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2007年10月31日

ウォータールーを去る“ユーロスター”。

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▲ウォータールー駅全景。開業間もない頃の撮影で、パリ行きのユーロスターがまさに発車してゆこうとしている。画面後方には在来列車の発着ホームが見える。第三軌条集電のため架線がないのに注意。'95.10.29 ウォータールー駅 P:名取紀之
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昨日ご紹介した“エキスポ・ナローゲージ”にゆく道すがら、岡山君がセント・パンクラス(St Pancras)駅に寄って写真を撮ってきてくれました。わが国ではほとんど話題にもなっていませんが、実は11月14日からドーバー海峡を越える“ユーロスター”の英国側の発着駅が、これまでのウォータールー(Waterloo)駅からこのセント・パンクラス駅に変更となるのです。

eurostar2n.jpg1994(平成6)年11月14日にユーロトンネルの開業とともに誕生したユーロスターは、海峡を越えて英国内に入ると在来線に乗り入れ、第三軌条集電方式に切り替わってウォータールー駅を目指していました。フランス国内やユーロトンネル内の最高速度300km/hの高速ぶりを堪能して英国内に入った目には、まるで地下鉄の明かり区間を行くような低速ぶり(と言っても額面での最高速度は140km/h)に面食らったものです。これを改善すべく2003(平成15)年9月には高速新線(Channel Tunnel Rail Link=CTRL)が部分開業、パリ〜ロンドン間は最速2時間35分に短縮されましたが、依然として最後のウォータールー駅までの区間は在来線の第三軌条集電に頼っているのが現状です。
▲駅構内では一般列車とは分離されているものの、高速新線までのサウスイースタン線は今日までこのような近郊列車との混走となっていた。'95.10.29 ウォータールー駅 P:名取紀之
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▲11月14日からユーロスターの英国側の玄関となるセント・パンクラス駅ホーム。屋根を支える鋼体は1860年代の建設当時のものがそのまま使われているという。'07.10.27 P:岡山英明

eurostarnewstn2.jpg今回、悲願とも言える高速新線延伸工事が完成し、11月14日からはパリ〜ロンドン間は最速2時間15分(ブリュッセル〜ロンドン間は最速1時間51分)と従来より30分も短縮されますが、それにしても発着駅そのものを変更してしまうとは、わが国ではちょっと考えられないドラスティックな処置です。セント・パンクラス駅はキングスクロス駅と隣り合わせのまさにターミナル。一方、テムズ川東岸のウィータールー駅は、今後は“国際旅客列車”がこなくなってしまい、一気に寂しくなってしまうに違いありません。
▲堂々とした歴史的建造物のセント・パンクラス駅本屋。ユーロスター乗り入れを前に各種工事も追い込みとなっているようだ。'07.10.27 P:岡山英明
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▲パリ北駅でずらりと並んで発車を待つユーロスターたち。手前の3200番代車はフランス側車籍の編成。'95.10.29 パリ北駅 P:名取紀之

改めて考えてみると、架空線式の高速新線がセント・パンクラス駅まで延伸するということは、集電靴を使って第三軌条をゆくユーロスターもあと2週間で見納めということになります。

投稿者 名取紀之 : 18:13

2007年10月30日

エキスポ・ナローゲージ2007から。

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▲トニー・ヒル(Tony Hill)さん作の7㎜スケール(1:43.5)9㎜ゲージのエンドレス・レイアウトより。'07.10.27 P:岡山英明

日本鉄道模型ショウが行われていた27日土曜日、はるか1万キロ彼方のイギリスはロンドン近郊のスワンレーでは、24回目となる“エキスポ・ナローゲージ2007”が開催されていました。ナローゲージのモデル・エキジビションとしてはアメリカの“ナローゲージ・コンベンション”、フランスの“エキスポ・メトリック”(今年からは“RAIL EXPO”)に並ぶ一大イベントです。昨年に続いて今年もヨーロッパに単身赴任中の同期生・岡山英明君が様子を見てきてくれましたので、今日はさっそく最新画像をお目にかけましょう。

ngexpo0702n.jpg会場の“ホワイトオーク・レジャーセンター”はロンドン市内中心部のヴィクトリア駅から近郊電車で30分ほどのケント州スワンレー駅近く。観光客などまず降りることもないような閑静な住宅街の駅です。私はかれこれ12年もご無沙汰していますが、写真を見る限りでは当時とほとんど様子が変わっておらず、「市立体育館みたいな所だな…」と思った第一印象そのままです。
▲会場は今年もスワンレーにある“ホワイトオーク・レジャーセンター”。あたりはすっかり晩秋の気配だ。'07.10.27 P:岡山英明
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▲トニー・ヒルさんの7㎜スケールレイアウト(Belfield Hall)より。右廻りに回転する台の上を車輌が左回りに走り、観客は3種類の背景の中を走る車輌を視線を移さずに鑑賞するという仕掛け。'07.10.27 P:岡山英明

ドーバー海峡をユーロスターで越えてイギリス入りした岡山君、ロンドンでの乗り換えでは地下鉄の週末工事運休のため「キャブ」を利用せねばならないというアクシデントはあったものの、なんとか開場と同時に入場することができたそうです。メールには「皆さん我先と一品物の完成車輌やストラクチャーを売るブースに直行しており、やはりどこの国でも掘り出し物を求めるモデラーの気持ちは同じだと感じた次第です」とあり、身近な光景とオーバーラップして思わず微笑んでしまいました。

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▲メイン会場は昨年同様にバスケットボールコート。右は複合モジュールをコの字型に組み合わせた会場一番の大型レイアウト(Tarrant Valley Railway 4mm scale 9mm gauge by Wimborne MRC)。'07.10.27 P:岡山英明
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▲左は作者が兵役中に東アフリカで見た光景にインスパイヤされたというレイアウト(Eitomo 4mm Scale 9mm gauge by Howard Coulson)。右は陶器工場をモチーフにしたインダストリアル・ナローのHOfレイアウト(Terra Cotta 3.5mm scale 6.7mm gauge by Otto Schouwstra)。'07.10.27 P:岡山英明
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岡山君の印象では昨年に比べて展示レイアウトの数が少なく、来場者もさらに高齢化が目立ったとのこと。写真で見る限りでは“エキスポ・メトリック”に見られるようなギミックや新たなテクニックもなさそうで、今やその面ではわが国の「軽便鉄道模型祭」の方が一歩も二歩も先を行っているように見受けられます。

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▲港を題材にしたレイアウト。狭いスペースながら広がりを感じさせる作品(Port Foxdale 4mm scale 12mm gauge by Robin Winter)。作者がPECOから出版した著作のプロモーション用レイアウトでもある。'07.10.27 P:岡山英明

ところで、ユーロスターでの入国手続きの際、「昨年も同じような時期に英国入国しているな。毎年何しに来るんだ?」と聞かれ、「鉄道模型のコンベンションが毎年10月の最終土曜に行われるので今年も再訪します、と答えたところ、審査官は笑って昨年のスタンプの隣に今回の許可印を押してくれました。それにしてもよく見てますね」と岡山君。彼の地のセキュリティー・チェックはいよいよ厳しさを増してきているようです。

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▲昨年もフランスから出品していたレイアウト“Le Pettit Depot ”=小さな停車場(7mm scale 14&18mm gauge by Escadrille St-Michel)。右はこれも港を題材にしたレイアウトで、コーンウォール地方の漁師港がモチーフ(Crackington Quay 7mm scale 12mm gauge by Roy Parkers)。'07.10.27 P:岡山英明
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さて、この“エキスポ・ナローゲージ”、来年は25周年とあって、今からアニバーサリー・イヤーとしてアナウンスされています。もちろん詳細はまだ決まってはいないようですが、果たしてどんな記念のエキジビションとなるのか、今から楽しみではあります。

投稿者 名取紀之 : 16:04

2007年10月29日

モータ・アシスト式ハイブリッド車輌登場。

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▲世界初の「鉄道車輌用モータ・アシスト式ハイブリッド駆動システムを搭載したJR北海道の試験車。種車は10年前に日高線用に1輌のみ新造されたキハ160-1。P:JR北海道提供

