鉄道ホビダス

2010年5月21日アーカイブ

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▲モ514+524による岐阜駅前発本揖斐行き直通急行。昭和42年、待望の岐阜市内線・揖斐線直通運転が開始された。モ510形がお馴染みの赤・白の塗り分けになったのもこの時である。'69.12 真桑-政田 P:清水 武 (『名鉄岐阜線の電車』下巻より)
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ご好評いただいておりますRMライブラリー『名鉄岐阜線の電車』、待望の下巻が完成しました。本書は、名鉄部内で「岐阜線」と呼ばれた名鉄岐阜600V線区の各線、つまり岐阜市内線、揖斐線、谷汲線、美濃町線、田神線、高富線、鏡島線の各線で活躍した歴代の車輌を解説するものです。上巻では岐阜線のルーツである美濃電気軌道時代に製造された車輌を中心に収録しましたが、下巻では戦後、2005年4月の岐阜線全廃までの車輌の歩みを解説しています。

rml130n.jpg岐阜線と一言で言っても、鉄道線と軌道線に分かれていたことは上巻で解説された通り。そのうち高富・鏡島の両線は古くから軌道線車輌が直通していたのに対し、揖斐・谷汲線は戦後も昭和40年代に入るまで他線と直通しない、独立した鉄道線でした。そのため、名鉄合併後の揖斐・谷汲線の車輌増備や置き換えは、本線系鉄道線からの転入車によってまかなわれました。中には短期間で次の転入車に置き換えられて姿を消したものもあり、歴代の車輌をまとめてみると実に多彩な顔ぶれであったことがわかります。

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▲晩年は軌道線車輌のみで運用された揖斐線だが、全面直通化されるまでは本線系から転入した数多くの鉄道線用車輌がその足跡を残していた。右ページのモ180形は四国の琴平急行電鉄出身という珍しい経歴をもつ車輌で、その台車はモ600形に転用され、岐阜線の最後まで活躍を続けた。 (『名鉄岐阜線の電車』下巻より)
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一方、岐阜市内線、美濃町線には戦後、モ570形をはじめとする新造車の投入が行われますが、その一方で昭和30年代には高富・鏡島の両線がバス転換されました。大きな転機が訪れるのは昭和40年代のことで、昭和42年夏には岐阜市内本線に残っていた美濃電時代からの単車群が北陸鉄道金沢市内線からの転入車により置き換えられました。さらにその年12月には待望の岐阜市内線・揖斐線直通運転が始まり、さらに昭和45年には田神線の開業、複電圧車モ600形の完成により美濃町線の新岐阜乗り入れが開始されます。昭和50年代に入ると美濃町線モ880形を皮切りに各線への新造車が投入され、それは平成8年のモ800形まで続くことになります。

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▲急カーブが続く岐阜市内本線本町付近を行くモ550。昭和42年には北陸鉄道金沢市内線からボギー車17輌が転入、美濃電時代からの単車の活躍に終止符が打たれた。'68.8 P:田尻弘行 (『名鉄岐阜線の電車』下巻より)
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本書では、名鉄として初めての岐阜線用新造車となったモ570形からモ800形までの歴代新造車はもちろん、北陸鉄道や札幌市電からの転入車、さらに揖斐・谷汲線直通運転用に改造されたモ510・520形も含めて解説するほか、揖斐・谷汲線を終の住処とした鉄道線車輌各形式も収録し、車輌の面から戦後の岐阜線の歩みを辿りつつ、巻末では廃止に至る経緯についても解説して、その締めくくりとしています。
廃止から5年、忘れえぬ岐阜線を振り返る一冊、ぜひ上巻と合わせてご覧ください。

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▲岐阜市内・揖斐線直通用として投入されたモ780形と、岐阜線最後の新車となったモ800形。昭和50年代以降、車輌の近代化は着実に進められていた。 (『名鉄岐阜線の電車』下巻より)
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さて、1999(平成11)年夏に創刊したRMライブラリーも、おかげさまで130巻を数えるまでになりました。これまで11年間にわたり記念特別巻を除いて定価1000円(税別)を堅持してまいりましたが、次の6月発売131巻より定価1200円(税別)に改定させていただくこととなりました。たいへん恐縮ではございますが、今後とも鉄道趣味の核心部分を支える気概をもって編集に取り組んでゆく所存ですので、どうかご賢察のうえ引き続き応援いただけますようお願い申し上げます。

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