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2010年01月06日

鉄博第4回企画展「雪にいどむ」を見る。

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▲二階スペシャルギャラリー入口に誂えられた第4回企画展「雪にいどむ」のエントランス。正面には交通博物館時代に開催されていた鉄道写真コンクールの秀作が大パネルとなって掲げられている。'09.12.25
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あらためまして、明けましておめでとうございます。本年もよろしくご愛読のほどをお願い申し上げます。
さて、昨年12月19日(土曜日)から鉄道博物館二階のスペシャルギャラリーにおいて、第4回目となる企画展「雪にいどむ」が始まっております。年末、別件の打ち合わせで同館を訪れた際に拝見させていただきましたので、さっそくご紹介いたしましょう。

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▲展示室内にはこれまでほとんど公開されたことのない1/8スケールの除雪車模型がケースに入れられて展示されている。'09.12.25
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明治の昔から、日本の鉄道は全路線の三分の一が雪との闘いを余儀なくされてきました。それだけに防雪・除雪に関するさまざまな取り組みが時代を超えてなされており、今回の企画展はその歴史を振り返るとともに、列車の安全運行と定時運転確保のためにどれほどの努力がなされてきたかを再認識させてくれるものとなっています。

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▲展示はまず「雪のしくみ」と題した日本の気象の理解から始まる。右は乾燥した雪と湿った雪の重さの違いを体感するコーナー。'09.12.25
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▲ジョルダン式雪かき車キ400形(のちのキ700形)の大型精密模型。なんと両翼を開閉することも可能な構造となっている。'09.12.25
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100106n2959.jpg展示室を入るとまず目に入るのが壁面に描かれた車輌断面と積雪量のスケールです。わが国の鉄道における最大積雪量は1945(昭和20)年2月14日に飯山線森宮野原駅で記録された7メートル85センチで、当然ながら天井を遥かに超える信じがたい積雪です。展示はさらに日本気象協会の協力を得た「雪のしくみ」、「雪の種類」と続き、被害の象徴例として“サンパチ豪雪”として今なお語り継がれる「昭和38年1月豪雪」の様子を数々の衝撃的写真で再現しています。車輌の屋根まで埋まり一面の雪原と化した操車場など、にわかに信じ難い光景には思わず息をのみます。
▲車体には「11-9 苗穂工」の手書きの標記が確認できる。'09.12.25
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▲両翼を開いた状態のキ400形ジョルダン式雪かき車(左)と、キ550形(のちのキ900形)マックレー式雪かき車(右)。ともに苗穂工場が戦前に製作したと思われる1/8スケールの精密模型。'09.12.25
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数多くの貴重な展示写真もさることながら、趣味的に必見なのがケースに入れて展示されている1/8スケールの巨大な除雪車模型です。交通博物館時代に収蔵されながらも一般公開されていなかったものだそうで、形式名や標記等から類推するに、戦前に苗穂工場で製作されたものと思われます。キ100形ラッセル式雪かき車、キ300形(のちのキ600形)ロータリー式雪かき車、キ400形(のちのキ700形)ジョルダン式雪かき車、キ550形(のちのキ900形)マックレー式雪かき車が展示されており、その精密さ重厚さは必見です。

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▲今なお語り継がれる“サンパチ豪雪”をはじめとした歴年の鉄道と雪との闘いが、鉄道博物館ならではの貴重な収蔵写真で甦る。'09.12.25
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また、展示室内のミニシアターでは3本の記録映画が上映されています。1本目は昭和初期に製作された「鉄道防雪陣」(理研科学映画・15分)、2本目は1961(昭和36)年製作の「雪にいどむ」(日映科学映画製作所・24分)、3本目は1986(昭和61)年撮影の「奥羽本線(院内~及位間)特雪664列車」(早坂和義さん・7分)で、いずれも見逃せない濃厚な作品です。

100106nyuki_001.jpgなお、この企画展にあわせて図録が製作され、ミュージアムショップで販売(価格:700円)されています。A4判40ページのこの図録には、展示資料・写真の数々がコンパクトに収められており、巻末に収録された「雪国の鉄道員の証言から」も必読のオーラルヒストリーとなっております。「除雪車に関する用語」、「DE15形式の番代区分と除雪装置の種類」、「DD14形式の改良経過」といったコラムも実に有用で、一冊は書架に置いておきたい図録と言えましょう。
▲オールカラー40ページの図録はミュージアムショップで販売中(価格700円)。下はその内容の一部で、車輌はもとより独特の除雪用語解説にも紙幅が割かれている。

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■鉄道博物館 第4回企画展「雪にいどむ」
会期:2009(平成21)年12月19日(土)~2010(平成22)年4月11日(日)まで。
※入場無料(入館料のみ)

※企画展会場内は撮影禁止で、小ブログの画像は鉄道博物館の許可のもとに撮影したものです。

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