つい先日、鉄道総研が開発した架線・バッテリーハイブリッドLRV「Hi-tram」をご紹介したばかりですが、JR北海道もこのたび世界で初めての「鉄道車輌用モータ・アシスト式ハイブリッド駆動システム」(以下MAハイブリッド駆動システム)を搭載したハイブリッド車輌を開発しました。“ハイブリッド車輌”と言うと最近ではJR東日本が小海線で実用化しているキハE200形が思い浮かびますが、キハE200がディーゼルエンジンがアシストする基本的には“電車”(電気式ディーゼル動車)なのに対し、こちらはモーターがアシストする“気動車”です。

kiha160n12.jpg(株)日立ニコトランスミッションと共同で開発されたこの駆動システムは、JR北海道の発表によると以下のような特徴があります。
(1)低速域ではエンジンを使わず、モーターによる走行が可能で、駅出発時の騒音を低減。
(2)アクティブシフト変速機により駆動効率が向上(従来の気動車と比較して15から20%の燃費改善)し、かつブレーキエネルギーをモーターで回生(電力に変換、再利用)するため、動力性能を向上させることが可能。
(3)エンジンの動力と、バッテリー、コンバータ/インバータ、モーターから得られる動力を協調させ、コストパフォーマンスが向上。
(4)変速時のショックをモーターが連続的に吸収しながら変速するため、乗心地が向上。
(5)排気ガス中の二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)を低減でき環境に優しい。
▲車体側面には“Innovative Technology Train”(ITT)のロゴが大きく浮かび上がっている。ITTは3つのサブシステム①複合車体傾斜システム(Cooperative Tilting)、②ハイブリッド駆動システム(Hybrid Traction)、③軽量車体システム(Reduced Track Load)を有する次世代車輌の愛称でもあるという。
P:JR北海道提供

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▲駆動システムの動作パターン例。(JR北海道提供)

MAハイブリッド駆動システムは、モーターを持ったアクティブシフト変速機、コンバータ/インバータ、バッテリー及び制御装置で構成され、車輪への動力は、エンジンからアクティブシフト変速機を介する方法、モーターから変速機を介する方法、および、その両方を併用する方法があります。さらにブレーキ時はモーターを発電機としてバッテリに充電する回生が可能です。走行パターンは下図でおわかりになるように、①モーター走行、②エンジン走行、③モータとエンジンを併用したモーターアシスト走行、④回生の4種類を使いわける形となります。

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▲各駆動システムとの比較。中央がモータ・アシスト式ハイブリッド駆動システム搭載車輌の例。(JR北海道提供)

このモータ・アシスト式ハイブリッド駆動の場合、従来の車輌を比較的容易に改造できるほか、シリーズハイブリッド方式と比べてバッテリーを小さくできるのも、耐寒対策が不可欠な北海道としては大きなメリットでしょう。
発表によると来月から来年1月頃まで営業線区での走行試験を行い、車輌性能の確認や燃費測定を行う計画だそうで、本誌次号の誌上でまた詳しくお目にかけられると思います。

投稿者 名取紀之 : 19:38

2007年10月28日

飯山線座談会「蒸気機関車が走った頃」。

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▲飯山線は千曲川の河岸段丘にへばりつくように走る。豊野〜十日町間は飯山鉄道が建設した私鉄線だっただけに、200Rを切る急曲線もある険しい線形だ。P:笹本健次
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1921(大正10)年に豊野〜飯山間で開業した飯山鉄道が越後外丸(現・津南)まで延伸したのが1927(昭和2)年8月。今年でちょうど80周年を迎えます。地元の新潟県津南町では、これを機会に飯山地域における重要な交通機関として人々の生活を支えてきた飯山線を見つめ直し、歴史的変遷と地域の交わりを大きく取り上げ、未来の飯山線のあり方を提言しようと、「農と縄文の体験実習館 なじょもん」で秋季企画展「飯山線が織り成す歴史と文化」を開催中(10月20日〜12月16日)です。

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iiyamaki100n2.jpg企画展では多くの皆さんから寄せられたさまざまな年代の飯山線の写真展が開催されるほか、飯山鉄道開業にかかわる資料、津南町町内4駅=足滝、越後田中、越後外丸(現在津南),越後鹿渡駅の開業にかかわる資料、昭和30年代以降の行き先表示板、切符、時刻表、津南駅構内備品の展示、さらには模型ジオラマの展示やライブスチームの運転(10:00〜15:30)なども予定されているそうです。
▲“特雪”出動! キ164を押すC56 131〔長〕とC12 199。デフ付きのC12 199は木曽福島区からの応援機。'72.2 P:笹本健次
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iiyamaki100n4n.jpgまた、来週の11月3日には町内恒例行事の「なじょもんバザール」の一環として、ミニシンポジウム「座談会蒸気機関車が走った頃」が開催されます。十日町市、飯山市、長野市にお住まいの、飯山線の蒸気機関車に乗務されていたもと機関士の方3名にお出でいただき、蒸機時代のお話をお聞きする催しです。僭越ながらコーディネーターとして私が司会進行を務めさせていただきますので、ぜひお立ち寄りいただければと思います。
■「座談会蒸気機関車が走った頃」
11月3日・13時30分〜15時30分

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ところで、個人的には飯山線の越後川口方に乗車するのはほんとうに久しぶりです。蒸気機関車時代も撮影はもっぱら豊野〜飯山間で('06年1月14日付け本ブログ参照)、定期の貨物列車が1往復しか設定されていない川口方に足を踏み入れることはありませんでした。ただこの飯山線川口方こそ豪雪のメッカで、1945(昭和20)年2月12日には森宮野原駅で実に7メートル85センチの観測史上最高積雪量を記録しています。そんな信じがたい豪雪との闘いぶりも座談会でたっぷりとお伺いできればと考えています。
▲昭和40年代初頭までの飯山線は混合列車王国だった。特徴的なツララ切りを鬣のように掲げて上り列車と交換するC56 111〔飯〕。画面右端に飯山機関区が見える。'67.3.12 飯山 P:笹本健次
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▲飯山鉄道キハニ1〜5竣功図。買収後は形式番号も変わらず“私鉄買収気動車”として国鉄で活躍したが、戦後間もなく揃って上田丸子電鉄に引き継がれ、一部は電車化されるという数奇な運命を辿った。
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さらにお出でいただくお3方の中には戦前の飯山鉄道時代からお務めの方もおられ、買収以前のお話も伺えたらと期待しています。飯山鉄道は開業以来8年の歳月をかけて十日町まで延伸、越後川口からの鉄道省十日町線と接続して1929(昭和4)年9月に現在の飯山線全線が形作られましたが、会社としては1944(昭和19)年6月1日にいわゆる戦時買収されて消え去ってしまいました。そんな私鉄時代の飯山線の姿も、オーラルヒストリーとして記録に残すことができれば望外のよろこびです。
■農と縄文の体験実習館 なじょもん
JR飯山線津南駅よりタクシー 15分
JR越後鹿渡駅より徒歩    50分
越後湯沢から急行バス森宮野原行き・十二ノ木バス停下車徒歩20分
十日町からバス津南行き。卯ノ木上口バス停下車徒歩15分
観覧料   一般〜高校生・300円
中学生〜小学生まで200円
未就学児無料

なじょもんホームページ:http://www.najomon.com/

投稿者 名取紀之 : 16:24

2007年10月27日

28回を迎えた日本鉄道模型ショウ。

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▲会場中央に設置された巨大な集合式レイアウトを快走する500系新幹線。'07.10.27

今年で28回目を迎える「日本鉄道模型ショウ」が今日から京急蒲田駅近くの大田区産業プラザ(PIO)で始まりました。台風20号の接近が伝えられるあいにくの天候でしたが、それでも開場と同時に多くのモデラーがつめ掛け、終日熱気に包まれていました。
昨年の様子はこちら
一昨年の様子はこちら

tetumoren0713.jpg近年では東京に限らず鉄道模型のショーが数多く開催されていますが、その中でもいわば“老舗”のこの「日本鉄道模型ショウ」は、日本鉄道模型連合会(JMRA)加盟メーカーを中心とした、どちらかというと1/80、1/87スケール中心のコンストラクターズ・ショーです。それだけに、なかなか手に入りにくいブラスキットや、ショップでは目にできない珍品やパーツなどにも出会え、また、メーカーの皆さんとエンドユーザーが直接会話できるのも大きな魅力と言えるでしょう。
▲日本鉄道模型連合会自らが製作した集合式レイアウトだけあって、台枠の造作や接合部のジョイントなどにも見るべき点が多い。'07.10.27
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▲レイルロードの新製品東急8500系。これまでのノウハウを集大成したエッチングキットで、試作品が展示されていた。'07.10.27

tetumoren0712.jpg今年は会場中央に日本鉄道模型連合会自らが製作した16.5ミリゲージの巨大な集合式レイアウトが登場。シーナリィやストラクチャーなどは未完成ながら、カントも設定された本格的なものです。9ミリゲージならまだしも、16.5ミリゲージでこれだけのスケール線路延長を確保することは個人ではほとんど不可能ですから、長大編成が快調に走る姿には多くのファンが見とれていました。
▲その床下機器はなんと床板と一体のエッチング板となっている。それぞれの機器を折り曲げて箱状にし、床板のスリットに嵌め込んで組み立てる。'07.10.27
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▲あーすコンサルのブースで見かけた珍しいマダガスカルのミシュラン“グース”(1/45)。缶詰のブリキを使ったワンオフだが、今後量産、動力化して販売の予定もあるとか…。'07.10.27

