十鉄三沢駅を訪ねる。
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▲昭和の佇まいがそのままの十和田観光電鉄三沢駅。出札口では硬券の入場券を買うこともできる。'09.6.28
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先日、およそ2年半ぶりに十和田観光電鉄を訪れました(アーカイブ「北東北を巡る」参照)。梅雨時にも関わらず、幸いまたとない好天に恵まれ、真夏を思わせる暑い一日でしたが、三本木原台地で孤軍奮闘を続ける十鉄(とうてつ)の今をつぶさに拝見することができました。
終点の十和田市駅は1986(昭和61)年の移転で大きく様相を変えてしまいましたが、起点の三沢駅は1964(昭和39)年に青森県初の民衆駅として生まれ変わって以来ほとんど変化しておらず、かつては東北各地で見られた地方鉄道の起点駅の面影を色濃く残しています。今は亡き岸由一郎さんの著書RMライブラリー『十和田観光電鉄の80年』によれば、リニューアル時には一階に駅事務所のほか、地元特産品やおみやげを販売する売店や飲食店街、二階にはレストラン、食堂、喫茶店が入居し、「三沢観光センター」の名称で多くの観光客で賑わったそうです。
▲JR三沢駅に到着するE751系の下り特急「つがる」。かつては貨物倉庫が建っていたJRと十鉄構内の間は、現在ではパーク&ライドの駐車場となっている。'09.6.28
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▲JR三沢駅(左)と十和田観光電鉄三沢駅(右)。頭端式ホームの先の長細い本屋を抜けるとJR駅前(画面左奥)に出る。'09.6.28
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▲JR駅前から見た十鉄三沢駅入口(左)。構内の踏切には鐘撞式の警報機が健在(アーカイブ「“鐘撞き”の踏切」参照)。'09.6.28
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▲かつては民衆駅「三沢観光センター」として賑わった細長い本屋の中には、今でもそば屋などが並ぶ。寒さ厳しい冬は、電車を待つ人たちにとってつかの間のオアシスになるに違いない。'09.6.28
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もちろん今では往時の賑わいは知れませんが、それでもJR側から十鉄三沢駅に入ると、さながらアーケードのような細長い通路に沿ってそば屋さんなどが並んでおり、その片鱗を伺うことができます。ちなみに、三沢駅は1961(昭和36)年2月まで古間木(ふるまき)駅と称していました。現在、隣接している有名な温泉が古牧温泉ですが、こちらは“こまき”温泉で、なんとも難解です。
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▲十鉄三沢駅の28年目の定点観測。画面右端の米軍表記の倉庫は駐車場となったものの、背後の建物から左端のパン屋まで驚くほど変わっていない。“旧写真”の方に写っている電車は定山渓鉄道からやってきたモハ1207+クハ1208。'09.6.28/'81.3.21
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今回も例によって「定点観測」を試みました。元写真に相当するのは今から28年前、1981(昭和56)年に写した一枚。当時はとりたてて気にもとめませんでしたが、停車しているのは定山渓鉄道からやってきた湘南顔のHL車。プリントを片手に位置を同定しながらの撮影でしたが、ファインダーをのぞいてあまりに変化していないのに驚きの声を上げてしまいました。ちなみに元写真のカメラはペンタックス6×7、フィルムはもちろんトライXです。




