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RMライブラリー『国鉄EF13形』下巻まもなく完成。

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▲勇壮な凸型EF13重連牽引で品鶴線を行く貨物列車。機関車次位の小さな有蓋車は東武鉄道の社車だろうか。関東を中心に活躍したEF13にとって、品鶴線は凸型時代、箱型時代を通じてホームグラウンドのひとつであった。 (RMライブラリー『国鉄EF13形』下巻より)
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今月発売のRMライブラリーは先月に引き続き、国鉄EF13形の下巻をお届けいたします。上巻で解説されているように、戦時設計の凸型車体で誕生したEF13形は、1952(昭和27)年から1957(昭和32)年にかけてEF58形の車体を譲り受ける第2次改装工事を受け、箱型デッキ付きの、いわゆる国鉄貨物電機の標準的な姿に生まれ変わりました。

RML126n.jpgEF58を旅客機に相応しいSG付きの新型車体に載せ替えるとともに、問題の多かったEF13の凸型車体を廃棄するというこの改造工事は、EF58とEF13の輌数が偶然にも同じであったことから実現したと伝えられています。ちなみに凸型車体に装備されていた機器類は第1次改装時で交換されたものが多かったため、その多くはEF58の新車体に生かされたそうですから、「内臓」に関して言えばEF13とEF58で交換したことになります。

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▲凸型時代に比べると地味な印象の箱型EF13だが、EF58から受け継いだ車体は窓の位置や鎧戸の大きさなど固体差が多かった。本書では6つのグループに分類し、装備を解説している。 (RMライブラリー『国鉄EF13形』下巻より)
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▲東海道新幹線開業に先立つ新幹線電車の回送にも活躍したEF13。解説は実際に乗務された方ならではの必読の内容である。 (RMライブラリー『国鉄EF13形』下巻より)
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こうして「標準的」な姿となったEF13ですが、実のところEF58の旧車体にも固体差があり、さらにその後の改造も加わわって、車体の高さ、補機室の窓の数や位置、ベンチレータ増設の有無、通風鎧戸の横幅、日除けの形状などなど、わずか31輌とは言え、かなりの固体差を持った機関車となりました。

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▲上巻同様、小林さんがCADを駆使して作成された図面類を掲載。上は原型のEF58、下はその車体を譲り受けた箱型EF13。 (RMライブラリー『国鉄EF13形』下巻より)

本書下巻は凸型末期から筆を起こし、筆者の小林正義さんが実際に乗務された箱型EF13の盛衰を通観するもので、箱型時代の31輌全機の写真を収録しています。もちろん、その装備や車体の固体差を小林さん作図のイラストとともに詳細に分類、解説するとともに、最後の1輌となった3号機が新鶴見機関区で廃車回送を待つシーンまで、その活躍の様子を納めた写真も多数収録しています。

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▲EF13のもうひとつの顔は、中央東線での旅客列車牽引であった。貨物列車牽引には1958(昭和33)年から新鋭ED61が投入されたが、旅客列車は1970年代初頭まで甲府機関区のEF13の担当であり、暖房車を従えて走るその姿は、甲州路の冬の風物詩でもあった。 (RMライブラリー『国鉄EF13形』下巻より)
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品鶴線など東京周辺で貨物列車を牽引する一方、中央東線では暖房車を従えて旅客列車牽引に活躍したEF13。凸型はすでに伝説と化していますが、箱型は関東在住のファンならば馴染みのある方も多いのではないでしょうか。実物ファン、模型ファンともに強くおすすめの一冊です。

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