鉄道ホビダス

2010年5月27日アーカイブ

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▲夜の青森駅  蒸機牽引の特急寝台を撮っておかないとの思いでやってきた。ヘッドマークを付けた蒸機に牽引される4レ「はくつる」は出発の時を待っていた。C60 22〔盛〕+C61 6〔仙〕。 '66.1.8 東北本線 青森 P:小西 明  (『わが国鉄時代』vol.4より)
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毎日、貴重な写真が興味深いコメントとともに寄せられているブログ「わが国鉄時代」。5月27日現在、アップ数は1737枚。いずれの写真にも撮影された方々の「思い」がこもって、共感を含んだ懐かしさが漂ってきます。せっかくお送りいただいた写真なのですから、WEBだけではなく一冊の本にまとめては、という声を受けて昨年1月にvol.1を出版いたしましたところ、皆様の支持を得て、巻を重ねvol.4が29日(土曜日)に発売となります。より幅広く、より深く、思わず唸るような写真も多数寄せられております。
キーワードは「そこに、青春のかけらが落ちている」。撮影された方のコメントとともに、置き忘れてきた青春のかけらを拾いに国鉄時代の旅に出掛けませんか。

waga_004n.jpgまずは表紙です。この写真を撮影なさった橋田佳和さんはイギリス在住です。インターネット時代ゆえ当たり前のこととはいえ、日本を遠く離れた地で「わが国鉄時代」を見ている方がいらっしゃるというのは、この上なく嬉しいものです。長門市で客車のデッキから入換え作業を眺める少年。この少年のシルエットに幼き日の自分を重ねて感慨にふける方も多いことでしょう。今回は、表紙用として別に作品を募集いたしましたから、多くの「タテ版」の写真をお寄せいただきました。その中から、「タテ」であることの利点を最大限に生かして、懐かしさと憧れを詰め込んだ橋田さんの写真で表紙を飾らせていただきました。

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▲スイッチバックのD50 会津若松の郡山側ではまだD50が活躍を続けていて、会津若松から郡山までの間での交換列車は、たまたますべてD50でした。写真の275レは郡山から上戸まで後補機付きでしたが、岩代熱海(現・磐梯熱海)-上戸間専門の補機もありました。 '63.10.14 磐越西線 中山宿 P:石渡隆明  (『わが国鉄時代』vol.4より)

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モノクロ頁の巻頭に掲載した小西 明さんの「夜の青森駅」はC60+C61に牽引され、凍てついた青森駅で発車を待つ上り「はくつる」の姿を捉えたものです。1964年10月のダイヤ改正により上野~青森間に登場した寝台特急「はくつる」は、仙台以北はC61、盛岡~青森間はC60が前補機を務める注目の列車でしたが、翌1965年4月末には早くも前補機がDD51となり、C60が先頭に立っている写真はほとんど撮られませんでした。この写真は大変貴重な一枚です。

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▲高松駅の活況 高松駅は、四国各地からの列車が集まり発車していく大変活気のある駅でした。荷物の鉄道輸送がまだ盛んだった時で、多くの列車にはここでしか見れない雑多な荷物気動車が連結されていました。ターレットも賑やかな音をたてて、忙しくホームを走り回ります。 '80.3.24 高松 P:小林隆則  (『わが国鉄時代』vol.4より)

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磐越西線の中山宿は近年までスイッチバックが残っており、D51 498のイベント列車もここでスイッチバックしていたこともあります。石渡隆明さん撮影の「スイッチバックのD50」は、それよりも30年ほど前、古豪D50が頑張っていたころのもの。転向線に停車している列車の窓から急坂を登ってくる後補機付きの貨物列車を撮ったものです。交換の様子を眺めている乗客が印象的です。

小林隆則さんの「高松駅の活況」の主人公は気動車ではなくターレット。今でも東京・中央区の築地市場などで見かけるこのターレットが、青森や高松ではそれこそホームを縦横無尽に走っていたものでした。職員の乗り方もちょっと粋で、喧噪の聞こえてきそうな一枚です。

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▲峠の朝 遠くで発車の汽笛。やがて見えた煙は軌跡を忠実に描きながらこちらに向かう。冷え込んだが天気のよい無風の早朝。客車の側面が結露するほどの微妙な温度・湿度に白煙は静かに留まる。長門市発厚狭行、522列車。機:C58 10。 '71.5.1 美祢線 渋木-於福 P:青木一郎  (『わが国鉄時代』vol.4より)

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「峠の朝」は写真キャプションの撮影地を隠すとなかなか当たらないでしょう。デフを見ればC58 10と分かりますから、そのへんがヒントになりますが、美祢線の渋木~於福とは...。芽吹いたばかりの若草に降りた朝露...、ちょっと湿り気のある爽やかな初夏の朝の雰囲気が伝わってきます。こんな情景に出会ったら、日本に生まれてよかったと思えることでしょう。

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▲ 『わが国鉄時代』vol.4特別付録「日本国有鉄道案内図 昭和39年」(中国・四国・九州)。
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そして毎回ご好評をいただいてきた特別付録「日本国有鉄道案内図 昭和39年」は「中国・四国・九州」。これにてこの特別付録は"完結"となりますが、もちろん『わが国鉄時代』はまだまだ続きます。今回、載せきれないほどのご応募をいただき、嬉しい悲鳴を上げました。ご投稿いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。掲載し切れなかった作品もvol.5以降まだまだチャンスがあります。今後もブログともども『わが国鉄時代』をよろしくお願いいたします。

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