もちろん弊社も一角に販売ブースを設けさせていただき、なかなかお手に取ってご覧いただく機会のない書籍類もすべてお求めいただけるようになっております。また、『貨物鉄道百三十年史』など、ホビダスダイレクト取扱品もあわせて実物をご覧いただけますので、会場にお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。

tetumoren0714.jpg会場2階の小展示ホールでは「入換コンテスト」や5インチ乗用電車の運転など、ご家族向けのイベントも行われています。この「日本鉄道模型ショウ」、明日(最終日)は10時から17時までの開催。入場料1000円(保護者同伴の小学生以下無料)で市価500円の立派な記念誌もついてきます。幸い明日28日(日曜日)は台風一過の秋晴れに恵まれそうですので、ぜひ足を向けてみられてはいかがでしょうか。
▲会場にはこんな珍品も。103系(ATCタイプⅢ)の運転台実物で、お値段は50万円也。'07.10.27
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日本鉄道模型ショウ
・10月27日(土曜日)/10月28日(日曜日・10:00〜17:00)
・大田区産業プラザ(PIO) 東京都大田区南蒲田1-20-20
京浜急行京急蒲田駅東口より徒歩4分/JR京浜東北線蒲田駅より徒歩12分

投稿者 名取紀之 : 22:52

2007年10月26日

鉄道総研が架線・バッテリーハイブリッドLRV「Hi-tram」を公開。

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▲11月からは札幌での試験が予定される「Hi-tram」(ハイ!トラム)。この愛称は架線とバッテリーのHybrid走行による架線区間と無架線区間、軌道線と鉄道線といった相互直通運用(Interoperable)を行うトラム、の頭文字をとり、あわせて高い加減速度による元気な走行を期して命名されたもの。ちなみに形式名の「2」は元豊橋鉄道3300形の実験車に続く2番目という意味である。'07.10.25 鉄道総研 P:RM(高橋一嘉)
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鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が開発した新しい架線・バッテリーハイブリッドLRV「Hi-tram」(形式LH02)が完成、昨日報道公開されました。これまでにも鉄道総研では元豊橋鉄道モ3300形を使用してリチウムイオン二次電池搭載による架線レス車輌やハイブリッド車輌の開発を続けてきましたが、今回は鉄道車輌のハイブリッド化を進めるにあたり実用化に必要な各種技術を開発するため、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託を受けて新造車輌が製作されました。

souken12n.jpg改めて架線・バッテリーハイブリッド車輌について紹介すると、従来のようなパンタグラフを介した架線集電による走行と、自車搭載のリチウムイオン二次電池によるバッテリー走行の双方を可能とした電車です。つまり、充電さえできれば架線がなくても走行可能というわけで、例えば従来の電化区間から延長する形で新線を建設する場合は、電化区間でパンタグラフから充電、新線区間ではバッテリー走行ということが可能になります。また、完全な新線建設の場合なら、必要に応じて停留場などに急速充電用の設備を設置すれば、そこに停車中にパンタグラフから充電、走行中はやはりパンタグラフを下げてバッテリー走行ということも可能になります。これにより新線建設に際しての架線設備の設置が不要になり、都市景観の向上にも寄与できるというわけです。もちろん、制動時の回生電力はバッテリーに充電され、再利用されるのも大きな特徴で、回生ブレーキに不向きな列車密度の小さい線区にも有効です。
▲運転室背後に設置されたリチウムイオン二次電池(カバーを外した状態)。運転席直後に縦長に見えるのも同じくバッテリーである。'07.10.25 鉄道総研 P:RM(高橋一嘉)
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▲ロングシートが配置された超低床構造の客室部分。先代の実験車のような客室部分への制御器やバッテリーなどの設置はなくなり、客室を見る限りは営業車とほとんど相違ない。窓上に見えるのはバッテリーやパンタグラフの状況を表示するディスプレイ。'07.10.25 鉄道総研 P:RM(高橋一嘉)
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今回新造されたLH02はLRVながら鉄道線への直通運転も想定して開発されたもので、架線電圧は直流1500Vおよび600Vの複電圧仕様、最高速度は70km/hとなっています。製造は東急車輛・アルナ車両で、車体は客室部分を超低床構造とした伊予鉄道2100形に近いレイアウトのボギー車となっています。車内は実験車輌ながら客室部分は完全に確保されており、リチウムイオン二次電池は運転席前方および背後床面にコンパクトに搭載されました。客室窓上にはバッテリーなどの状況やGPS情報を表示するディスプレイが設置されているものの、それ以外は営業車とほとんど変わらない仕上がりとなっており、降車知らせボタンまで設置されています。

souken13n.jpg注目されるバッテリー走行ですが、鉄道総研内での実験では1回の充電で30km程度の走行が可能で、回生電力は加速時に使用した電力の70%程度が制動時にバッテリーに回収されているとのことです。また、急速充電中はバッテリーの温度が上昇しますが、これが65℃を超えないようにするためセルの配置や冷却方法などが検討された結果、直流1500Vの剛体架線から1000アンペア-40秒以上および500アンペア-3分以上の充電でも所定の範囲内に抑えられているとのことです。
▲運転席前方窓下、黒い部分もリチウムイオン二次電池の列。'07.10.25 鉄道総研 P:RM(高橋一嘉)
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▲総研内の実験線をバッテリー走行中のLH02。走行中にパンタグラフ集電とバッテリー走行を切り替え、パンタグラフを昇降することも可能である(昇降時はもちろんバッテリー走行)。ちなみに台車はカバーで隠れて見えないが、住友金属製のコイルばね台車で、形式はFS601である。'07.10.25 鉄道総研 P:RM(高橋一嘉)
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▲車内に貼られた東急車輛とアルナ車両の銘板(左)。右は車体裾部にペイントされた検査標記。'07.10.25 鉄道総研 P:RM(高橋一嘉)
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■LH02形主要諸元表
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さらに注目されるのは、このLH02が実際に営業路線を借りての試験運転に供されることです。場所は札幌市電で、期間は11月から来年3月まで。札幌では主に省エネ効果(従来車輌との消費電力の比較)や、冬季の機器・バッテリーの耐久性が試験されるとのことで、残念ながら営業運転は行わないとのことですが、冬の札幌の街を行くLRVはファンのみならず多くの市民の注目の的となることでしょう。

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▲急速充電するLH02をアニメーションでご覧あれ。ちょっと判りにくいが、急速充電の設備はパンタグラフ1個分程度の短い剛体架線。車内のモニターで見ていると、あっという間にバッテリーが充電されていく。なお、札幌には急速充電の設備は設置されず、1時間程度かけて充電が行われる予定。'07.10.25 鉄道総研 P:RM(高橋一嘉)

投稿者 名取紀之 : 17:53

2007年10月25日

来週は王滝村「森林鉄道フェスティバル」。

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▲2回目となる「森林鉄道フェスティバル」に向けて軌道の延長整備が続く松原スポーツ公園。作業用に使われているのは改軌した立山砂防軌道の5t機。P:りんてつ倶楽部提供

来週末、11月3・4日の連休に、紅葉真っ盛りの木曽・王滝村で、2年ぶりに「2007森林鉄道フェスティバル」が開催されます。2005(平成17)年5月に行われた前回のフェスティバルの際は保存車輌の保管場所が旧田島停車場構内でしたが、現在は松原スポーツ公園に移っており(昨年3月2付け本ブログ参照)、今回は同公園を主会場としての開催です。

shinrin1.jpg松原スポーツ公園は牧尾ダム堆砂事業により埋め立て再整備され、当時の軌道敷より約20m高くなっていますが、この新たに整備された公園には立派な機関庫も誂えられており、“りんてつ倶楽部”の皆さんを中心とした保存運転線の敷設も、はやくも延長400mを超すまでになっています。今回は新たな試みとして、森林鉄道の主役であった運材列車の復活が計画されているそうです。運材台車を修復し、木曽ヒノキを運搬した姿が往年さながらに再現されます。木曽森林管理署と王滝林業有限会社の協力で本物の原木を借用、5mの木曽ヒノキ材素材を積載した3輌編成の運材台車が保存軌道を走ります。
■4日(日)9:30〜15:00
※1時間に1回程度の運行を予定。
▲松原スポーツ公園の真新しい車庫にずらりと並んだ車輌たち。P:りんてつ倶楽部提供

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▲りんてつ倶楽部の会員を中心に線路の延長作業が行われている。現在では総延長400mほどにまで延伸することができたという。P:りんてつ倶楽部提供

もうひとつ見逃せないのが、20名ほどの著名な林鉄ファンの協力による往時の貴重なパネル写真展です。「思い出の森林鉄道」と名づけられたこの写真展、昭和30年代から廃線までの未発表写真を含む貴重なコレクションが一同に会するもので、森林鉄道ファンにとっては垂涎の的に違いありません。なお、当日までこの写真展の特設ホームページも設けられており、こちらも必見です。
■3日(土)12:00〜15:00
■4日(日)9:00〜15:00

