山手線に可動式ホーム柵。
先に「グループ経営ビジョン2020−挑む−」で山手線への可動式ホーム柵の導入に取り組むことを発表したJR東日本から、具体的な導入の進め方が発表となりました。それによると、まず、ホームの構造上、早い時期に可動式ホーム柵の整備が可能である恵比寿駅と目黒駅の2駅に先行導入し、山手線全駅導入に向けた検証を行なうそうです。

▲山手線可動式ホーム柵本格整備までのスケジュール(予定)。JR東日本提供
先行導入する2駅の可動式ホーム柵の使用開始は2010 年度を予定しており、両駅で技術的な課題、列車運行に与える影響等を検証し、その結果を踏まえて10 年間を目途に山手線全駅に整備を進めていく計画だそうです。ちなみに、この2駅の可動式ホーム柵の設置、ホームの構造改良等の地上工事で約30億円、定位置停止装置の設置等の車輌改造工事で約20億円が見込まれ、最終的な山手線全駅への整備費用は、現時点の概算で約550億円程度と発表されています。
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▲山手線に導入される可動式ホーム柵のイメージ。JR東日本提供
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先行導入駅に設置する可動式ホーム柵の特徴は、以下のようなものです。
・戸袋部の一部を「緊急脱出口」として設計し、車輌からホームへの緊急時の避難に配慮する。
・耐環境性能の向上、システムの二重系化など、信頼度の向上を図る。
・可動式ホーム柵の稼働状況を遠隔監視でモニタリングし、万一の故障時の体制の強化を図る。
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▲可動式ホーム柵を床面に固定する強度を確保するため、ホーム舗装面の下部が土で構成されているホームに対しては、鋼材等で強度を上げる工事が必要となる。JR東日本提供
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▲可動式ホーム柵の設置にあたっては、地上のドアと車輌のドアの位置が合うようにこれまで以上の停止精度で列車を停止させる必要があり、運転士のブレーキ操作をサポートする「定位置停止装置(TASC)」を設置するための改造工事を行なう。また、線路上にTASC 用の地上子が設置される。JR東日本提供
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この山手線への可動式ホーム柵設置にあたっては、ホーム構造の改良工事、定位置停止装置(TASC:Train Automatic Stop Control system)の導入、そしてファンにとっては見逃せないのは6扉車(サハE230-500)が編成から外されることでしょう。山手線の西日暮里駅〜浜松町駅間は輸送障害の発生時等に、京浜東北線と同じ線路を使用した列車運行を行っているため、山手線の6扉車が停車する位置に京浜東北線の4扉車が停車する可能性が考えられます。このため、可動式ホーム柵の本格的な整備に合わせて、山手線の6扉車がすべて4扉車に取り替えられることとなるわけです。なお、恵比寿・目黒両駅への可動式ホーム柵先行導入は車輌取替の時期より前になるため、6扉車(7、10号車)部分には、車輌取り替え後に可動式ホーム柵が設置される予定だそうです。




