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有田川町鉄道交流館オープン。(下)

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▲最終期の金屋口駅を忠実に再現した鉄道交流館内の16番レイアウト終端部。車輌もすべて有田鉄道に在籍したものばかり。なお、現在の鉄道交流館は画面右前方の車庫の奥に位置していることになる。'10.3.20
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新設された瀟洒な木造平屋建ての鉄道交流館館内には、Nゲージと16番の2種類の大レイアウトが設置されています。Nゲージの方は面積17㎡に延長16mの線路を敷設、現代の有田川町に有田鉄道が残っていればという想定で見事なストラクチャーとシーナリィが展開します。ことに周辺観光施設をはじめとしたランドマーク的建物はすべてスケールダウンして配置されており、各所に再現された名産のみかん畑とともに、訪れた地元の皆さんに絶大な人気となっていました。

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▲鉄道交流館館内。落ち着いた木造平屋建ての館内にはNゲージ(カメラカー含む)と16番のレイアウトのほか、各種ヘッドマークなど有田鉄道の歴史を物語る資料も展示されている。'10.3.20
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▲接続駅の藤並駅は現在の橋上駅が模型化されている(Nゲージ)。もし有田鉄道線が現代まで生き延びていれば...という設定とのこと(左)。16番レイアウトはエンド・トゥ・エンドの線路配置で有田鉄道全線が再現されている。写真のパームツリーも現役時代を知る方には涙もののはず(右)。'10.3.20
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一方の16番の方は面積11㎡、線路延長11m。こちらは有田鉄道最終期を摸したものとなっており、もちろん途中駅もすべて忠実に再現されています。ことに終点の金屋口駅構内は、まさに"現地"だけに交流館の外の風景と見比べるのも楽しく、思わず見入ってしまいます。

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▲かつては金屋口から先、清水町までの延伸計画があったという。Nゲージのレイアウトではこの幻の金屋口~清水町間も作られており、終点の清水町駅は予定地周辺のストラクチャーまで考証のうえ再現されている。'10.3.20
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▲鉄道交流館のシンボルはキハ58、ハイモ、そしてD51のピクト(左)。右は交流館入口の受付・売店。'10.3.20
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このレイアウトの建設を含め、鉄道交流館館内ショップの運営は鉄道模型ジオラマでは広く知られる株式会社ディディエフ(DDF)が行っており、随所にその豊富なノウハウが活かされています。なお、この鉄道交流館の入館料は大人(高校生以上)200円、小人(小学生以上)100円で、Nゲージレイアウトの利用料金は1路線(50分間)平日500円、土日祝日600円、車輌貸出300円、ショートタイム(車輌つき15分間)300円となっています。

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▲金屋口鉄道保存会が大切にメンテナンスを続けている紀州鉄道キハ605(←岡山臨港鉄道キハ1003←常磐炭礦キハ21)。残念ながらエンジンは不動だそうだが、木製の車内をはじめ往年の姿がきちんと残されている。'10.3.20
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さて、この金屋口駅構内ではもうひとつ金屋口鉄道保存会が活動を繰り広げています。構内奥に保存されているのはディーゼル機関車1輌(DB20)、気動車1輌(キハ605)、それに貨車5輌。このうちディーゼル機関車は動態に保たれ、気動車はエンジンの不具合で不動ながら外装の再塗装など着々とメンテナンスが行われています。驚かされたのは無蓋車で、1輌は木製の煽戸を新製するなど涙ぐましい努力の末に、まるで新車かと見まごうほどにレストアされていました。

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▲DB20(もと三菱石油DB107)は有田鉄道カラーに塗り直されて動態にある(左)。右は蒲原鉄道からやってきた木造貨車たち。'10.3.20
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▲金屋口駅本屋は廃止時のままそっくり残されている。改札ラッチから見える光景はまるで現役時代のよう。'10.3.20
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なお、これらの保存車輌は金屋口鉄道保存会のボランティアの皆さんの管理によるものですので、交流館オープン時に合わせて公開されているものではないので注意が必要です。ただし、構内横の有田川の堤防道路から見ることは可能です。

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■和歌山県有田川町鉄道交流館
〒643-0801 和歌山県有田郡有田川町徳田124番地1
〔休館日〕
毎週木曜日(ただし木曜日が国民の休日にあたる場合は休まずに営業)、12月29日~1月3日
〔営業時間〕
10:00~17:00
〔アクセス〕
・JR紀勢本線藤並駅からは「鉄道交流館」のほか、「しみず温泉」や「かなや明恵峡温泉」など有田川町内の観光施設を結ぶ無料巡回バスを運行中。藤並駅から鉄道交流館までの所要時間は約15分。
・クルマの場合は阪和自動車道有田ICを金屋・清水方面へ出て、県道22号線を東へ。ICからの所要時間は約10分。

※「金屋口」が「金谷口」となっておりました。お詫びして訂正いたします。

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