鉄道ホビダス

甦った"くりでん"。

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▲多くの報道陣の見守る中、甦ったKD95形が若柳のホームを離れる。'10.6.13 P:笹田昌宏
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2007(平成19)年3月31日をもってその運転を終了したくりはら田園鉄道は、その後も保存活用に向けた整備が進められていることは小ブログでもご紹介しておりますが(アーカイブ「くりはら田園鉄道は今...」参照)、昨日、栗原市が主催して一般公開第一弾とも言うべき「くりでん乗車会」が開催されました。

CIMG0380-2nn.jpg「くりでん乗車会」
1 目 的   鉄道史、産業技術史等からみて貴重である「くりでん」の資
産を保存・活用し観光及び地域経済の活性化を図ることを目的とする。
2 主 催  栗原市
3 日 時  平成22年6月13日(日) 午前11時30分開会
4 場 所  くりはら田園鉄道(株) 旧若柳駅
       住所:宮城県栗原市若柳字川北塚ノ越11番地
5 内 容  ・走行車輌:KD95(ディーゼル車)
       ・走行区間:旧若柳駅から片町裏信号所(石越方面)まで約500m区間を往復

▲若柳駅舎内で行われた「くりでん乗車会」出発式。'10.6.13 P:笹田昌宏
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残念ながら私はうかがえませんでしたが、くりでん保存活用検討委員会の中心メンバーとして活躍されていた岸由一郎さんの大親友であり、『あの電車を救え! 親友・岸由一郎とともに』(アーカイブ「岸由一郎さんを偲ぶ一冊」参照)をお書きになった笹田昌宏さんがお出でになり、さっそくレポートをお送りくださいましたので、ご紹介いたしましょう。

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▲見事に復元された若柳駅駅舎。「くりでん乗車会」当日は久しぶりに往時の賑わいを取り戻したかのよう。'10.6.13 P:笹田昌宏
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「くりでん乗車会」出発式は美しく甦った旧若柳駅の駅舎の中で、午前10時半から執り行われ、栗原市の佐藤市長ほかの関係者、そして故・岸由一郎君のご家族ほかの招待者が出席のもと、駅舎内でテープカットが行なわれました。

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▲木製の改札ラッチに手書きの駅名標...まるで何十年も前にタイムスリップしたかのような光景。'10.6.13 P:笹田昌宏
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駅構内はプラットホームこそ道路新設のために一部が撤去されましたが、それ以外はほぼ完全な状態で残され、展示車輌を守るための上屋と、ディーゼルカーの保守点検を行なうための車庫が新設されました。本線も片道約500mの区間で動態保存運転が行なわれることになり、終点側には「片町裏信号所」が新たに設置され、腕木式信号機やタブレット閉塞器も完全に作動状態のもと、くりでんOBの運転により列車が運転されました。

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▲往年の制服に身を包んでKD95形のハンドルを握るOBの方(左)。右は"今なお現役"の閉塞機。'10.6.13 P:笹田昌宏
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運転されたのはKD95形で、午前11時には関係者と招待者を乗せた1、2列車が往復し、午前11時半からは一般の体験乗車も始められました。駅舎の前には長蛇の列ができたため、KD95形を急きょ2連として、3、4列車の運転が行なわれました。こうした増結の対応もスムーズで、そこはさすがベテランたち、ここではすべてが現役時代に戻ったかのように錯覚させられるほどでした。

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▲乗車希望の多さに急遽2連となった列車。ホームで発車を待つ2連の姿は現役時代を彷彿させる。'10.6.13 P:笹田昌宏
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午前中の2往復の列車が到着した後は、スタッフや来場者の皆さんが構内で思い思いにくつろいでおられましたが、窓が開け放たれた駅舎の木製ベンチで多くの人が弁当を広げたり、列車を待ったりしている光景は、まさに鉄道の最盛期を思い起こさせるなものでした。構内には最晩年まで活躍した各種車輌たちが保存され、中でも木造貨車のワフ74、ト102、ト103は、現役時代の最後の姿をそのままに屋根の下で保存されていたのが印象的でした。

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▲3輌の木造貨車は屋根付きの側線でたいせつに保管されている。'10.6.13 P:笹田昌宏
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関係者の皆さんが尽力されてたどり着いた動態保存、本当に素晴らしいものとなりました。
今後もくりでんの乗車会は7~11月の毎月行なわれるとのことです。機会があればぜひ一度訪ねてみられることをおすすめしたいと思います。
なお、午後からは駒の湯温泉の岸君の遭難現場を訪れ、彼の高校時代の同級生ら計5名とともに祭壇に花を手向けて冥福をお祈りしてきました。

2009年以前のエントリーを「編集長敬白 アーカイブ」として別アドレスに分離いたしました。昨年以前のアーカイブをご覧になる場合は→こちらをご覧ください。また、「編集長敬白 アーカイブ」は現状ではモバイル対応しておりませんが、近日中には改善される見込みです。なお、作業環境が著しく限定されてしまうため、今後は平日のみの更新とさせていただきますので、なにとぞ事情ご賢察のうえご了承ください。

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