告げよう。厳しい風雪に耐え、長年の辛苦を乗り越えてきた余部鉄橋に、潔く別れを告げよう。
「100年間、本当にありがとう。そして、本当にお疲れさま!」

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▲まだ新橋梁の工事が始まる前の余部橋梁を渡るキハ181系の特急「はまかぜ」。この餘部駅方の3本の橋脚は今後も保存され、展望施設等に利用される予定。'06.6.16
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鉄橋を通過する営業最終列車は鳥取行き特急5D「はまかぜ5号」。さらにその上り返却回送が深夜に鉄橋を渡り、98年間にわたって全国にその名を知られた大トレッスル橋はその使命を終えます。

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▲ほぼ完成した新橋梁と、海側に隣接した旧鉄橋をゆく普通列車。'10.6.22 P:香美町役場提供
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橋長310m、幅員7.5m、高さ41.5m、橋脚4基、橋台2基からなるエクストラドーズドPC橋(コンクリート橋)の新橋梁は現在の橋梁より7m山側に建設されていますが、東側(鎧側)のトンネルとの取り付け部は旧鉄橋を撤去してからでないと接続工事ができず、翌7月17日(土曜日)からさっそく旧橋の撤去が始まるそうです。ちなみにこの接続工事は4m南側にオフセットして建設されている約95m分の橋桁(3800トン)を、既設鉄橋を撤去後、4m北側へ横移動、さらに、さながらやじろべえのように5度回転させて接続するという最新技術の頂点ともいえるもので、一世紀前のトレッスル橋の構築と同様に未来永劫語り継がれてゆくに違いありません。

※これまでにご紹介した余部鉄橋関連のアーカイブ
まもなく見納め? 余部橋梁(2005年7月28日)
「余部鉄橋」記念事業を発表(2006年2月4日)
余部鉄橋の有終を刻む(2006年6月12日)
青木先生と余部橋梁を訪ねる(上・2006年6月17日)
青木先生と余部橋梁を訪ねる(中・2006年6月18日)
青木先生と余部橋梁を訪ねる(下・2006年6月19日)
ライトアップ! 余部橋梁(2006年7月13日)
余部鉄橋見聞録。動画付き(2006年9月22日)
「全国鉄橋サミット」迫る(2006年10月15日)
「全国鉄橋サミット」見聞録。動画付き(上・2006年10月23日)
「全国鉄橋サミット」見聞録。動画付き(下・2006年10月24日)
余部橋梁まもなく工事着工(2007年3月9日)
余部橋梁架け替え工事いよいよ本格化(2007年6月3日)
余部橋梁最後のライトアップ(2007年8月6日)
余部鉄橋 7月16日に最終列車(2010年4月9日)

※小ブログは16日は休載とさせていただき、連休明け20日より再開させていただきます。
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