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▲乗車体験会用に誂えられた座席車(?)と、整備が完了して綺麗になった姿でお披露目が予定されている関電のモーターカー。P:りんてつ倶楽部提供
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一昨年に引き続いて、 『木曽谷の森林鉄道』の著者・西 裕之さんによる「木曽森林鉄道の魅力を語る」と題した特別講演も予定されています。
■3日(土)16:00〜17:30 会場 保健福祉センター

shinrin2.jpgまた「懐かしの沿線探訪ツアー」と銘打たれた廃線跡バスツアーも企画されています。1942(昭和17)年に完成した日本の近代土木遺産である三浦ダムまで、当時の営林署関係職員が思い出を語りつつ、紅葉の廃線跡を辿ります。
■3日(土)12:30〜15:30 集合 12:00村公民館前
■定員:20名予約制(予約は実行委員会0264-48−2134)
■参加費 1000円(バス代・資料・記念品)
(協力:関西電力、王滝村公民館共催)
▲生え抜きの131号機の牽く空車列車。今回はこの運材台車の上に薫り高い木曽ヒノキの原木が搭載される予定。P:りんてつ倶楽部提供

このほかにもお馴染み木曽モジュール倶楽部(KMC)の皆さんによる鉄道模型ジオラマ公開運転(3日/土12:00〜15:00、4日/日9:00〜15:00)、特別に準備されたトロッコ客車を使用しての森林鉄道体験試乗会(3日/土12:00〜15:00、4日/日9:00〜15:00)、ライブスチーム乗車会(4日/日9:00〜15:00)、 森林鉄道関係オリジナルグッズ販売(3日/土12:00〜15:00、4日/日9:00〜15:00)、なども予定されており、林鉄ファンならずとも楽しい2日間になりそうです。 なお、松原スポーツ公園会場へは王滝村公民館前から無料シャトルバスが運行される予定だそうです。(木曽福島から王滝村へのアクセスはこちら

■問合せ先  2007森林鉄道フェスティバル実行委員会
  〒 397-0201 長野県木曽郡王滝村2758番地3
    王滝村教育委員会内
   TEL  0264-48-2134   FAX  0264-48-1030

投稿者 名取紀之 : 18:10

2007年10月24日

“ハイグレード車両”E655系に試乗。

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▲大宮駅7番線に颯爽と入線するE655系の試乗列車9348M。ダークブラウンをベースに3本の金色のラインを配した車体塗色は、他の車輌にはない荘厳な雰囲気を醸し出している。'07.10.24
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親しくしていただいているJR上層部の方から個人的にお招きをいただき、先日完成したばかりの“ハイグレード車両”E655系に試乗してきました。大宮から上野までと、乗車時間としては24分ほどのささやかなミニトリップでしたが、出発前には各車内の内覧時間も充分にいただき、文字通り“ハイグレード”な設備を堪能することができました。

e655n102.jpgすでにE655系に関しては本誌10月号11月号で詳しくご紹介し、本ブログの7月24日付けでもその概要をお伝えしておりますので、改めての説明は省かせていただきますが、JR東日本が足かけ5年の歳月をかけて開発したこれまでに例をみない高級車輌です。しかも特別車輌E655-1(TR)が別途に用意されており、このTR車を組み込むことによって「お召列車」として運行することも前提として開発されています。言い方をかえれば、お召列車として使われる編成の一部に乗車できるわけで、営業開始後の人気のほどは今から想像に難くありません。
▲本日の試乗会のパス。もちろんE655系とコーディネートされたデザイン。'07.10.24
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e655n104.jpgさて、車内に入ってまず感じたのは、鉄道車輌というよりは高級ホテルのような独特の雰囲気です。ことに機器室が左右にあるデッキ部は、周囲に窓がないこともあってまるでホテル客室階の廊下のようなイメージです。全席が1列+2列配置となった座席はシートピッチ1160㎜。電動式のリクライニング機構、レッグレスト機構も驚くほど静粛かつスムースで、ことに3号車の9席のみに奢られた革張りのシートは、日本の鉄道車輌史上最も高級感溢れるものでしょう。
▲各乗車口にはアテンダントが立つ。時ならぬ試乗列車の出現に隣のホームのお客さんも興味津々。'07.10.24
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▲“ハイグレード車両”のなかでもとりわけハイグレードな3号車の革張腰掛(左)と、他号車のシート(右)。'07.10.24
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▲今回の試乗会では残念ながら3号車のVIP室は公開されなかったが、その廊下だけでも高級ホテルを思わせる。ことに絨毯の毛足の深さは感激もの。'07.10.24
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▲全席にタッチパネル式の液晶モニターが備わり、車内販売等もこのパネルからオーダーができるようになっている。'07.10.24

e655n108.jpgさらに興味深いのは全座席に設けられている8.4インチのタッチパネル式液晶モニターです。デジタル放送、ビデオ・音楽放送、ゲーム、運転台カメラからのライブ映像などのほか、飲み物や食事、さらにはお土産ものまでもがこのタッチパネルで注文できるようになっています。この面白さは本来“動画”でお目にかけるとわかりやすいかと思いますが、残念ながらムービーを持参していなかったため、今日は静止画のアニメーションでご覧いただきましょう。
▲モニターではリアルタイムに前面展望も楽しむこともできる。'07.10.24
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▲液晶モニターでの車内サービスオーダーをアニメーションで疑似体験していただこう。グッズまで購入できる。

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▲公式リーフレットより。「お召列車」として使用される時は3号車と4号車の間に「特別車両」E655-1が組み込まれる。
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この注目の“ハイグレード車両”E655系、11月後半には団体臨時列車として初めての営業運転に充当される予定です。特別な中でも群を抜いて特別な車輌だけに、おいそれと乗車することはできないでしょうが、こんな夢の車輌の存在そのものが嬉しい限りです。

投稿者 名取紀之 : 19:37

2007年10月23日

横浜市営地下鉄10000形量産車を公開。

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▲量産車(左)と先行車(右)。わずかな差なので判りづらいが、尾灯が車体中央側に拡大されている。'07.10.19 川和車両基地 P:RM(高橋一嘉)
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3月19日付け本ブログで先行車をご紹介した横浜市交通局10000形の量産車が、10月19日に報道公開されました。3月の記事でもご紹介したように、この10000形は来年3月末の開業を予定する横浜高速鉄道4号線(グリーンライン)用の電車です。グリーンラインは中山〜日吉間13.1kmを結ぶ路線で、現在のブルーラインと共に港北ニュータウンから東京方面への重要な足となります。

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▲グリーンラインという路線名に合わせカラーバンドはグリーンとなった10000形量産車。先行車では先頭車の運転室背後、側開戸横にあった吸気口は廃止されている。'07.10.19 川和車両基地 P:RM(高橋一嘉)
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shi10000n13.jpgさて、今回された量産車は、先行車に比べ側窓横のカラーバンドが青系から緑系のものに変更されました。これは言うまでもなく路線名に合わせたもので、先行車も変更される予定とのことです。このほか、外観上では前面下部の尾灯開口部を車体中央側に拡大されたほか、先頭車側開戸横の換気用吸気口が廃止されており、これらは先行車には反映されないため、開業後も先行車との識別点になるでしょう。
▲車内全体のイメージは先行車と変わりないが、側扉上部左右の液晶表示器カバーは角のRが大きいRタイプに変更、袖仕切りのガラスも取り付け方法が変更され、ガラスの周囲に枠が見えるようになった。'07.10.19 川和車両基地 P:RM(高橋一嘉)
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一方、車内では座席袖仕切りのガラス取り付けが交換しやすい構造に変更されたほか、側扉両側の液晶表示器のカバーが角のRの大きいものに変更されています。このうち後者については先行車も交換されるとのことです。

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▲横浜市都筑区内の川和車両基地に並んだ10000形電車。この基地は人工地盤上に造られており、下は横を流れる鶴見川の洪水に備えた遊水池となっている。'07.10.19 川和車両基地 P:RM(高橋一嘉)
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既報の通り来年6月には東急目黒線も日吉まで延伸開業する予定となっており、このグリーンラインの開業によって、港北ニュータウンの利便性は格段に向上することになります。

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▲主要諸元表および開業後の横浜市営地下鉄路線図。(横浜市交通局パンフレットより)
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投稿者 名取紀之 : 19:39

2007年10月22日

前原さんと「門デフ」C57を撮りにゆく。(下)

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▲すっかり綺麗になった保存車輌たちが久しぶりに屋外に出された。六甲山中から故郷・頸城に戻って3年、荒廃していた木造車輌も見違えるほど綺麗に復元されている。'07.10.20 百間町

鯨波の撮影ポイントから直江津運輸区に向かう道すがら、ちょうど一般公開されている頸城鉄道のコッペルを見に、もと百間町車庫を利用して設置されている「頸城鉄道展示資料館」を訪ねました。当日は「直江津〜柏崎間鉄道開通110周年記念イベント」の一環として直江津駅からシャトルバスも運行されており、すでに会場は多くのファンで賑わっていました。

