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余部鉄橋 7月16日に最終列車。

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2007(平成19)年5月の起工以来3年、あの余部橋梁の新橋が完成間近となっています。山陰本線鎧-餘部間に"聳える"余部鉄橋については、これまでにも幾度となくご紹介してまいりましたが(アーカイブ「余部橋梁架け替え工事いよいよ本格化」等参照)、新橋建設工事が進むに従って旧鉄橋が視覚的に遮蔽されるかたちとなり、ここ一年ほどは趣味誌誌上に登場する機会も少なくなってしまっていました。
▲8月12日から供用開始となる余部新橋の完成イメージ。約30億円をかけた大工事である。 (JR西日本提供)
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そんな中、今週4月5日(月曜日)にJR西日本から新橋梁の工事が順調で、当初予定の本年秋より前倒しして8月12日より供用を開始するとの発表がなされました。これを受けて、「全国鉄橋サミット」(アーカイブ「"全国鉄橋サミット"見聞録」参照)でもお世話になった香美町役場からもさっそくお電話をいただき、余部橋梁の"今"をうかがうことができました。
(香美町HPの余部橋梁(新橋)工事状況ライブカメラは→こちら

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▲3月18日現在の新橋梁工事の進捗状況。餘部駅仮設ホーム(左)と、同駅から橋梁を見たところ。新橋は旧鉄橋の山側に寄り添うように建設されている。なお、餘部駅ホームは現在の山側から海側へと移転する予定。P:香美町提供
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新橋梁は現在の橋梁より7m山側に建設されており、完成すると橋長310m、幅員7.5m、高さ41.5m、橋脚4基、橋台2基からなるエクストラドーズドPC橋(コンクリート橋)となります。現在は橋梁本体部分の工事はほぼ完成し、今後はレールの敷設や防風板の設置工事等が行われる予定だそうです。ちなみに、興味深いのは東側(鎧側)のトンネルとの取り付け部で、現在は4m南側にオフセットして建設されている約95m分の橋桁を、既設鉄橋を撤去後、4m北側へ横移動、さらに、さながらやじろべえのように5度回転させて接続するという最新技術を駆使した最終工程となるそうです。

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▲2月23日現在の余部橋梁の工事状況。山側からの展望で、旧鉄橋はすっかり隠れてしまうかたちとなっている。P:香美町提供
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これにともない、架け替え工事期間にあたる7月17日(土曜日)早朝から8月11日(水曜日)夜間にかけての26日間、同区間を通る下記列車が運休となり、バス代行輸送となります。
●山陰本線 香住~浜坂間(一部、香住~鳥取間)
・特急「はまかぜ」 香住~鳥取間部分運休 上下計4本
・その他列車 香住~浜坂間部分運休 上下計22本

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▲轟音とともに余部鉄橋を通過してゆくキハ181系の1D「はまかぜ1号」。この橋梁を渡り続けてきたキハ181系も、鉄橋の後を追うように歴史の彼方へと消えてゆく。'06.6.16 P:名取紀之
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いっぽうで気になるのは1912(明治45)年完成の旧鉄橋の処遇ですが、香美町のお話では、西側(餘部駅方)橋脚3基と橋桁約80mを保存し、2012年度には展望台に転用する予定だそうです。実に98年間にわたって全国にその名を知られた大トレッスル橋は、7月16日夜、5D「はまかぜ5号」の通過をもってその歴史に幕を閉じます。

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