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上毛電気鉄道に“テ241”が仲間入り。

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▲初走行を披露するデキ3021に牽かれて大胡車庫構内を走る“テ241”。短い区間ながら魅力的なシーンを見せてくれた。'10.1.3 大胡 P:木村一博
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2010年新春企画と銘打って1月3日に「上毛電鉄イベント」が大胡車庫を会場に開催されました。既報(アーカイブ「上毛電気鉄道は今」参照)のとおり、当日は昨秋“上電”の仲間入りをしたデキ3021が初走行するとあって多くの来場者が詰めかけましたが、実はもうひとつの大きなサプライズが用意されていたのです。

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▲全塗装を施されて見違えるように綺麗になった“テ241”。内外装ともに懸念されたほどは傷んでいなかったという。'10.1.3 大胡 P:木村一博
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それが東武鉄道の鉄製有蓋貨車“テ241”号の仲間入りです。テ241は1928(昭和3)年日本車輌製の鉄製有蓋貨車で、水を嫌う生石灰の輸送用として佐野線や会沢線(貨物線)などで活躍しましたが、昭和40年代に次々と廃車され、その中の何輌かが非常機材積載用として各地の車輌基地や工場に振り向けられました。

100107_mg_1251.jpgこのテ241もそのうちの1輌で、新設された七光台検修区で余生を送ることになりました。しかし、いつしか日常機材積載用車としての使命も失せ、単なる倉庫がわりとして、ほとんど忘れ去られた存在となってしまいました。そのうちに各地に散った仲間も櫛の歯が抜けるように解体されてゆき、最終的に残されたのがこの241号だけだったのです。
▲列車区詰所脇に留置展示された“テ241”。'10.1.3 大胡 P:木村一博
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私も十年ほど前に一度、このテ241を拝見しに七光台検修区にうかがったことがありますが、すでに車体は全体が錆色となってしまっており、遠からず解体されてしまうのでは…と思っていました。

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▲そのサイドビュー。車体側面の標記はこれから入れられることになる。'10.1.3 大胡 P:木村一博
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▲台枠部には東武鉄道の社紋(左)と形式番号標記(右)がレタリングされた。日本車輌の製造銘板も残されている。'10.1.3 大胡 P:木村一博
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今回の移籍の“仲人役”となった東武博物館の花上館長のお話では、デハ101やデキ3021とちょうど同じ年代生まれの貨車として仲介の労をとられたのだそうで、12月初旬に上毛電気鉄道の職員の皆さんと塗装業者さんが七光台に赴き、下地処理をしたのちに全塗装を施したそうです。

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▲デハ101と並んだデキ3021が“牽引”するテ241。デハ101とテ241は同じ1928(昭和3)年生まれ、デキ3021は一年違いの1929(昭和4)年生まれと、まさに同世代が大胡の地に集結したことになる。'10.1.3 大胡 P:木村一博
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長年住み慣れた七光台をあとにしたのは12月22日昼過ぎ。トレーラーに積まれたテ241が永住の地・大胡に到着したのはすでにとっぷりと日の暮れた17時過ぎだったそうです。今回の公開ではまだ車体標記が入れられていませんでしたが、今後はオリジナルに忠実な標記が描かれる予定だそうで、これからのイベントではデキ3021ともども、昭和初期の“貨物列車”の姿を再現してくれるはずです。

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