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2008年05月14日

五月雨の八高線。

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▲1970(昭和45)年秋の無煙化まで、八王子〜高麗川間では撮影時間帯に2往復4本のD51重連を捉えることができた。篠つく雨をついて武蔵野の台地を金子へとダッシュするD51重連の2285レ。'70.5 箱根ヶ崎−金子

常日頃から「カメラを手にすれば晴れる」と豪語している自称“晴れ男”の私ですが、もちろん雨に祟られることがないわけではありません。この季節の、今日のような梅雨の走りを思わせる空模様に思い出すのは無煙化前の八高線です。

hachikou705n2.jpg時季的に大した収穫は期待できないとわかってはいても、完全DL化を半年後に控えているとあって、1970(昭和45)年のこの季節は、機会を見つけては八高線へと足を向けました。ところが、なぜか行くたびに雨。秩父連山を遠望する冬の日の清清しさ(アーカイブ「八高線・蒸気機関車最後の冬」参照)とは対象的に、視界は効かないは、露出は出ないはでおのずとモチベーションも下がろうというものです。
▲専貨はD51に任せ、C58はもっぱら一般貨物を担当していた。妙な具合にツツジが画面に入り込んでいるが、次第に強まる雨に木陰に退避しての窮余の一枚。C58は高崎一区の211号機。'70.5 東飯能−高麗川
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▲高麗川には常に何輌もの蒸機がたむろしていた。すでに大宮区の9600の姿はなく、代わりに彼方の転車台付近には真新しいDE10の姿が見える。'70.5 高麗川
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それでも当時は箱根ヶ崎〜高麗川あたりをうろうろしていれば、夕方までに15本程度の蒸機列車をファインダーに捉えることができたわけですから、今から思えばパラダイスと言っても過言ではないでしょう。

hachikou705n4.jpg今日お目に掛けるのは、サブカメラとして使っていたミノルタA2にネガカラーを詰めて撮ったもの。トップの後追いといい、メインのモノクロを撮り終わってから比較的ぞんざいにシャッターを切ったものばかりでお恥ずかしい限りですが、改めて見てみるとモノクロよりかえって“雨”のイメージが強く甦ってくるようです。
▲高麗川のホームは日本セメント専用線への発着とその入換えを間近で見られる絶好のポイントだった。'70.5 高麗川
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▲雨の入間川橋梁を行く下り専用貨物。金子坂へと助走する上り列車と異なり、下り列車のD51はカラン、カランとロッドの音だけを響かせて足早に走り去ってゆく。'70.5 金子−東飯能

先日ご紹介した“パリダカ”の増岡さん(アーカイブ「“パリダカ”の増岡さんと足尾・日光のトワイライトゾ〜ンを巡る」参照)と同様に、私にとっても八高線は原点のひとつ。当時はまだ高価だった折りたたみ傘を大事に使いながらこの写真を撮り歩いてから38年…とてもそんな歳月が流れたとは信じられません。

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●16日金曜日のNHKラジオ第1「金曜旅倶楽部」で15時20分頃から5分ほど生放送でお話をします。全国どこでも受信できますので、お時間のある方はぜひお聞きください。
※上のバナーをクリックすると番組案内のHPにとびます。

投稿者 名取紀之 : 2008年05月14日 18:12

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