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▲昔も今も変わらぬ頸城のシンボルであるコッペルの2号機。1911(明治44)年製というからあと4年で100歳を迎えることになる。'07.10.20 百間町
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kubiki07n3.jpg六甲山中に保管されていた頸城鉄道の車輌たち(DC92、ホジ3、ハ6など)が奇跡の帰還を遂げたのは3年前の2004(平成16)年6月('05年6月20日付け本ブログ参照)。頸城商工会の村おこし活動としてスタートした保存・復元活動も、今ではNPO法人「くびきのお宝のこす会」として文字通り軌道にのり、昨年夏に伺った際('06年10月7日付け本ブログ参照)はまだ修復途中だったホジなど3輌も見違えるように綺麗にレストレーションされて公開されていました。会場では副会長の村椿 明さんにご案内いただき、前原さんも興味津々でその説明に聞き入っておられました。
▲2号機のバックビュー。この日も東京や大阪から遠路はるばる多くのファンがやって来ていた。'07.10.20 百間町
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▲興味深そうにコッペル2号機を観察する前原さん(左)。このあと形式写真撮影のためにロッドをさげることになり、前原さんも一緒になって皆でコッペルを押す(右)。'07.10.20 百間町 P:尾藤千秋
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昨年までは構内に置きっぱなしになっていた転車台も、展示資料館内に新たに作られたピットに設置され、現役時代さながらに回転する様子が見られます。しかもその上には地元の子供たちが作った張り子のコッペルが…。いかにも地域の手作りのイベントらしい温かさに包まれた会場です。

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▲現役と見まごうばかりにレストアされたDC92はすぐにでも動きだしそう(左)。右は見事に復元されたハ6。もと魚沼鉄道の2軸客車で、兄弟にあたるハ5は新潟県立自然科学館に保存されている。'07.10.20 百間町
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さて、撮影が一段落した頃から急に風が強くなり、イベントスタッフの皆さんもテントの撤収やらなにやらおおわらわの様子に…。私たちもこれ以上お手を煩わせてはと早々に百間町を辞して直江津運輸区に向かうことにしましたが、実はこの風が数時間後に行く手を阻むことになります。

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▲デッキ付き木造客車を気動車化したという世にも不思議なホジ3の車内。コッペルとともに頸城を代表するこの車輌の整備も進んでいる。'07.10.20 百間町

塚山→鯨波→頸城→直江津運輸区と実に充実した時間を過ごし、あとは帰るばかりと乗り込んだのは直江津17:01発の1017M「はくたか17号」。ところが定時で到着したものの、乗り込んださきから北越急行線内の強風で抑止、結局運転再開まで1時間50分も待たされることとなってしまいました。

kubiki07n7.jpg幸い前原さんもこの日は完全にオフ。今日中に帰京できればということで、すっかり空いてしまった車内(もちろん普通車)で、山下と3人、缶ビールと柿の種でささやかな“反省会”です。「3次型の門デフ」しかも新潟の門デフとあって多少は懐疑的だった3人も、実物を目の当たりにしてからは大絶賛。前原さんも本当によくぞ実現してくれましたよね、と感激収まらぬ様子です。唯一の門デフ+スノープラウ装備だった福知山の11号機になぞらえて、今度は雪の磐西でやってくれないかな、などと3人の勝手な“夢”も飛び出して、逆にあっという間の1時間50分でした。
▲ホジ3の前で記念撮影。中央はお世話になったNPO法人くびきのお宝のこす会副会長の村椿 明さん。'07.10.20 百間町
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つい先ごろ、三十数年来封印してきた鉄道模型を復活させ、まずは一番のお気に入りC55 57を買ってしまったという前原さん。翌朝テレビをつけると「サンデープロジェクト」に生出演して田原総一朗さんと“激論”を戦わせる副代表としての姿が…。前夜とは別人のようなその姿に、かえって「趣味」の大切さを再認識させてもらったような気がします。

投稿者 名取紀之 : 15:30

2007年10月21日

前原さんと「門デフ」C57を撮りにゆく。(上)

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▲冬の訪れを予感させる日本海をバックに一路直江津へと向う「SLえちご日本海号」。「門デフ」のシルエットがひときわ映える。'07.10.20 鯨波ー青海川
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「門デフ」となったC57 180号機をぜひ撮りたいのですが、20日の土曜日であれば何とかスケジュール調整がつきそうなのでご一緒いただけませんか…前原誠司さんからそんなメールをいただいたのは、かれこれ2週間ほど前のことでした。

c57180n12n.jpg改めてご紹介するまでもなく、前原誠司さんは衆議院議員で現在は民主党の副代表。その一方で小学生の頃からのたいへんな蒸機ファンで、『国鉄時代』4号にもご寄稿いただいているので、その熱意と半端でない知識の深さはすでにご存知の方も少なくないはずです。その前原さんがとりわけシンパシーを感じてきたのがC55、C57といったライトパシ、しかもC55 57を頂点とする「門デフ」装備機です。それだけに今回のC57 180の「門デフ」改装にはまさに居ても立ってもいられず、超多忙なスケジュールを調整しての日帰り撮影行というわけです。
▲右から前原さん、私、『国鉄時代』の山下、そして現地でのアテンドをして下さった会津善和さん。会津さんは長年JR東日本のオフィシャル記録映像を撮り続けてこられたムービーのプロ。'07.10.20 鯨波ー青海川
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日頃から親しくさせていただいている『国鉄時代』編集担当の山下がさっそく計画を立案、前原さんと私が早朝の新幹線で長岡に向かい、前夜に現地入りしてレンタカーを調達していた山下が長岡駅まで迎えに出ることになりました。お目当ての「SLえちご日本海号」は途中の柏崎で一時間近く停車するため、最初に塚山峠で撮影後、定番の鯨波-青海川間に移動しようというプランです。

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▲「SLえちご日本海号」で到着後、直江津運輸区で一般公開された180号機の晴れ姿。「門デフ」は後ろ斜め7:3のアングルも実に決まる。'07.10.20
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c57180n24n.jpg前夜までの豪雨もすっかり止み、薄日も差すまずまずの天気のなか、最初の撮影地となる塚山-長鳥間の塚山峠へ。峠とはいうものの、登りは2キロほど。しかも塚山隧道をサミットに最急でも11.1‰と、C57にとってはほとんど苦にならない程度の勾配だけに、「SLえちご日本海号」は白煙を残して軽快に走り去ってゆきました。それでも渋海川橋梁先の築堤をサイドぎみから狙うアングルからは「門デフ」がはっきり見え、前原さんも手ごたえ充分の様子。余韻に浸る間もなく、次の撮影地鯨波へと向かいます。
▲お目当ての「SLえちご日本海号」の通過を前に、「トワイライトエクスプレス」を見送る前原さん。'07.10.20 塚山ー長鳥
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▲直江津は新潟県の鉄道発祥の地。ただ、かつてはその規模を誇った旧直江津機関区(本誌連載“「SL甲組」の肖像”直江津機関区参照)の扇形庫も今やかろうじて4線分を残すのみ。'07.10.20 直江津運輸区

鯨波駅を出て延長140mと短い鯨波隧道を潜って弁天島をのぞむ海岸に踊り出る32キロポスト付近は、今回の運転区間随一のハイライト。それだけにゆうに百人を超すファンが詰め掛けていました。本来は鯨波隧道を出ると9‰の下り勾配ですが、サービスなのかそれなりの煙も出してくれ、これまた大満足の撮影となりました。

c57180n21n.jpg「SLえちご日本海号」の運転はこの日は直江津まで。C57 180は直江津運輸区でいわゆる“マルヨ”ののち、翌21日(日曜日)に下り「SLえちご日本海号」を牽いて新井から長岡に戻る運用です。直江津運輸区ではC57入区後、夕方までイベントを兼ねた一般公開が実施されており、じっくりと「門デフ」を愛でるためにこの一般公開に伺うことにしました。事前にお話していたこともあって長井区長自らが案内してくださり、すっかりスタイリッシュになった180号機を入庫まで見届けることができました。
▲扇形庫内で明日の運転に備えて整備が続く。こんなショットでも「門デフ」の存在感は抜群。'07.10.20 直江津運輸区
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前原さんは握手や記念写真を求める来場者に気軽に応じながらも、1974(昭和49)年以来という目の前の生きた「門デフ」に大感激の様子。ご自身の趣味の原点だった遠い日の南九州へと思いを馳せられているようでした。

投稿者 名取紀之 : 13:15

2007年10月20日

小田急新型ロマンスカーMSEを公開。(下)

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昨日に続いて、小田急電鉄の新型ロマンスカー“MSE”をご紹介いたしましょう。地下鉄線内でも空と海のさわやかさ、明るさを感じさせるとされる車体基調色「フェルメールブルー」は、非常に微妙な色調で、角度や光線状態によってかなり印象が異なってくるようです。

