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2008年05月18日

近江鉄道ミュージアムを見る。(中)

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▲彦根駅跨線橋上から近江鉄道ミュージアムと彦根工場構内を見渡す。画面中央の柵でミュージアムと工場構内が区切られている。工場側手前にはED31 1、2、3、奥にED31 5の廃車体が見える。'08.5.4 彦根
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近江鉄道が所有する11輌の電気機関車のうち5輌がED31です。すでに1、2、5号機は廃車となって除籍されていますが、3,4号機はいまだに車籍を残しているのが奇跡的でもあります。

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▲ミュージアム内に保存展示されているED31 4。ED31は1923(大正12)年の生まれで、車齢85歳を数えるオールドタイマー。'08.5.4 彦根
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近江鉄道ミュージアムではシーズン毎に異なった機関車の運転台を公開しており、先日のゴールデンウィーク期間中はこのED31 4のキャブが公開されておりました。昔、このED31の形式写真を撮りにうかがった際にキャブ内も撮影させていただいたことがあり、同機のキャブに入るのは初めてではないのですが、今回、ふたたびそのプリミティブな運転機器類をじっくりと拝見させていただくことができました。

oumi08518n5.jpg改めてご説明申し上げるまでもなく、ED31は1923(大正12)年に飯田線の前身である伊那電気鉄道が新製した40tBB凸電デキ1形。機械関係は石川島造船所、電気関係は芝浦製作所が担当し、同形6輌が伊那谷で活躍をしていました。戦後国鉄に買収されてED31となり、その後1、2号機は西武鉄道、3〜5号機は近江鉄道、6号機は上信電鉄に払い下げられたものの、西武の2輌はわずか5年ほどで近江に再譲渡され、5輌の仲間が近江鉄道に揃うこととなります(RMライブラリー『私鉄買収電機の系譜』参照)。車齢85歳…それにしても、よくぞ1輌たりとも解体されることなく生き残ったものです。
▲機械部分の製造が石川島造船所の手に掛かるためか、どことなく“船舶”の匂いを感じさせる面構え。'08.5.4 彦根
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▲特別公開されていたED31 4のキャブ内を見る。運転室はかなり広いが、中央には巨大な制御器箱が鎮座している。乗務員席からの前方視界は蒸気機関車並みに良くない。絶妙の形状をした手ブレーキハンドル(右)にもご注目。'08.5.4 彦根
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近江鉄道ミュージアム発行のリーフレットによれば、3、4号は1986(昭和61)年10月30日に新八日市〜近江八幡間の一般貨物を牽引したのが最後の定期仕業だったそうですが、思えば私が最後に撮った近江鉄道の貨物列車もED31の牽引でした。

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写真ばかりでなく、実はこのED31には少々個人的な思い入れがあります。と言うのも、小学生の頃、このED31の模型をペーパーで自作したことがあるからです。子ども心に妙な形態が印象に残ったこともありますが、なによりも台車がDT10系で容易く手に入るのが一番の理由でした。千枚通しでペーパーにリベットを打ち、それなりの形にはなったものの、あまり走らせる機会もなく、今でも押し入れのどこかに眠っているはずです。
▲台車は釣合梁式のDT10(TR14)系を履く。機関車用というより電車用の台車で、近年でこそほとんど目にする機会はなくなったが、かつては基本の汎用台車であった。'08.5.4 彦根
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訪問時の特別公開がED31と事前に知っていれば、あのペーパーモデルを連れ出して実車と対面させてやればよかった…ふとそんな思いが過ぎるのでした。

投稿者 名取紀之 : 2008年05月18日 21:52

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