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2008年02月22日
パタパタの除雪車?
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温暖化を叫ばれながらも今年は例年になく積雪量が多いようで、「今日の一枚」を見ていても“特雪”の勇壮な写真が目をひきます。“ささら電車”こと札幌市交のブルーム式除雪車も大活躍をしており、あとひと月ほど彼らの奮闘は続くに違いありません。
▲これが謎の“パタパタ式”除雪車? ローターの先にゴム製のヒレがついているのがわかる。カマボコ状のボンネット部にはモーターとともにウェイトでも入っているのだろうか…。'75.3.29
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そんななか、ずっと気になっていた太平洋炭礦の“パタパタ式”除雪車(?)のことを思い出しました。釧路臨港鉄道、現在の太平洋石炭販売輸送線(→「太平洋石炭販売輸送を訪ねる」参照)の春採駅の丘の上から一帯に線路を巡らせていた太平洋炭礦(現・釧路コールマイン)の2フィート軌道には、主役のB凸電のほかにもさまざまな得体の知れない(…失礼)車輌たちが蠢いており、それはそれは不思議な光景でした。そして、そのなかでもとりわけ奇妙だったのがパタパタの除雪車(?)です。
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▲こちらはまっとう(?)な回転翼と投雪カバーのついたロータリー式除雪車。自走はできず、太平洋炭礦名物ののっぽ凸電が推進するかたちとなる。'75.3.29
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もともとそれほどの積雪量のない釧路ですが、だからといって脆弱な2フィート軌道にとって除雪は不可欠です。そこで用意されていたのが電動のロータリー式除雪車でした。いっぱしの回転翼を備えたこのロータリー車は、手動のウイングと投雪口まで持ち、まるで国鉄ロータリー車のミニ版のような機能を備えています。その一方、愛嬌のあるキャブの丸窓や、屋根上にちょこんと載せられたパトライトなどは、いかにも炭礦のナローらしい風情を醸し出しており、思わず微笑んでしまう1輌でした。
▲やたらと左右に離れた丸窓とパトライトがご愛嬌。後方にはL電改造の架線修理車が見える。'75.3.29
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▲鋼製ボギー人車と並んだ除雪車。人車は太平洋炭礦の標準型で、かつてはこの人車を連ねた通勤列車も運行されていた。'75.3.29
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ところが、構内を見て回っていると、もう1輌のロータリー車らしき車輌を発見、これが何とも不思議な代物でした。回転軸に取り付けられているのはゴム製のヒレのようなもの。ウイングもカウリングもなく、剥き出しのこのヒレが3列縦列で回転軸に取り付けられています。はじめは何かシールドマシンのようなものかとも思ったのですが、ローターの直後には大きなスノープラウも備えられており、やはりどう考えても「除雪車」に違いありません。
▲ロータリー式除雪車のバックビュー。左側にぶら下がっているコードが機関車からの給電用だろうか。'75.3.29
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想像するに、このゴムのヒレで“パタパタ”と軌道上の雪を飛ばすのでしょうが、かたや“まっとうな”ロータリー車が存在するにも関わらず、なにゆえこんな奇妙な除雪車を作ったのでしょう…。残念ながら、本当に除雪車なのかも含めて真相は聞き漏らしましたが、一度この奇怪な車輌が“パタパタ”と除雪作業に励んでいる姿をこの目で見てみたかったものです。
投稿者 名取紀之 : 2008年02月22日 14:10
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