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▲VSEに似た造型の流線型側正面と、分割併合のため中央に貫通路を持つTc1'車。ちなみにご覧のようにフェルメールブルーは角度や光線状態によって微妙に印象が変わる。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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▲2号車(M4)の外観。パンタグラフは2・3号車(M4、M3)に搭載されている。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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▲流線型側運転台(左)と中央に貫通路を持つTc1'車の運転台(右)。運転台のコンソールは同じく千代田線乗り入れ用の4000形と同様のものが用いられている。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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mse.cafen.jpg発表された運転計画のなかで驚かされたのは、昨年の製作開始発表当初は東京メトロ千代田線湯島駅が起点とされていたものが、北千住、さらには新木場発着とされた点です。逆に千代田線内の停車駅は北千住・大手町・霞ケ関・表参道の4駅となり、湯島は通過となってしまいました。
→3号車に設備されている「カフェ」。同じく3号車には自動販売機も設けられている。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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▲腰掛肩部上面に付けられた手掛けにもMSEのロゴが記されている。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)

mse.usb.jpg民鉄の有料特急が山手線に接するターミナル駅より内側の都心部に乗り入れるのも有史以来これが初めてのことですが、一般の通勤電車では地下鉄との直通運転が日常化している昨今ですから、他の有料特急を運行する民鉄でも同様の可能性を秘めていると言えるわけで、今後、この事例が他社に波及するのかも気になるところです。
▲報道発表でノベルティーとして配布された特製USB。
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▲同じく報道発表の際の“お土産”でいただいたMSEクッキー。まだ賞味させてはいただいていないが、編集部内では大うけ。果たして市販はされるのだろうか?
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小田急の特急車としては初代特急専用車1910形から数えて11代目となるこの60000形MSEは、来年春から営業開始の予定。詳細は追ってRail Magazine本誌でたっぷりとお伝えする予定です。

■主要諸元表 小田急電鉄提供
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詳しくはこちら(PDFファイル) 小田急
詳しくはこちら 東京メトロ
東京メトロホームページ
小田急電鉄ホームページ

投稿者 名取紀之 : 19:17

2007年10月19日

小田急新型ロマンスカーMSEを公開。(上)

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▲スモークの中から姿を現すというなかなか凝った演出で報道公開が開始された。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)

昨年9月に製作発表が行われた(昨年9月20日付け本ブログ参照)小田急電鉄の新型ロマンスカー60000形MSE(Multi Super Express)の完成披露が本日行われました。
既報の通り、この60000形は一昨年5月に東京地下鉄(東京メトロ)と小田急電鉄が合意した千代田線・小田急線直通特急の運転に対応するため製作された車輌です。組成は6輌固定(4M2T)2本と10輌編成時に新宿方に連結される4輌固定(2M2T)1本ですが、今回お披露目されたのはひと足早く完成した6輌編成です。それでは、明日と2回に分けてこの注目の新ロマンスカーをご紹介してみましょう。

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▲小田原方から見た60000形MSE。フェルメールブルーという色の名称は画家のフェルメールに因んだもの。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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デザイン設計は50000形と同じく岡部憲明氏によるもの。アルミ製車体の型材のうち、床や窓下部分など6つはVSEと共用、肩部や天井部分など3つは新規設計とのことです。外観は50000形からの血統を色濃く感じさせますが、流線型先頭車の先頭部スカート形状は昨年発表の完成予想図に比べて形状が変更され、連結器両側に設置された前灯とともに異なる印象を与えるものとなっています。車体色は既報の通りフェルメールブルーにロマンスカー伝統のオレンジバーミリオンの帯。このフェルメールとはいうまでもなく、現在、新国立美術館で「牛乳を注ぐ女」が公開中の17世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメールに因んだものです。なお、50000形同様、ミュージックホーンは搭載していますが、現在のところ東京メトロ線内では使用しない予定とのことです。

msehizyouguti.jpg2.3mの天井高が確保された車内はゆとりのある空間を感じさせますが、その一方、ビジネス客中心であることを考慮して、腰掛の背ずりは大変高いものが使用され、各席毎の個別感を演出するものとなっています。また、これまでのような腰掛背面格納のテーブルは、引き出し時に前席の乗客に僅かながら不快な衝撃を与えることがあることから廃止され、代わりにA4サイズパソコンが載せられる大きさのテーブルが肘掛内に格納されました。ちなみにこの腰掛、地下鉄線内での短時間での折り返しを想定し、リクライニング中やテーブル引き出し時にも回転が可能となっています。
▲デビュー前から注目されていた流線型側の非常口を開いたところ。VSEに似た造型の先頭部にプラグドアが組み込まれている。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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▲30000形EXEと同様、分割併合のため中央に貫通路を持つTc1'車。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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注目の運転計画は、昨年発表とは大きく異なり、以下のようになりました。
●平日ダイヤ
朝方:<メトロさがみ> 本厚木→北千住1本
夕方:<メトロホームウェイ> 北千住→唐木田1本
夜間:<メトロホームウェイ> 大手町→本厚木2本
●土休日ダイヤ
朝方:<メトロさがみ> 本厚木→北千住1本
日中:<メトロはこね> 北千住〜箱根湯本2往復
夜間:<メトロホームウェイ> 北千住→本厚木1本
●有楽町線乗り入れ
土休日の<メトロさがみ><メトロホームウェイ>は年間30日程度北千住発着が有楽町線新木場発着に変更され<ベイリゾート>の愛称で運転

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▲VSEと同じくドーム状の天井、そして背の高い腰掛が並ぶ客室内。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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編成は10輌もしくは6輌編成で、4輌での運転は予定されていません(平日は夜間の2本目のみ6輌で、他は全て10輌で運転予定/行き帰りで運転本数が合わないものについては片道回送運転)。注目の地下鉄線内の途中停車駅では代々木上原経由の定期利用客の多い駅上位3駅で、乗り換えにも便利ということで選出されたとのこと。なお、地下鉄線内での追い抜きはなく、各駅停車との平行ダイヤとなります。

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▲ご覧の通り、テーブルを出したままでも腰掛は回転可能。地下鉄線での短時間での折り返しを想定した工夫である。'07.10.19 大野工場 P:RM(高橋一嘉)
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一方、小田急線内では成城学園前が初めて特急停車駅となりました。これは世田谷区内からの千代田線への直通利用客が多いという理由によるものとのことです。

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▲流線型側の運転室。運転席背面に見えるのは運転士用のコート掛け。 '07.10.19 大野工場 P:RM(青柳 明)
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そして注目されるのは今回初めて発表となった有楽町線への直通運転です。これは東京西部から湾岸方面への利用客を見込んだもので、再開発により発展著しい豊洲にも停車し、お台場や東京ディズニーリゾート方面へのアクセスとして注目されますが、ファンの目から見れば、小田急の電車と西武・東武の電車が同じ線路を走ることの方が衝撃的でしょう。なお、特急料金設定は利用しやすい額を両社で協議した結果とのことです。また、土休日のみ専用のワゴンによる車内販売が予定されています(平日は自動販売機のみ)。

■平日ダイヤ
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■各列車ダイヤ(平日) ※特記以外1本運転
●本厚木発→北千住 メトロさがみ(朝方)
  本厚木、町田、表参道、霞ヶ関、大手町、北千住
●北千住発→唐木田 メトロホームウェイ(夕方)
  北千住、大手町、霞ヶ関、表参道、成城学園前、新百合ヶ丘、小田急永山、小田急多摩センター、唐木田
●大手町発→本厚木 メトロホームウェイ(夜間)2本運転
  大手町、霞ヶ関、表参道、町田、本厚木
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■休日ダイヤ
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■各列車のダイヤ(休日) 特記以外1本運転
●本厚木発→北千住 メトロさがみ(朝方)
  本厚木、町田、新百合ヶ丘、成城学園前、表参道、霞ヶ関、大手町、北千住
●北千住⇔箱根湯本 メトロはこね(夕方) 2往復
  北千住、大手町、霞ヶ関、表参道、町田、小田原、箱根湯本
●北千住発→本厚木 メトロホームウェイ(夜間)
  北千住、大手町、霞ヶ関、表参道、成城学園前、新百合ヶ丘、町田、本厚木

■有楽町線乗り入れ (臨時列車)
●本厚木発→新木場 ベイリゾート(メトロさがみ変更運転) ※臨時列車(朝方)
  本厚木、町田、新百合ヶ丘、成城学園前、表参道、豊洲、新木場
●新木場発→本厚木 ベイリゾート(メトロホームウェイ変更運転) ※臨時列車(夜間)
  新木場、豊洲、表参道、成城学園前、新百合ヶ丘、町田、本厚木
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■特急料金一覧表
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■特急料金と運賃
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新型ロマンスカーMSE概要
■形式:60000系
■名称:MSE(Multi Super Express)
■編成:6輌編成2本 4輌編成1本 分割併合可能
■定員:10輌編成時は578名 6輌:352名 4輌:226名
■制作費:約38億円
■製作:日本車輛製造(株)

