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2008年02月25日

飛鳥山公園の保存車を見る。

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▲小春日和の飛鳥山公園で遊具に囲まれて保存されている都電6080号。朝9時から夕方の16時半までは車内も公開されている。'08.2.17
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飛鳥山公園の静態保存車輌が化粧直しされて綺麗な姿になっていると聞いて、先日デジカメを片手に訪ねてきました。都電のウォッチング・ポイントとしても知られる飛鳥山ですが、“公園”としては上野・芝・浅草・深川とともに1873(明治6)年に太政官布達によって指定された日本最初の公園のひとつだそうです。

asukayama83a.jpgその飛鳥山公園に保存されているのはD51 853と都電6000形6080号です。ともにしばらく前までは荒れるにまかせるような荒廃した姿を晒していましたが、管理する北区が公園全域の整備とあわせて徹底した修復を行い、あわせて両者ともに立派な屋根が設置されて保存態勢が整えられました。さらに最近になって再び化粧直しが行われ、現在はペンキの塗膜も真新しい素晴らしく綺麗な姿を見ることができます。
▲塗装がやり直されて美しい姿のD51 853。残念ながら屋根の柱が邪魔をして順光側からは撮影しにくい。'08.2.17
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D51 853は1943(昭和18)年鷹取工場製。戦中、戦後を関西で過ごしたのち、長岡、酒田と転じて酒田区で1972(昭和47)年6月14日付けで廃車となっています。北区とはとりたてて縁のある機関車ではありませんが、当時の“SLブーム”を背景に飛鳥山公園へとやってきたようです。

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▲欠品はほとんどなく、給水ポンプ(左)回りの配管なども良くわかりモデラーにとってもありがたい。右は先輪部で、フロントデッキのステップに砂箱のようなものが付けられている。保存機といえども仔細に見るといろいろな発見があるものだ。'08.2.17
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一方の都電6080号はRMライブラリー『東京都電6000形』によれば1949(昭和24)年3月19日入籍の新日国工業製。青山車庫に新製配置ののち、大久保、駒込、荒川車庫と転じ、荒川線のワンマン運転化により1978(昭和53)年4月27日付けで廃車となった車輌です。外観のみならず室内も美しくレストレーションされており、あの“チン・チン”というゴングを鳴らす体験も可能です。

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▲都電6080号の全景。現役時代に前面方向幕が大型化され、窓もサッシ化されているのが特徴。かつては目を覆うほど荒廃してしまっていただけに、さまに見違える姿だ。休日ともなれば多くの親子連れに囲まれて大人気。'08.2.17
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保存から20年30年と歳月を経るにしたがって荒れ果て、挙句の果てには解体されてしまう保存車輌が少なくないなかで、この飛鳥山公園の2輌は実に恵まれていると言えましょう。飛鳥山公園といえば徳川8代将軍・吉宗が享保の改革の一環として桜を植え、今日では都内を代表するお花見の名所としても有名です。あとひと月もすればこの2輌の保存車も万朶の桜花に包まれるはずです。

投稿者 名取紀之 : 2008年02月25日 16:55

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