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2007年11月15日

今なお現役!クハ103‐1。

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▲前面窓、運行表示、行先表示などがステンレス製の太い枠で押さえられ、床下には排障器が取り付けられて、オリジナルの温和な表情から比べると少々印象の変わったクハ103‐1。K603編成の天王寺方先頭車を務める。'07.10.28 日根野電車区 P:RM(新井 正)
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1031n2.jpg私の世代にとって山手線といえばまず思い浮かぶのが103系電車です。ウグイス色(黄緑6号)一色に塗られた103系の時代は、1963(昭和38)年の第一編成登場以来、冷改、ATC高運と変遷しつつも、1988(昭和63)年6月まで実に25年間の長きにわたって続きました。一昨年上野駅ステーションギャラリーで開催させていただいた写真展「山手線1973年夏」『鉄道写真2005』に採録)も、まさに非冷房103系全盛時代の山手線をテーマとしたものです。
▲103系量産車登場時に国鉄が制作した広報用パンフレット表紙。(所蔵:岡田誠一)
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1031n3.jpgそんな103系の量産第一号車であるクハ103−1・2が今なお現役で働いているのをご存知でしょうか。両車は1964(昭和39)年5月28日に蕨にあった日本車輌製造東京支店で誕生しました。つまり今年で車齢43歳、鉄道車輌としてはすでに高齢の域に達しています。しかし現在でもJR西日本日根野電車区K603編成として阪和線を中心に日々運用に就いており、その姿は今や走る“電車史”そのものと言っても過言ではありません。
▲妻裾部にはいまだに「日本国有鉄道」の車籍銘板と「昭和39年 東京 日本車輌」の製造銘板が健在。'07.10.28 日根野電車区 P:RM(新井 正)
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▲スタンションポールこそないものの、「国電」を感じさせる懐かしい客室内(左)と、丸型アナログメーターがずらりと並ぶ運転台(右)。'07.10.28 日根野電車区 P:RM(新井 正)
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今月発売のRM本誌では日根野電車区のご協力を得てこのクハ103−1・2に密着、そのディテールと歩んだ道のりを詳細にご紹介します。山手(池袋区)から京浜東北(下十条区)に転じ、1970年代中盤には関西へと活躍の場を移した両車は、以後30年以上にわたって大阪圏の通勤輸送に活躍を続けることになります。

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▲車内には「クハ103−1」のステッカーもしっかりと残っている(左)。右はJNRのロゴも懐かしい扇風機(Tc3-2)。'07.10.28 日根野電車区 P:RM(新井 正)
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気がついてみるとJR東日本管内に残る103系は仙石線の4輌編成1本のみ。JR東海にも在籍車輌はなく、JR九州所属の1500番代を含めても現存輌数は全国で645輌。そのうちの約9割587輌がJR西日本で活躍を続けており、ことに大阪圏は103系最後の牙城と呼ぶに相応しい状況です。3500輌近くが製造された103系ですが、経年とともに改造に伴う個体差も目立ち、趣味的にはたいへん興味をそそられる存在となっています。次号ではその辺も詳しくご紹介しておりますので、どうかご期待ください。

投稿者 名取紀之 : 2007年11月15日 18:34

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