詳しくはこちら(PDFファイル) 小田急
詳しくはこちら 東京メトロ
東京メトロホームページ
小田急電鉄ホームページ

投稿者 名取紀之 : 07:35

2007年10月18日

RMライブラリー99巻は『西濃鉄道』。

RML99_H1n.jpg今月発売のRMライブラリー第99巻は、清水 武さんによる『西濃鉄道』です。小ブログでも今春訪問記をご紹介しておりますので、先刻ご承知のことと思いますが、西濃鉄道は岐阜県の東海道線美濃赤坂駅を起点に路線を伸ばす貨物専業の地方鉄道です。その歴史は古く1928(昭和3)年に赤坂〜市橋間の市橋線2.6km、赤坂〜昼飯(ひるい)間の昼飯線1.9kmが開業しました。短い路線が二つ、というのはかなり独特の線路形態ですが、これは美濃赤坂の北側に位置する金生山周辺の石灰石業者の採掘場や工場と国鉄美濃赤坂駅を結んだためです。

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▲市橋線の名所=石引神社の境内を横切る踏切をゆく2109。ディーゼル機関車に変わった今日でもこのシチュエーションは基本的に変わっていない。P:清水 武(RM LIBRARY『西濃鉄道』より)

seinou102n.jpg開業当初から貨物輸送を目的とした鉄道でしたが、その一方で市橋線では1930(昭和5)年から旅客営業も始まりました。もっとも、これは自前の車輌ではなく、大垣発着の鉄道省の車輌がそのまま直通運転するものでした。ちなみにこの車輌は国鉄気動車の始祖、キハ二5000で、この大垣〜市橋間での運転が鉄道省における気動車列車第一号でした。その後、車輌はキハ41000に変更されましたが、この運転も戦時下の燃料統制により1945(昭和20)年に廃止となり、以後、現在に至るまで西濃鉄道は時刻表に載ることのない、貨物専業の鉄道となったのです。
▲「大垣−市橋」のサボを下げて大垣機関区で待機中のキハニ5004。P:岐阜経済大学所蔵(RM LIBRARY『西濃鉄道』より)
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▲さながら複線のように側線が続く市橋線乙女坂−猿岩間をゆく2109。左隅に積み込み用のナローゲージの線路も見える。'64.9 P:清水 武(RM LIBRARY『西濃鉄道』より)

現在では昼飯(ひるい)線は廃止となり、市橋線も美濃赤坂〜猿岩2.0kmが残るのみとなりましたが、名古屋の製鉄所へ石灰石輸送するホキ9500による専用貨物列車が毎日3往復運転されています。貨物列車を運行する私鉄が数えるほどとなった今日、臨海鉄道など公営に近い鉄道以外で貨物専業の鉄道が今なお盛業中なのは特筆に価しましょう。

seinou104n.jpgさて、本書の筆者である清水 武さん(現・北恵那交通顧問)は美濃赤坂に程近い大垣にお住まいで、特に蒸機時代の同鉄道には何度となく訪れられ、大井川に旅立つB6 2109号機の姿も見送られています。このB6は現在まで続く大井川鐵道の蒸気機関車動態保存の第1号となりましたが、のちに清水さんご自身も大井川鐵道副社長を歴任されたのは、何かの縁というものでしょうか。
▲西濃鉄道の無煙化は1964(昭和39)年からはじまり、最初にこのDD401が導入された。写真は美濃赤坂で入換え中の同機。'69.4.10 P:清水 武(RM LIBRARY『西濃鉄道』より)
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本書では清水さん秘蔵のB6時代の写真を中心に、現在のDLの姿はもちろん、貴重な西濃鉄道内を走るキハ二5000の姿も含め、数多くの写真を収録し、知られざる鉄道の歴史、車輌の全貌を明らかにしています。本書をお読みになって現地を訪ねれば、興味も一層深まるはずです。

RMライブラリー特設ホームページ開設!
※ホビダスブックスではRMライブラリー100巻達成を記念して特設ホームページを開設しております。ぜひご覧ください。(→こちら

投稿者 名取紀之 : 17:32

2007年10月17日

続「36年前の西舞鶴」によせて。

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▲「36年前の西舞鶴にて」でご紹介したカット(下)。西舞鶴を発車、伊佐津川への築堤を登るC58牽引の舞鶴線(小浜線)921列車('71.3 西舞鶴−東舞鶴)。上は柴草敏明さんが撮ってくださったその現状定点観測。

10月4日付けでご紹介した「36年前の西舞鶴にて」に再び嬉しいお便りが寄せられました。媒体アドレス宛にメールを下さったのは地元の舞鶴市にお住まいの柴草敏明さん。なんとさっそく「定点観測」写真を撮って送ってくださったのです。

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▲同じく第6伊佐津川橋梁を渡り西舞鶴に下り込むC58重連の上り貨物列車('71.3 東舞鶴−西舞鶴)と、柴草さんが撮影されたその同地点の現状(右)。

「編集長敬白」毎日楽しみに拝見させていただいております。
36年前の舞鶴、現在はどうなっているのかをお送りいたします。伊佐津川橋梁近辺の写真は場所を特定できましたが、C12の写っているところは判りませんでした。当時は港までの線路もあったわけですが、その跡地は遊歩道や畑、生活空間になっています。とりあえずは伊佐津川橋梁の写真と、そこに至る築堤の写真です。橋梁のほうはあまり変化が無い感じですが、築堤のほうは大分雰囲気が変わっています。ただ、編集長の写真の右側に写っている万年塀ですが、今も一部が樹木や草に隠れて残っているのを確認しました。変わらないのは山だけのようです。

nishimaiduru0704.jpgいや、まさかこのブログをご愛読いただいている舞鶴の方から定点観測写真をお送りいただくとは想像もしていなかっただけに、感謝感激です。写真を拝見すると、36年の歳月にも関わらず、伊佐津川橋梁をはじめ意外なほど当時の雰囲気が残されているのに驚かされました。無煙化→電化とめまぐるしく変遷しながらも、やはり生きている線路がある限り、脈々と引き継がれてゆく何かは必ずあるわけで、その点はトワイライトゾ〜ンと化した廃線跡とは根本的に異なります。定点観測の楽しさも再認識させてくれた柴草さんに改めてお礼申し上げたいと思います。
▲伊佐津川橋梁を渡る舞鶴線上り電車。まさかこの橋梁を電車が渡ることになろうとは36年前にはゆめゆめ思わなかった。P:柴草敏明
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さて、ここでお詫びと訂正です。やはり「36年前の西舞鶴にて」をご覧になった幾代 裕さんから寄せられた29680号機の写真を「36年前の西舞鶴によせて」としてご紹介しましたが、その写真キャプションの中で私は「ちなみに蛇足ながら、国産制式機のなかでは9600だけが動輪の位相が他形式と異なって左先行のため、このように絶気前進フルギアの場合、ラジアスロッドは加減リンク上に持ち上がることとなる。この写真はその状況が良く見てとれる。」と解説してしまいましたが、蒸気機関車研究家として知られ、弊社刊『日本の蒸気機関車』の「国鉄蒸機発達史」もお書きいただいた高木宏之さんから「前進フルギアでラジアスロッドが加減リンク上に来るのは、左先行・右先行とは無関係です」とご指摘をいただきました。まさに“蛇足”の極み、ご指摘の通りで汗顔の至りであります。改めて高木さんの解説をご紹介いたしましょう。
「ワルシャート弁装置のようなラジアルギヤでは、ピストンと同位相の動きと、90度ずれた動きとを合成しますが、“90度ずれた動き”はリターンクランクから取ります。その際、8620、 Cxx、 Dxxの各形式は、公式側でリターンクランクが前傾なので、前進時はピストン(クランクピン)より90度遅れた位相となり、9600、 4100、 4110、 6760の各形式は、公式側でリターンクランクが後傾なので、前進時はピストン(クランクピン)より90度進んだ位相となります。90度遅れた位相と、90度進んだ位相とでは、ちょうど逆相(180度)となりますので、前進時にラジアスロッドが加減リンク下でなく、上に来るわけです」。
高木さんには『国鉄時代』にも頻繁にご登場いただき、打ち合わせでご来社いただいた際には数々の機械工学的サジェスチョンもいただいております。
29680の写真をお送りいただいた幾代さん、「定点観測」をしてくださった柴草さん、そしてご指摘いただいた高木さんと、「36年前の西舞鶴」は期せずして鉄道趣味の深さ、楽しさ、そして繋がりを実感させてくれる展開となったようです。

投稿者 名取紀之 : 08:55

2007年10月16日

今週末は「根利森林鉄道まつり」。

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▲おおまかな下塗りが終了し、いよいよ本塗装を待つばかりとなった協三工業製DL。隣には昨年美しくレストレーションされたボールドウィンの姿が見える。'07.9.16 P:木村一博

