鉄道ホビダス

2010年4月20日アーカイブ

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▲夕日に映える両毛線伊勢崎駅本屋。画面右奥が東武鉄道伊勢崎線乗り場となる。'10.1.19
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いささか旧聞となりますが、C61 20号機の搬出を取材に伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地に伺った帰路、まもなく高架化工事で様変わりしてしまう両毛線の駅を訪ねてみました。エスコート役を買って出てくださったのは「よみがえれボールドウィン実行委員会」の広報担当をしておられる地元の木村一博さんです。時間の関係で伊勢崎と隣の駒形の2駅しか見ることができませんでしたが、ともに北関東の国鉄駅の面影を色濃く残す味わい深い駅でした。

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▲駅本屋東側の一階部分を見る。手前の「うどん、そば」の幟がはためく駅そば屋さんは、高架化工事の進捗にともなってその後閉店してしまったという。'10.1.19
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まずは伊勢崎駅。小山起点69.1㎞に位置するこの駅は、『停車場一覧』(日本国有鉄道)によれば、1889(明治22)年11月20日に両毛鉄道の最後の延伸区間(桐生~前橋)の駅として開業。当初は"いせざき"と濁音だったそうですが、地元から強く変更を求められて"いせさき"と清音に変更したという曰くがあるそうです。古くからの織物の町として隆盛を誇っていた伊勢崎だけに、現在でも駅周辺には当時の栄華を彷彿させる歴史的建造物などが散見され、構内にはC61 20号機が回着したかつての貨物ホームの遺構も残されています。

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▲驚くほど高い天井の本屋内。なんとステンドグラスがはめ込まれている。'10.1.19
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現在の駅本屋は一部二階建て平屋のたいへん趣のあるもので、天井の高い待合室の欄間部分にはステンドグラスが組み込まれているなど、地方有力都市の玄関口としての気概に満ちています。接続している東武鉄道伊勢崎線の伊勢崎駅も兼ねており、長年にわたって共通改札となっていましたが、高架化工事開始にともない、この3月13日から東武線は別の仮駅舎を使用しています。

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▲出札・改札部。もちろん改札口はICカード対応の自動改札化されている。つい先日まで東武鉄道伊勢崎線への乗客もこの改札を通っていた。'10.1.19
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この伊勢崎駅付近の連続立体交差事業は、JR伊勢崎駅を中心とした約2.5㎞を高架化することによって7か所の踏切をなくして道路交通の円滑化を図る国庫補助事業で、今年度中の供用開始が予定されています。高架は島式ホーム2面をはさんだ3線が現在の上下本線より北側に建設される予定だそうで、一連の工事完了が予定されている2012(平成24)年度までにはこの駅本屋も改築される計画です。

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▲軒下にはツバメの巣を護る手作りの板が...(左)。右は駅前から市内の主要施設を結ぶ伊勢崎市コミュニティバス「あおぞら」。'10.1.19
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1月の訪問時、東武鉄道側の連絡通路には、いかにも昭和を感じさせる駅そば屋さんがおいしそうな湯気を漂わせていましたが、木村さんにうかがったところではこのお店も先月末で閉店してしまったそうです。模型のストラクチャーにしたくなるような伊勢崎駅も、急速にその姿を変えようとしています。

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