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住友セメントの“カブース”たち。(中)

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▲No.8“カブース”からの展望。妻面出入口にはささやかな一輪挿し(?)が…。'09.6.27 金山沢小学校
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残された八戸工場の3輌の“カブース”のうちで一番状態が良いのが、採掘場にほど近い金山沢小学校に保存されているNo.8です。ほかと同様に3輌の木製鉱車と編成を成しており、先頭に立つのは加藤製作所製の8号機です。

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▲車体標記をはじめ、残された3輌の中ではもっとも状態の良い金山沢小学校のNo.8。'09.6.27 金山沢小学校
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松館小学校に保存されているNo.3と思われる個体と比較して、微妙に細部が異なっており、車体幅もわずかに広くなっています。側面はいわゆるニセスチール仕上げで、昭和三十年代によく見られたトイレの窓のような引き窓が設けられているのはほかの2輌と共通です。

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▲その細部。足回りは鉱車と共通でリジッド、車輪もチルド車輪を使用している。連結装置は緩衝機能もほとんどないリンク式。'09.6.27 金山沢小学校
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妻面の出入口戸は前後ともに片側に寄っており、従って室内は出入口側にはイスがなく、片側にのみ簡単な木製のベンチシートが設けられています。室内長から考えても3人掛けが精一杯といったところでしょうか。それよりもこの華奢な車輌の片側に乗車重量が偏ってしまって大丈夫だったのか気になるところです。

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▲金山沢小学校の編成先頭は8号機。新井田小学校の7号機と同形連番の1951(昭和26)年加藤製作所製7t機(製番26496)。'09.6.27 金山沢小学校
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金山沢小学校の個体は簡単な実測を行いましたので、その主要寸法をご覧いただきましょう。
前回の訪問から早28年。この金山沢小学校も松館小学校も、当時の木造校舎は近代的な校舎に建て替えられてすっかり趣が変わってしまいましたが、郷土を走ったこの“カブース”たちだけは、変わることなく今日も子どもたちに見守られています。

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▲説明看板には「金山沢から八戸駅まで石灰石を積んで、60年間走り続けたトロッコです。仕事を終えた昭和48年11月に、住友セメント株式会社八戸工場より寄贈されました」と記されている。下は実測図。'09.6.27 金山沢小学校
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