群馬県沼田市の林業機械化センターでめざましい活躍をしている「よみがえれボールドウィン実行委員会」が今年の目標に掲げていた協三工業製ディーゼル機関車の塗装修復が完成、この週末の日曜日、「2007根利森林鉄道まつり 〜協三DL塗装修復完成披露会〜」と題してお披露目が行われることとなりました。

neri1021n1.jpg「よみがえれボールドウィン実行委員会」が昨年のボールドウィンに続いて協三工業製10tディーゼル機関車(もと上松運輸営林署No.141)の修復に取り組んでいる様子はこれまでにも2回ほどご紹介(5月17日付8月7日付)いたしましたが、素人(失礼…)のボランティア作業とは思えないピッチで修復が進み、当初の予定通り6回の作業でまるで新品のように甦ってしまいました。まさに成せば成る! その実行力にはまたしても脱帽です。
今日は公開を前に、修復完成までの後半の道のりを写真でたっぷりご覧いただきましょう。撮影は毎回ご提供いただいている木村一博さんです。
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▲塗装の剥離作業は夏の猛暑の中で行われた。台枠からわずかに顔を出したオリジナル塗装のブルーに注目。'07.8.26 P:木村一博

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▲屋内では下塗りを前にペーパーがけしてシンナーで脱脂する作業が続く(左)。右は下塗りを終えたルーバー類。'07.8.26 P:木村一博
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▲ようやく下塗りを終え文字通りの“ホワイトボディー”となった協三DL。いよいよ本塗装が始まる。'07.9.16 P:木村一博

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▲キャブ内は狭く作業性がすこぶる悪い。窮屈な姿勢での下塗り作業が続く(左)。軸箱回りは細かい部分まで刷毛で念入りに下塗りを行う。地道な作業だ(右)。'07.9.16 P:木村一博
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▲2回目の下塗りを終えたパーツにいよいよ本塗装を開始する。鮮やかなブルーが目に染みる(左)。'07.9.16/外してあったボンネット上部カバーを取り付ける。潰れたネジ山をタップで修正しながらの作業(右)。'07.10.6 P:木村一博
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▲砂箱の蓋の取り付けに四苦八苦、なかなか嵌らない(左)。右は屋根の仕上げ塗装をする指導役の県立産業技術専門校の先生。'07.10.6 P:木村一博
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▲塗装作業と並行して線路の延長も行われた。保管してあったレールを利用しての敷設で、これで協三の影に隠れてしまっていたボールドウィンも見やすくなるはず。'07.10.6 P:木村一博
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neri2-107.jpg21日の「2007根利森林鉄道まつり 〜協三DL塗装修復完成披露会〜」は以下の要領で行われます。
■会場:林野庁森林技術研究所林業機械化展示館
群馬県沼田市利根町根利1445番地 電話0278-54-8332
■開催日:2007年10月21日(日) 少雨決行
10:00受付/10:30開会式・関係者記念撮影〜18:00閉会
■内容
開会式 協三工業10tディーゼル機関車除幕/記念撮影
協三工業10tディーゼル機関車披露・乗車体験 協三DLは北海道北見時代のブルーに復元。
ボールドウィン製蒸気機関車屋外展示・乗車体験
協三DL、ボールドウィンの修復過程のパネル展示。
地元・利根に存在した森林軌道の紹介。
懐かしの利根森林軌道の貴重な写真やパネルを展示。
よみがえれボールドウィン実行委員会の調査報告。
鉄道関連グッズの展示・販売。
アルプ・ホルン演奏会(午前・午後 2回) 他

▲真鍮製のホーンは亀裂が入っていたので当て金をしてロー付けで復元。磨き上げられたこのホーンの音色は…もちろん完成披露会で聞けるはず。'07.10.6 P:木村一博
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▲ブルーの塗装も鮮やかに完成間近の協三DL。細かい補機類も取り付けられて、21日の完成披露会では新車と見まごうばかりの姿を見せてくれる予定だ。'07.10.6 P:木村一博

「よみがえれボールドウィン実行委員会」では林業機械化センターの保存車輌の修復のみならず、利根森林軌道の再検証にも力を注いでおり、初公開の写真の数々や現地調査の報告など、林鉄ファンにとっては必見の展示も予定されています。
まだアナウンスはされていせんが、去年のボールドウィン、今年の協三DLに続いて、3年目を迎える来年はいったい何がレストアされるのか、今から実に楽しみです。

投稿者 名取紀之 : 16:24

2007年10月15日

高井薫平さんが大臣表彰を受賞。

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昨日は14回目を迎えた「鉄道の日」でしたが、今日は新宿のハイアットリージェンシー東京(9月末日まではセンチュリーハイアット東京)で鉄道の日実行委員会主催による記念祝賀会が開催されました。
▲ハイアットリージェンシー東京のバンケットルームを会場に行なわれた第14回「鉄道の日」記念祝賀会。国土交通省やJR各社をはじめとする鉄道事業者首脳陣が一同に会する一年に一回の機会だ。'07.10.15

私たち趣味として鉄道に接している者にとって、今年のレセプションでのビッグニュースは高井薫平さんが鉄道関係功労者大臣表彰を受賞されたことです。事業者等の経営幹部に贈られる鉄道事業振興関係の今年の受賞者は3名。JR貨物の田村修二副社長、富山地方鉄道の桑名博勝社長、そしてもとユタカ製作所社長の高井さんで、もちろん鉄道趣味とは別次元のお仕事としての功績を賞されてのことではありますが、『軽便追想』をはじめ数々の著作で趣味界に大きな足跡を残されてきているほかならぬ高井さんだけに、一参列者である私にとっても、実に嬉しい受賞の報です。

071015n2.jpg祝賀会は昨年に続き冬柴鐵三国土交通大臣の挨拶から始まりました。会場にはJR各社社長をはじめ、ほとんどの民鉄の社長クラスが顔を揃えているとあって、監督官庁としての薫陶の辞が述べられたのち、大臣ご自身の名前の由来に話が移りました。冬柴大臣は旧満州の奉天(瀋陽)生まれ。お父上は鉄道省から満鉄に移られた生粋の鉄道マンだったそうで、名前の「鐵」の字は当然鉄道の「鉄」、さらに長男にも関わらず漢数字の「三」が付いているのはお父上が「てつどう」と「てつぞう」をかけたのではないだろうか…そんな逸話を披露され、会場は万雷の拍手に包まれました。
▲開会にあたり挨拶に立つ冬柴鐵三国土交通大臣。'07.10.15
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▲会場はこのように多くの鉄道関係者で溢れていた(左)。JR東日本の社員とその家族による楽団も登場、祝賀会に花を添えた(右)。'07.10.15
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071015n3.jpg近畿日本鉄道小林哲也社長の乾杯の音頭で本格的に幕を開けた祝賀会ですが、恒例となった「日本鉄道賞」の発表も行われました。財団法人運輸政策研究機構運輸政策研究所の森地 茂所長が委員長を務めるこの「日本鉄道賞」は6回目。今年の受賞はN700系を開発・導入したJR東海とJR西日本のダブル受賞となりました。表彰選考委員会特別賞はICタグの活用などシステムとしての自動化を推進してきたJR貨物、世界初のハイブリッド鉄道車輌を実用化したJR東日本の2社に、同じく特別表彰はDMVの実用化に尽力するJR北海道、潜在需要喚起で利用客増を図った阿武隈急行、地下鉄の環状運転など公共交通の復権に努める名古屋市交通局の3社局に贈られました。授賞式ではJR5社の社長がひな壇に並びましたが、これもこの祝賀会ならでは光景でしょう。
▲「日本鉄道賞」の授賞式でプレゼンターの豊岡真澄さんから花束を受け取るJR西日本山崎社長。右は同じくJR東海の松本社長。'07.10.15
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▲栄えある鉄道関係功労者大臣表彰に輝いた高井薫平さん。会場には奥様とお出でになっていた。'07.10.15

さて、肝心の高井薫平さんの大臣表彰ですが、実はこの祝賀会に先立って別室で行われてしまったとのことで、拝見することはかないませんでした。その点、個人的には少々残念ではありましたが、改めて栄えある受賞おめでとうございます。

投稿者 名取紀之 : 23:11

2007年10月14日

日本鉄道保存協会2007年度総会から。

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▲2日目は参加者一同で開館を目前に控えた鉄道博物館を内覧。JR各社をはじめ鉄道事業者の参加も多いだけに、運営面での質問も相次いでいた。'07.10.12

このブログをお休みいただいていた先週11・12日は、毎年恒例の日本鉄道保存協会の年次総会に出席しておりました。設立以来17年を迎える同協会の年次総会は、毎年全国の加盟団体の持ち回りで開催するのが慣例で、一昨年は北海道(一昨年の様子はこちら)、昨年は長野県上松町で行われました(昨年の様子はこちら)。

jprs015n.jpg今年はというと、初めて開催地団体なしの東京での開催です。それというのも参加者にとっては大きな関