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2008年12月01日
名残のEF55を見送る。(下)
▲水上の転車台で方向転換を済ませたEF55。電気機関車としては異例中の異例=転車台やデルタ線を必要とするEF55ならではのシーン。'08.11.29 水上
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今回の試運転で大きな見所だったのが水上駅転車台でのEF55の方転です。1エンド側が流線型、2エンド側が切妻となっていて2C+C1という特異な軸配置のEF55にとって、生まれながらの最大のウィークポイントは転向せねばならないことです。
もちろん2エンド側にも最低限の運転装置は備えられており、本誌今月号では田部井康修さんが逆行運転で高崎線をゆく現役時代の写真を発表してくださっていますが、これは例外中の例外、基本的にはいちいち方転をする必要があります。国鉄工作局編集の『車両の80年』(1952年)でも「前位後位を決定されている為終端駅で転車台にかけねばならぬ点、前部連結器が隠顕式であるなど」「性能良好ならず、且つ取扱が不便」とさんざんな評価です。しかし、趣味的には電気機関車の方転を目にできるのはまさに千載一遇の機会で、沿線での撮影を早めに切り上げて水上の転車台へと急ぎました。
▲磨き抜かれた側面にナンバープレートと製造銘板が光る。その光沢たるやさながら工芸品。'08.11.29 水上
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▲1エンド運転台を使って逆行してきたEF55(左)は転車台に載ると方向転換前にパンタグラフを下ろし、その後、転車台が回転する(右)。→下記動画参照'08.11.29 水上
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旧水上機関区跡にぽつんと残された転車台は、今ではD51 498の運転には欠かせない設備となっており、なおかつ嬉しいことに周囲に見学用のスペースが設けられています。ホームで客車から切り離されたEF55は一旦引き上げ線に入ったのち、後進で転車台へ。蒸気機関車であれば転車台に載りさえすればそのまま回転するのですが、EF55の場合は一度パンタグラフを下ろすという“儀式”が欠かせません。そして転向後ふたたびパンタグラフを上昇…こんなシーンを手にとるように目の前で見られるとは何とありがたいことでしょうか。
今回はハンディカムで動画も撮影しましたので、「今日の一枚 The Movie」でその一部始終をご覧いただけます。ぜひご覧ください。
▲パンタグラフを畳んで方向転換中EF55。'08.11.29 水上
※上の画像をクリックすると動画のアーカイブにリンクします。その後、再生ボタンをクリックしてご覧ください。
再生時間=6分26秒
音声付ですのでクリックする前に周囲の環境にご配慮ください。
▲とっぷりと暮れた上越線を一路高崎へと急ぐ試9734レ。旧型客車の車窓から漏れる車内灯の光が瞼に沁みる…。'08.11.29 渋川-八木原(試9734レ)
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さて、EF55の今後の運転予定をおさらいしておきましょう。
○快速〈EL奥利根〉 12系6輌(全車指定席)
12月6日運転
上野8:00→大宮8:27→高崎9:58→渋川10:58→沼田11:32→水上12:00
※上野→水上 EF55+EF64牽引
水上15:20→沼田15:52→渋川16:45→高崎17:34→大宮18:53→上野19:19
※水上→高崎 EF55+EF64牽引 高崎→上野 EF64牽引
○快速〈さよならEF55みなかみ〉 EF55+12系6輌(全車指定席)
12月13・14日運転
高崎9:58→新前橋10:13→渋川10:58→沼田11:32→水上12:00
水上15:20→沼田15:52→渋川16:45→新前橋17:05→高崎17:16
○快速〈EF55碓氷〉 EF55+12系6輌(全車指定席)+DD51
12月27・28日、1月10~12日運転
高崎10:36→安中10:52→磯部11:03→横川11:18
○快速〈さよならEF55碓氷〉 EF55+12系6輌(全車指定席)+EF64
1月17日運転
上野8:00→大宮8:27→高崎9:58→安中10:14→横川10:36
○快速〈さよならEF55横川〉 EF55+12系6輌(全車指定席)+DD51
1月18日運転
高崎10:36→横川11:18
水上駅の転車台での方転シーンを見られるのは12月13・14日に運転される快速〈さよならEF55みなかみ〉が最後ということになります。
投稿者 名取紀之 : 2008年12月01日 22:23


